小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

9月11日

 

 

 

遊郭

 


茨木童子「ほー。

いつの時代もこう言う場所は変わらないなあ」へー。


大嶽丸「Σお前よくこんな所に平然と来れるな!!」えええっ

茨木童子「そりゃいい歳だし。
あ、鈴鹿山のお坊っちゃまには無理が有 「Σうっさい!!」

 

 


茨木童子(確かに 急遽で手が空いてる奴が居ないって頼まれたけど

ただの使いだぞ?そんな嫌なら断りゃ良いのに。
わざわざワケの解らん面までかぶって 何考えてんだか) やれやれっ

 

大嶽丸「そういや 今日はお前のでかい相棒は居ないのか?」はて?

茨木童子「酒呑みたいな目立ち倒すの連れてきたら こう言う所は面倒になるんだよ

そもそも連れて来る理由が


遊女A「あら そこのお兄さん 寄ってかない?」

遊女B「うちの店なら昼から空いてるよー?」ねえねえっ

 

大嶽丸「お前も大概目立ってるよな?」

 

 

 


遊女A「なんだろねー。色黒そんだし髪の色明るいし
何か目をひくって言うかー」にこにこっ

遊女B「ねえねえ寄ってきなさいよー?」ねっ?

 


茨木童子(ツノ引っ込めてても やっぱ鬼の存在感までは消せないか) うーん。

大嶽丸(Σ両腕に絡みつかれて動じていない!
さすがは大江山イチの古株大妖怪っ)おおおっ

 

 

遊女A「で、こっちのお面の坊やは?」じーっ

大嶽丸「Σえ。あのっ」びくっ!

 

遊女B「坊やは失礼でしょ
こんな所に来るって事は大人だっての

ま、仮に坊やでも 知りませんでしたーっで誤魔化しちゃえば ねえ?」ちらっ

大嶽丸「Σごごごごまかすとは 何をっ」

 

 

茨木童子「はい 回収。

未成年に手出しバレたら。アンタ等地獄太夫にドヤされんじゃないかなー?」

遊女AB「Σアンタ姐さんの知り合い!?」ひえっ!

 

 

茨木童子「そうそう
その地獄太夫に呼ばれて来た そっちとは違う意味の『お客様』です。」

遊女A「Σげ!」

遊女B「しっ!失礼しました!!」ぺこりっ

 

 


大嶽丸「・・あの魔王のストーカーは 思ってた数倍女帝してるんだな」びっくり。

 

茨木童子「だな。

そうかそういや ボンボンした女が好きだったな お坊っちゃま。

そりゃ来たがるか。とんだエロガキだ 成ーる程」やれやれすたすたっ

大嶽丸「Σえ あ、いやあのそう言う事じゃ Σこら話を聞けこらああ!!!」

 

 

 


ーーーーーーーーー

 

 

 

地獄太夫「あー それで主さんは来りんせんと

ま、仕方ござんせん」ため息っ


茨木童子「急遽 主演役者が休んだりしたら客が暴動起こすしなあ」うんうんっ

 

地獄太夫「主さんがそれだけ人気と言う事
今回はわちきが我慢いたしんしょ

で、御所望の品は
足抜けに成功した遊女の一覧でようござんした?」リストがささっ

 

茨木童子「そうそうそれそれ。

何でも 此処から逃げ出したは良いが
追っ手に追われる内 男に見捨てられて追いてかれた女が妖怪化したみたいでなあ。

下半身が虫みたいになって男と見るや頭からガリゴリ行くってんで偉い騒ぎだとかで

地獄太夫「なしてそれで主さんの芝居小屋 普通に営業してござんすの?」えー。

 


茨木童子「・・・怪異がそんな珍しくない地域だから?」

地獄太夫「さすがに下半身虫女は珍しゅうござんしょ

ん?虫 さてはそれって」おや?

 

 

 

茨木童子「カマキリ。」

地獄太夫「カマキリのメスはオスを食らいんすからなあ」なるほどっ

 

大嶽丸(どんな会話だ。)

 

 


地獄太夫「成る程 それは副官さんが来られないのも納得にござんす

カマキリは大食漢。
油断してたら あっと言う間に町の男さん等が食い尽くされてしまいんすなあ」 ふむ。

 

大嶽丸「だな、それで 害虫駆除をとなっとるが

相手の事情が事情だけに。
と言う」うーん。


地獄太夫「主さんに1発ぶん殴って貰えりゃ 悪い夢も覚めるんじゃござんせん?」

茨木童子「いや、お宅の主さん加減ド下手くそなんだけど。」

 

地獄太夫「裏切った本人でなく 他の男さんにまで八つ当たりかまし倒す様な娘は 爆散しても仕方無いのではありんせん」冷ややかっ


大嶽丸(Σ この女怖っ ドライすぎる!!) ひええっ

 

 

 

地獄太夫「しかし 此処も気を付けた方がようござんすな

昼はともかく 夜はお客さんが沢山

ん?」


大嶽丸「Σん!? なんだこの気配!」ぞわっ

 

 

 


ガサガサガサッ!

 

カマキリ女「見ぃつけたああぁあ」 がさっ


大嶽丸「Σっぎゃー!!」びくううっ

 

 


地獄太夫「おんや。昼間でも来なさりなさった」

 

 

 

カマキリ女「間違いないっ
酷い私を置いて行くなんてええええっ!!」きしゃああっ!

茨木童子「思いっきり間違いです。人違いです」きっぱり。

 

 


どがしゃん!!


地獄太夫「Σああこら
うちの店を壊さんでくりんせん!?」むかっ

 

カマキリ女「女?

