小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

10月16日

f:id:t00c:20211014103228j:plain







家康「あー 天海が江戸城だと暇だなあ」ごーろごろ

千様「あら?殿置いてかれたの?」

家康「邪魔になるから忙しい時は来るなってさー」


蒼月「気持ちは解る」うん。

家康「一応殿なのに」さめざめっ

蒼月「だってお前 着いてっても御茶汲みしか出来ないじゃん?
ちゃぷちゃぷになるだろ 忙しい時に胃袋不快とか何の嫌がらせだよ」

家康「Σ確かに!!」はっ


石燕「話が起点からおかしい って何時もの事っすね」うーん

千様「そもそも殿からして頭おかしいから」うんうん。



粋「突っ込み不在かよ」わお。

蒼月「うっさいチビならバイトだよ。
あれ?アンタは今日休み?」

粋「いやシロだけの話じゃなくて もういいや

今日は半休みみたいなもん?
ほら年末年始にやる奴の台本上がったから取りに行ってたんだけど 兄貴は?」

家康「その辺で寝てんじゃないの?」

千様「えー何々?今年何やるのー?」わくわくっ

粋「Σえ やる前に情報漏らしちゃって良いのかなコレ」




白「へー。道成寺やるのか 久々だな」台本めくりっ

粋「Σうおいつの間にか台本取られてるし!」ひいいっ


蒼月「相変わらず仕事スイッチ入ると凄いよね」わお。




白「年末やるのって大掛かりなの多いから 気合い要るんだぞ
そりゃ何やるか気になるって」

粋「いやあの 大掛かりならバラしちゃダメなんじゃ?」

白「ここに居る奴しか知らないだろ
外にバレたら皆罰金な」しれっ

家康「Σぎゃああ絶対喋れない!!」ひいいっ

千様「Σちょっとアタシお金なんてないわよっ!」

蒼月「Σツケが山程有るのにっ!!」



石燕「さらっとこのメンツに一番効く口止め出来る辺り この人ホントはめちゃ賢いんじゃないんすかねえ」うーん。

テオドール「白さんに足りないのは一般常識と知識だけに御座いますから
しかし 石燕さんも脅しの対象と思われますが 全く堪えておられませんね?」おや


石燕「そりゃ秘密漏らす相手も居ないっすから」 真顔。

テオドール「・・秘蔵の紅茶いかがですか?」



蒼月「2匹で空気重くすんのやめろよコミュ障コンビ」

千様「2人共境遇似てるのに 意外と仲良しっ!てならないわよねえ」ふむ。

白「どっちも相手が何か言ってこないと動けないからな」うん。


家康「・・ホント時々真理ズバッとぶちまけちゃうよねお前」

粋「Σあ、早くも会話途切れてるし」



石燕「えっと。
そんで 道成寺ってあれっすよね?
鬼女清姫の」くるり

一同(Σ空気の重さに耐えかねたっ!!)


テオドール「ど、どんな演目なので御座いますかっ?」

白「それこの流れなら石燕に聞けば良いんだぞ」

テオドール「Σあっ」



千様「まあ性格はしゃーないわよね」

蒼月「絶対野良じゃ生きてけないコンビだよね「蒼月君もよー 生活能力無いじゃない」

石燕(千さんが言うんすかそれ)うわあ。




家康「はいはいはい!私含めどんぐりの背比べっ
悲しくなるから話題変えよう!」手ぱんぱんっ


白「大人だな。」

家康「いい歳こいてるからね
んで、その道成寺だけど 確か前もやってたよね?」

粋「定期的にやっちゃいんだよ
ただ 年末年始にやるってかると大掛かりになるからこの時期はあんまりな」

千様「?
そんな大変なの?」


テオドール「あらすじ解説御願い致します。」

彬羽 「簡単に言うと 坊主の癖に身分の高い女に手を出した生臭坊主が後で迎えに来るとか言ってそのまますっぽかして女放って逃げたが故に
女が蛇と化して寺に逃げ込んだ坊主を鐘ごと蒸し焼きにしたって話だ。」

千様「彬羽君 どこから生えたの」

彬羽「部屋の前横切ろうとしたら捕まったんだが?」

蒼月「それでいきなり解説に入れるのが凄いよ」ああうん。

彬羽「慣れた」きっぱり。




テオドール「なかなか恐ろしいお話に御座いますね」へー。

粋「恐ろしいのは話だけじゃねえぞ
その女が蛇になった所が見せ場なんだけどさ

年末年始にやるパターンだと えーとほら何処ぞの祭りで蛇だかなんだかの張り子を踊らせるのあるだろ? あれ雑用や見習いの俺等が総出でやるんだからな」

テオドール「Σえ」

粋「これが張り子でも強度要るからクソ重いわデカいわ 動き複雑だわ黒子だから前見えねーしで
稽古で手の皮剥けるわ豆潰れるわ なんなら爪やる奴も居るわでもうボロっボロの血まみれで
怪我人続出だから封印されてた演目なんだよな」遠い目。


灰ざらあっ。

粋「Σ聞くだけで灰になんな! 今年皆それやるんだぞ!!」ああもうっ




石燕「鬼女に血肉を捧げる祭りっすか?」

白「言われてみたらそれっぽいな」ふむ。


千様「なんでそんなのまたやる気になったのかしら」うわあ。

家康「今年芝居小屋火事とかあったから 年末にドカンと盛り上げたいんじゃないの?」

蒼月「納得だけど そんな聞いたら絶対見たくないな」うっわー。



テオドール「え?あの それ私もやるのでしょうか?」※雑用バイト。

白「ん?えーと。お前はなんか他に頼みたいのがあるって聞いたけどな」

テオドール「Σおおお! セーフに御座いますっ」ほっ



一同(Σ絶対気を遣われてる!!)

