小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

9月9日







九尾(人型)「なんじゃ なんやかんやで過ごしやすくなったのう」ほう。

一二三「そうだべか?彬羽さんは相変わらず暑い暑い言ってるだどもなあ」

九尾「あのカラスは病的な暑がりじゃからの
常になんぞ悩んどるから脳ミソが異常発熱を起こしとるのかもしれんがの」ほほほっ


家康「無いと言いきれないのが悲しいねえ」うーん。

千様「でもー 実際残暑はキッツイけど空気が違うわよねー
早く秋らしくなんないかしら」にこにこっ


がさっ!

一同「ん?」



刺客「徳川家康覚悟せ Σぐほあ!?」げほっ

ぴくぴくっ


家康「あの 九尾ちゃん?」ひええっ

九尾「暑苦しい男は好かん」尻尾しゅるんっ


一二三「そういや大妖怪だったべ」うわー。

千様「尻尾って 突きかまされたらこんなんなるのねー」うわ。


刺客「」白目っ





白「あれ?何かあったのか?」寝起きぼーっ

九尾「あらだーりんお目覚めかえ?
やだもう変質者が襲ってきてのう
わち怖かったー」すりすりごろごろっ

家康「助けて貰って何だけど 見てるこっちが怖かったよ」うわー。



一二三「もう昼だべよ?」

白「二度寝してた」あくびっ

家康「あー確かに寝やすい気候にはなってるねえ」うんうんっ


千様「お疲れ様。」

彬羽「いい加減起きろの一言言うのだけでなんで毎度毎度毎度っ」歯形っ

一二三「白さん寝起き最悪だからしゃーねえべ」どうどうっ


白「俺今日休みなんだし 寝てても問題無いだろ」
彬羽「だらしがない。」即答っ


九尾「こいつも大概暑苦しい男じゃのー」

家康「うん。尻尾の突きはやめようね?」刺客ずるずる撤去

九尾「あんなんに突き入れたら突き尻尾になるわい

あ、だーりんそうじゃそうじゃ
秋の味覚はいかがかえ? 」

ザルいっぱいの山の幸じゃんっ。


一二三「おー!栗やキノコに果物沢山だべ!」おおっ


九尾「よく実っておったのでの
だーりんが喜ぶわと採って来たのじゃが
まだ寝とると言うんで待っておったのじゃ」にこにこっ

白「お前は食べな「わち 血のしたたる肉のが良い」にこっ



千様「こう言う所 やっぱ伝説の妖狐よねえ」しみじみ

彬羽「そりゃ初対面であのアホ食らおうとしたらしいからな」

一二三「んでシバかれてああなるから 女心は複雑だべ」うんうんっ




九尾「での、その大陸の宮廷に居た時も 生肉食いたい言ってやったのじゃ
いやー 臣下の奴等のドン引き顔といったら」思い出しくすくすっ


一同(Σしれっと妲己時代の話を!!)ひいっ



白「少しは火を通した方がいいぞ」

九尾「だーりんも まさか栗を生で行くとは思わなんだわ」さすがっ




彬羽「こいつ等の会話は頭が痛くなってくるな」ため息っ

千様「彬羽君は料理人だから余計にね」苦笑。


九尾「火を通した料理か。

そう言えば わちが良く食べておったのでの
白ネギを刻んだ物を豆板醤や醤油で作ったタレに入れての
そこに肉の塊をぶちこんでしばらく染ませ 強火で炙り焼きにしたのがあってのー
あれは美味じゃったのう」思い出しじゅるりっ

千様「絶対かぶりついてたわよね 九尾ちゃん」わお。

九尾「肉は思い切りかぶりついてなんぼじゃ」きっぱり。

家康「いや 当時妲己だよね?」



白「へー。」じっ

彬羽「真っ直ぐこっちを見るな」


白「お前料理人だろ?」

彬羽「Σ作れってか!今から作れってのか!?」



家康「寝起きに肉塊食べたいって
若いなあ」うわー。


九尾「Σお! 久々にあれが食えるのかえ!?」おおおっ

白「な?九尾も尻尾パタパタして期待してるし」

彬羽「Σやめろ動物を引き合いに出すな!

