小咄

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くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

9月25日

 

 


彬羽「・・涼しい」 ほっ。

 

 

千様「彬羽君が生き返ったわー」あらまあ。

家康「夏の間常に瀕死だったもんねえ
今年は夏が長かった」うんうんっ

 

 

蒼月「まあ、油断してたらぶり返すのがしつこい猛暑なんだけどね」ふっ

彬羽「黙れ冬眠蛇
もう9月も末だぞ。暑さ寒さも彼岸までと言うだろ

今度は手前が辛い時期が来るんだ目を背けるな」

 

蒼月「はあ? 俺は体質上つか生物としてしゃーないけどさ

お前のは単なる病的な暑がりだろ
一緒にすんなよ 貧弱野郎」へへーん。

彬羽「ほう。上等だ」イラッ

 


白「せっかく涼しくなったのに カッカ熱くなってたら勿体なくないか?」

彬羽「Σ!」はっ

 

 


テオドール「はい先生!彼岸とは何で御座いますか」挙手っ

家康「ん?えーと

具体的にと言われると難しいんだけど あれ?どう説明すべき?」

 

 

魄哉「具体的に言うと お墓や仏壇のお掃除をする時期ですね。」雑巾ぱんっ

テオドール「それはお盆では?」

魄哉「どちらも元は仏教由来の行事なので 基本仏壇仏具と仏様主役ですよ」にこっ

 


白「彼岸ってそうなのか。」へー。

粋「うん。新作のクッソ派手な彼岸花衣装着付け中だと 複雑だよな」ああうん。

 


千様「相変わらず 存在感の塊ねー」あらあらっ

白「涼しくなってやっとまともに芝居小屋営業出来るし 気張れって言われた」

家康「今年の暑さは異常だったから
どこもかしこも大変だあ」苦笑。

 

 


魄哉「そんなこんなで 涼しくて元気なら彬羽君 お掃除お手伝いお願いします。
力仕事ですし」

彬羽「ん?まさかお前の部屋の あの巨大仏壇の大掃除か?」

魄哉「ですよー。全部バラして綺麗にします」にこっ

 


白「魄哉の部屋って

床から生えてきたタケノコ可愛くなって切れなくて今竹林だよな?」あれ?

 

粋「ある意味 仏教ぽい部屋?」うーん。

テオドール「部屋と言うかもう箱庭に御座いますよね」うんうんっ

 


蒼月(タケノコの為に畳外すって
冬場隙間風ビュービューなんじゃないの?

恒温動物信じらんないよ)うわ。

 

 


コマ『既にタケノコ優先で虫とか凄かったので 夏場もパピー離れで寝てましたね』カタタッ

石燕「あー。朝顔に釣瓶盗られて何とやらっすねえ」

 

 

彬羽「さてはお前 仏壇の奥から某家庭内害虫が出てくるの恐れてるんじゃ」

魄哉「Σな、何の事でしょう」ぎくっ

 

蒼月「もうタケノコ食っちゃえよ」

 

 

 

 

間。

 

 

 

彬羽「さすがに
昼過ぎると暑いっ」汗だらりっ

魄哉「力仕事ですしねえ
あ。そこもちょいズラしてはいそのまんま。」拭き拭きっ


彬羽「なんで仏具ってのはこう複雑に出来てんだ 」持ち上げっ

魄哉「一説によると此処が仏様方の住まいだから

他にも 極楽への門とか色々有りますねえ。
まあ、豪華な方が大事にしてる感有りますし

んな事より そっちゴキ居ませんよね?」真顔っ

彬羽「大事にしてるのに まずそれの心配か」


魄哉「大事にしてようがしてまいが 奴等入り込むじゃないですか」大真面目っ

 

 

彬羽(まあ、鳥類はなんだかんだでメンタル弱いからな

俺もカラスだが。)ため息っ

魄哉「しかし
ホント思ってた数倍綺麗ですね

ホコリもそんなには。

誰か掃除してくれてたんでしょうか?」

 


彬羽「俺でも無きゃ 持ち上がらんのにか?」

魄哉「常人には無理ですね」ふむ。

 

 

粋「じゃ、逆に隙間に入れる 小人の靴屋的なのとか?」

テオドール「心底頭メルヘンな方に御座いますねえ」うわあ。


粋「Σ妖怪OKで小人はダメなの!?」えええっ

テオドール「西洋のフェアリーは基本邪悪な物に御座いますから」

粋「Σうおお夢が壊れる!!」ガーン。

 


千様「あら?白君どうしたの?」

白「別に。」せんべいぼりぼりすたすたっ

 

 

彬羽「こらそこ
食いながら歩くな。誰が掃除すると思ってんだ」

蒼月「いや自分で掃除させろよ 」

彬羽「言ってもやらねえだろあのアホは。
俺がやった方が早い」ふんっ


千様「ああ。仏壇掃除コンビ
良く考えたらオカンコンビだわ」ああうん。

 

 

 


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【丑三つ時】

 

 

白「こいつ等、掃除自分達でやってるから 
必要ないんだよな」うーん。

 


木魚「今日の大掃除あれハラハラしたねー
あんなぐわっと持ち上げられとか 怖い怖い」はっはっは


仏壇「いやー そうそう台から上がる事無いからねー

まああのカラスさんだし。間違いは無いだろけど、ヒヤッとしたヒヤッとした」

お鈴「でもほら見てみて

あたし綺麗に磨かれたから 明日は良い音だせそうよ。チーンって」きゃっきゃっ

 

 

 


蒼月「Σうっお、煩いと思ったら
何このナイトミュージアム!!」ひえっ


白「この家で 仏具とか特別な物がそのまんま普通で居るワケ無いし」うん。

蒼月「Σほんの数年で付喪神化したの!?」えええっ

 

 


 タケノコ「扱い辛くなるので 他の方には内緒で。」しーっ

蒼月「Σ当たり前みたいに喋んな!!」びくうっ

 

 


白「部屋の主が留守がちで良かったな」

仏壇「ですねー。
読経しながらめっちゃ気を使われそうですし

まあ、こっちは真面目に南無南無読まれて笑い堪えるの必死ですけど」ぷぷっ

 


蒼月「Σねえ これジジイに教えた方が良くない?」ひええっ

 

 

 

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