小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

8月25日

 

 

 


【芝居小屋】

 


シロ「おーい誰かおらんのか?
出前の品置いていくぞ
早く食わな腐るぞー 」おーい。


つつじ「おんやシロはん
出前珍しおすなあ」にこにこっ

シロ「なんだおったのか。
今回は量が少ないのでな さっさと言って戻ってこいと言われてな」

 

つつじ「確かに 少しくらいお外に出ても堪えなさそうどすな。」

心なしかひんやりっ。


シロ「常に多少は冷気を纏っとるのでな
おかげで冬は害虫の如き扱いよ」けっ。

 

 


つつじ「はあ。
そんだけ冷えとんなら出前のお品は安心どすなあ
いや今日は午前中のみやったんで わてらのみなんどす
助かりましたわあ」にこにこっ


シロ「ん? ああ大食い共がおらんので少ないと

お前も武芸者ならもう少し食った方が「今はただの芸人どす。」

 


シロ(ただの?)ええー。

 

つつじ「なんですのん?

ま、おおきにどす。
後で器は軽くゆすいでまとめときますんでな」くるり


シロ「いや 別にそこまでせんでも・・・

 

 

ちぇすとおおおおお!!!」おかもち振りかぶりっ

 

 

 

 

ドメシャッ!!

 

 

 

 

テオドール「おや。ストリートファイトに御座いますか?」

粋「シロの奴 武芸者と見ると勝負挑む癖有るからなあ」あーあ。

 

 

 

 

間。

 

 

シロ「うーん、
今のは確実に捕らえたと思ったのだが」頭に包帯ぐるぐる巻きっ

 

皐月「あのな。侍や言うなら不意討ちはやめよやうや。

こらヤバイて白が軌道ズラしてくれんかったら ドタマスパーンて斬れて飛んどったで」ほんまにもー

 


粋「ホウキって 神速だと物斬れるんだなあ」


白「番傘削れた」うわ。

テオドール「見事な突きに御座いました。」灰からざらざら復活。

皐月「日除け取られて日光モロ食らったんやな」ああうん

 


つつじ「すんまへんなあ。
攻撃されるとつい体が動いてもて」苦笑。

シロ「俺もまだまだだな」ふっ

 


粋「おい、やめろよ?
リベンジしようとかやめろよマジで。」

テオドール「今回は 我が主が近くでお饅頭買われててセーフだったので御座いますよ?」

 

シロ「うむ。解った
次は不意討ちはやめるとしよう

して、何故真後ろを向いておったのに あげに的確に此方の頭部を狙ってカウンターを出して来れるのだ?」ずいっ


つつじ「不意討ちは。って事は
今度は面と向かって勝負とか面倒い事になりそうな気いしかせえへんな。

あー それはその


試しに。」

 

突きびすっ!!


粋・テオドール「Σ!?」

白「危ないな。」ひょいっ

 

 

シロ「うむ。そやつも明らかに余所向いとるのに避けおるしな。」うんうんっ

 

つつじ「せや。こん人もいちいち目で見て避けとらへんのどす。

わてと違って本能的な物やと思うけどな。
目で見るんやなく  体全てで相手の位置を感じとるんどす」


シロ「・・ふむ?」えーと。

 

 

 

皐月「それはエエけど。

魔王に下手にちょっかい出すから 下僕コンビお怒りやで」

 

粋「Σいきなり危ねえだろが!!」べしっ

テオドール「今回何もされておられないのにっ!我が主に失礼な失礼な失礼な!!」


つつじ「Σあだだ!ちょっ たんまたんま!おかもちでシバくん無しで 

Σだっ!カド痛あっ!!」ひいいっ

 

 


白「こう言う時はカウンター出ないんだな」へー。

皐月「いや 助けたって」

 

 

シロ「ふむ。体全てで感じ取れと

こやつは確実に参考にならんので置いておいてだ、
お前は何処でどうやって それを身につけたのだ?」


つつじ「いやようこげなボコボコなんに聞けるなあ

せやな。わての場合は
師匠が普段から目で見ん御人やったから付き合わされた  て所どすな」


シロ「ほう。お前に師匠が居たのか」

つつじ「そらな。

今度会ったら次こそ負かしたる」

 

粋「Σいきなり戦闘モード!?」ひえっ

テオドール「あの、ひょっとして御師匠様との間に 何か軋轢がございましたので?」おそるおそるっ


つつじ「いんや。勝った事無いから腹立つねん」きっぱり。

 

シロ「やはり 御前もモノノフだな。」うむ。

 

 

 

ーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

【常春の里】

 

 

夕霧「いってて

少しは加減しろよ筋肉馬鹿!!」うがあっ

 

旭「喧嘩売ってきたの御前だろ?

きっちり加減したっての 精進しろよガキンチョ」けけっ

 

 

翡翠「全く 暑苦しい。
そして旭、喧嘩ではない
手合わせは長を護る使命を持つ我等の日課だ」はーやれやれっ

 


夕霧(そもそもあの王サマ 警護要らないだろ) むっすー。

 

旭「へいへいすんませんでしたー。

あークソ しつこいから汗かいてドロドロだっての」


お面かぱっ。

 

翡翠・夕霧「Σえ。」

旭「ん?」

 

夕霧「え? あれ

それ 何かの封印的なそんなじゃ?」えええっ


旭「いんや。 
普段から目隠しして生活してりゃ 常に精神研ぎ澄まされて腕上がんじゃね?って思ってよ

蒸れるけど。」お面拭き拭きっ


翡翠「Σお前!思ったより真面目だったのだな!!」おおおっ

 

 

朔日「おや。久々に素顔を見た。

こうやって見ると意外と普通だからつまらないよね」わははっ

 


旭(コイツにボロ負けてムカついたから こんな真似始めたんだけどなあ。

道は遠いか) ため息っ

 

 

 

くろねこ太郎の落書き部屋 [フォレストページ+] 夢小説対応・簡単オシャレな創作サイト作成サービス <サイトトップへ戻る