小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

9月12日

 

 

 

【町中 団子屋】

 


テオドール「護衛 で御座いますか?」はて?

 

家康「そうそう 何でもね

ほらあの 小間物屋の前に居るお嬢さん
そこそこ大店の1人娘らしいんだけどね。

最近 店が大火事に遭ってねー」

テオドール「それは難儀な。

しかし。家財一式燃えた割には余裕が有る身なりの様に御座いますが?」ちらっ

 

家康「そこはアレだよ。
天海の作った新制度、  まあ予期せぬ災害に遭っちゃったら幕府が全力支援しますよって奴」

 

 

テオドール「え。徳川幕府って そんなお金あるので御座いますか!?」ぎょっ

家康「即大丈夫と言えないのが悲しい所だねえ。

そこはほら 万が一に備えて毎年ナンボか納めて貰ってて、有事に使うって奴だよ」

 

テオドール「つまりは国が保険屋やってる感じに御座いますか。

そこらの業者よりは信用出来ますが」ふむ。


家康「まあ天海が現役してる間は安心な制度でしょ」へらっ

テオドール「後300年は余裕に御座いますね。」ああうん。

 

 


粋「難しい話してんなー。」みたらし団子もぐもくっ

白「ほけん て何だ?」三色団子もっきゅもきゅ

粋「よく解んね。」

 

 

テオドール「で、そんなお嬢さんの護衛とは

つまりは その幕府から出る保険金が あのお嬢さんにもかかっている  と言う事で?」ジト目っ

家康「まあね。人にかけるのはどうかと思うけど1人娘だからね

お婿さん貰って家継ぐのがパターンだから 万一何かあったら後継ぎ問題揉めるでしょ?

なんか気になって 自主的に張り込みしてんだよ」

 


テオドール「成る程。
と、なると 狙ってる者が実在するとなれば それはすなわち

家康「Σ言ってる傍から
テオちゃん 番傘ガードっ!!」くわっ

テオドール「Σはいい!?」番傘ばっ

 

 

チュインッ!!

 

 

粋「Σ西洋銃!?」げっ!

白「あいつ等か」たたっ!

 


娘「Σえ!え!?何なんです!?」ひええっ

 

家康「あーいや 暴漢?
調度都合よく 外国の人が盾になってくれて良かったねえ」


娘「外国の人?」はい?

 

 


テオ灰ざらあっ。


家康(Σ音もなく崩れてらっしゃる!!)

粋「うん。なるよなそりゃ
銃弾の衝撃モロ腕に来るもんな
尋常じゃなくビビるよな」ああうん。

 

 

娘「え?何この灰と傘?」はて?

家康「Σななななんだろうねえっ」あははははっ

 

 

 

ーーーーーーー

 

 


【割烹 春一】

 

白「とりあえず 撃った奴等ボコボコにして番所に放り込んできた」ふーやれやれっ

粋「うわ。相手泣いてそう」ひええっ

 


白「泣いてたけど それでも誰に頼まれたか喋らなかったな」

家康「それ、既に喋れる状態じゃ無くなってた とかじゃないよね?」冷や汗っ

 

 

 

ひな「また物騒なお話。」

庵「いつもの事だけどねー

てか、なんでアンタは座敷に?」

テオドール「どんくさいので うっかり狙撃に巻き込まれて甦って来なくなったらキツいから 奥に引っ込んでろと仰せつかりまして。」とほほっ


朱禅「人の店で狙撃とかやめてくんね?」

 

 


家康「そんなこんなで屋外は危険だからねー。

此処なら知り合いの店だし お役人さんが警護手配してくれるはずだから来るまで待とうね。」にこにこっ

娘「すみません。見ず知らずの方に此処までして頂いて」ぺこりっ

 


粋(警護 徳川忍軍かな?)ひそっ

白(だと思う

あんな大通りで狙撃だし
今回幕府の何かの悪用みたいだし) うん。

 

 


ひな「狙撃対策なら奥のが良く有りません?

