小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

1月5日

 

 


蒼月「そう言えばさあ

もう正月も5日だけど 初夢って見た?」

千様「えー?
そもそもアレって いつ見た夢の事なの?」

 

家康「大晦日から2日までに見た夢ならどれでも良いらしいよ

一富士二鷹三茄子 って言うけど そんな夢見る方が難しいよねえ」あははっ

 


蒼月「瓦版には その3つは 天下人『徳川家康』の好きな物だから 縁起が良いって書いてるけど?」瓦版ぺらっ

家康「全く身に覚えがありません」真顔っ

 

 

彬羽「本人が知らない間に 迷信にまでなってるてのも凄いな。」

 

白「瓦版って
アレ書いたのお前じゃないのか?」あれっ

彬羽「記事書いてるのは俺だけじゃないからな
そもそも俺なら 家康の好きなのは茄子より焼いた鮭の皮だって知ってるしな。」

 

家康「茄子も美味しいけど、んな夢に見る程じゃ無いよねえ」うんうんっ

 

 

 

粋「Σえ。俺 茄子の初夢見たのに!?」えええっ

家康「Σ何をどうやったらんな物見れるの!?」

 


粋「この 枕の下に置いて寝たら 縁起の良い夢が見れるって 茄子の絵を使ったんだけど」がさっ。

蒼月「うん。良い初夢見れるかなーって ドキドキしながら茄子の事考えながら寝たよね?

そりゃ頭の中 茄子でいっぱいならそんな夢も見るよ」はいはいっ

粋「Σそう言う事か!!」はっ

 

 

蒼月「ったく ちょい考えりゃ解るだろ

その紙ぺら いくらしたんだよ」あーあ。

 

 

テオドール「せ、せっかく富士山の夢見まして御座いますのにっ」富士山の絵っ

蒼月「Σお前もかよ!!」

 

 


白「ん? 1番狙いのテオは解るけど

お前はなんで茄子選んだんだ?」はて。

粋「え?

そのー、何となくめちゃラッキーより
程ほどに幸運くらいが良いかなって」苦笑。


千様「夢くらい もちょい欲張って良いと思うわー」あらあらっ

 

 


小太郎「ふーん。じゃ鷹の夢は居ないんだな」わんっ

シロ「1番見易そうな気もするが

まあ、見ようと思って二番目選ぶ奴もおら

ん?」

 

 

幽霊「すみませーん。

魔王さんおられますかー?」ひゅーどろどろどろっ


千様「Σい、いらっしゃい」びくっ

粋「Σあああ今年も結局こんなん!!」ひえええっ

 

 


ーーーーーーーーー

 

 

【沼】

 


彬羽「と言うと何か

幕府の機能が 半停止している年越しの間に
何者かに襲われ お前の体は此処に捨てられたと。」ふむ。

テオドール「大晦日に災難で御座いますねえ」

 


幽霊「いえね。元から仲は悪かったけど 此処までするかー?的なね

なーんか こんな沼地に放り込まれたせいで体偉い事になってるぽいですし」はーやれやれっ

テオドール「貴方の姿を見る限り 虫やら魚やらについばまれ

粋「正月5日から ズバリ言うなよ。」ドン引きっ

 

 

白「て、体引っ張り上げて 犯人沼に沈めたら成仏するのか?」

幽霊「あーいえ、
沈めちゃうより普通に牢屋に入って貰う方がいいですね
この時期寒いですし」

 


彬羽「意外と冷静だな。」ほう

 

幽霊「いやー 見事に頭カチ割られちゃったんで 
血が上るどころか冷えちゃってる?脳貧血?って感じで」わははっ

テオドール「そう言う物に御座いますか?」

 


白「じゃ、体見つかったら犯人連れて来るから 幽霊、お前がうらめしやーして自白させろ。

ビビり倒した所で 知り合いの役人の所に放り込むから。」

幽霊「あ、はーい
それでお願いします」へらっ

 


粋「手慣れてんのが嫌だなあ」うーん。


彬羽「平和的で良いだろが
正月5日から 物騒な方が良かったか?」

テオドール「彬羽さん 感覚麻痺しておられます。
今回のも大概物騒に御座います」

 

 


粋「で、探すってどうすんの?

網でも使ってドブさらい的な?」おそるおそるっ

白「ん?そんなごちゃごちゃしなくて良いだろ」

粋「へ?
でも結構広いけど この沼」

 

 

白「冬でも 死体落ちてたらそれなりの臭いするし」

彬羽「行け 小太郎。」指差しびしっ。


小太郎「わおおーーん!
!」

どぷん!

 

テオドール「Σ躊躇無く沼に!!」ひえっ

 


小太郎「わうっ!こっちだ

こっちの方から死臭がするっ」 ばしゃしゃっ

 

 

幽霊「水の中のでも解る物なんですねえ」へー。

彬羽「川みたいに流れ去ってたら難しいらしいがな。」

 

粋「へー。犬って凄

うお ヒルだ。気持ち悪
 Σうおお!!」ずるんっ


彬羽「おい。足元気を付けろ
ぬかるんでるぞ。」

 

 


小太郎「ごめん、やっぱそっちだ」おんっ

粋「Σあああ!踏んだ!!なんか踏んだあああっ!!!」鳥肌ぞわあっ

 

白「お。あったあった」

ずぼっ。


テオドール「Σぎゃああ 至近距離キッツう!!」灰ざらあっ

 

 


ーーーーーーーーー

 

 

 

家康「えっと

それは お疲れ様」引きつり笑いっ

 

テオドール「其処らのゾンビの方々より 万倍エグい状況に御座いました」ううっ


シロ「新年早々 またトラウマになりそうな物を。」

 


粋「うん。トラウマになった 

良い事無いかな」ずーん。

蒼月「アンタはそろそろ慣れろよ。」

 

 


がたんっ。

 


大嶽丸「お?なんだ 珍しく元気がないな」ひょこっ

千様「あら 大嶽君」あらー。

 

大嶽丸「年越し世話になったのでな。

土産だ 食って元気出せ。」それっ


鷹どさっ!!


粋・テオドール「Σ!!」ひいっ

 

 


大嶽丸「偶然そこで狩れたんだ。 大物だろう
遠慮無く食え食え」にこっ

 

 

粋「うっわ

夢に見そう ありがとう」ひええっ

テオドール「」灰っ。

 

 

 

くろねこ太郎の落書き部屋 [フォレストページ+] 夢小説対応・簡単オシャレな創作サイト作成サービス <サイトトップへ戻る