小咄

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くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

1月6日

 

 


【芝居小屋】

 

白「なあ。
なんでまた 神棚に供え物してるんだ?」はて。


皐月「商売繁盛祈願やで」

白「またか?」えー。

 

つつじ「6日年越し言うてなあ
ほれ 明日は七草粥食べはるやろ?

まだ正月やからな。
今日は7日に食べる七草の名前読み上げたり 色々あるんどす。」

白「ふーん。面倒だな」

 

 

つつじ「いや 正月自体が神さんいらっしゃいイベントやしな?
7日は 神さんと共に七草食うて、神さんの力を獲ようと言う ちゃんとした

この人自身が神さんやったわそういや」

皐月「そら縁無いイベントやな。」ああうん。

 

 

テオドール「日本の文化は面白う御座いますねえ」へー。

粋(全っ然 知らなかった) 冷や汗っ

 

 

白「じゃあ明日は夕飯 七草粥なのか
粥だけとか嫌だな 何か買って帰るか」うーん。

粋「それやったら行事の意味なくね?」えー。

 

白「そうなのか?
じゃ魚とか その辺で
皐月「そもそも正月は殺生あかんけどな」

 


白・粋・テオドール「Σ!?」

つつじ「アンタ等どんだけ血なまぐさいねん」おい。

 

 


間。

 

 


白「そうか
正月って 大人しくしてなきゃダメだったんだな」しみじみっ


テオドール「年末年始の演目が『道成寺』の時点で生臭い事この上無く 今更感がございますが

今年もド迫力に御座いました」うんうんっ

 

粋「つかそんな気にしなくても
兄貴普段から殺生しねえだろ?

魔王だ何だ言われてるのに ビビるくらい死人は出な「その分怪我人はめためた出てるけどな。」

 

粋「・・命さえありゃ結構どうにかなるから」えーと。

 


テオドール「そこは破壊神様に御座いますし

お正月が神様をお迎えする物なら それはそれで正しいかと

ん?」ぴくっ

粋「また何だよ
このタイミングで」

 

テオドール「Σカメムシに御座ます!こらしっしっ!

我が主の楽屋がくっさくなるで御座いましょうに!!」古瓦版丸めっ

 

粋「Σわー!!潰すな潰すな 余計くっさくなる!

つか殺生禁止ー!」ひええっ

 

 

白「冬でもカメムシって居るんだな」へー。

粋「ほらほら! お宅の主様が観察し出したから!
潰さない潰さない どうどうどうどうっ」必死っ

 

 


ーーーーーーーーー

 

 

テオドール「なんでこう言う日に限って
我こそは新魔王なり!みたいな 身の程知らずがガンガン襲って参りますかねえ」手拭き拭きっ


白「俺は別に 正月でも暴れるの抵抗無
テオドール「いえ、おめでたい日に 貴方様のお手を煩せる程の物では御座いませんでした。
私が片手で捻れる程度に御座いますし」


白「でもお前返り血「吸血鬼がダイレクトにお食事しただけに御座いますが何か。」

 


家康「いや、テオちゃん
其処らの奴の血吸わないよね?」苦笑。

千様「てか ちょいちょい

めちゃめちゃ強くなるわね この子。」あらあらっ

 


白「で、6日年越しって 何をやるんだ?
晦日は 鐘つくけど。」

彬羽「地方によって違うが 年男がまな板を叩きながら 祝詞を読み上げ いや気持ちは解るがその目やめろこら」

 

 

白「じゃ 気を取り直して

夕飯は何になるんだ?
年越しなら蕎麦とかか?」きらーん。

彬羽「食い物がそこまで大事か手前は。

これに関しては地域で結構差が有るんだがな


地域によっては 串刺しにした沢蟹を玄関先に飾るとか、ヒイラギの葉を飾るとかだな
テオドール「あの、節分混ざっておりませんか?それ」

 

彬羽「だな、一説に寄れば 麦飯を炊いて 赤イワシを食べる日らしいしな。」

粋「モロ節分だろそれ」えー。

 


晴明「そう言ってやるな

7日は正月に来ておった神が帰る日。つまり清い物よ

そのような特別な日に 穢れを意味する『鬼』を避けるまじないをするのは至って普通であろ」

 

粋「あれ?晴明
どしたの?」

晴明「年男がおらんでな。
代わりに祝詞を読む役を

白「お前がまな板叩いて祝詞読むのか」へー。

晴明「しみじみ言うな
そう言う儀式なんじゃい」

 

家康(あ。恥ずかしい事は恥ずかしいんだ)

 

 

 

粋「祝詞読みに来てくれたのはありがたいけどさ

その、晩飯目当てならちょっとさ。

今日って麦飯にイワシだろ?いやイワシ好きだけどさ」苦笑

 


彬羽「ん? 

今日はカニ鍋だが?」豪華カニセット。


粋「Σなんでカニ?」えええっ

テオドール「あ、先程 魔除けに串に刺したカニがなんたらと仰っておられたあれに御座いますか!?」おおっ


彬羽「地方によってちがうなら

其処らは適当にこじつけ解釈してそれっぽくやればいいだろ」

粋「Σいやいやそもそも正月って殺生ダメなんだろ!?」えええっ


白「なら イワシもダメだろ」

粋「Σあっ」

 

 

彬羽「そう言うことだ。

全部をマニュアル通りにやるのは不可能だ。

しきたりなんてのはこの程度で良いと 割りきってやる物だ」うむ。

テオドール「ジャパニーズって真面目に見えて 結構適当に御座いますよね」ああうん

 

粋「良いの!?兄貴ちょい 本当に良いの!?」えええっ


白「俺カニ味噌ダメだから 足が良い。」うきうきっ

粋「Σあああ 話聞いてない!こんの食欲破壊神!!」

 

 

蒼月「ごちゃごちゃうっさいなー。

つか正月に殺生ダメって
アンタ昨日 あの化け猫に鶏肉貰って食ってたろ」

粋「Σあっ」

 

テオドール「よく考えたら今更に御座いましたね」ああうん。

 


晴明「そう言う事じゃ。
よっしゃカニカニ


えー。七草なずな,唐土の鳥と日本の鳥と,渡らぬ先に~」まな板カツンカツンっ

 

家康「祝詞読む人が カニの事しか考えてないけど良いのかなあ?」うーん。

千様「良いんじゃない?
此処に神様の力欲しい人なんて 居ないじゃない」


家康「あー・・ 確かに。」成る程っ

 

 

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