表に近い程危険ですし」手招きひらひらっ

 

娘「なんでこの方こんな手慣れてらっしゃるんですか?」あのー


朱禅「この町トラブル多いもんで」真顔。

テオドール(嘘は申されておられませんねえ)

 


白「けど遅いな

狙われてるなら暗くなったら方が危ないのに、役人のんびりし過ぎだろ」外覗きっ

粋「へ?
狙撃なら昼のが危険じゃ?「俺なら相手が周り伺いにくい夜狙う」きっぱり。

 


家康「まあ正論だね」うん。

娘「Σえ」

 

白「日が暮れるな。

よし、 直接引っ張ってくる」すたすたっ

娘「Σえ。直接って!?」えええっ

 

家康「えーと。私達 お役人の知り合いが居るから」ね?

粋「Σえ!?あ、うん そうそうっ!
ガラ悪いからつるみやすくて」わははっ


娘「ガラの悪いお役人?」えええー

 

 


テオドール「で、どう思われます?」ひそっ

 

庵「んー。

普通に考えたら
あのお嬢さんの家の奴等かなあ?

家燃えて金入って味しめたんでしょ?
柳の下のドジョウ2匹目狙っても不思議じゃ無いような」

テオドール「やっぱそれに御座いますよねえ」ため息っ

 

庵「今日に限って彬羽休みだし。
まあ、殿様居るし 知らせさえ行けば即忍の人等も飛んでくると思うけど」

テオドール「そもそも殿様が町の娘さんの護衛にしゃしゃって来なきゃいけないと言うのが

どうされました?」あれっ

 

 


庵「Σ全員伏せろおおお!!」頭がしっ!

テオドール「Σぶっ!」べしゃっ

 

 

重し詰んだ荷車どがしゃーん!!

 

ひな「Σうちの壁!」ひいいっ

 

 


粋「Σうっお何だコレ!」ひええっ

家康「この辺微妙に坂道だからね!

力技で壁取っ払うとか無茶するねえ」銃じゃこっ!

 

 

娘「あわわわわっ」腰抜かしっ

テオドール「Σちょっ 娘さんノーガードに御座います!

ほらこっち早く!」わたわたっ

 

 

朱禅「Σ火薬の臭い!
やべ 伏せろ!!」はっ

娘「Σいっやあああっ!!」ひええっ

 

 


庵「だおりゃああっ!!」

スライディングっずざざーーっ!


床に銃弾チュインッ!!

 

テオドール「Σおお!ナイスかっさらいに御座います!!」おおおおっ!

 

 


庵「あーこっわ!

避けなきゃ今のは頭にクリーンヒット」汗拭いっ

娘「ひええええええ」がたぶるっ

 


家康「さっすがいおりん 実戦に強 Σうお!?」

弾かすりチュインッ!

 


粋「くっそ何処から撃って来てんだよ 場所さえ解りゃあ」イラッ

朱禅「Σこら頭出すな!
ヘッドショットかまされたら終わりだぞ!」

 


庵「相手もそれ狙ってんでしょ

殿様 相手の銃のスペックは?」

 

家康「んー。そこに刺さってる弾見る限りそこそこ新型ぽいけど
精度はそんな高くなさそう?

結構至近距離から撃ってるとは思う。」

庵「じゃ、こっちの動きも丸見えか」ふむ。

 

 

ひな「あの 庵さんが水を得た魚なんですけど。」

粋「あいつ家継ぐ為に 子供の頃は男として育てられてたくらいだしなあ」うっわー

 


娘「Σえ。そんな過去がおありなんですか 御姉様」きらーん。

庵「御姉様って何?」はい?

 

 


テオドール「Σうおお要らん所で吊り橋効果が!!」

家康「Σ銃弾チュインチュイン言ってる中で根性有るなあ Σうおお!?」チュインッ!

 

朱禅「Σ家康そこ危ねえ!
つか盾にしてる机薄いって!」ひえっ

家康「Σ動くと撃たれるんだからしゃーないの!!」

 

庵「てい!」 倒れた棚蹴っ飛ばしっ!

家康「Σ成る程っ」ずざーっ!


