小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

2月11日

 

 

 


テオドール「ああ。もうそんな時期に御座いますか」しみじみ

 

地獄太夫「して、そのちょこれいとうは この木の実から作るのでござんすな?」ヤシの実っ

テオドール「木の実からはさすがに存じません」うーん。


庵「確か中に小さい豆が入ってるんじゃ?
それを潰して?とか何とか聞いたような」えーと。

九尾「どれ貸してみよ

ん? 中には甘ったるい匂いの汁しかないのう?」ぱかっ

地獄太夫「豆はどこにござんしょ?」はて。


テオドール「Σあ。ひょっとして これは南国の木の実違い!」はっ

 


家康「何この 突っ込み皆無集団」わお。

彬羽「また台所が。」板前複雑っ

 

 

 

間。

 

 

 


粋「そっか。バレンタインか。」ふーん。

シロ「全く 異国の祭であろうが
どいつもこいつも商人共の策略に乗せられおって 情けないっ」ふんっ。

 

鈴鹿御前「なんだ、頭の固い子供だな。
そういう奴は嫌いでないぞ。
ほれ、早いが1つやろう」チョコの包みっ

シロ「Σへ!? あ、いや これはすまんっ!」あたふたっ


鈴鹿御前(大嶽の小さい頃を思い出すな) すたすたっ

 

 

粋「お前」白い目っ

シロ「Σさささ差し出されたら受け取らねば失礼と言うものであろうがっ!!」

 

石燕「つかあの人 大嶽さんの母上さんっしょ
ダチのお母さんに菓子貰っただけしょに アンタ等」苦笑。

与一「そもそも何しに来たんだ あの女豪傑」ぼそっ

 


鈴鹿御前「女子会に呼ばれた。」ひょこっ

一同「Σ地獄耳!!」ひいっ

鈴鹿御前「鹿だしな。」すたすたっ

 


シロ(物凄くこっ恥ずかしいのは何故だっ!)心臓ばくばくっ

 

鏡子「あら?まさかの年の差?」あらあらっ

コマ『思春期は難儀やなー』カタカタっ

 

白「あ。これが蒼月が言ってた おねショ
シロ「Σ元服はしとるわああ!!」むかっ


粋「Σ蒼月こらてめ!また兄貴に変な事教えて Σ居ない!」はっ

千様「今日暖かいから 厚着してその辺散歩して来るって言ってたわよー」

粋「Σあんのクソ蛇!」

 

 

一二三「そう言う事は御本人に言っちゃダメだべ」しーっ

白「そうなのか」ふむ。

彬羽「Σ待て一二三!お前何処でんな事を!」冷や汗どばっ

 

石燕「今日はやたらボケか多いっすねえ」

与一「まあ 突っ込み辛い話が多いからなあ」

 

 

ーーーーーーーーーー

 


【台所】


鈴鹿御前「まどろっこしい。買え」ずばりっ


九尾「年増は女心を捨てておるからの「お前のが大年増だろう 玉藻。」

 

地獄太夫「Σあんたさん等!
人の家の台所で喧嘩は品がありんせんよ!!」ああもうっ

庵「Σぎゃー 妖気の押収痛い痛いっ!ビリビリするーっ!!」ひいいっ

 

白「なんか 廊下までバリバリしてるけど大丈夫か?」ひょこっ


九尾「やだもー だーりん。
今日は台所覗いちゃ駄目な日なんだぞえ?」きゃっ。

鈴鹿御前「うわ気色悪」

九尾「おどれ後で裏山に来るが良いぞ」ボソッ


庵「ひと昔前のヤンキー物の女子かアンタ等。」

テオドール「調度良う御座いました。
チョコレートに負の感情が溶け込まぬ様 その辺に座ってて頂けますか?」灰からざらざら復活っ

白「灰も混ざりそうだしな」うん。

 

庵「Σえ゛」

地獄太夫「あのー

わちきがちょこれいとうを贈りたいのは勿論主さんなので
その練習を御本人に見られると言うのは」ええー。

テオドール「申し訳御座いません
教える私の身がもちません」きっぱり。


九尾「この鹿女がいらん事言うからじゃ」むすっ

鈴鹿御前「いや。私は純粋に
この童が がさつな狐の作った物食って腹を壊すの可哀想だとな

お前 前足は洗ったか?」

九尾「Σ当たり前じゃろがああ!!」

 

地獄太夫「あんたさん等。
大概にしなんしっ」

髪の毛うぞうぞ巻き付き締め上げっ

九尾「Σぎゃー!締まる締まるっ!!」こーんっ!

