小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

8月21日

 

 


蒼月「また蝦夷行くの?
えー アンタ等ばっかずるいー」


彬羽「いや 俺等は向こうのイザコザの仲裁にだな

蒼月「うちの大将は説得てか 喧嘩やめないと解ってるんだろなって物騒を物騒で押し潰す為に要るから解るよ?
けど、お前 毎度がっつり涼んでくるじゃん?ドサクサで北の涼しさ満喫してきてんだろ」

彬羽「Σい、いやそれは」ぎくっ

 

蒼月「もう暑いの厭きたし 北って観光するにも良いらしいじゃん
どうせ朧車で行くんでしょ

あ、千ゃんも蝦夷行こうよ。 」おいでおいでっ

千様「あら。避暑良いわねー」あらあらっ

 

彬羽「Σえ。おい!!」

 

 

 

白「ああなったら連れてかないと煩いぞ」

彬羽「いやしかしあいつは「連れてってワガママ言ったの後悔させてやったらいい」うん。

 


粋「いや、兄貴が人にワガママとか言う?」えー。

テオドール「後悔って

蝦夷って 何かまずいので御座いますか?」はて?

 

 

 


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蝦夷

 


蒼月「Σうお寒うっ!!」 ぶるっ

 

 

千様「え?え?
まだ8月よね? 蝦夷ってここまで涼しいの?」ひんやりっ

彬羽「少し前までは そこそこ暑かったがな。
此処は基本盆が終わればもう秋だ」


蒼月「Σ言えよ!!
薄着で来ちゃったじゃんか寒いなあっ!!」

白「だからバカラスちゃんと断ってたぞ。

ワガママ言って着いてきたのはお前だ」すたすたっ

蒼月「Σう」

 

 

千様「アタシは涼しくて気持ち良いけどー

蒼月君蛇なのに大丈夫?」


蒼月「さすがにこれくらいで冬眠はしないけど
普通にさっむい」ううっ

千様「あー 向こうが暑かった分

Σくしゅんっ!!」

 


蒼月「うっすいけど 念の為羽織持ってきてるから 着る?」がたぶるっ

千様「良いから自分で着て
顔青いわよ」

 


粋「Σ命がけの女好き凄え!!」

 

 

 

 

間。

 

 

 

千様「話の解る人達で良かったわねー
八割何言ってるか解んなかったけどー」のほほーん。

彬羽「此処の奴等は何より自然を大事にしてるからな
相手の価値観踏まえて話し合えば 思ったより話せるものだ」

 

粋「話せるつか 言葉が通じるのが凄えんだけど。」


テオドール「彬羽さんがマスターされたの これで何ヵ国語目に御座いましょうねえ
それより やたら耳を指さされておられたのは?」

 

彬羽「此処の奴等は耳で民族を判断するらしい

今揉めてるのが 元から此処にいる奴等の祀る神を 日本の奴等が蔑ろにしたって問題だ。
俺等は耳が尖り気味なんで 何処の国の奴だと不審がられてな」

 

粋「へ?民族で違うの?

つかお前等妖怪なんだしその辺上手く化ければ良くね?」

テオドール「いえ。貴方も半分は妖怪で御座いますからね?」

粋「Σあ」はっ

 


彬羽「俺等は基本がこの姿だからな
特に化けとらんのでそう言う細かいのは無理だ」

粋「へー。狐や狸なら大丈夫なのかな?」

千様「難しくない?
耳って 昔からほら指紋みたいに扱われてたしー」

 


テオドール「そう言えば 昔の日本の方々は
討ち取った敵の数だけ報酬が貰えた為 かさばる首ではなく耳を持ちかえったとか何とか」成る程っ

粋「Σお前なんでんな事ばっか詳しいの!?」ひえっ

 

テオドール「趣味? で御座います」にこっ

 


彬羽「気を付けろ

深淵を覗く時、深淵も手前を見てるって言うだろ」引。

 


蒼月「つーかもう コイツは存在が深淵だろ

ほら用事終わったんなら早く帰ろうよ!!」

 

白「え?俺 ザンギっての食べたい」

千様「Σえ!何それ何それっ」

 

白「なんか味の濃い 揚げた鶏肉?」

千様「やだ美味そう!」きゃー

 

 


粋「まだ帰れねえなコレ」あーあ。

テオドール「基本計画なしでブっ込まれるのに 食べ物のリサーチはされて来られたので御座いますね。
さすがに御座います」

 


千様「ねー。蒼月君も行きましょうよー
奢ってくれるってー」のほほーん。

蒼月「ううっいつもなら 喜んでゴチになるのにいっ!」うううっ!

