小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

8月26日

 

 

 

粋「へー。西洋の鏡で作った迷路かあ」

家康「らしいよー。

商人って色々思い付くよね」へらっ

 

彬羽「この暑いのに よくもそんな室内遊びを」憮然っ

 


家康「いや室内は無理無理
がっつり屋外だよ
んな御客が召されそうな興業したら 幕府から禁止されちゃうって」

彬羽「日光の反射で目やられまくってんじゃないのかそれ」引。

 


家康「そこは私も気になって調べてみたら 
ちゃんと屋根はついてるらしいよ

お金かかってるよねえ」うんうんっ


粋「へー。行ってみたいな」ほうほうっ

 

 

千様「行けるわよ。

何でもその鏡に最近あらぬ物が映るとかってー」

粋「すんません俺パスで。」即答っ

 


テオドール「え?でも迷路で御座いますよ?
彬羽さんが暑さボーッとしがちに御座いますし

我が主の超絶方向音痴を私1人でカバー出来るで御座いましょうか?」うーん。

 


粋「兄上 なんで基本野生なのに
カナヅチとか方向音痴とか野生動物として致命的な弱点ばっかなの?」真顔っ

白「全部拳で解決するから かな?」しれっ


彬羽「カナヅチは拳じゃ無理あるだろ」

 

 

家康「そんなこんなで 何人か鏡の中に引きずり込まれてるらしいし
幕府として動くとややこしくなるし頼むよ魔王様」

粋「Σ引きずり込まれ!?」ええっ

 


白「そうか。じゃあ鏡のプロ連れてくか
鏡子

鏡子「はいはーい!お呼びですか お出掛けですか!?
手鏡スタンバイですっ」はいっはいっ!


テオドール「お早いですね」

彬羽「鏡から出れんので常に暇してるしな。」

 

白「じゃ いざとなったら頼んだ。」手鏡ひょいっ


鏡子「はーい。
ほら粋さんも 頑張りましょうね!」わくわくっ

粋「あの 鏡子も居るんなら方向音痴対策は「私、鏡の中移動できるので  普通の道はむしろ解りません」きっぱり。

 

 

白「よし。じゃ行くか」がしっ。

粋「Σちょ力強っ!どんだけ迷う自信あるの兄貴っ」ずーるずるっ


テオドール「どんくさで申し訳御座いません」すたすたっ

彬羽(俺も行かないといけないんだろうな こいつ等は)やれやれっ

 


家康「ごめんね よろしくー」手ふりふりっ

 

 

 

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【舶来のお店 ミラーハウス】

 

 

 

テオドール「早速彬羽さんが暑さで離脱されましたので
私達で頑張りましょう」拳ぐぐっ!

粋「Σ限界早え!!」

 

 

白「暑さ対策にシロ連れて来ればよかった」すたすたっ

鏡子「シロさん 今日はバイトですしねえ」

 

 

白「そうか。じゃあどっちにしても

Σあいた」

ごんっ!

 

粋「Σちょ!前見て歩かねえと!
つか入り口で言われたろ こうやって手を前に出して歩かねえとケガするって!!」ほらほらっ

白「西洋の鏡ってめちゃ良く映るんだな」オデコじんじんっ


鏡子「ねー。凄いです」へー。

 

 

テオドール「で、引きずり込まれると言う事は
この鏡のどれかの中に そう言う化物が居る事になるので御座いますね。

鏡に取り憑いてたのをそのまんま輸入してしまったと また面倒な」うーん。

 

 

鏡子「鏡のどれかとは限りませんよ?」

テオドール「へ?」


鏡子「その物の怪が私と同じタイプなら 鏡の中に住まうだけでなく鏡から鏡へ移動も出来ます
つまりは」

 


白「ここの鏡全部の何処に居ても不思議じゃないし この中自由に動き回るのか」

粋「Σえ。何処から来るか解んねえの!?」手引っ込めっ

 


鏡子「私と同じタイプならですけどね。」

テオドール「え?え?では
今此処で何処から襲われても

Σはっ!?」ばっ!

