小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

8月22日

 

 

 


蒼月「えー また昼そうめん?」ええー。

 

彬羽「文句が有るなら手前が作れ」頭がしっ

蒼月「Σぎゃ やめろ潰れる潰れるっ」

ぎりぎりぎりっ

 

 


彬羽「ったく 茹でるだけでどれだけ暑いと思ってんだ」汗拭いっ

白「文句が有るなら食べるな」ちゅるんっ

 

蒼月「はいはい、俺が悪かったでーす  Σって 空桶凄っ!!」

 

桶ごーろごろっ

 

 

粋「兄貴の量だと 皿よりそこらの桶に水入れて放り込んだ方が早えもんなあ」空桶回収がたごとっ

テオドール「そりゃこの量じゃ昼間から手の込んだの無理に御座ます」


白「桶3つくらいはお前のだぞテオ」

テオドール「おそうめんって適量解りにくく御座いませんか?」

 

 

彬羽「な?」

蒼月「うん。茹でるだけで思ってた数倍重労働だねこりゃ」ひええっ

 

 


千様「アタシおそうめん好きよー?
暑くてもこれならいくらでも行けるしー」のほほーん。

家康「だねえ。
適量が解らないからこそ 食べやすいって言うかね」うんうんっ

 

 

テオドール「確か おそうめんは食べやすさに反してめちゃカロリー高いので御座いますよね。
なので 食欲減退しがちな夏場の食事に丁度良いと」にこにこっ

千様「Σえ゛」

 

彬羽「Σ馬鹿野郎っ」ぎくっ

テオドール「はい?」

 

 


千様「アタシ 明日はお蕎麦が良いわー。
ほら 毎日ソーメンばっかじゃ蒼月君も飽きるって言ってるしー
彬羽君のお蕎麦割烹の目玉になるくらいだしー?」ね?


彬羽(Σこの暑いのに粉から打てってか!?) ぎょっ


家康「食べ過ぎなきゃ良くない?」ええー。

白「いい加減断れ バカラス。」そうめんちゅるんっ

 

 

 


間。

 

 


蒼月「なんであの流れで俺が怒られるんだよー  ったく気分悪いな

ん?」

 

 

襖開けっ放し。

 

 


蒼月「なんだよジジイだらしないな
仏壇も開けっぱじゃないかよ
忙しいからって適当過ぎない?あのナマグサ。

 

うわ、木魚転がしとくなよ危ないなあ 」イライラっ

 


風鈴ちりーん。

 

 

 

蒼月「・・・


これならぶっ叩いても怒られないよね?」にやっ

 

 

 

小太郎「わんわんっ!」土ざかざかっ

 

シロ「ふむ、犬は地面を掘って湿った冷たい土で涼むのか。利口だな
で、そんなにひんやりするのか?」

小太郎「うん。地中まで煮えたぎってる!」わんっ!


シロ「・・つくづく異常気象よなあ」

 

 

 


めごっ!

 


小太郎「ん?」耳ぴくっ

シロ「何の音だ?」む?

 

 

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

 

【仏具屋】

 


挿音「で、親父が帰る前に同じの買って誤魔化そうと」ほー。

蒼月「Σさすがの御察しだけど なんで寄りによってアンタが店番してるの!?」えええっ

 

 

 

挿音「世話になってんだから 店番くらいやってもバチは当たんねえだろ」ああん?

蒼月「Σいやアンタはどっちかと言えば人を地獄に送る方だろ!」

 

挿音「安心しろ
葬式する金が無えとしても アレでもボウズだ、親父が経くらいあげてくれらあ」キセルすぱーっ

蒼月「Σまかさの葬儀マッチポンプ!?」ひええっ

 


粋「蒼月 落ち着けー。
言ってる間に似てる木魚選らばねえと」ほらほらっ


テオドール「ここでお世話になってる とは?」はて?

白「あれだろ
いつもの げんちづまの家の1つ

挿音「拠点な。
忍の仕事ってのは情報命だからな?」

 

 

白「でも 毎度、家に若い男居候で喜んでるおばちゃんとかの所だよな?」真顔っ

 

テオドール「御安心下さい
ジャパニーズ忍者は そう言う物と解っております!
クールジャパン お色気の術!!」どやあっ

挿音「シバき倒すぞ クソガキ共。」

 

 

 

蒼月「アンタの爛れた生活は良いや
それより これそっくりの無い?」
ぱっくり木魚っ


挿音「Σうお 何やったらこんななるんだよ」


蒼月「普通に叩いたらバカッて割れたんだよ!
ほら早く早く ジジイ帰って来ちゃう!」ひええっ

 

挿音「つってもなあ。
使い込んでる奴は質感変わるしバレんだろ

そもそもこんな凝った模様の ・・あ。ヤベこれ親父オリジナルのだわ」

蒼月「Σあのジジイ 木魚自作してんの!?」ええっ

 

