小咄

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くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

8月28日

 

 

 

遊郭 廊下】

 


白「ん?」

蒼月「あれ?意外な所で

あー 地獄ちゃん所でまた情報貰ってきたの?」へらっ

 

 


彬羽「言っとくが 手前此処で代金踏み倒しなんぞしたら
身ぐるみ所か生皮剥がされて財布にして売られるぞ。」怪訝っ

蒼月「踏み倒し前提かよ。
安心しろよ 払えるわけないだろこんな高級店」イラッ

 


粋「いやそれのどこ安心するんだよ」えー。

 


蒼月「今回俺は客じゃないんだよ 残念ながらね。
ジジイの依頼で代打でお偉い人と合うの」はーやれやれっ


テオドール「あ、それで飲食お遊び代は幕府持ちと言う事で」成る程っ

蒼月「そうそう」へらっ

 

 

白「そうか
なら良いけどハメ外すなよ

地獄太夫

 怖いぞ。」

 

 

蒼月「また何かあったの?お宅の魔王サマ」

彬羽「いつもの通り 隙見て髪の毛に巻き付かれて奥座敷に引きずり込まれそうになっただけだ」げんなりっ

蒼月「え?ご褒美じゃん?」


粋「普通に怖えわ」きっぱり。

 


彬羽「まあそんなわけだ
俺も此処の空気は合わん。助けは来ないぞ 程ほどにな」すたすたっ


蒼月「どんなアドバイスだよ。

プロの遊び人なめんじゃないよ ちゃんと帰って寝ろよガキ共」ふふんっ

 


テオドール「あ。診療所の予約入れておきましょうか?」くすくすっ

蒼月「・・これから遊ぶ気満々なのに やめてくれる?」引。

 

粋「ガキに負けてんじゃねえかよ。プロの遊び人」

 


白「ガキがそう言う事言いすぎると 頑張ってる感凄くてカッコ悪いぞ」怪訝っ

テオドール「Σうおお私健康に御座います!

さあとっとと早くずらかりましょう!!」ひいっ

 

 


ーーーーーーー

 

 

 

地獄太夫「えーと。確かに呼び込みのお嬢さんが欲しいとは言いんしたが」眉間にシワっ

 

滝夜叉姫「妾では不服か。」ふんぞり返りっ

地獄太夫「不服と言うか 姫様何してござんすか。」

 

 

滝夜叉姫「姫か。
そんな時もあったが 今の妾はそんな大層な物ではない

今はお主と大差ない ただの女よ」ふっ

 

 

地獄太夫「ストーカーの自覚が有るなら もうやめてやりなんし「お主こそ 自覚が有るならやめてやれ」ふっ

 

 

地獄太夫「・・・。」

滝夜叉姫「・・・。」

 

 

 

地獄太夫(滝夜叉姫 元は人の姫様で有りながら
御家が攻め滅ぼされる際、その知と才により 魔と契約し使役し己も物の怪へと変貌した才女 。

また面倒なのが) くうっ


滝夜叉姫(地獄太夫
遊女で有りながら 僧に師事し悟りを開いたと言われるが
臨終の時、また別の真理に気付き 
この世に留まり続け人と変わらぬ身体を持った死人。

敵に回すと面倒そうな女だな。)ふむ

 

 

 


地獄太夫「・・で、今日は何の御用にござんすか?
姫様が直々にとは ただ小銭稼ぎのバイトではありんせんな?」

滝夜叉姫「そこはほれ

本日は ここで幕府絡みの密談が有ると聞いて

地獄太夫(Σ何処から漏れた!?)ひいっ

 

 

滝夜叉姫「と言う事は アレであろう? 表に出せん取引であろ?
此処で大事にしたくない重要な取引 その他が行われる
そこにこの私がしゃしゃって出たら

ああ、あいつはどんなに恐怖と憎悪に満ちた歪んだ顔をするのだろう」ぞくぞくっ


地獄太夫「あんたさんを見てると わちきが至って普通に思えて来るから嫌でござんす」うわ。

 

 

滝夜叉姫「と言う事で
バイト代は要らん
この私が呼び込みしてやるんだ 雇え。」真顔っ

地獄太夫「いえ それではいそうですかとわざわざ爆弾抱え込む様な真似は」えー。

 

 


遊女「あ!姐さんちょっと
お座敷顔だしてくださいよ

呼び込みのお姉さんが捕まえたべろんべろんの団体客 偉い羽振りが良くって! 
こりゃ常連になって貰わないと損ですって!」手招きっ

 

地獄太夫「Σえ"」

滝夜叉姫「交渉とは 相手にメリットが無いと成立せぬからの」ふふふっ

 

 

地獄太夫(滝夜叉姫 恐ろしい女っ!) よろっ

 

遊女「姐さん 良いから早く早くっ」ぐいぐいっ

 

滝夜叉姫「では契約成立で良いのじゃな

妾は本日 此処のスタッフとして出入りを好きにさせて貰う」

地獄太夫「くっ!

