小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

10月30日

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家康「困った事が起きました」真顔。

蒼月「今度は何だよ」即答っ



家康「いやね。年末だしって事で
実は今日秘密裏に海外のお偉いさんと天海がお話してるんだよね」

千様「あら 密談?」

家康「んーと言うか まあ政治的なアレだよ
うちの国最近までゴタついてたから 外と大々的に交易してる余裕有りませんての?」

石燕「まあ良い物ばっか入ってくるとも限らないっすからねえ」ふむ。

蒼月「成る程 ジジイも大変だね
めんどくさっ」



家康「ちなみに 海外って言う事聞かねーんなら攻め込むぞ体質だから 本日彬羽も同席してまーす」へらっ

蒼月「Σこの国も大概物騒だよね!?」ひいいっ

家康「外交なんて 折れた方が負けらしいよ?」

白「2メートルの黒ずくめがガン飛ばしてたら 喧嘩売りにくいよな」うん。


テオドール「えーと。 暴力的な外国の者で申し訳ございません」なんか気まずっ

千様「テオ君はむしろ大人し過ぎるのよ?」えー。

シロ「うむ。
この国の化け物なんぞ頭が =破壊神だしな」うんうん。

白「化け物の世界も 気合いで負けたら終わりだし」

粋「兄貴に喧嘩得るバカなんそうそう居ねえよ」きっぱり。




蒼月「で、困った事って?」

家康「いやーそれがさ
ほら 会談って結構書類とか要るんだよね

で、バラけない様 こうやって箱に納めて持ってくんだけど」よっこらせ

石燕「Σえ。なんで此処に有るんすか!?」




家康「どうやら クリスマスの城内飾り付けセットと箱が同じだったらし
蒼月「いや江戸城絶賛ハロウィン中だろ」

家康「うん。だから ハロウィン終わったら速攻クリスマスのノリにしようと用意してたんだろね。
で、間違えちゃったと。」あっはっは

シロ「Σ幕府浮かれ過ぎだろ!!」


家康「年末なんて 浮かれでもしないとやってらんないみたいだよ?」

千様「お上って大変ねえ」うわー。




白「それ届けなくて良いのか?」はて。

家康「もちろん届けなきゃいけないんだけどね
どうやれば良いかなーって」うーん。

粋「どうって お前が正面から入れば?」


家康「私が徳川家康なの 表向き秘密なんだけど」

粋「Σ忘れてた!!」はっ

家康「気軽に身分ばらしたら天海に蹴り倒されるし
かといって要人わらわらの警備オラオラの中単騎駆けってのも無謀かなーとねえ」むう。

蒼月「お前ちょいちょい発想が戦国なの恐いよ」うわ


石燕「なら挿音さんはどうっすか?
忍の人ならそっとお渡し出来そうな」

家康「いや 今その忍軍が警備に当たってて 下手に近寄ると爆散するし 挿音の場所も解らない」

千様「あー。味方の戦力で首しめちゃうパターンね」あちゃー




白「強行突破か?」

コマ『お手伝い致しましょう』カタタッ


石燕「世界に喧嘩売る気っすか。」

シロ「本末転倒だ馬鹿者 Σこらコマランチャー要らん動作チェックやめい!!」ひいいっ


石燕「うーん。こういう時貴重なブレインが2人とも居ないとどないもなんないっすねえ」むう。

千様「ねえ。何か良い手無いかしら?」むう。

蒼月「ちょっと 俺の事忘れてない?」むかっ

粋「いやお前 確かにたまーに政務手伝ってるけどさ」

テオドール「何かよい案が御座いますので?」おおっ


蒼月「あのさ 俺を誰だと思ってんの?