・・ちいっ 情報が少なすぎる
味付けはそのまんまとは行かねえからな!!」ふんっすたすた


一二三「彬羽さん 断るって事知らねえんだか」うわあ。




ーーーーーーーーーーー




【台所】


彬羽「勢いで引き受けちまったが
そもそもこっちに非がないのに噛まれて我が儘抜かされて 昼間から手間のかかる飯作らされるっておかしくないか?」真顔。

粋「うん。すっげえ今更」うんうんっ


蒼月「お前お人好しが過ぎるんだよ
だからあの人も副官にしたってのもあるんだろけどね」

彬羽「流れる様に生肉つまむな」

蒼月「しゃーないじゃん蛇なんだもん
たまにはこう言うのも食べないとね」生肉もぐもぐっ


粋(腹壊しそう。)うええ



彬羽「しかし ああも当たり前みたいに好き放題やられるとな
こっちもそれが当たり前に思えてくると言うか何と言うか」鍋ぐつぐつっ

粋「とか言いながらやっぱ作んのかよ」

彬羽「Σはっ!」

粋「Σえ。ひょっとして無意識!?
うわ染み着いた習慣って怖えええっ!」ひいいっ


蒼月(あの人 下僕の躾上手いよなあ) しみじみ


テオドール「おや?美味しそうな匂いが
何を作っておられるので御座いますか?」ひょこっ

彬羽「調度今から雑巾汁でも入れようかと思ってた所だ」

テオドール 「Σそ、そうで御座いますかっ」びくっ


粋「此処まで作ったなら 勿体ねえから普通に作れよ」ほんとにもー。

彬羽「いや 我に返ったからには腹が立つ
せめて死ぬ程不味い物食らわせてやる」けっ

テオドール(ご乱心に御座いますか)そそくさっ



蒼月「お前さあ

仮にも料理人が 食べ物あえてダメにするとか有り得なくない?
プロとして失格。もう三流だろそれ」

彬羽「Σう"」 ぐさっ


蒼月「あの人ちゃらんぽらんだけど 仕事じゃ手は抜かないしさ。
なんだかんだで無意識に従っちゃうのって その辺の格が違いも有るんじゃないのー?」もっぐもぐ

粋「うん。生肉食うなっての」



彬羽「手前 こう言う時は核心突いて来るんだな
意外とマトモじゃねえか」くっ

蒼月「正論で虐めた方がオモロイじゃん お前」きっぱり。

彬羽「Σ前言撤回!やっぱただの性悪か!!」うがあっ

蒼月「今更じゃん
何勝手に感心して勝手にキレてんの?
うわカッコわるーい」ぷーくすくすっ

彬羽「Σ喧しい!煽りながら逃げる準備するな こら今盗った肉塊置いてけ!」
蒼月「バレたか。」ちっ



粋「お前等 台所でケンカすんなよ危ないぞー。


ん?」



ぼちゃぼちゃぼちゃんっ。



彬羽「ん?Σお前 何を!?」はっ


テオドール「クソ不味い料理を作りたい様に御座いましたのでお手伝いを。」にっこり

彬羽「Σだああ違う違う違う!あれは言葉のアヤだ!」

テオドール「アヤ? 何処のアヤさんに御座いますか?」はて。

蒼月「Σ女の子の名前じゃないよ!
あーもう 今日本語講座とかめんどいっ」



粋「え?もう鍋に何か入れた?」ひええっ

テオドール「はい。 1口舐めたら悶絶致しますよ
で、どなたに食べさせるので御座いますか?」にっこり。

蒼月「アンタの主様。」

テオドール「・・・・・Σはいい!?」

粋「うん。だから本気にしちゃダメなんだよ」あーあ。



彬羽「タレの時点でまだマシだったか。
仕方無い廃棄するか

Σん!?」




九尾「ほー!ええ匂いじゃの
どれ わちが1口味見をしてやろ」サジですくいっ

彬羽「Σだああ待て待て待て待て待てええええーーーっ!!




ずずっ。

一同「」





九尾「Σうまーっ!!」尻尾の毛ぶわっ!

一同「Σええええ!?」



九尾「なんじゃこれうまっ!
香辛料が効いておって良いぞ!さすがカラスじゃっ」ふおおおっ!

彬羽「あ、いや そのな」困惑っ





蒼月「ねえ、 何入れたの?」

テオドール「大量のニンニクに御座います
九尾さん 凄い味覚で御座いますねえ」ひええっ

粋「そりゃ吸血鬼からすりゃそうだろな」ああうん。


九尾「ほ? 何かしらんがニンニクかこれ
成る程 濃い目のタレには合うのう」ほうほうっ

テオドール「それと 同じ臭い繋がりでニラも大量に入れろと言われまして御座います」

粋「うん。それも普通に合う合う」うんうんっ


蒼月「ん? 入れろと言われたって
誰に?」





白「・・・ふっ。」柱の影からにやっ

一同(Σまさかの全部見てた!?)



九尾「これは期待できるのう
完成が楽しみじゃの だーりん」わーい。

白「だな。」ふふんっ





蒼月「バカラスお前 ひょっとして行動読まれてる?」

粋「どんまい。」

テオドール「? 何事で御座いますか」はて?



彬羽「・・・。」自己嫌悪謎のこっ恥ずかしさその他諸々ずーん。









千様「あら?
噛みついてごめんねの救急箱持ってたんじゃ無かったのー?」

白「ついでについ遊んだ」しれっ

千様「は?」

白「気候良いと遊びたくなるな」うん




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