 

 

 


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粋「ぷっは 旨かったー」げふっ

白「これお代わり」皿山積みっ

店員「Σお客さん方色々大丈夫か!?」ひええっ


テオドール「大丈夫で御座いますよー
これくらい朝飯前の方々に御座います故
あ、こちらもお代わりお願い致します」にこにこっ

店員「Σこっちの外人さんも凄っ!」ひえっ


彬羽「差し支え無ければ はい。か いいえ。で答えて欲しいんだが

これに使われている調味料は

蒼月「こんな所でまで味盗もうとすんなよ 仕事バカ」ったくもー。

 

白「あれ?蒼月元気だな」

蒼月「食べたら暖かくなるからね
味濃いし汁物多くて助かったよ」あははっ

 

粋「あー 北の料理だもんな 
そりゃ暖まりそうな香辛料も色々入ってそうだ」へらっ

テオドール「で、御座いますね
アッサリ目の日本料理とは違ってこれもまた

あれ?千様さんは」きょろっ

 

 

店員「お連れさんなら さっき出て行きましたよ
食べ過ぎるからとか何とかって」

粋「Σえ。全く知らない土地なのに!?」

 

 

がたん!!


蒼月「Σうお何!?2人して」びくっ

 

白「早めに連れ戻すぞ」

彬羽「だな。一刻を争う
おい 勘定!」

 


粋「Σえ?え? 何でそんな怖い顔してんの?2人共」びくっ

テオドール「あの 何か問題でも?
いくら何でもブリザードにはまだ早いかと思われますが」おそるおそるっ


粋「確かにそこらフラフラしてるとは思うけど
姉ちゃんなら そこらの人間に絡まれたぐらいなら問題ねえと思うよ?」えーと。

 

 

彬羽「此処は日本とは違うんだ
万一下手に町から離れたらまずい。」

テオドール「まずい。とは?」はい?

 

 

 

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千様「何この草 んー違う 木?

こんなん見た事無いわー 持って帰ったら魄哉や茨木君辺り喜びそうねー」


鳥ちちちっ。

 

 


千様「よしゃ お土産に掘り返して根っこごと持って帰りましょ」地べた掘り掘りっ


※自然破壊につき 絶対に真似しないで下さい

 

 

 

千様「しっかし ちょっと町から離れただけで凄いわねー

これが北の大地。此処の人達って自然と共存してるのねえ」

 


鳥ちちちち ぴょんぴょんっ

 


千様(のどかだわー。涼しいし此処住みたいわねー )のほほーん。

 

 


鳥「Σ!」ばささっ

 

千様「ん? どしたのかし

 Σげ!!」


ヒグマ「ぐるるっ」のしっ。

 

 


千様「Σえ。ちょでかっ

ええええ!?熊ってこんなでかかった!?」ひええっ

 

ヒグマ「ぐるるるる」のしっのしっ


千様(Σげ!こっち来る!?

うっそ熊って騒いだら来ないんじゃないの!?


てか何この大きさ Σあ!これヒグマって奴!? そういや彬羽君が北の熊は大きさもヤバさも桁違いだって

白君も小さい頃からコレとやり合いながら野良してたから今あんな魔王なんだとか


魔王養成猛獣とかアタシ絶対無理でしょ!!)あわあわっ

 

 

ヒグマ「ぐるるっ?」


ずおおっ!

 


千様「Σいやああ立ったああ!! ぎゃー近い近いデカい!!
いやー 誰かああ!」ひええっ

 

 

 


小石すかんっ!


ヒグマ「Σがうっ!?」むかっ

 


千様「へ?」涙目っ

 

 

粋「Σよっしゃこっち見た
今だテオ全力で逃げろ!!」

テオドール「お任せください!速さには自信が御座いますっ」すたたっ


ヒグマ「Σガルルルルッ!!」どどどどどっ!

