小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

10月29日

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粋「あれっ コレどうすんだっけ
何個?」

テオドール「そちら並べてある分全部裏ごしお願い致しますっ」びしっ

粋「Σこれ全部!?」ひいいっ



シロ「何をしとるのだ?」

千様「えっとー
毎年恒例なんだけど ほら今年は本人が忙しくってー」

蒼月「爺が江戸城の皆に配るハロウィン菓子 今年作ってる暇無いからヘタレ吸血鬼に頼んだんだってさ。本場の奴だし」粉ふるいっ

シロ「まさかのお前も手伝っとるのか」うわあ。

蒼月「いや手伝ったら贔屓の女の子達に配るのくれるって言うから「待てこら 遊びに行く気か冬眠するぞ蛇めが」



テオドール「作れない事は有りませんがこれだけの量を一気にとか初めてなので 皆さんにお手伝い頂いております」粉で真っ白っ

シロ「そうか。お前 器用ではあるが作業場汚しまくるタイプだな」うむ。




白「なあこれ 刻むのってコレくらいで良いのか?」

テオドール「大体で大丈夫に御座います」

シロ「Σは!お前も手伝っとるのか!?」

白「悪いか?」ん?



シロ「おい!この食欲甘党魔神に任せたら出来た物からつまみ食いしおって永遠に終わらんぞ!!」

白「俺は待ての出来ない犬か」むう。


テオドール「問題御座いません!
こはちゃんと 単品じゃ食べる気起きない材料の段階をお願いしております!」びしっ

白「・・・。」

シロ「あ その
思ったよりしっかりしておって良かったな」うん。



彬羽「安心しろ
量が量なんでな、そこはきちんと事前に計画は立てた」

シロ「成る程お前か

いや 何故に顔に大掃除の様な手拭い撒いとるのだ?」


千様「彬羽君 甘い物苦手過ぎてお菓子の匂い嗅ぎすぎると気持ち悪くなっちゃうからー」

シロ「お前も大変だな。」しみじみ

彬羽「監視が居ねえと何するか解らねえだろコイツら」作業せっせっ


シロ「しかし江戸城勤務ってどれ程居るのだ
数大変そうだな。」ふむ。

蒼月「なんでもさー
江戸城から他所に1度発注すると その権利巡ってまた色々面倒になるんだって
人の世界はややこしいね」まぜまぜっ

白「でも年末めちゃ忙しいから コレは毎年外せないらしい」

シロ「爆発的な効果の有る滋養強壮剤でも混ざっとるのか?」




一同「・・・・。」

シロ「おい。」




粋「そういや 分担してやってるから何入ってるか解んねーや」うわ。

蒼月「ジジイの事だし 入れてるとしたら人間の血管ぶちギレちゃうよね?」わお

テオドール「あ、大丈夫に御座います
私全部把握しておりますが 変な物は入っておりませんでした」

シロ「そうか。
杞憂で良かったわ」ほっ



テオドール「ただし 死ぬ程甘う御座います
お砂糖は限界まで溶かす がモットーです」真顔。

シロ「Σそれはそれで問題無くは無いか!?」ひいっ




テオドール「こちら 昨日徹夜で作品を仕上げられた石燕さんに御座います」

石燕「はー。 疲労困憊の脳に甘いのしみるっすー」じーん。


シロ「Σう 使い道によっては有りなのか?」

テオドール「年末という激戦に赴くのでしたら エネルギー重視がよろしいかと
甘党代表の白さんが常に火力バリバリなのが良い例に御座いますし。」


白「あれ?俺そういう事なのか?」はて。

粋「兄貴 普段糖分燃やしてんのかよ」わお。



テオドール「ともあれ 数多くとも皆さん馬力が御座いますし
手順指示させて頂いてますので結構順調に御座います」にこにこっ


千様「ちなみに 仕上げは向こうで殿がやってるわよー
ほら 単純作業延々やれる人だから」

家康「難易度ゼロで粉砂糖かけるだけ
いやー 楽々」わははっ



シロ「適材適所か」ふむ。







小太郎「なあなあ」わんっ

テオドール「Σあ!小太郎さんすみませんっ
今はちょっと犬の毛が入りますのでっ」

小太郎「うん。台所入らないから

あのさ、さっきから気になってたんだけど


彬羽の所の直前に砂糖入れるんじゃ無かったっけ?」 わおんっ

粋「へ?」

小太郎「家康が仕上げてる奴の甘い匂いはするけど、砂糖の匂いはしないぞ?」


千様「彬羽君 まさか」



彬羽「すまん。嫌悪感が強すぎて入れ忘れた」未開封の砂糖の山っ

蒼月「Σもうめちゃめちゃ出来上がってんだけど!?」ひいいっ

彬羽「すまん。俺とした事が手前の好き嫌いでこんな初歩的な
家康「あ、ヤバいね。 腹くらい斬りそう」わお。

シロ「Σおおお落ち着かんかっ!」あたふたっ




コマ『はい。白さん あーん。』カタタッ

白「ん?」あーん。

小太郎「Σあ。こらっ」わんっ



白「調度良いぞ これ。」ぽしぽしっ


千様「Σ甘党が認めた!?」 えええっ

テオドール「Σ成る程 オーダー通りめちゃめちゃ甘くしたので 外側の粉砂糖も甘味多めにしたので御座いましたっ!」はっ

粋「Σすんげーミラクル!」おおおっ
魄哉「ったく 年末近付くと毎年コレなんですから」
マシンガンごととんっ

女中A「もはや歳末テロリストは江戸城の風物詩ですね」


女中B「あのー天海様 この人達大丈夫なんですか?」挙手っ

魄哉「死なない程度に威力下げてますので問題有りませんよ
皆さんもお怪我有りませんか」にこにこ。

女中C「無傷でーす!」きゃっきゃっ


魄哉「それは良かった
では後片付けは警備の方々にお任せしましょう
今年はうちの子達が何やら良いもの差し入れしてくれるそうですよ」

女中C「あ いつもの!? やった!」わーい。


女中B「あー あの えっと万国感の有る」あー。

女中A(息子さん達があの歳って この方いくつなんでしょう)うーん。


女中C「質問です。日本人は範囲外なんですか?」挙手っ

魄哉「プライベートの質問は駄目です
業務のなら歓迎ですがね」




晴明「いや 片手でこげな鉄の塊振り回しとる事はスルーか Σうお重っ!」マシンガンずしっ

女中トリオ(Σ平安貴族生えた!!)びくっ


晴明「あ。申し遅れた
其奴の腹違いの兄のイトコの祖父のハトコの玄孫じゃ」きりっ

女中A「つまりは遠縁の方に御座いますね。」あっさり

女中B「変わった方の多い家系なんですね」へー。


魄哉「・・そうですね。」

晴明「そう露骨に嫌な顔するな「菓子目当てでこんな所まで生えないで下さい」




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