 

 

 

黒い影ずおおっ

 

粋「Σ出たあああっ!」ひいいっ

テオドール「Σまた悪魔辞典に載ってそうな 見た目エグい解りやすいのが!!」

 

 

白「あ。鏡に映り倒してめちゃめちゃ居るみたいに見える」


鏡の悪魔わっさわさっ

 


粋「Σぎゃああ圧が凄い!!」ひええっ

テオドール「Σオリジナルはどれで御座いますか!?」あわあわっ

 

鏡子「あ、気をつけて下さい
多分ですけど 私と系統なら鏡から出て来れませんけど
引きずり込むって事なら 本体の居る鏡に触ったらアウトです」

粋「Σマジで!?」

 


白「成る程。 じゃあ 鏡に触らない様に 出来るだけ鏡少ない所に行くぞ」

テオドール「かしこまりました

まずは数を絞る 了解で御座います!!」たたっ

 

粋「え?え?じゃ 手を出さずに

Σうおおアップやめろおおおっ!!」ひええっ

 

 


ごんっ!!!

 

白「痛い。」じんじんっ

鏡子「なんで揃って勢い良く走り出すんですか」あーもう


テオドール「ほ、本体の居る鏡じゃ無くて良う御座いました」あだだっ

粋「」頭抑えて座り込みっ

 

 

 

 

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【その頃 ハウス前】

 

店員「お客さん大丈夫ですかー?」うちわぱたぱたっ


彬羽「すまん。冷たい水をもう1杯貰えるか?」頭冷やしっ

店員「はいはい
今年は暑いから怖いですねえ
あ。首冷やすと良いですよ」

彬羽「そうか首か

全く さっさと冬になりやがれと


Σん? あれは!?」はっ

 

 


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白「なあこれ かなり痛いぞ」じんじんっ

鏡子「もう少しゆっくり歩いたらどうですか?」困惑っ

 

テオドール「そして残念なお知らせです
出口解らなくなりまして御座います」

粋「Σマジで!?」

 


白「何してるんだ 道案内」むう。

粋「Σそして俺のせいなの!?」ええええっ

 


鏡子「いえ粋さん関係ないかと

何かこう空間に違和感有りますし
おそらく反射を弄って 道を解らなくし、皆さんをあえて迷い込ませたのかと。

なかなかに手練れさんみたいですねえ」ふむ

テオドール「成る程。冷静な分析に御座います」ほうほうっ

 

粋「え?ちょっと待って?
んじゃ相手は 鏡に写る物を弄れて、でもって俺等はそれに触るとアウトで
そして今 出口が解らなくなってて それってつまり」冷や汗っ

 


白「詰んだ。  って奴か」ほー。

粋「Σ他人事感よ!!」

 

 


テオドール「しかし これだけガンゴンぶつかって居るのに 皆無事とは
私達 つくづく運が良いので御座いますねえ」

鏡子「ガンゴン勢い良くぶつかるので一瞬過ぎて掴めないんだと思います」

テオドール「あ、成る程。」

 

白「じゃあちょっと当たるくらいなら大丈夫なのか

体当たりしながら進んで行けば 当たらない所が道。よし、解るな」ふむ。

粋「いやさすがにケガするっての」

 

 

鏡子「どちらにしても 動くしか無いとは思いますが」

テオドール「それは確かに」

 

 


真夏の屋外の空気むわっ!


一同(長引いたら 命に関わる。) 察し

 

 


白「夜にすればよかった」ため息っ

テオドール「視界悪過ぎて余計に危険に御座いますよ」苦笑。


粋「クッソ ケガすんの前提かよ

水持ってくりゃ良かっ Σうおお!?」

鏡の悪魔ずるんっ

 

テオドール「Σ粋さん目の前に御座います!!」

白「いや どれだ」


わらわらわらわらわっ

 

テオドール「Σだああどれが本物なので御座いますか!!」ああもうっ

 


粋「Σわーっ!! よんなああ!!」


バリンっ!!

 

白「Σえ」

 

 

粋「ほ、ほら 1個偽物減ったし」な?