テオドール「Σうお!思ったより速っ! 怖あああっ!!」ひゅんっ

 

 

 

 

千様「た、助かった」へたりっ


白「なんで1人でウロチョロするんだ。」むう。

 

千様「白君に言われると思わなかったわ

あー 終わったかと思った
Σあ。立てない」腰抜けっ

 

 

粋「Σうおおおテオちょっ! 囮が振り切って逃げてどうすんだああ!!」うわあああっ!

ヒグマ「ガルルルルルルあっ!!」八つ当たりっ

 

 

千様「Σ戻ってきた!」ひいっ

白「何でこっち来るんだ」むう。


粋「Σいや兄貴助けてえええ!!」ひえええっ

 

 

千様「Σいやー!白君助けて足立たない立たない ばりばり噛られちゃううう!!」いっやああ!!

白「うん。危ないからしがみつ Σ痛い痛い。髪引っ張るなこら」あいたたっ

 

 

粋「Σ姉ちゃん落ち着いて!でもって助けてえええ!!」パニック!

千様「Σいっやああ!!来ないでええ!!」しっしっ!

 

 

 


彬羽「お前等伏せろ。」


粋「Σえ。何いきなり 暗

Σええええええ!!!」

 

 

蒼月(大蛇)ずずーん!!

 

ヒグマ「Σギャアアアッ!!」びくううっ!

 


千様「・・へ?」呆然っ


彬羽「熊は蛇が苦手なんだ
まして あの大きさとなればな。」

白「そうだけど。何て物投げてんだお前」

 

 

ヒグマ「Σプギャアアアッ!!」逃走どどどどっ!

 

粋「Σあ。逃げた
蛇凄え!」おおっ

 


白「お手柄だな

って あれ?蒼月伸びてないか?」

彬羽「そりゃこんな風避けの無い野っ原に居たら 冷えもするだろ」

粋「Σあ コレ寝てんの!?
冬眠しかけてんの!?」ひええっ

 

 

テオドール「あ、良かった!皆さんご無事で」すたたっ

粋「お前何処まで逃げてたんだよ!!」

 

テオドール「いやー 至近距離の熊思ったより恐ろしゅう御座いまして
後ろ見たら誰もおりませんでした。」クモの巣まみれっ

 

 

 

白「けど 熊ってあそこまで蛇怖がるんだな。」へー。

粋「いや こんなん振ってきたら 俺でもビビるって」


大蛇蒼月ごろんっ

 

彬羽「こんなでなくとも小さい蛇でも効くらしいぞ。
今後の為に覚えとけ」

千様「今後が有るとか思いたくないんだけど。

でもなんで あんな大きい熊がそのまで蛇苦手なのかしらー?」


彬羽「人間が虫を嫌がるのと同じじゃないのか?

まあ 此処等には昔から大蛇の言い伝えも有るしな
ヒグマの先祖がその大蛇に偉い目に遭わされたのかもな

ほれ立てるか」 

 

千様「あらありがと。さすがのエスコートね」キゲン直りっ

 

 

 

白「言い伝え?どんなだそれ」

彬羽「確か 黒くて巨大な大蛇の話だったと」えーと。

 

テオドール「それ朱禅さんでは?」

彬羽「いや 悪さをすると
全身が腫れ上がる様な悪臭を放つとかって話でだな」

粋「どんな悪臭だよそれ」ええー。

 


白「あれ?蒼月起きないな?

おーい 帰るぞ あれ?頭何処だ」

 

 

 

蒼月(うおおおお噂をすれば影過ぎんだろ!!
デカい! 真っ黒!確実にコイツだろその伝承の大蛇

近い近い近い!いや縄張り荒らしじゃないからっ ガン付けやめて!)ひええっ

 

 

白「あれ?おーい 蒼月?」すたすたっ

 

蒼月(Σアンタ絶対蛇怒らすだろ来んなああ!!

つか金縛りで動けない 何これ何これ蛇に睨まれた蛇!?
だああ全身腫れるとか嫌だあああ!! )

 

 

 

彬羽「仕方ない。

 このまま朧車まで引っ張ってくか」

ずーるずるっ


蒼月(Σ助かった!!) 涙目っ 

 

 

 

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