小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

8月24日

 

 


白「毎日毎日朝からあっついな」すたすたっ


粋「うん。もう昼だからな」

テオドール「そりゃこんな時間まで御布団は暑う御座いましょうねえ」苦笑

 

 


九尾「なんじゃだーりん 今お目覚めかえ?
御寝坊さんじゃのう」こんっ

千様「この時期はー早く起きないと2度と目覚めなくなるわよー?
彬羽君なんか朝五時には起きてるわー」のほほーん。


白「あいつ暑がりだから寝てられないんだろ

あれ?いつ寝てるんだろ?」顔洗いじゃぶっ

 

 

粋「Σ言われてみれば カラス昨日夜更かしして瓦版の原稿書いて無かった!?」

テオドール「熱帯夜が続くので寝るのを諦めたとかでは」

粋「Σ有り得るから怖え!」ひええっ

 

 

 

九尾「あやつがガンガン熱中症になるの 寝不足だからではないかの?」

千様「有り得るわね」あらまあ。

 

 

白(また倒れられたら何だし
今日は夜 部屋ごとシロに凍らせさせるか。)ふむ

粋「何だろう また凄えロクでも無いこと考えてる気がする」冷や汗っ

 

九尾「ま、だーりん以外はどうでもええわり

ほれほれ おぐしがぐしゃぐしゃじゃぞー 鋤いてやろうぞ」こんっ

 


白「痛い」櫛ひっかかりっ

九尾「Σうおおしまった! 長毛動物のごとき 取り扱いの難しい髪であったわそいやっ!!」

 

粋「櫛は垂直に。
でもってブラさず平行移動」手本っ

九尾「ふむ。こうかえ?」

ブチッ。


九尾「Σうおおすまーん!!」こーん!

 

 

家康「何だろうね
この凄い手間かかる動物飼ってる感。」苦笑

千様「間違ってはないわよー?
あの子エサ代も凄いらしいしー」


テオドール「それ千様さんが言われますか」ええー。

 

千様「? アタシは何も難しく無いわよ?」

一同(確かに金はかかる。)ああうん。

 

 

白「櫛めちゃめちゃ欠けたな」うわ。

九尾「すまんのー。やはり肉球の前足では無理が有るわ」こんっ

粋「いや 人に化ければ?
つか何で今日は狐のまんまなんだよ」

 


テオドール(人型で不器用なの晒したく無いからで御座いましょうねえ) ああうん。

 


粋「Σなんで俺尻尾で殴られた!?」えええっ

九尾「すまんの 9本もあるで当たったわ事故じゃ

だーりんすまんのう 痛かったろ?」

粋「Σいや痛いの俺!軽く吹っ飛んだぞ!?」


白「別に自分でやった方がブチブチ行くし
抜けてもすぐ生えるし」

九尾「・・もちょい丁寧に生きようぞ

しっかし ど偉くやらかしてもうた  ん?」

 

 


家康「九尾ちゃん?どしたの?」おーい。

 

九尾「・・・だーりん なんじゃの?

この毛」ぼそっ

 

白「ん?黒い毛でも混ざってたか?」

家康「んな人間の白髪みたいに。」

 


九尾「だーりん

 

なんで寝起きの髪に 猫の毛絡んどんじゃああ?」
 
どんどろどろどろっ

 


白「そりゃ一緒に寝てるしな。」

九尾「なああにいいいいいいいい」 

どろどろどろどろっ

 

 

 

石燕「おお。エッグイ気配がしたと思ったら

九尾さん 久々に妖怪丸出しっすねえ」おおー。

家康「Σいや怖いんだけど!?」ひええっ

 

 

テオドール「あのー 御猫様を飼われて居る方が 
寝る時も御自分のお布団で寝かせるのは結構普通では?」えーと。

 


九尾「冬ならまだ許せる 湯タンポになるしのう

しかし この暑い中 メリットも無いのに昼までいちゃいちゃ

あの毛玉 許せぬ!!」くわっ!