挿音「仕事でストレス溜まると モノ作りで発散する癖有るからなあ

ほれ、妖怪温泉とか内装ほぼ仏壇だろ?」

テオドール「あー。仕事の合間にちまちま彫ったと前に言われていた様な」苦笑。

 


蒼月「え? アンタも大工仕事出来るだろ?
コレは再現ムズいの?」冷や汗っ

挿音「残念。俺に出来るのは土木建築、農業、刀鍛冶のみよ」キセルすぱーっ


粋「充分ハイスペックだっつの。」

 

 

 

挿音「ちなみに 彫りの質は落ちるが、似たような所だとこんな所だな」カタログべろんっ。

 

蒼月「Σうお高っ!
ボリ過ぎじゃない!?」ひええっ

挿音「仏具がお求め易い値段だったらそれはそれで問題だろがよ。」

 

 

 

白「素直に土下座するのと 俺に借りるのとどっちが良い?」

蒼月「借りて買っても 確実にバレるんだよね?」とほほっ


粋(つか、借してやる気で居たんだ。)へー。


テオドール(この方も頻繁に色々ぶっ壊しては怒られておられますらねえ)ああうん。

 

 

 


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【夕方】

 


魄哉「あー ったく暑いわ忙しいわ
やってらんないってんですよ」憮然っ

 

 

蒼月(Σうおおキゲン最悪!!)ひええっ


粋「せっかく素直に土下座するって決めたのになあ」

テオドール「日頃の行いが行いに御座いますし

あーまあ お経はあげて頂けると

蒼月「Σお前ホンット黙っててくれる!?」

 


白「実際お疲れだからかなり危ないと思う。
坊主の癖に八つ当たりするし

て、事でな」耳打ちごにょごにょっ


千様「え?なになに?」

 

 

 


魄哉「ったく 早く涼しくなりませんかねえ
体力持ってかれてたまりませ

Σあ」くらっ

 

千様「Σえ。どしたの!?」

魄哉「あーいえ 肩バキバキなせいか 頭痛前に良くある軽い目眩が
おとなしく寝ますか」ため息っ

 

千様「あらー目眩って それ大丈夫なのー?」ええー

 


魄哉「あるあるですよ 俗に言う頭痛信号って奴ですかね

全身バキバキですしストレス溜まる仕事ですからしゃーないですねえ」やれやれ

 


千様「あらあら じゃあ目元休めた方が良いわねー

はい、濡らした手拭い」


魄哉「Σへ!?あ。これはどうも」きょとん。

 


千様「でもってー ゆっくり横になった方が良いわよー
あ、お布団敷いたげましょうか?」にこにこっ

魄哉「あ、いえその辺で雑魚寝しますし って何です気持ち悪いんですが」引。

 

 

千様「金でも取れば良いのかしら?」

魄哉「すみません いつもの千様でした

では。失礼して」 寝っ転がって 目元冷やしっ

 

 

千様「成る程 肩こりから頭痛ねえ。
たまにアタシも有るんだけどー」うんうんっ

魄哉(肩凝る様な事してましたっけこの人。)

 


千様「あれ頭痛くなるまでちょっと間があってー
何か気持ち悪くて不安なのよねー

 

よし。お姉さんがお手々繋いであげてましょうねー」

魄哉「すみません。ホント怖いです
いったい何やらかしたんですか?」

 

 

千様「何言ってるのー
昔はよくこうやって姉弟仲良くー「覚えがありません。そんな事実有りませんね。
大嘘こかないで下さい 何事ですか」

 

 

千様「家族の身を思いやって何が悪いのかしら?」にこにこっ

 

 


魄哉「悪くは無いんですが その、ホントに何もやらかして無いんですか?」

千様「失礼ねー。アタシは何もしてないわよー?」ぷんすかっ

 

 

魄哉(・・・・・ま、良いか 。)

 

 

 

 

白「よし。ほだされた」きらーん。

粋「兄貴 マジで邪悪だな」うわ。


テオドール「そう言えば千様さんと魄哉さんは 同じマスターに造られた人口生命体と
成る程 姉弟と言えばそうで御座いましたね」ふむ。

 


白「年寄りは ああいう家族ネタに弱いからな」どやっ

蒼月「うん。沈静化して助かったよ」ちょっとホッ


粋「姉ちゃん凄えわ
相手のペース乱させんのマジで上手えよなあ」

テオドール「終始ゴーイングマイウェイな方に御座いますからねえ。」うんうんっ

 

 

 

 

 

千様「あら?このでっかい包み何?」あらあ?

魄哉「木魚です。」


千様「Σえ」

 


魄哉「仕事のストレスでつい強くぶっ叩いてしまいまして
クモの巣状にヒビ入ってしまったんですよ

ほっといてもその内砕けるでしょうしねえ

やっすいの買ってきました」あははっ


千様「・・・ああ そう。」うん

 

 


魄哉「あの、引いてます?

元々 木魚って眠気覚ましの為に叩いてる物ですしそんなガチガチに考えなくてもって 

ん?あの笑ってません?  え?何か皆居ません?

何事ですか??」手拭いはずしっ

 

 

 

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