好きにしなんしっ」

 

 

 

 

遊女「あの、呼んどいて何ですが良いんですか?」何となく不安っ

地獄太夫「わちきとておバカじゃござんせんからな
さて、お座敷参りんしょ」すたすたっ

 

 

 


ーーーーーーーー

 

 

 

滝夜叉姫(Σえ!騙されたっ!?)がーん


蒼月「あれ?滝夜叉ちゃん お久しぶりー」へらっ

侍「いえあの、密談中なんですが」困惑っ

 


滝夜叉姫「・・・確かに 代役が来ておらんとは言って無かったか
あの女狐。」ふかーいため息っ

 


侍「あのー?」怪訝っ

 

蒼月「あ、気にしないで 
俺等には害無いから。

えーとそれで タレコミって事だよね?
成る程ね 血判状かあ。こりゃ穏やかじゃないね」ふーん。

侍「Σちょっ 部外者居るのに良いんですか!?」


蒼月「問題ないない

だってこれ 偽物だし。」血判状ひらひらっ

侍「Σえ」

 


蒼月「確かにあのジジイの手伝いで この人達の筆跡は見た事有るよ?

いやーよく真似たね」ふむふむ


侍「Σ真似た等とっ!何を根拠にっ」冷や汗っ

蒼月「お?頑張るね。

けど、俺の記憶が確かなら ここに名を連ねてる奴等ののリーダー。 この人の治める藩は質の良い紙が名産の1つだったはず

はい質問。
アンタなら 自分や同志の命連ねる決死の契約書に わざわざこんな質の悪いザラザラ紙使う?」にやっ

 


侍「Σうっ

・・代理と侮ったわ!!」抜刀っ!

 

 

 

滝夜叉姫「で、その 『ジジイ
』は来ないのだな」ため息てくてくっ

 


蒼月「Σえ! せっかくビシッとキメたのに!!

少し見てって Σだあもうウザいな 黙ってろよ!!」


どがしゃーん!!

 

侍「Σぐっはああ!!!」げふっ

 

 

 


滝夜叉姫(本人来ぬのなら居る意味ないわ。

何時までとか契約してないし 今日は帰ろう) がっかり。

 

 

 

 

 

 

地獄太夫「ほい。お帰りになんりんしたよ」

引き出しよいしょっ


魄哉「ぷはっ!
いつ見つかるかとハラハラしましたよ」よっこらせっ

 

 

蒼月「Σ居たの!? 
え?え? 箪笥!?どうやって入ってたの!」えええっ


地獄太夫「此処を何処とお思いでござんすか?
修羅場回避様 特注品にありんす。

細工で陰影をつけて 実際より薄く小さく見せて居るのでござんすよ」


魄哉「大時計の中の子ヤギの気分でした」はーやれやれっ

 

蒼月「Σあ、此処で滝夜叉ちゃん見かけたから なる早で来いって呼ばれたの!?

えー そこまで全力で隠れなくてもさあ「ストーカーから隠れて何が悪いってんですよ」むっ


蒼月「いや確かに アンタ含め趣味悪い子だなとは思うけど

Σうお!地獄ちゃん!?」ひえっ

 

 

 

喉元にカンザシぴたっ。


地獄太夫「はい。そこまで
坊主が花街で女の陰口叩いてんじゃありんせんよ
元はと言えば 弄んだ男さんの問題にありんしょう?」


魄哉「Σ濡れ衣です!!
弄んだ覚えがありません!」えええっ

 

 

地獄太夫「さいざんすか。


しかし、無条件でわちきは此処の女の味方にありんす
此処で女をバカにするのは程程にしなんし。」にこっ

 

 


魄哉「・・・えーと。

すみませんでした。」ええー

 

蒼月「うん。

用事すんだし 帰ろっか」びくびくっ

 

 

 

 

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