鈴鹿御前「Σうお お前蜘蛛か!?
おいこら私は悪い事は言っとらんぞ!!」じたばたっ

 


白(居間で知らんぷりしてれば良かった)

テオドール「」灰っ。

 

 

庵「あのー。いつまでたってもチョコの作り方講座始まんないから 
仲良くしよう 皆」どうどうっ

 

 


間。

 

 


テオドール「まずは基本のテンパリングに御座います」 ぬるま湯にボウル浮かべっ

鈴鹿御前「ほー。そうやって少しずつ溶かすと

ん? おい直接湯を入れた方が早くないか?」お湯どぽぽぽっ


テオドール「Σ薄まります薄まります!
チョコがシャバシャバになってしまうでは御座いませんか!!」ひええっ


九尾「Σこれ鈴鹿
お前 買う派ではないのか 邪魔をするな!」こんっ

鈴鹿御前「いや。良く考えたら
今まで大嶽の食べ物も 塩降って焼くくらいしかした事が無かったしな
たまには手の込んだ物を食わせてやりたい母心がな。」ふっ

九尾「Σうお 攻撃しづらい!」くっ

 

庵「食べるってか

コレ 固まるの?」しゃばしゃばチョコっ

テオドール「水分が多いので いやでも頑張ればどうにか?」うーん。

 

鈴鹿御前「ほらな?
食い物を使えば食い物が出来るはずだ」どやっ

テオドール(この方に教えるのが一番難儀そうで御座います。)冷や汗っ

 

 

地獄太夫「主さん。わちきはあんなのと違いんすからな?
あ、お暇でござんしょ。材料のチョコを少しガメて来んしたんで 時間潰しにでも」

 

カカオ豆っ。


白「? ?」 困惑っ

 


テオドール「あの 地獄太夫さん?
あの豆をチョコと思ってらっしゃるので?」

地獄太夫「さっきのはヤシの実と言い、カカオでは無いとあんたさんが持ってきたのでござんしょ?」

テオドール「あーそれはそうなので御座いますが

あのカカオを粉末状にして 砂糖を混ぜませんと特に甘くは
と言うか 単品ならくっそ苦いはずに御座いま

 

 

ぶはっ!

 

庵「Σそりゃ食えって言われたらチャレンジするよね!!」

地獄太夫「Σぎゃっ主さん!
わちきが勉強不足にござんしたっ!!」ひいいっ

 

 

 

粋(兄貴 がんばれ) 柱の陰っ

彬羽「おい。どうにかして助けてやった方が良いんじゃないか?」冷や汗っ

粋「あの女共から?
どうやって助けろと?」

 

 

鈴鹿御前「ん?甘いのが欲しかったのか
確かこれは既に砂糖が入ってるな

遠慮せず飲め。」しゃばしゃばチョコ水ずいっ

白「Σ!」びくっ

 

 


粋「Σうお あれはキッツイ!」ひいっ

彬羽「Σおい!それはさすがに気分が悪くなるんじゃ


テオドール「鈴鹿さん駄目で御座います!
貴女先程のお湯 そこの瓶の使われたでしょう
それ この前の雨漏りの水に御座いますっ!!」

鈴鹿御前「そうなのか?」おや。

 

九尾「Σああっ!だーりん何処に行くんじゃ!
せっかくじゃから わちの作ったものの味見をっ」がしっ。


テオドール「Σ九尾さんいつの間に
それテンパリングの後クリーム入れたんで御座いますか!?」

九尾「へ?
こんなん溶かして固めるだけなんじゃろ?」

テオドール「Σ固め直すとガッチガチになるので御座いますよ!
我が主の歯が折れ Σうお分厚いっ!!」ひいっ

九尾「愛の厚みが「Σ根っこから歯が逝きます!!!」

 

