小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

1月8日

 

 

 


テオドール「新年早々 偽物に御座いますか!?」ぎょっ


白「またタヌキかな。イタチかな?」へー。

粋「なんで自分の偽物出てんのに んなテンションなの兄上。」

 

 

彬羽「らしいな
特に悪さをするわけでも無い様だが
遭遇した納豆小僧の話だと 何がしたいのやら」うーん。

粋「へ?なんか変な事してんの?」

 

彬羽「それが 何でも

これでもかと言わんばかりに
構ってほしそうに物陰からモロバレガン見しながら着いてくるらしく

白「うん。下手な悪さより嫌だなそれ」うわ

 


彬羽「更に言うと 構って欲しいならと声をかけたら ひたすら無言で瞬き1つせずこれまたガン見
粋「Σ本物そっくりの無表情でそれかよ!怖すぎるわ!!」ひええっ

 


テオドール「構ってちゃんのお化けとかで御座いましょうか?」うーん。

白「言いたい事が有るなら言えばいいのに」むう


彬羽「本物は いらん事までズケズケ言ってくるからな。
それで即座に偽物と判断したたらしい。」

粋「納豆小僧 よく解ってんなあ」ああうん。

 

 


白「で、その偽物が出たのが此処か」見渡しっ

テオドール「お寺の境内に御座いますね

ん?お寺なのに初詣のノボリが」おや?


彬羽「少し前までは 神社も寺も大概ごっちゃになってたからな

戦国の庶民からすりゃすがれりゃ何でも神で仏だ
その名残だろ。」

 

粋「あー、俺も実は 結構最近まで 神と仏の違い解ってなかったなあ」苦笑。

 

 


白「仏は デコの真ん中に毛が生えてる奴だろ?」

テオドール「Σえ。あれホクロじゃ無いので御座いますか!?」えええっ

 

彬羽「間違ってないが、
仮にも神のはしくれのコイツがこんなだ

深く考える必要無いかもな」

粋「つか
アレ、毛だったんだ。仏凄え」わおー。

 

 


白「あ。とか言ってたら 居た。」指差しっ

白(偽)「Σ!!」びくっ

 


粋「うっお!ホントに物陰っ!見た目兄貴なのに!!」ひえっ

彬羽「なんだろうな

この1匹でも厄介なのが視界に2匹もいる 凄まじいストレスは」眉間に皺っ

テオドール「中身は似ても似つかぬ様に御座いますがね

うりゃあ!我が主がんなビクビクオドオドしてるわけ御座いませんでしょうが!!」とうっ


粋「Σ賽銭箱投げんな!!」ひいっ

 

テオドール「偽物に情けは無用! むしろバチ当たれに御座います!

っしゃ 捕まえましたよこの野郎!!」がしっ


彬羽「Σ落ち着けバチが当たるとすりゃお前だ!
Σおいこら マウントポジションで殴るな! せめて話聞いてからにしろ!!」ひえっ

 


白「見た目俺なのに容赦無しか。」引。

 

 


間。

 

 

 

子供霊「ごべんなざいいいっ!」うえーん。

 

テオドール「まさかのお子さんをボコってしまいまして御座います」気まずっ

粋「お子様じゃなくても どうかと思ったぞアレは」うん。

 

 

彬羽「て、なんでこいつに化けるなんて事を?」

子供霊「Σそれはっ あ、あの」びくっ

 


粋「あ。人見知りするタイプ?
そっか それで納豆の時も黙って着いてきてたって事かあ。

 

よしよし怖くないぞー。
あの黒いのとか デッケえけど この中じゃ一番穏和だしな

ほれ、ゆっくりで良いから話してみろよ?」な?