粋「Σおお! 棚と一緒に滑って来た!!」おおおおっ

 

 

娘「Σきゃああ!御姉様カッコいい!!」きゃーっ

庵「Σ何この子!やりにくいんだけど!?」ひええっ

 

テオドール「あ。こっちに話ふらないで下さいませ

女子同士のそう言うのに挟まろうとすると 暴れ馬に蹴られるのがジャパニーズ文化と聞きまして御座います」


庵「Σそう言うのってどう言うの!?」えええっ

 

 


粋「えーと。

そう言う世界が有っても良いんじゃないかな?」うん。

庵「Σアンタは逐一 理解しようと頑張んな!!」うがあっ

 

 

家康「あのー、確認するけど 皆今の状況解ってる?」困惑っ


テオドール「解ってはおりますが
唐突なユリ展開に どう対処して良いものか
庵「Σユリ言うな!!」

 

 


娘「ある日突然命を狙われて 強い御方に護られるなんて 絵草子みたい。」うっとり。

庵「Σうっとりしないで!ぴとってのやめて!!」ひええっ

 

 

朱禅「Σこら暴れんな!下手に動いたら撃たれるっての! 」


庵「Σあああ物凄いべったりされてるのに!!」ひえええっ

 

 

粋「えっと。とりあえず 襲撃されてる方からどうにかしよ

庵 今は頑張ってナイト頼むわ」

庵「Σナイト言うな!私はノーマルだあっ!!」

粋「うん。嫌と言う程知ってるわ」

 


テオドール(いっそ 血液アンプルでブーストかけて、銃弾が途切れた一瞬で飛び出し 相手を捜す と言う手も御座いますが

相手の居場所と数が解らない以上 コウモリ1羽下手に出ても 的になるだけに御座いましょうか)


ん?」

 

こんっ ころころころっ

 

 


ひな「あら、大きな花火?」


朱禅「Σ違う! 八尺玉クラスの爆弾だ!!」

 

 


家康「Σこれは無理無理無理無理いいっ!!」ひええっ

 

粋「Σぎゃー!火!火いいいっー!!」ぼぼっ

庵「Σアホか!本体に引火したらそれこそ終わりでしょが!」

粋「いやだって導火線にもう火がついて! うわああこんなデケえのどうしたらっ!!」ひえええっ


娘「御姉様!死ぬ時は一緒です!」がしっ

庵「Σ身動き取れないからやめろおおお!!」うわああっ

 

 


ひな「ああ。また店が」


朱禅「Σ言ってないで伏せる!

こら吸血鬼 お前も!!」うがあっ

テオドール「大丈夫で御座います」

朱禅「何が!?」

 

 


テオドール「言うまでも御座いませんでしょう

 

あの方はいつでも 本当に必要な時に駆けつけ

全てをなぎ倒して下さいますゆえ 何も問題御座いません」ふっ

 


壁にヒビぴしっ。


ひな「今度は反対側!」ひえっ

 

 

 

朧車どごんっ!!

家康「Σこの破り方流行ってるの!?」ひえっ

 

ドリフトぎゃりりりっ


ばしっ!

 

粋「Σあ。爆弾はねた」

 

 

 

 

白「せーの。」

扇子ですぱんっ!!

 

 

 

ひゅーん

 

暗殺者A「Σえ。ちょっ」

暗殺者B「Σなんで戻ってきた!?」ええええっ

 

 

 

どむっ!!!

 

 

 

 


テオドール「ね?当たりに御座いましょう?」どやっ


庵「いやそう言うの ヒロインの台詞じゃないかな本来」ええー。

テオドール「少なくとも貴女はヒーローの方かと
てか 言う方が他におられないので御座いますよ」やれやれっ

 


娘「助かりましたね御姉様。」べったり。

庵「Σいや私はそっち興味ないからっ!!」ひええっ

 

 

 

白「なんか揉めてるな」あれ?


彬羽「だな。

ったくキリキリ歩け。金の為に姪っ子始末しようなんざロクな物じゃねえな」

 

暗殺者A「Σあだだ腕折れる折れるっ」

暗殺者B「Σそうかこれが噂に聞く幕府の犬
白「大ハズレだ。」

 

 

 

 

 

庵「ヒーローより ヒロイン力が欲しい」ずーん。

ひな「イケメン女子流行ってますよ?」
庵「ごめん。嬉しくない」ふっ


粋(いや普段から床下其処らで兄貴のストーカーしてる時点でヒロインじゃねえだろ。)困惑っ

 

 

朱禅「つかうちの壁どうすんだよ」困惑

家康「壁は幕府に申請すれば何とか?」てーと。

 

粋「こっちは?」

娘「御姉様あー。」べったりすりすりっ

 

ひな「どうしましょうかねえ」うーん。

 

 

 

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