血ぃだらだらっ

テオドール「Σアホで御座いますか!
素手で割ったらそりゃザックリ行きますよ!」ひええっ

 

 

鏡子「止血できます?」

テオドール「基本は覚えております
直接圧迫止血法参ります!」おりゃっ


粋「Σあだだだだっ!!」
テオドール「当たり前で御座いましょうが!!」

 

白「そうか。壊して進むのも無理が有るのか」ふむ。


鏡子「・・ひょっとして やろうとしてました?」

白「面倒だしな」うん。

 

 

テオドール「しかし鏡何枚有るので御座いますか

壊した奥にもまだ鏡の通路が。」うわ

粋「Σケガしたのにあんま意味無かった!!」どちくしょおおおっ

 

 


テオドール「・・私は最悪 水分と栄養摂れるのでしばらくは大丈夫で御座いますがね」ボソッ。

白「よし。テオが吸血鬼丸出しになる前に どうにか片付けるぞ」真顔。


粋「Σまさかの非常食扱い!?」ひええっ

 

 

 

 


鏡子「うーん。らちがあきませんねえ

せめて相手を1枚の鏡に孤立させられれば 後は私がどうにか出来るんですけど」むう。

 

白「本物が居るのがどれか解らないし

 

・・ 囮その辺に置いて引っ張り込まれたら
その時映ってるのが本物だよな?」

粋「うん、そう来ると思った」

 


テオドール「万一それで引っ張り込まれて逃げられたらどうしようも御座いませんよ?」えー。

白「んー。やっぱ1度出るか


ん?」ぴくっ


粋「兄貴?」

 

 


白「テオ、お前それ 何踏んでる?」

テオドール「はい?

あ。さっき粋さんが叩き割られた鏡の欠片    Σはっ!!」

 


鏡子「本体です!!欠片の中に居ます!」


がしっ。

テオドール「Σうわっ!!」

 

 

粋「Σ鏡から手が!
ヤベえ振りほどけええっ!!」

テオドール「うおお離しなさいっ!!」

がすんっげすんっ!

 

鏡の悪魔「Σあっ ちょっ!!」いただっ

 

 


一二三「あー!やっぱりだべ

聞いた事有る声だと思ったら」ひょこっ

テオドール・粋「Σうわああああ!!!」混乱っ

 

 

白「一二三 お前なんで」あれ?

一二三「流行りだって言うから来てみただ」にこっ


粋「Σこんのややこしい時に!」うわああああっ

テオドール「Σあのっ 一二三さんもですが すみません助けて下さいませええ!!!」蹴り蹴りっ

 

 

白「いや大丈夫だと思う」

テオドール「へ?」

カカトでげしげしっ

 

 

 

鏡子「あら? 何か炸裂音が。」あら

粋「Σあ。そう言う!?」はっ


白「危ないからこれ羽織っとけ」

羽織ばふっ

一二三「はーいだ。」かぶりっ

 

 

 

 


がらどしゃあああっ!!!


カランっ 

ぱらぱらっ

 

 

 

彬羽「一二三は無事か。」くわっ


白「無事だけど 鏡吹っ飛ばすな。お前が1番危ない」

一二三「わーい。お迎えだべ」抱っこ。

 

 


粋「Σなんで無傷なの!?」えええっ

彬羽「鍛え方が違う。」きっぱり。

 

 

テオドール「一二三さんが絡むとパパ上暴走されますからねえ

さて。」

踏みつけっ!


鏡の悪魔「Σだっ!!」離しっ

 

 

白「周りの鏡全部吹っ飛んだな」見回しっ

粋「だなあ 屋外で良かった良かった。

これじゃ周りのに逃げらんねえよな。」

 


鏡の悪魔「Σ!!」はっ

 

テオドール「しかしどうするので御座いますか?
このまま籠城されればどうしようも無いのでは?」

鏡子「そこはお任せください

あ。手鏡 その欠片に近づけてくださーい」にこっ


白「ん、こうか?」

 

鏡子「オッケーです。
では

西洋のやんちゃさんに この国の鏡妖怪の怖さ 思い知らせてあげましょう」

欠片にしゅるんっ


一同「Σえ」

 

 

 

 


白「そっか。鏡子 喧嘩強いんだっけ」


テオドール「欠片の中 ド偉い事になってらっしゃいますねえ」うわ。

粋「Σ絞り出すみたいな悲鳴がっ!」ひいっ

 

一二三「おらも見たいだー」じたばまっ

彬羽「こら 子供が見る物じゃねえ」

 

 

 

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