地獄太夫「主さんお可哀想に
あ。 まだ練習にござんすが わちきもひとつ Σあ!ちょ 何処に逃げなんすか!
そんな照れなくともようござんす!良し ちょっとあちらの間で2人っきりで
庵「Σ真っ昼間からやめんかい女郎蜘蛛!!」

 

 


白「お前等 見てないで助けろ」

地獄太夫の髪の毛ぐるぐる巻きぜーぜー。


粋・彬羽「あんなん逆らえるか。」

 

 

 

テオドール「こら 皆さん!
さっきから見ていれば プレゼントを作るのに喧嘩ばかりでは御座いませんか!

そんなイガイガした心で作っても美味しい物等出来るわけが御座いません!
そんな贈り物をされても 相手が迷惑ってものに御座います!!」くわっ


一同「Σう゛!」

 


テオドール「と言うか
色々はしょりすぎに御座います
この手の物は 手順を守らねば上手くは出来ないので御座いますよ

しかし!今のままギスギスするのであれば 手順はお教えできません!」ふんっ


九尾「Σえーー!!」こんっ

地獄太夫「Σちょ わちきは料理の類いはとんと駄目で」あたふたっ

鈴鹿御前「またがさつな母と言われるではないかっ!」えええっ

庵「Σあの、私今回誰とも喧嘩して無いんだけど!?」

 


テオドール「えっと 庵さんは連帯責任って事で

皆さん仲良く出来ますでしょうか?」ちらっ。


九尾・地獄太夫鈴鹿御前「はーい!」挙手っ

庵「Σ理不尽だあああっ!」どちくしょおおおっ

 

 


粋「あ、凄えテオ。あの軍団をまとめた」おおっ

彬羽「意外とやるな

そう言う事で 多分もう手前に被害は来ないと思うが?」ちらっ。

 

 

白「聞こえない。そして俺は居ない」こたつの中に潜りっ

家康「台所で何があったの?」困惑っ

 

 


ーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーー

 

 

地獄太夫「おお! コレはなかなか良い感じにっ」

鈴鹿御前「ほうほう。見事な出来だな」おおっ

庵「ちゃんと形になったー!」きゃほーいっ

九尾「これなら だーりんに上げても恥ずかしくないぞえっ」ほくほくっ

 

テオドール「皆さん頑張られましたから
まさか1日でここまでマスターとは。」満足っ


地獄太夫「吸血鬼さんの教え方が上手いのでござんす
ありがたい事この上ありんせんなあ」ほほほっ

九尾「この手のは本場の奴に習うに限るぞい」うんうんっ

鈴鹿御前「ん?本場なのか?」

庵「チョコはドイツが本場?「ベルギーで御座いますね」


九尾「まあ良いか
外国なんて何処も同じじゃわ」うん

 

テオドール「そこ良いので御座いますか。

あ、では私はこれで 他にも色々御座いますので」

庵「Σへ?忙しかったの!?」


テオドール「ええまあ。
この時期に御座いますし、春一の店頭に置いておくお菓子も頼まれておりまして

お。調度焼けまして御座いますね」窯がこんっ。

 


こんがり焼きたて 香ばしいチョコサブレの香りっ

 

 


九尾「・・買うか」うん。

地獄太夫「付け焼き刃では 月とすっぽんにござんすな」ふっ。


テオドール「Σえ゛」

 


庵「ごめん。
私ならそっちのが良いし 自分のも買いたいわそれ
予約販売やってる?」財布出しっ

 

テオドール「Σえ。何故に!?」えええっ

 


鈴鹿御前「やはり出来合いが1番か。
慣れん事はするものではないなあ」ちえー。

 

 

 

くろねこ太郎の落書き部屋 [フォレストページ+] 夢小説対応・簡単オシャレな創作サイト作成サービス <サイトトップへ戻る