小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

1月28日

 

 


千様「・・へ?」


蒼月「いや だからね。

ツケ 放置したまんま
冬だし寒いし外出ないし よし踏み倒そうと思ってたら
漁船に乗る事になっちゃった」どよーん。

千様「Σいやあああお馬鹿ああー!!!」ひいいっ

 

 


小太郎「Σ漁船って
えええ!蒼月 絶対冬眠しちゃうだろ!!
てか何!? 冬のにっぶい蛇でも 借金取りぐらい軽々薙ぎ倒せるだろ!?」ぎゃいんっ


蒼月「誰が鈍い蛇だよ
呑むぞワン公。

それがさあ、借金取りが俺にじゃなく ヤバイのの方に行っちゃってさあ」

千様「Σまさかっ」はっ

 


蒼月「あんのクソジジイ
払えないなら 働いて返してして来いって
中指立てて言いやがったっ」くうっ

小太郎「Σ保護者の方に行っちゃったか!」ひええっ


蒼月「そうだよ
畜生 坊主の癖にガラ悪い事この上無いっ!」くううっ

家康「天海だからね。」うん。

 


千様「えっと。

そりゃ助けらんないわ 
生きて帰ってきてね」肩ぽんっ

蒼月「Σ諦め早っ!!」えええっ


小太郎「いやだって
この家で んなガラ悪くなる程あいつ怒らせて 口出し出来る奴って」

 

蒼月「魔王様でも 窓から逃げるね」うん。

家康「天海 めちゃめちゃ怖いからね 主に精神面が恐いからね。
あの子でも 本能が喧嘩を避けるらしいからね」うん。

 


小太郎「厚着して行けよ」肩ぽんっ

蒼月「お手すんな犬。

厚着でどうにかなるかなあ」うううっ

 

 


ーーーーーーーーーー

 

 


【冬の海 船の上】

 

 

蒼月「あれ? 意外と快適?
Σうおコタツも有る!」えええっ

 

船長「魚を運ぶ以上 冷てえ方が良いんだけどよー
船の持ち主が 漁師が凍えちゃ捕るもんも捕れねえだろってよー

良かったじゃねえの。
頑張って働きなよ 兄ちゃん」船こぎばしゃっ

 


蒼月「へー。
人情家の人の船でラッキー」へらっ

 

 


粋(いや確実に お前の言う生臭糞坊主の船だろ
気付けよ!!)えええっ

 

蒼月「Σうわ!何!?
何か隅っこに居るとおもったら!
アンタも金に困ってたの!?」ぎょっ


粋「Σうおバレた!

え、えーとその
実はあの えっと、
ほら、いつものパシリで うっかり兄貴の財布 丸のまま落としちゃって

蒼月「それ 漁船ぐらいの働きじゃ 一生かかっても返せなくない?」

粋「Σが、頑張れば?」びくっ

 


蒼月「ふーん。
せいぜい頑張ってね

つか 何だかんだで甘い あの兄ちゃんに船送りにされるとかどんだけだよ」ぷーくすくすっ

 


粋(冷静に考えたら 毎度毎度ぽいっと丸投げされる金額じゃねえ!
絶対うっかり落とせねえ うおお感覚マヒしてた!

帰ったら気を付けよっ) 顔面蒼白っ


蒼月(・・あれ? 思ってた数倍 エグい額無くした?)ありゃ

 

 


粋「で、えーと。

お前どうせ説明聞いてねえだろ?
この船は 船長と船を漕ぐ人足が数人。

で、後は俺等くらいなんだけどさ」

蒼月「あーうんうん。
こんなで マジで沖に出ると思わなかったよ

無駄に屋形船ぽいし 何これ」

 

粋(うん。 過保護なクソ坊主の 寒さへの配慮な。)

 


蒼月「お陰で助かったけどさー。
こんなで何日も 沖に留まってられるの?」きょろっ

粋「うん。マジで説明聞いてねえんだな

 

これ日帰りな。」

 

蒼月「Σへ!?
1日で そんな稼げんの!?」ぎょっ

 


粋(俺が説明係に送り込まれた理由 すっげえ解ったわ
ホント人の話聞いてねえコイツ。) うわー。

 