 

粋「いや猫好きって結構そんなじゃね?」


石燕「そっすねえ。
暑がりの彬羽さんですら 寄ってこられるとシッシッとか出来ないで ぐったりしながら登られてるっすし」へらっ

家康「うん。そこは助けたげて」

 

 


九尾「だーりん ハッキリ言っておくれ

わちと 猫 、どっちが好「猫。」ハッキリ。

 

 

 

ちーん。

 

 

 

粋「Σ解りきってたろストーカー!!」ひええっ


九尾「一抹の望みに賭けたのじゃ」しくしくっ

テオドール「オッズが高すぎて賭けになっておりませ「Σやかましわ!」

 

 

 

猫「にゃああんっ。」鈴ちりりんっ


家康「お。噂をすれば」

 

白「お前 顔洗ったとこなのに
毛がベタベタする。どうした」よしよしっ

猫「にゃああんっ。」すりすりちらっ

九尾「ん?」

 


猫「にゃっ」ふふんっ

九尾「いい度胸じゃメス猫」ゴゴゴゴゴッ!

 

 

粋「Σうおおストップストップ!
んな事したら マジで取り返しつかねえくらい兄貴に嫌われんぞ!!」ひええっ

テオドール「と言うか 貴女が肉塊になる未来まで見えます
誰も得しないのでおやめ下さい」どうどうっ


九尾「Σわちの扱いそこまで!?

うおおお!このわちが あげなちっさいのに完敗など認めぬ! 認めぬぞおおおっ!!!」こーん!

 

 

 


ーーーーーーーーーーー

 

 

【夜】

 

 

家康「あれ、九尾ちゃんは?

1日中そこでこれ見よがしに転がって拗ねてたのに。」あれれ?


千様「あー なんかね。

ひょっとして狐はお好みじゃないのか とかってブツクサ言い出してー。」

家康「あの、問題そこじゃ無くない?」

 

千様「まあね。
けどまあ九尾ちゃんだから

あれこれ ひょっとして猫に化ければ 自分も役得?とか言い出してー


粋君に狐特有の虫とか病気持ってないかとか散々聞かれた挙げ句 解放されて白君の部屋に走ってったわ。」

 

家康「何処から突っ込み入れたら良いのか解んないけど

野生なのに虫も病気もないのさすがだね 伝説の妖狐」ああうん。

 

 

 

テオドール「あのようなストーカー狐を野放しにして大丈夫で御座いますか?」怪訝っ

 

粋「大丈夫じゃね?
なんだかんだで九尾は 兄貴のストーカーの中じゃまだマトモって言うかマシな分類だし」

テオドール「ストーカーの時点でマトモじゃないので御座いますよ。」

 


粋「そっか?

ちなみにコレ  さっき庵が あのクソ狐に食わせろって持ってきた毒団子なんだけど」 

毒団子のお重ことん。

テオドール「あ。聞いておりましたね
確実に床か天井裏におられましたよね」うわ。

 

 

家康「Σ今日1日大概蒸し暑かったんだけど!?」ひええっ

千様「いおりんも大変ねえ」あらあらっ

 

 


粋「な?」

テオドール「・・・対比物がおかしい気も致しますが

確かに。」

 

家康「ああ。価値観おかしくなっちゃった」あーあ。

千様「ま、白君だから大丈夫でしょ
色々と。」うちわぱたぱたっ

 

 

 

 

 


白「あれ?猫増えてる?」あれ?

猫(九尾)「Σにゃ、にゃーん。」

 


白「なんだ猫 友達連れてきたのか

ま、良いか。」ごろんっ

 

猫「・・・」ジト目っ

猫(九尾)(Σよっしゃああ!だーりんが細かい事気にしない性格で良かった!

よしよし! わちも今日はいちゃいちゃ可愛がって貰うのじゃっ) わくわくっ

 

 

 


1時間経過。

 

 

 


猫(九尾)(Σ動物3匹転がっとる狭い部屋 あっっつ!!!) ひええっ

 


猫「うにゃー」 でろんっ


猫(九尾)(Σうお。猫の開きっ

暑いから離れて転がっとるし
なんじゃこれ思てたんと違う!)えええっ

 

白「暑い。」むくりっ


猫(九尾)「Σ!?」びくっ

 

 

すたすたすたっ

 

 

 


彬羽「またかこら 起きろ寝るな部屋に戻って寝ろ」

ぺしっ。

白「んー。」寝ぼけっ

 

九尾(猫)(Σいや耐えかねて廊下で寝るんかい!!)

 

 


白「やっぱ暑いな」ごろんっ。


すやっ

 

猫(九尾)(うお。この蒸し暑いのに寝つき良っ!さすがじゃっ

 

えー ひょっとしてだーりん昼まで寝とったん 熱帯夜の部屋に湯タンポ転がっとる様な物じゃから寝てられんかったの?