蒼月「そんなのの足場に灰散らばってたら危ないもんね」ああうん





家康「けどお前凄いよねー
その清姫 ハマり役だって聞いたよ
女の子の役抵抗ないとかプロだねえ」へらっ

白「女って言っても 殺意しかない役だけどな」きっぱり。


粋「ついでに言うと兄貴元から派手だし 別に違和感ねえんだよな」

蒼月「ある意味凄いよねそれ」うわお。

粋「私服でドでかい牡丹柄の羽織着る男はそうそういねえっての」うん。



白「ついでに言うとな 女が裏切られて化け物になるって結構あるからな」

家康「うわ 人外ならではのセリフ」わおー。


白「実際見てたら あ、これ殺意しかないんだなって解るし
そうなったら凄くやりやすい」

千様「全てが芸の肥やしなのねえ」へー。



テオドール「しかし 不思議なものに御座いますね
それほどお怒りになるという事は
元はその人にそれほど執着していた。と言う事に御座いましょう? なのにこの世から消したくなるとは」ふむ?

粋「まあ 極端って言や極端だよな」うんうん。



千様「女は感情の生き物だもの
気を付けないと怖いわよー?」にやにや

粋・テオドール「Σ!?」びくっ


家康「こら 子供等虐めないよ。」ほんとにもー



蒼月「あーもう これだからガキはさあ

執着してるからこそ 自分から興味が無くなると許せなくなるんだよ
少しは遊べよ そしたら解るからさ」はーやれなれっ

彬羽「成る程蛇女の気持ちは蛇のが解るって奴か」

蒼月「誰が 嫉妬に狂ってんだよ
つかお前まだ居たの?解説済んだんなら引っ込めよ」
彬羽「蒲焼きにするぞ手前。」むかっ





白「なあ なんで興味が無くなるとそんなムカつくんだ?
それならこっちも興味ないやで良くないか?」心底不思議っ

蒼月「Σうわまさかの!
この人はもっと遊んでるか小慣れてると思ってたのにっ」ひいっ


白「その辺だけ解らないんだよな
そこ演じるの困るから教えてほしい」真顔。

蒼月「Σなんでそんな仕事に関しては真面目なの!?」

白「仕事は不真面目な方がいいのか?」はて。





千様「何かしら
少なくともドロドロのヤンデレにはならなさそうな子で安心したわ」ああうん。



彬羽「あれだ こっちが名前覚えてたのに
相手が自分をきれいさっぱり忘れてたら なんかモヤッとイラッするだろ
あんな感じだ」

白「成る程」手ぽん。


家康「あ、なんかフワッと片付けちゃったね」

蒼月「あの人説明しても解んなそうなんだもん
あー 助かった」ほっ。





魄哉「良いじゃないですか。
女の恨みは相手をめった刺しにすればおさまりますが
男は拗れると周囲にまで被害を及ぼしますからねえ」お茶ずずー。

家康「Σいつの間にお帰り 帰るなり生臭いね!!」ひいっ

魄哉「生臭坊主ですから」ふっ


蒼月「えーそういうもん?」えええっ

魄哉「女性のが数多いんで 前例少ないですがね

男は拒否られるとプライド傷つけられたと感じたり 色々ややこしい物絡んで来るんで爆発したら面倒ですよー」


千様「アンタやたら詳しくな「この目で見てきましたから」あっさり。

石燕「千年妖怪さすがっすね」うわー




魄哉「ま、解らなくて正解です

なんせあの子 一存で人でもモノノケでも滅ぼして良しの権限と火力持ってますし

何か間違ってヤンデレ化したらこの世が終わります」

一同「Σうわ忘れてた!!」ひいいっ





白「ん? なんか皆顔色悪いな」

彬羽「聞かんでいい
ほれ そっちは読み仮名打たんで良いのか 手前読めねえだろ。」



一同(花より団子のボケで良かった)しみじみ心臓ばくばくっ


蒼月「しっかし 裏切られたら相手焼いちゃうくらいの情念の炎ねえ
怖いけど 1度はそれくらい愛されてみたいよね?」へらっ

魄哉「はあ? 思いますか?」ええー

千様「1度でもあったら生きてないんだけどね」


魄哉「むしろ僕は燃やす側なので そういうのはちょっと」ぽろっ

蒼月「Σえ」




家康「はいはいはいはい!空気変えようっやだなーもう 空気までジットリしちゃってー」あっはっは

障子がらららっ!



彬羽「その 長生きしてれば色々あるだろうしな
そな、瀬●内寂●的な 」冷や汗だらだら

魄哉「Σドロドロに疲れて出家したんじゃないんですが!?」




粋「兄貴がこんなんで心底良かった」ほっ

白「ん?」






>サイトトップに戻る