小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

2月13日

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蒼月「何? お客さん?」

家康「んー。お客と言えばお客だけど
くれぐれも覗かない様にね?」

蒼月「ん?」





【奥の間】



魄哉「それはつまり 脅迫と取ってよろしいのですね?」ほほう。

幕臣A「相変わらずお口の悪い
今なら無血で事が済むと『譲歩』して差し上げているのです」はっはっは。

幕臣B「もちろんこうして天海殿にお話ししている時点で 我らのみの独断では有りません
これはすなわち『世の総意』なのですよ。
ご理解頂けますかな?」




蒼月「ふーん。 前にアンタの実家巻き込まれた所なのにねー。
この手のってマジで耐えないんだね」わお。

挿音「お前な 覗くなって言われてんだろ。」

蒼月「馬鹿殿がこの俺に覗くなだよ?
覗けって言ってるって事でしょ

つかアンタも警備サボって覗かせて良いわけ?」

挿音「こっちにも立場ってもんがあんだよ
察しろ」けっ


蒼月「はいはい建前ね。公務員も大変だね
じゃ も少し様子見てやるか」障子に耳つけっ





魄哉「お話は解りましたが

実家突き止めて休日に押し掛けるとは いささか無礼では御座いませんかねえ?」

幕臣A「Σ国の一大事に休日ですと!?」えええっ

魄哉「仕事を円滑にこなすには 質の良い休養が必要なんですよ」お茶ずずー。

幕臣B「はっはっは。案じ召さるな
隠居の後は休養等いくらでも取れ

コマ『お茶で御座います。』カタタッ

幕臣A·B「Σうおう!?」びくっ

幕臣B「Σ娘!? いやかかからくりでは!?」えええっ

幕臣A「Σうお!茶ずず黒っ」びくっ






蒼月「これ 俺ら何もしなくてもジジイが先にキレんじゃない?」うっわ。

挿音「いや、ぎりぎりで踏み留まるだろ。あれでも徳川をてっぺんに押し上げた天才軍師だぞ?

敵のテリトリーに乗り込んで此処まで神経逆撫でにしまくってる時点で 相手にゃそれでも無事で帰る何かが有るってこった
俺でも解るのに親父がそれ気付かねえワケねえしな。」

蒼月「まーた 何人か胃薬要りそうだね」ふーん。




魄哉「おや?お飲みにならないんで?
せっかくコマが淹れてくれたのに失礼ですねえ
流し込むお手伝いしましょうか?」にっこり。

幕臣A・B「Σ!?」背筋ぞわっ


コマ『パビー。国の事忘れないで』カタタッ





蒼月「あ、ヤバい
コマちゃんのお茶無下にされた方でキレそう」

挿音「飲んだらそれはそれで死ぬだろあの茶」うっわ。





襖すぱーん!


家康「はあーい 失礼しますっ
ごめんねコマちゃん お茶にも最近はアレルギーとか有るから気軽に出しちゃダメなんだよ

て、事で失礼しましたー。怖いから回収しとくねっ」お茶回収っ


幕臣A(Σ茶アレルギー!?)

幕臣(Σ最近はそんなのも有るのか!?)えええっ








蒼月「やるじゃん馬鹿殿」おおっ

家康「ふっ。こんな時程自分が花粉症で良かったと思った事はないよ」ずびっ

挿音「今のは体に異常ねえと思い付かねえわな。」ああうん。





家康「しっかし悲しいなあ こうも立て続けに内輪揉めとは。

てか、あの人等昔は戦友だったのになあ 気付いてよ」ため息とぼとぼっ

蒼月・挿音(Σ殿の顔綺麗さっぱり忘れられてる!!)