馬鹿殿 警備の状況解る?
人少ない所から幻見せりゃリスク最小で中入れるんだよ」ふふんっ

シロ「Σ成る程 蛇眼か!」おおっ



家康「365度 円形全方位軍隊くらいの衛兵の壁が有るけど行ける?」

テオドール「あ、 眼精疲労待った無しに御座いますね」うわー。


蒼月「Σ行けるかんなもん!!どの辺が秘密裏なんだよ!!」ひいいっ


家康「幕府の所有地内でやってるからねー
これくらいの無茶は行ける行ける」わははっ

白「目眩ましに晴明辺りもなんかしてそうだな」ふむ

シロ「Σう 確かに襲撃に備えてそうでは有るな」


石燕「うわこれ キッツイすねー

そもそもその書類絶対要るんすか?」

家康「いるだろねえ

なんか仰々しい判子押してる契約書みたいなの有るし 」

千様「やだ。本気でヤバそう」うわ




白「よし。お使い行ってこい」

粋「Σ兄上 今の話聞いてた!?」

白「外国語しか出来ない奴出てきたら困るし テオも頼んだ」しれっ

テオドール「Σえ。ええええ!?」


白「で、ヘマした時の為に蒼月

逃げる時にちょこちょこ記憶改竄しちゃえば後どうにかするだろ」

蒼月「あの、んなフワッとした指示で んな怖い所行きたく無いんだけど
白「じゃあ 日本妖怪の総大将として命令な」びしっ

蒼月「Σ じゃあで職権乱用って何!?」ひいいっ

白「良いから行かないと そこらの妖怪全部敵になるぞ」

蒼月「Σはいはいはい!行きます!行けば良いんだろ!!」やけくそっ



シロ「おい。その人選で大丈夫か?」冷や汗っ

石燕「そっすよ そんだけ警備の中やらかしたら
下手すりゃ外国と戦になりかねないっすよ?」

白「じゃ石燕行くか?「人間苦手なんで無理っす」きっぱり。




白「大丈夫だ。お使いくらい出来るな?」

テオドール「えっと 確認しますが私ドイツ語日本語の通訳が必要な時のみで?」冷や汗だらだらっ

白「他の言葉のなら 解らないって身振りしたら行けるだろ」

テオドール「Σしょしょ承知致しましたっ」緊張がくぶるっ


蒼月「既に灰になりそうじゃん」うわー。

粋「いや 俺は何の役目?」困惑っ

白「お前はアレだ
お使いトリオのリーダー頑張れ」

粋「Σプレッシャー苦手なの知っててなんでそれ言うかな!!」 ひいいっ



千様「この状況でいじめっこやめなさいよー」ほんとにもー。

シロ「本当に大丈夫か。これで?」物凄い不安っ

家康「んー。 なんか行けると思ったからなんだろけど
この子の脳内 よく解らないからねー
物は試し かな?」

石燕「なんかあった時は魄哉さんの外交の腕信じるしかないっすね」うわあ。







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テオドール「あの、 いくら印籠見せられてもこちらの方が正装で無くては入れないとか仰られておりますが」家康の印籠ぶらぶらっ

蒼月「Σはあ!? うわ よく考えたらそりゃそうかっ
うわやらかしたー!」

テオドール「私はセーフの様で御座いますが御二人はその身なりではちょっとと。
どう致しましょうか」むう。




粋「よし兄ちゃん服貸してくれよ」にやり。

テオドール・蒼月「Σえ」


粋「ほらテオ 通訳通訳
背丈同じくらいだし ちょっと間服貸せって」

テオドール「Σ真顔でなんて事を!」

粋「しゃーねえだろ
ほら 印籠有るし徳川関係者なの間違い無いだろ?それなら勝手に追い返したらお前がヤバいんじゃねえの?って言ってくれよ

お。あっちの奴は蒼月とガタイ似てるな」おおっ

テオドール「Σそれ通訳キツイです!なんでいきなり場馴れ感出しておられるのですか!?」



蒼月(そういやこの人 逆境に強いスラム育ちだっけ。)成る程


粋「ほらほらお使い失敗したら兄貴に合わす顔無いぞー」にまにま

テオドール「Σう。 なんで単品だといきなり逞しくなるので御座いますかあっ!!」ひいいっ




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【国際極秘会談会場】




蒼月「よっしゃ!入れたっ」ほっ

粋「洋装ってなんか窮屈じゃねえ あれ?テオ大丈夫かよ」


テオドール「二度と通訳なんて致しません」灰はらはらっ

蒼月「ここで崩れんなよ

さてとジジイは Σん!?」





魄哉「メッリイイイ!クリスマース!!」クラッカーぱーん!

某国要人「HAHAHA! With best wishes for Merry Christmas」ひゃほーう!




粋・テオドール・蒼月「」




彬羽「Σん お前らなんで!?」はっ

テオドール「え、えっと
お忘れ物を届けに」

彬羽「あの警備の中をか!? よく入れたな」びっくり。

蒼月「そこはね、あんま語りたくない
つか何あれ 何が起きてんの?」困惑っ


彬羽「それがな
間違って持ってきた方が 中身クリスマスだったもんでな
ほら 海外じゃクリスマスって宗教絡んで重みが違うからか
何と言うか 気のきいたジャパニーズジョークと受け取られたらしい。」

蒼月「うん。外国の奴の笑いのツボ解んない」


彬羽「で、書類は無いしで流れでクリスマスノリやるしか無くなってあのザマだ。」

粋「政治家って凄えな」うわー



彬羽「という事で助かったが
お前等は何だ?なんだその服装」困惑っ

粋「入るのに必要だったんだよ」きっぱり



テオドール「あの カツアゲ追い剥ぎって国際問題になりますか?」おそるおそるっ

彬羽「Σいったい何を仕出かした!!」ひいっ

粋「いや合意だって。服賃りただけだしよ」

彬羽「Σ誰に!?」




蒼月「俺等のボスって 思ってた数倍見る目有ったんだね」遠い目。

テオドール「さすがですが この役回りはもう嫌で御座います」ため息。



魄哉「はいでは お次クリスマスメドレー オリエンタルな日本語バージョンで歌わせて頂きます!」くわっ




蒼月「あ。ジジイ忘れてた」

彬羽「Σあ」



テオドール(無理して来なくてもどうにかなったんではこれ)どっと疲れっ

蒼月(帰って千ちゃんに甘えて寝よう)遠い目。





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