 


テオドール「あ。さすが手慣れておられます」おおっ

彬羽「子供と話す時は屈んで 目線を同じに か。

やるな。」ほう。

 

白「あいつ昔子守りのバイトしてたらしいから。


よし、怒ってないからさっさと話せ。
意味解らないで 人に真似されるの 気持ち悪いだけだしな。」ずいっ

子供霊「Σす、すんませんした!」ひえっ

 

粋「うん。兄貴はちょい黙ってて

ごめんな。うちの兄貴言葉選び下手でさ。
アレでも優しく言ってるつもりなんだよ」どうどうっ

 

 

子供霊「そ、そのっ
ホントごめんなさい

オイラ その、此処で皆とかくれんぼしてたんだけどっ」しどろもどろっ

 

テオドール「かくれんぼ?」おや?

彬羽「おい。まさかと思うが」嫌な予感っ

 

 

子供霊「そんで
上手に隠れたから 見付からなくて
そのまんま うたた寝しちゃって」えーと。

粋「うん。もう嫌な予感しかしない」冷や汗っ

 

 

子供霊「気がついたら 1人で真っ暗だった。」

粋(Σどうコメントすりゃ良いの!?)ひええっ

 

 

テオドール「あ。さすがに困っておられます」

彬羽「(ふむ。それで此処に居ると言う事は
置き去りにされて 帰り道で何かあったか
もしくは隠れた所から出られなく)

ん?」

 


白「・・・。」


粋「ごめん 兄上逐一拗ねねえで。
喋って良いから 露骨だから」ああもうっ

 


彬羽(オリジナルも大概察して系だな) 

白「なんだ。」むっすー。

 

 

粋「えっと ん?
なんでそれでうちの兄貴に化ける事になんの?」あれっ

 

子供霊「え? 派手だから。

前にその辺うろちょろしてるの見かけて 
この人なら嫌でも目につくし、見つけて貰えるよねって思って」


彬羽「気持ちは解るが それで奇行はやめてやれ。」

 


子供霊「・・す、すみませんでしたっ」びくびくっ

白「なんで俺だけそんな怖がるんだ?」むう。

 

 

子供「そのっ

化けるなら 上手くやらないとって
本人も表情薄かったし その辺頑張ったら変な事になったしっ」びくびくっ

テオドール「奇行の数々は、オリジナルに寄せようと頑張った結果だったと」ほう

 

 

白「俺 そこまで変か?」

彬羽「無表情だが 今のは効いたんだな」ああうん

 

 

テオドール「つまり、貴方は此処でかくれんぼをしていて

見付けて貰えず亡くなった。
だから、見つけて欲しくてお目立ちになられる我が主に化けて 誰かの気を引こうとした

という事に御座いますね?」

子供霊「え?

あ、ちょっと違う かも」えっと


テオドール「へ?」

 

子供霊「オイラは見つけて貰えなくて置いてきぼり食らって

そこの寺から出てきた化物に食われたの」お堂指差しっ

粋「うん。ちょい待って

寺だよな?」冷や汗っ

 

子供霊「うん。
そんで 化物に食われると魂が動けないぽくて
此処から離れられないから 誰かに助けて欲しくて


彬羽「すまん。そこはハッキリ口で言ってくれ」

 

 


白「んーと。 
魂が囚われてるなら 
その化物、まだ此処に居るんだな」ほう。

テオドール「で、御座いますね。


まさか 魔王様直々に来るとは思わなかったか 今は息を潜めているので御座いましょうが。」

 

彬羽「成る程な。いつの間にか 奉られてたのが仏でなく化物にすり変わっていたという話しか。
よくある事だ」ふむ。

粋「Σ良くあんの!?」えええっ

 

 

 


白「ほら とっとと出てこい
お前のせいで ややこしい事になったろ。出てきて大人しく殴られろ

それとも焼き討ちか?炙り出されたいのか?」炎ぼぼぼぼぼんっ

 


お堂の中「Σ!!!」びくううっ

 


テオドール「賽銭箱投げつけて差し上げましょうかね」むう。

彬羽「良いんじゃないか?

人のガキ食ったんなら容赦する必要はないだろ」

 

 


子供霊「あの、この人達
本っ当に 怖くないんですか?」後ずさりっ

粋「お。怒らせなければ?」ひええっ

 

 

 

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