千様「平和ボケして忠誠心も立ち枯れちゃったのねー」あーあ。



蒼月「あれ?千ちゃんも野次馬に来たの?」

千様「まあねー。あいつあれで結構短気だから。
何か有ったらオッサン達コッソリ仕留めて埋めて外に漏れない様にしなきゃ」はーやれやれっ

挿音「公務員の前でそういう事言うんじゃねえよ」ちっ

千様「あら? 聞こえない所なら良いのー?」

挿音「そりゃ知らねえなら取り締まり様がねえからな。」しれっ


蒼月(徳川マジで怖いよ)引。







魄哉「では そろそろお聞かせ願えませんかね?
貴殿方直々にここまで乗り込んで来る その圧倒的な自信の根拠とか その辺を。

こちらも退けと言われてはいどうぞと国譲る気起きませんし」

幕臣A「ほう。さすが直球で来られますか」おおっ

魄哉「遠巻きに聞いても答えて頂けないのでしょう?」

幕臣B「では 全てとは行きませんが。
まず、我々の後ろには諸外国がついております」にやりっ

魄哉「ほう。諸外国と
お隣辺りですかね?」ふむ。

幕臣A「そこは言えませんな まあ貴方が想像するより大きな後ろ立てが有ると言う事ですよ」はっはっは。



魄哉「ふむ。邪馬台から遣唐使遣隋使なら隣の国と組むのが精一杯かつ 最大の驚異となり得たでしょうが
今はなんやかんやで普通にヨーロッパの船もウロチョロしてますからねえ

大きいと言えば大陸 あー地続きですしやっぱそっち側ですね
もうそろそろ産業がどーんと進化する予兆有りますし この辺と見て間違いなし おや?冬だと言うのに汗が凄いですよ?
ちょっと語りすぎですねえ」おやおや。


コマ『おっさん達 調子こきすぎー』カタタッ

幕臣B「Σおい今この人形 人を馬鹿にせんかったか!?」

魄哉「被害妄想です。」きっぱり。

蒼月・挿音(あー 怒ってる怒ってる)




幕臣A「落ち着くのだ 知られて何ぞ問題は有るまい。
むしろ 知った上であの広大な大地と国々にどうやって対抗すると言うのだと言う話だ」どうどうっ

魄哉「そこは組んでるとは言え 『仮に』貴殿方が勝てば自国に何らかの見返りが有るから。 という薄い同盟でしか有りませんよね?」しれっ

幕臣B「Σんなっ 何を言っとるのか解っとるのか!
どんなであれ同盟で有るぞ!武器弾薬その他 いくらでも調達出来「どのようにして?」


幕臣B「・・Σへ?」




魄哉「蒼月君 ちょっと今の要点のみお話ししてテオ君呼んでくださーい」襖ガラッ

蒼月「Σうおバレてた!

へ? なんであのヘタレ?」きょとんっ

魄哉「見てりゃ解ります。
要点ちゃちゃっと言うのなら君が適任なんでよろしく」

蒼月「へ? あ、うん」困惑たたたっ




テオドール「はーいお呼びでしょうか
海ですね? 日本近海に入る前に全部沈めれば問題御座いませんね?
いつでも国の主様に連絡致します」にこにこっ

幕臣A・B「Σんなっ!?」ええええっ



蒼月「Σえ。いいの?
外国の奴等もあんま人間とやりあうの得策じゃ無いって流れなんじゃ!?」

テオドール「バレなきゃ問題無しに御座いますよ
武器弾薬積んだ船なんて 向こうじゃ海賊に襲われて略奪されて当たり前に御座います
何より 沈んでしまえば証拠なんぞ海の底に御座います」しれっ


