小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

3月14日

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【芝居小屋】



皐月「Σちょっ なんなんコレ営業妨害やん!」えええっ

粋「え 何々っ Σうわっなんだこれっ」瓦版奪い取りっ



つつじ「あー 見つかってもたか」あちゃー

白「どうせ隠してても其処ら売ってるし」あーあ。


テオドール「? 何て書いてあるので御座いますか?」はて。

粋「Σあ。そっかお前日本語読めないっけ」




皐月「一言で言うと 白の芸風ボロカス叩かれとんねん」


彬羽「毎度。出前だ」裏口がららっ

つつじ「Σタイミングうっ!」ひいっ

テオドール「彬羽さん。確か瓦版にコラム記事持っておられましたよね?」じとっ。

彬羽「手前は瓦版刷ってる所が1つだとでも思ってんのか?」



粋「2人共どうどうどうどうっ!」ひいいっ

皐月「あーほら戻っといで 説明したるから」手招きちょいちょいっ


彬羽「何か知らんが キレられる様な記事書いた覚えは無いぞ」ふんっ

白「何か俺の芸風叩きまくられてるらしいぞ ほら」瓦版ぺらっ

彬羽「・・・あー。これは」引っ




テオドール「Σへ? 瓦版って 一般人が勝手に作って良いものなので御座いますか!?」カルチャーショックっ!

つつじ「せやねん。売れりゃエエからって過激な事書く奴もおるんどすわ」ため息

白「言わせとけ言わせとけ」しれっ

粋「あの兄貴。字読めないから余裕かも知れないけど
何なら音読しよっか?」






間。







白「へー。」ふーん。

一同(Σ普段から表情筋が仕事してないからアウトかセーフか解らん!!)



テオドール「私聞いてて殺意の塊なので御座いますがねっ」ギリギリギリッ

粋「Σ茶に変な波紋たってる! 超音波出てる出てるっ!」ひいっ



彬羽「冷静に読めばただのいちゃもんだが
何だ 伝統を何だと思ってるとか文化への冒涜とかまた大仰な物を盾にして来た物だな」ふむ

つつじ「その手の御人等あるあるどすなあ
人叩いて儲けるとか三流どすわ」はーやれやれ

彬羽「だな。 版元の印が有るが
こりゃ前に石燕がブチ切れてた所のだな」

皐月「前科有りかいな
ホンマ腹立つわっ」ぐぬぬ




白「それだけ場所取ってぶっ叩かれるとか 俺も有名になったもんだな」しれっ

粋「いやあの 凄いボロカス書かれてるけど
マジで腹立たないの?」ええー

白「いちゃもんだし 元からそう言う奴等なんだろ?
気分は悪いけど
そんなだから見る目無いんだなって納得した」きっぱり。

彬羽「手前のその自信は何処から来るんだ」引。


白「だから別にどうでもいい
根性どころか見る目まで死んだ魚みたいなんだろ」すたすたっ

つつじ「さりげにエグい暴言吐いてったな」うわあ。

皐月「まあな。
あの記事に比べたら偉い上品やけどな」けっ





彬羽「ま、有名税って奴か。
芸人やるならあれくらいのメンタルのが良いのかもしれんな

て事で落ち着け見習いと雑用。」

粋「だあああ読み上げてて更にすっげえムカついたあああ!!」うがああっ!

テオドール「呪われろ呪われろ呪われろ呪われろっ」瓦版打ち付け藁人形カンカンっ




彬羽「良いか 手前等くれぐれも変な事するなよ
本人がどうでもいいって言ってんだからな」出前の食器回収がちゃがちゃっ

粋「解ってら! とっとと帰れや!!」うがあっ

彬羽「Σ八つ当たりすんな!泣かすぞ手前!!」むかああっ






つつじ「あーもう 楽屋で乱闘やめてやー
あんさんもちっと落ち着きい」


粋「」きゅうっ


彬羽(Σ速い!!)

皐月(アサシン辞めても神速は健在やな) ほー。


つつじ「ホンマお仕事中にすんまへんなあ
毎度御馳走さんどす」にこにこっ


皐月「さてはアンタも大概ムカついとるやろ?」

つつじ「そらな。うちの看板に泥べちょっと塗られたようなもんやしな」にこにこっ



彬羽(変な事にならなきゃいいが) 一抹の不安っ








テオドール「・・粋さん 腹の虫おさまられますか?」

粋「おさまるワケねえだろ
こちとら身内の上に芸事じゃ師匠をバカにされてんだぞ」ムカムカっ

テオドール「で御座いますよね
私も純粋に主をボロカス言われておさまりがつきません」

粋「お。珍しく双方止めに入らねえ?」

テオドール「その様に御座いますね」ふっ




皐月「Σん? あの2人何処行ったん!?」

つつじ「Σえ。 まさかっ!!」はっ






ーーーーーーーーーーーーー




【某瓦版版元】



従業員「Σうおおお何事っ!?」ひいいっ


粋「おらおらおらっカチコミじゃー!!」覆面っ

テオドール「手前の胸に手を当てて考えてみろで御座いますっ!!」ほっかむり+お面っ



従業員「Σ何だアンタ等!役人を呼ぶぞ!!」

粋「うっせえゴシップ紙! お前等こそ呼ばれたら困るあれやこれやそれや有んじゃねえのか?」ああん?