この浮気者~」ずおおっ


茨木童子「いやだから」ああもうっ

 

 

大嶽丸「なんだ?あのカマキリ女

自分を捨てた男と 茨木童子を間違えて居るのか?」えええっ


地獄太夫「あー。おそらく色黒でシュッとした兄さんだったんでござんしょうな


と言うか 茨木さん

確か昔 遊郭の地雷女とそう言う仲になって 偉い目にあって
それで人型の女はダメになったとか」

茨木童子「うん。人型の女はこんなのばっか。」ふっ


大嶽丸「Σ長生きしててこんなばっかて 不幸過ぎないか!?」えええっ

 

 

カマキリ女「ん?昔?


・・えーと」考え込みっ

 

 

大嶽丸「いや、今のはお前の話じゃなく」

地獄太夫「記憶が混濁してるみたいにござんすな。」

 


カマキリ女「Σさては! 此処で他にも女作ってるのかあっー!!」キシャアアッ!

 

茨木童子「Σダメだ また悪い方に悪い方に妄想膨らんでくタイプだ!!」ひえっ

大嶽丸「また ってお前」ええー。

 

 

 

地獄太夫「良し!にゃんこさんやっておしまい!

化け猫なら 虫は獲物にござんしょ!」びしっ

大嶽丸「Σあんなの獲物認識できるかあっ!」ふぎゃああっ!

 


スパッ!

 

一同「Σあ。」

 

 

掛け軸 はらりっ。

 

 


地獄太夫「いい度胸にござんす。」髪の気しゅるしゅるっ


大嶽丸「Σうお落ち着けええ!」ひえっ

地獄太夫「お黙りなんし!あれいくらすると思ってござんすかっ

こらお待ち お座敷で無礼は赦しんせんよ!!」髪の毛ひゅばばっ!!

 


カマキリ女「Σっぎゃーーっ!!」ひいいカサカサっ!

茨木童子「Σうわ こっち来るなああ!!」どたばたっ

 

 

 

 

 

 

白「なんか偉い事になってるな。」

彬羽「だな。

目撃情報辿って来てみりゃ なんで茨木襲われてるんだ」困惑っ

 


大嶽丸「Σあれっ!?お前等なんで!」髪の毛でぐるぐる巻きっ

 


白「仕事終わるなりラチられた」

彬羽「人食う化け物がウロついてんだぞ。

 

しかも使いに行ったお前等は帰らない
何事かと思うだろ」


大嶽丸「Σあ、そう言う!?
助かった」ぐるぐる巻きごろーん。

白「あんま助かった様に見えないけどな」うん。

 

彬羽「で、何で 例のカマキリと一緒に茨木まで逃げてるんだ?」

大嶽丸「いや茨木はカマキリに
と言うか 過去の女の悪夢的なのから逃げてる と言うか。」えっと。

 

白「よく解らないけど あの茨木があんなパニックとか相当怖い思いしたんだな」へー。

 

 

 

 


茨木童子「Σだからなんでこっち来るんだ!!」

どたばたっ

 

カマキリ女「Σ何!? またっ
また置いてく気なの!?」がーん。

茨木童子「いやだからそれは俺じゃな あーもうっ!」

 

 


壁ばきゃんっ!!


茨木童子「Σうわっ!?」びくっ

 

 

白「茨木避けろ 焼き鬼になるぞ」炎ぼぼぼぼっ!

茨木童子「Σえ。ちょっ

 

大嶽丸 呪い返し!!」くわっ!


大嶽丸「Σへ!?」

 

 

 

地獄太夫「Σあの主さん!此処はわちきの店

あ。ヤバッ!」飛び退きっ

 

 


どむっ!!!

 


煙もうもうっ

 

 

 

 

白「・・なんで避けないんだ?」あれ?

茨木童子「避けても火傷くらいしてた気がするんだけどなあ?」けほっ

 

床ぶち抜き 雑草の壁わっさわさっ

 

 

 

白「ジャングルだ」うわ。

 

茨木童子「あー焦った

山の外でこんな大技使ったら それこそ対価で腕くらい持ってかれるっての

大嶽がエロガキで着いて来ててホント良かった」ほっ

 

大嶽丸「Σだから誤解だと 「うん。視線がでかい乳に釘付けで解りやすいって」

大嶽丸「Σぐ!」

 

地獄太夫「気にしなさんな。
男さんは大概そんな物にござんすよー

それより またうちの店が」とほほっ

 

 

 


彬羽「で、なんで こう言う事になった?」


カマキリ女「Σあんた!
今度はあたいを助けてくれたのねえええ!!」がしっ!

茨木童子「うん。カマ刺さる刺さる 切れるから」

 

 


白「あ。そうか
茨木 人型の女ダメだから。

あの女 半分虫だし」はっ

彬羽「Σそう言う事なのか!?」ぎょっ


茨木童子「いや頼むから納得するな

人情だ人情。 」

 

 


大嶽丸「ま、まあ結果オーライじゃないのか?

ほら カマキリも大人しくなった事だし」な?

地獄太夫「そう思いんすか?」

大嶽丸「へ?」

 

 


カマキリ女「やっぱあたいにはアンタしか 居ないわ

ねえ。食べていい?」うふふふふふっ

 

地獄太夫「カマキリのメスは 惚れたオスを物理的に食べたくなる生き物なのでござんすよ

さっきもオス食らうと言うたでござんしょ?」


大嶽丸「Σうおお逃げろ茨木!」ひいいっ

 

 

 

白「あいつ 女難なんだな」うわー。

彬羽「さすがの手前も 食われかけたりはしないしな。」引

 

 

茨木童子「ていっ! 台所の米急成長!!」

稲ふわさっ

 

カマキリ女「Σあああ!イネ花粉っ!」へくしっ!

 

 

地獄太夫「ああ。うちの店がどんどん大自然に還っていく」遠い目

 

 

 

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