小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

8月27日

 

 

 

【芝居小屋】

 


テオドール「夏の時短営業でも 意外とお客様来られるので御座いますねえ」荷物よっこらせっ

粋「おう、涼しい朝早くからだから兄貴とかはキッツイみたいだけどな
それ 皐月の所に持ってってな。 」大道具がたごとっ

 

 

皐月「ほれ 次の幕出番やで
寝んな。」頭ぺしっ

白「んー。  次えっと ああ、ここか」台本開きっ

 

粋「兄上 なんで舞台の合間に寝れんの?
緊張感どうなってんの?」えー。


白「休める時に休まないとこんなのもたないぞ

よし。 行くか」キリッ

皐月「気合い1発 切り替わりさすがやな」うわ。

 


テオドール「プロで御座いますねえ」しみじみっ

粋「世間一般のプロはあんなじゃねえと思う」

 

 


間。

 

 


つつじ「くっはー!
やっぱ昼近なると キッツイわー!」 ごろんっ

皐月「こら、通路で転がんな座長。」

 

つつじ「せやかて 衣装重いわ暑いわ
もうびしゃびしゃどすえ 」汗拭いっ


テオドール「お疲れ様で御座います」うちわぱたぱたっ


白「よし。寝る」ごろんっ

粋「えー。今から1番暑い時間だぞ
寝らんなくね?」

 


つつじ「まあ ちょびっと休んでった方がエエっちゃエエんやけんどな。」苦笑

皐月「あー 今出たら危ないわ」うん。

 


テオドール「?」


粋「いわゆる出待ちだよ出待ち

人気が有るのは良いんだけど 中には過激なのも居るし 
暑さと寝不足でバテバテならキッツイだろしなあ」

テオドール「成る程。
芸能人は大変に御座いますね」ふむ。

 

 

がしゃーん!

 

 

粋「Σうお!何の音!?」びくっ

 

 

皐月「あー最近デビューした新人君が出待ちの人等に取っ捕まっとる。

慣れとらんからなあ」外覗きっ

粋「Σ何か壊れるみたいな音したけど!?」


皐月「お客さんが勢い余って 裏口に置いとる大道具やらに突っ込んだぽいわ

ちょっとお客さーん。ケガせえへんようにして下さいよー」すたすたっ

 

つつじ「うちの店は お客はんもパワフルやからなあ」あーあ。

粋「デビューしたてでコレって凄えな」ひええっ

つつじ「逆や逆。

下積みからずーっと応援しとった子がようよう1人前になったんや
そら見守っとったファンからしたら いっちゃん楽しい時どっしゃろ?」

粋「Σえ。皆下積み時代からファン居る物なの!?」

 

 


皐月「お宅の兄ちゃんは ちょいやってみっかー。で来た途端 偉い応援ついたで
何せ目立つからなあ」はーどっこらせ。

つつじ「先輩等の洗礼つか 虐めを即万倍返しにして泣かしとったしな
見習い以前やのに店に絡んできたチンピラ蹴倒すわ何やで あっちゅー間に有名人や」うん。

 

粋「それ悪目立ちじゃね?」えー。

つつじ「この業界目立ったもん勝ちやからな」

 

 

皐月「下積みも少ないわ 色々高速で駆け上がって注目度ヤバかったしな。
恥も外聞も無いから舞台映えするしで あっと言う間に登り詰め こら通路で寝るなっちゅーねん。」

頭ぺしっ!


白「んー。」うつらうつらっ

 


粋(うちの兄貴やっぱ凄いんだ) 冷や汗っ

白「また凹むなよ 鬱陶しいから」うつらうつらっ

粋「Σ鬱陶しいからなの!?」


白「んーじゃあ 悩んでも1人前にはならないからで」うとうとっ

 

皐月「建前は先に出したりや お兄ちゃん。」

 

 


つつじ「まあ そんな御人やからな
少し時間を置いてから出た方がええんどす
今は特に寝不足でお疲れやし

って。あれ、テオはん?」きょろっ


皐月「話あっちゃこっちゃ行ったから 飽きて何処ぞ行ったんちゃうの?
アンタ話長いねん」

つつじ「Σわてのせいなん!?」えええっ

 

 


粋「そっか そいやちょい前まで結構其処ら歩いてても 変なのに餌で釣られたり
差し入れに変なの仕込まれたりしてたし

・・ん? けど最近1人で出歩いてるよな?」あれっ?

 

白「ん?

・・・・・・Σあ。」はっ

 

 

皐月「ん?そう言えば 類友っちゅーか
アンタのファンてヤバいの多かったよな?
最近大人しいのなんでや」はて?


つつじ「ずっと変わらずおっそろしいんは 地獄太夫はんとかあの辺の 言わば選ばれしストーカーの人達くらいやしなあ。

え? 別に売上下がっとらんし あんさんの芸風変わっとらんから客層変わったちゅーわけでも無いわな?」

 


粋「ちょっと待てよ
なんか 一時期ずっとそれで困ってて
あれ? いつから無くなったんだ?」えーとえーとっ

 

 

 

 


【路地裏】

 


客A「ねえねえ ホントに此処通るの?」ひそっ

客B「間違いないって
裏口じゃ捕まるから ほらあの窓から出入りしてるの 張り込んで確認したし」ひそひそっ

客C「Σえ!あの窓って高っ! 忍者!?」

 


客A「だから普通出入りしてると思わないとかそんなじゃない?
さて、後は出てくるの待つのみ

Σうわ!アンタ何っ!」ぎょっ

 

テオドール「あのー 申し訳御座いません お嬢様方。

その、お客様のお相手をするお元気が有る時は表より堂々と出られる方故に この様なルール違反は御遠慮願いたいので御座いますが」

 

 

客B「あれ?コイツ確か
芝居小屋の てか桔梗ちゃんのお付きの外国人?」あれっ

 

客C「いやー そんなら尚更見逃してよ
お宅の師匠? なんかそう言うのなんでしょ? 応援してるんだから ちょっとくらい見逃してよー」ね?

テオドール「出来かねます。

いわゆる推し活はルールを守って下さいませ」きっぱり。

 

客A「いやさ 今回だけだし
見なかった事にしてよ?
喋らなかったら済む事なんだからさ?」

 

 


テオドール「・・・はあー。」深ーいため息っ


客トリオ「Σんなっ!」かちんっ

 

 

 

テオドール「お話が出来ないのなら仕方御座いません。

あまり食用の沸かない方々に御座いますが

応援してると言いながらのお疲れの我が主への迷惑行為
矛盾したその愚行を繰り返さぬ様
その血、カッサカサのパッサパサになるまで吸い尽くしてさしあげましょう

それなら 今後2度とこの様な場でお会いする事も御座いませんしね。
そうですねそう致しましょう」

牙くわっ!

 

客ABC「Σ ぎゃああ何こいつううーーっ!!!!」ひいいいっ

 

蜘蛛の子を散らすようにどだだだっ!

 

 

 

 

テオドール「よし、

追っ払い完了に御座います」くるり すたすたっ

 

 

 

 

 

 

白「俺の芸風無茶苦茶で良かった」ぼそっ

粋「Σえ。何が!?」

 

つつじ・皐月「Σあ"」察し。

 

 

 

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