従業員「Σう」

粋「マジであんのかよ」おい。


テオドール(さすがはスラム育ち!やって良しとなれば躊躇無しに御座いますっ) おおっ

版元「こらお前等誰の差し金だ! どの件で殴り込
テオドール「大ボスは手前に御座いますかああっ!!」五寸釘ぐわっ

版元「Σぎゃあああ!!」ひいいっ

粋「Σこらああダイレクト御百度参りはやめなさいこら!!」ひいいっ



柱に釘ざくっ!

カーンカーンカーン



版元「し、死ぬかと思った」ぜーぜー。

粋(ケンカ慣れしてねえ奴は加減知らなくて怖え)心臓ばくばくっ




テオドール「解りました。
物理で行くとダメな様に御座いますので

精神攻撃!石燕さん ゴーで御座いますっ!!」びしっ



石燕「すいやせん。いい機会なんで此方との取引今後無しにさせて貰いやす」指でバッテン。

版元「Σはいいいい!?」

石燕「だって毎度値段交渉モメんじゃないっすか
此方も大概しんどいんで お付き合いはこの辺でと」

版元「Σいやいやいや! アンタも困るだろそれ
うちで結構な数さばいてんだよ!?」えええっ

石燕「いやーそれが

あっしの作品特殊なんで
闇ルートで高く売れるんすよ。 んで直接そっちでお取引した方が 商売としちゃいいんじゃないかといえや いえちょっと友人からアドバイス貰ったんすよね」にやりん。

粋(Σ家康 何黒いアドバイスしてんの!!)


石燕「つー事で お世話になりましたっす。」すたすたっ

版元「Σぎゃああ金づるがああ!」ひいいっ



テオドール「効きましたで御座いましょう?」どやっ

粋「凄い効いたけど お前怖え。」


テオドール「ちなみに蒼月さんにも加勢お願いしようとしましたが
女性従業員お持ち帰りしまくって色恋沙汰で内部崩壊させる系ならやるとか言われましたので スルー致しました」

粋「Σ発想が邪悪極まりねえな!!」ひいいっ



白「人の職場に殴り込みするお前らも大概悪いぞ。」

粋・テオドール「Σ!!」ぎくううっ




彬羽「こっそりやるなら蒼月なんぞに相談すんじゃねえ」ため息。

テオドール「Σうっお!そちらから漏れましたかっ」がーん。

彬羽「あいつは問い詰めりゃ我が身可愛さでぺらっペラ喋るぞ」きっぱり。




版元「Σああ!アンタはっ
そっか コイツ等アンタの差し金か!!」

白「あんだけボロカス書いといてすぐ解らないって 普段どれだけ人の悪口書いてるんだ」むう。

版元「Σや やかましわっ!」




白「よし 帰るぞお前ら」くるり

粋・テオドール「Σえ」

彬羽「まあ、お前にケンカ売って命が有っただけマシだしな
殴り込みくらいで済んで良かったな」


従業員「Σちょ 版元コレそんなヤバい人なんですか!?」えええっ

版元「Σいや知らん知らん!
こら待て!謝罪無しかっ お前こんな真似してどんな記事書かれるか解っとるのか!?」


白「書けば?」しれっ

版元「Σえ。」



白「解ってないな
こっちは型破りな芸風で売ってるんだ
むちゃくちゃ書かれたら書かれる程ウケが良くなるんだぞ」ふふんっ

版元「Σ非常識強い!!」ひいっ




白「だいたいな
こんなの書かれたら どんなのか実際に見たくなって客入るだけだろ
宣伝だ宣伝。」しれっ

テオドール「いえあの それは確かにで御座いますが
この人達にもお金が入るのがムカつくので御座いますが」えーと。



白「おこぼれくらいくれてやる。」きっぱり


粋「・・うん。なんかもうどうでもいいや」わおー。

彬羽「こいつくらい俺様になれりゃ 人生楽だろうな」引きっ





白「よ世間は浮かれてるって言うのに
コソコソ人の悪口書いて喜んでるのも可哀相だしな」すたすたっ

版元「Σう」ぐさっ




テオドール「Σあ。ホワイトデーに御座いましたね」はっ

白「お前等が仕事サボるから 芝居小屋大変だったんだぞ」

粋「Σマジか! うわごめんっ」あわあわっ





従業員「版元 もうゴシップ系やめましょうよ
悲しくなってきた」どよーん。

版元「・・うっせえよ」ずーん。





粋(Σ去り際にキッチリ恨みは晴らしてった!!
格が違うっ) おおおっ

彬羽「おい、くれぐれも見倣うなよ?」






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