え?猫好きって皆こうなん?)ええー。

 


猫「んーなっ」 むくっ。


猫(九尾)(ん?
こやつも寝とれんかったか。

まあ 己が毛だるまじゃしのう)

 


猫「んなんなっ」ごそごそっ

猫(九尾)「ん? お前何しと Σえ゛」

 

 

猫「んなー。」うちわぱたぱたっ

猫(九尾)「Σいやおかしいおかしい!!」えええっ

 

猫「んなーな。」ぱたぱたっ

猫(九尾)「あ。己で無くだーりん扇いだるの? 優しっ

Σじゃなくて!どうなっとんのこの猫!!」えええっ

 

猫「んなっ!!」しーっ!

猫(九尾)「Σあ。ごめんなさい」びくっ

 

 

猫「にゃーあん。」うちわぱたぱたっ


猫(九尾)(え。何これ
わち たかが猫に色んな意味で負けとらん?
うわ辛っ 思ったより正妻ぽいこの猫。

ええー ごっつミジメなんじゃけど) ちらっ

 


白「ぐう。」すやすやっ

 

猫(九尾)(Σは!待て
今のわちは可愛いにゃんこ
なら 別にこげな化け猫と張り合わんでも
普通にペットとしてゴロゴロ と言うかそれが普通じゃ!

よし ベッタリはさすがに暑いが)こそこそっ

 

猫「にあ?」

 


ころんっ。


猫(九尾)(Σよっしゃああ!
にゃんこあるある 枕元でコロンっ

至近距離至近距離! これもなかなかレアじゃぞい!!)きゃほうっ

 


猫「にあっ」

猫(九尾)「ん?なんじゃい」

 

 

白「んー。暑い 」 ごろんっ

猫(九尾)「Σえ。ちょ」

 

 

 

ぐさりっ。

 

九尾(猫)(Σいやああツノで布団がブッサリ逝っとるうう!!!)ひええっ

 

 

猫「にあーあ。」

九尾(猫)「Σあ。ここ危ない言うとったん!?
つかいつもなんこれ!?」えええっ

猫「なう。」うんうんっ


九尾(猫)「Σお前凄いな!」ひええっ

 

 

 


【翌朝】

 

 

白「九尾 夜中煩かったぞ」味噌汁ずずー。

九尾「Σうおおモロバレ!!」こんっ


白「なんでバレないと思ったんだ」むすー。

 

 

テオドール「最悪焼き狐が出来上がるかと想いましたが
思ったよりお利口な様で 良う御座いましたね」あくびっ

 

九尾「おい。わち お前より何百歳も歳上ぞ」むかっ

テオドール「その割に躾がなっていない様な」

九尾「Σやかましわ!そげな物された事ないわ!!」こんっ

 

粋「あー 道理で」納得。

 

 

千様「てか ホントに猫なら侵入しても良いのねー。

九尾ちゃん なんでかゲッソリしてたけど」

九尾「んー色々あってだの

まあ良い 少し複雑じゃが、猫に化ければオッケーなら もちょい涼しくなってからまたお邪魔するかのう

寒くなってからなら湯タンポとして 色々と可愛がって貰えそうじゃ」こんっ


家康「どんどん九尾ちゃん自身から遠くなってるけど それで良いの?」

九尾「可愛がって貰えるなら良い。」こんっ

千様「Σ言い切った!」おおっ

 

 

テオドール「大丈夫で御座いますかね?」怪訝っ

 

粋「まあ兄貴だし

ん? どうしたカラス
Σあ゛」

 


御札ぺたりっ


九尾「Σあああ それは狐封じの符
貴様何をする!!」こーんんっ!

 


彬羽「一晩中 コンコンコンコン煩え」くわっ

九尾「Σコンッ!?」びくっ

 

 


千様「・・暑さで寝らんない所に コンコンコンコン騒いでたらそりゃーねえ。」あらまあ。

家康「まあ 疲れるよね」ああうん。

 


九尾「Σすまん!今度はニャーニャーにするで それを剥がして「Σどっちみち騒ぐ気か!
絶対剥がさん!なんなら 玄関にも貼ってきてやる!!」うがあっ

九尾「Σうわーん!!」こーん!

 


粋「カラスが壊れた」うわ。

テオドール「相当煩かったので御座いますねえ」あーあ

 

 

 

 

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