挿音「え? 待てちょい。お前んなキャラだったかよ」困惑っ



テオドール「船の乗組員の方々は気の毒ですが
私も一応悪魔に御座います。 自分の好きな人達以外は基本どうなろうと知ったこっちゃ御座いませんので」


千様「あらやだ無いはずの尻尾が一瞬見えたわ」うわー。


テオドール「あと、国には殺戮大好き系の方々もおられますし
そちらの皆さんのストレス発散にも

幕臣A「Σ待て待て待て待て!天海坊!お主何を飼っておるのだ!!」

魄哉「飼ってません うちの子です」きっぱり。

幕臣B「Σワケ解らんわ! さてはお主もモノノケか!?」

魄哉「おやおやおやおや今更ですか?
そもそも戦国ずーっと軍師やってて 今この若さですよ?おかしいと思いません?」ぷーくすくすっ

コマ『自分で言うか。』カタタッ




幕臣A「Σいかん やはりこ奴等にこの国は任せておけん!
撤収じゃ! 国を我ら人の手に取り戻さねばっ」だっ

幕臣B「Σあああ!こら置いてくなっ!」ひいいっ


魄哉「あ、闇取引には基本割符が必要ですよね
海外とのやり取りとなると言葉の壁がありますし、普通に考えて身に付けて持ち歩いてるはず

挿音「おう。袖に何ぞ忍ばせてんなと思ってパクッといたわ」金属製割り札っ


幕臣B「Σああああ!!」あたふたっ




挿音「処分で良いよな?」

魄哉「ですね。あ、彬羽君 ちょうど良い所にお帰りなさい」

彬羽「ん?なんだ来客か「悪い 修復不可で頼むわ」割り札ぽいっ

彬羽「なんだ帰るなり

ふんっ!」割り札ぱきゃっ



幕臣A「Σ握り潰した!!」ひいっ

幕臣B「Σ鋼鉄製を!?」ええええっ


魄哉「さーて。これでお取引はパーですね。

更に言えば 応援して下さってるお国の方々はしょっぱなから躓いてる人達の味方を何処までしてくれますかねえ?」にこにこっ


蒼月「性格悪すぎだろクソジジイ」うわ。

家康「いや戦国バリバリの時に比べたらまだ優しいよこんなの。」うんうん。

千様「平和ボケしてくれてて良かったわねー」あらまあ





彬羽「成る程 察した。」うむ

テオドール「解説要らないのがさすがに御座います」おおっ




幕臣A「い、いかんっ」たじっ

幕臣B「こ、ここは一先ず この化け物屋敷から逃げるのじゃあああ!!!」だだっ






魄哉「コマ、ランチャー」すっ。

コマ『あいあいさー。』内蔵ランチャーがこんっ



幕臣A・B「Σあああああ゛ーーっ!!」全力ダッシュ







粋「あれ?お客さん等帰んの?」

幕臣A・B「退けえいい!斬るぞ小僧共!!」刀振り回しどどどどどっ

シロ「Σむ! 狼藉者かっ」鬼切ちゃきっ




魄哉「あ、白くんすみませーん。

その人達やっちゃってください」手ぶんぶんっ

粋・シロ「Σえ!?」



白「ん?良いのか?」火の玉ぽぽぽんっ


彬羽「Σ違う!そっちの意味じゃねえ!」はっ









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魄哉「すみません。大概ムカついてた物で
灰も残さず焼却処分じゃなく。2度と変な気起こさない位に殴り倒す方でお願いしたかったんです
言葉足りずすみません。」苦笑

白「そっちだったのか」あちゃー。





石燕 「あの、彬羽さんの部屋に面会謝絶って」

千様「あそこで仲裁に入れる強度有るの 彬羽君だけだったのよ 可哀想に。」ほろり。

蒼月「大した事無いから1日で直るらしいけどね
マジであいつの外皮どうなってんだよ」




テオドール「皆さん あんなの相手にお優しいのですね」ほう。

魄哉「いえ。生きてて貰わないと他の一味やその同盟国の情報とか詳しく聞き出せませんし」

蒼月「・・。」

挿音「蒼月 顔色悪いぞ」キセルぷはーっ






家康「ね?政務天海に丸投げしてて正解でしょ?」

シロ「何ともコメントしづらいな」うーん。

粋「怖い奴等じゃなきゃ務まんないんだろうけど

なあ?」引。








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