小咄

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くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

9月3日

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魄哉「9月に入るなりセミの声が消えましたねえ」おや。

家康「あ、ホントだ
あんなに居たのにね」


蒼月「セミって7日しか生きられないんだっけ?
そりゃ必死こいて大音量で鳴くよねー」



白「ごめん。」

白の猫「んにゃっ」セミ頭からばりっぼりっ。


家康「Σまさか此処等の全部食いつくして無いよね!?」ひいいっ


魄哉(飼い主が飼い主ですし有り得なく無いのが恐ろしい)

蒼月「弱肉強食は自然の掟だろ
これくらいで動じんなよ 仕方ないっての

ん?」

ぽとっ


ひっくり返ったセミ「ジジジジジジっ!!」ぶばばばばばっ

蒼月「Σうっぎゃー!!」ひいいっ



九尾「すまん。おやつ1匹落としたわ」天袋からひょこっ

魄哉「うちの天井裏で解体するのやめて下さい」




間。




千様「9月なのねー
そう言えばもうすぐお月見よねー」

家康「あ、そっか。今年も団子作らなきゃねえ」にこにこ

テオドール「Σ家康さん 和菓子が作れるのですか!?」えええっ

魄哉「いえ丸めるだけです。
殿、単純作業好きなんですよ」

テオドール「成る程。

で、お月見って何の行事なので御座いますか?」

一同「え」

テオドール「月に団子とススキを供える謎の儀式 としか知らないのですが?」はて。




蒼月「え?他に何かあんの?」困惑っ

千様「そのまんまじゃないの?
考えたらワケ解んないけど」ええー。

家康「いやさすがに何か有るんじゃない?
古来月は信仰の対象でした的なの」

魄哉「あー。そっち方面は僕信仰心ゼロなんで記憶に無いですねえ」

蒼月「仮にも幕府最高僧がサラッと言うなよ」




白「その辺どうなんだ?」

彬羽「Σは!?」ぎくっ

千様「白君 彬羽君に聞けば何でも解ると思ってるわね」あちゃー。



家康「いやいやいや さすがにこれはねー
天海でも知らないんだし」

魄哉「知ってたかもしれませんがトシですからねえ」うーん。




彬羽「その うろ覚えだが

日本人は農耕民族である事から 欠けていない月を欠けていない作物つまり豊作に例えてだ
稲穂に似たススキを供える事でその秋の豊作を祈願したとか何とか聞いたような」物凄く困惑っ


テオドール「Σ成る程!!」おおっ

家康「Σ絞ったらちゃんと知識出るから凄い!!」おおおっ

魄哉「さすが若いですねえ」ぱちぱちぱちっ





白「そう言えばかぐや姫って 帰ったの月見の満月なのか?」あれ?

彬羽「Σ質問したからには答え聞け!!」イラッ



魄哉「思ったより真面目な話でつまんなかったみたいですね。」

家康「ホント自由な子だね
おかげで1個賢くなったけど」苦笑。



テオドール「豊作祈願ですか
やはりお祭りや儀式系はそちら関係が多いので御座いますねえ」ふむふむ

蒼月「俺はそっちよりかぐや姫のが気になるけどね

確か月で何かやらかしちゃって罰で地上に降ろされた天女でしょ?
やらかしちゃったら地上に降ろされるんなら 普通に生きてて天女に会える可能性有るわけじゃん?」興味津々っ

魄哉「君それしか無いんですか」呆っ

蒼月「オスなら興味持つべきじゃない?」ふふんっ

九尾「関わったら破滅する典型的な地雷女じゃがの。」セミばりぼりっ





テオドール「あの かぐや姫はお伽噺では?」あれ?

彬羽「俺らにそれ言うか」

白「かぐや姫のせいで 俺の婆ちゃん側の親戚か誰かが襲撃されたらしくて今だにしつこく恨まれてるらしいぞ」

テオドール「Σ首の玉取られかけたのご親戚に御座いますか!?」






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【裏山】






これ見よがしに竹ピカーッ!!




粋「なあ、あれってやっぱ」変な汗だらだらっ

挿音「見なかった事にすっか。」キセルすぱーっ




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