船長「いやー。なんでもね

町じゃほら 近頃江戸前ってのが流行ってるだろ?
で、もっと大々的にドーンと売り出して 目玉にしちまえって事で

お上が 鮮度の良い魚をドーンと用意してえらしいのよ」


蒼月「へー。
つまりはジジイの企みかよ」ふーん。

船長「アンタ 幕府の何なの?」

 

 

蒼月「しかしさあ
1日でドーンって
いや助かるけど、漁師ってんな儲かるの?」えー。

船長「物によるね」うん。

 

粋「解ってねえな
だから俺等なんだろ?」

蒼月「へ?」

 

粋「いやさ。普通に捕っても1日じゃ追っつかない量らしいし

ぶっちゃけ 人間じゃ無理。」どっこらせ

蒼月「ねえ何その網


おいコラ待て
でかいよね?かなりでかいよねそれ」嫌な予感っ

 

 

 

 

【その頃 沖】

 


波ざぷぷーん。

 


白「良いか?落とすなよ?
落としたら 焼いて食べるからな?」

さざえ鬼「Σ!」びくっ

 

彬羽「その時は拾ってやるから安心しろ
と言うか 乗せて貰っておいてワガママ抜かすな」

白「落とすなはワガママなのか?」むすーっ

 

テオドール「日本には大きなサザエがおられるので

・・つぼ焼きいくつ分くらいで

さざえ鬼「Σ!?」

 

彬羽「やめてやれ。」

 

 

テオドール「冗談で御座います

こちら準備OKに御座いますよ」

 

 

白「お。凄い数の生き物の気配がする」ぴくっ

彬羽「来たか

 

よし。追い込め」

テオドール「かしこまりまして御座います!!」くわっ


超音波キイイイインッ!!

 

 

 


蒼月「Σうおおお何なにっ!
エッグイ魚群がこっち来る!!」ひええっ


海面ばしゃしゃしゃっ!


粋「よっしゃ来たあ!!

上げるの手伝え!蒼月っ」網ぽーい!!

蒼月「Σこれを!?」ええっ


粋「ほら気張らねえと!!
適当にしてたら冬の海に引きずり込まれるぞ!!」よいせっ

蒼月「Σええ嘘嫌だ!

つか なんでアンタそんな詳しいんだよ!!」

 

粋「前に漁師のバイトもやってたから!」ふんぬっ

蒼月「Σ意外と凄いな!!」ひええっ

 

 


船長「なーんで都合よく魚が方向感覚失っとんのかのー。」うわ。

人足「さあ?
とりあえず大漁っすね」おおっ

 

 

 


彬羽「魚や海の生物は 
超音波で前方や方角を判断しているらしいからな。

そこを撹乱してやればこの通りだ」

 

白「へー。

海に叩き出しといて 回りくどい過保護だな「言ってやるな」

 

テオドール「まあ、人間では 網を上げるだけでも体力が持たないで御座いましょうし
寒くて冷たくキッツい分でお支払いと


ん?」あれっ

彬羽「どうした?」


テオドール「いえ。何か 船の方が」嫌な予感っ

 

 

 

蒼月(大蛇)「だあああ寒い冷たい!!
ちまちまやってられるかこんなもん!!」

網しゅるるる巻き取りっ!!


船長・人足「Σどわああああ!!!」ひええっ

 

粋「Σちょ 何やってんだバカ!!」

蒼月「後でまとめて記憶消すから良

●あ!向こうにでっかいサザエ!!」 ロックオンっ


白・彬羽・テオドール「Σ!!?」

 


蒼月「よっしゃ貰った!あれは高い!!」しゃああっ

粋「Σやめろおおっ!誰が食うんだあんなの!!」

 

 

●白「全力で逃げろ 
捕まったら刺身だぞ」


さざえ鬼ばしゃしゃしゃっ!!!


テオドール「Σだああ!私達は味方で御座いまーす!!」ひいいっ

彬羽「ダメだ
寒さで我を忘れてやがる」

 

白「そうか じゃあ温めれば」火ぼぼぼっ

彬羽「Σやめろ!さざえ鬼がこんがり焼き上がるだろ!!」

 

 


船長「謎の魚群に蛇に不知火っ」あわわわっ

人足「ここは 怪物の海だべっ!」ひええっ

 

粋(ど、どうフォローしようっ) 冷や汗っ

 



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