小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

9月5日

 

 


【夜明け前】

 

 

床板ギシッ。

 

 

がしっ!

曲者「Σ!?」

 

家康「そいやあああっ!!」背負い投げっ

曲者「Σどっうわあああーーっ!!!」

襖ばきずべしゃーーっ!

 

 

 

曲者B「Σちいっ!しまった 起きてやがった!」ひいっ

家康「わははオッサンなめんじゃないよ!
最近じゃ其処らの鶏より早く目が覚めるよ!」どやあっ

 

曲者C「Σ何が誇らしいのか解らん!!
コイツだけで仕留めて Σぎゃっ!?」

 


家康「あの 天海

怖い怖い 音もなく背後から頭わし掴みとか怖すぎるやめたげてちょっと」冷や汗っ


魄哉「すみませんねえ クソジジイの癖に寝起き悪くて

昨日 帰り遅かったもんでしてね」


曲者B「Σちょ!頭割れる割れる潰れるっ」ぎしししっ

 

 

 

魄哉「頭の1つ2つ潰される覚悟がないなら 人の命なんて狙うんじゃありません!!」

壁にドゴシャッ!!

 

 

べきずずんっ


ぱらぱらぱらっ

 

 


曲者B「Σひいいいい!!」あわあわっ

家康「ごめんね。天海ショートスリーパーで睡眠は量より質だから

途中で起こされるとキゲンめちゃ悪いんだよ」南無。

 


曲者B「Σおおおおのれっ
いくら化物じみてようが 所詮は素手!」刀ふりかぶりっ

 

魄哉「年寄りの寝起きはゆっくり優しく!
血圧上がるでしょうが!!」せいっ!

パキャッ。


曲者B「Σ裏拳1発折られた!!」ひええっ

 


ごすっ!!

曲者B「Σおうっ!?」かはっ

 

家康「うわ痛そう」

 

 


曲者D「Σいかん!こんなの相手にしてられん!!逃げるぞっ」わたわたっ


家康「あ。まだ居たの?」銃すちゃっ

魄哉「あー 早朝からガンガンぶっぱなすのやめて下さい
大きい音イラッとするんですよ」はーやれやれっ

家康「イラッとって。
ホント寝起き悪いなあ」苦笑。


魄哉「年寄りなんて皆気難しいもんです。
あの人達ならほっといて大丈夫ですよ

向こうには 僕より万倍寝起き最悪な子が居ますから」

 


刺客一同『Σギッエエエエエエーーーッ!!』


家康「Σ鶏シメたみたいな絶叫!!」ひいいっ

 

 

粋「Σうおこら兄貴!やりすぎやりすぎ!
どうどうどうっバラバラになっちゃうって!!」ひええっ

テオドール「Σ彬羽さんヘルプに御座います!
和が主が寝ぼけておられます!!」

彬羽「Σは!?半分寝てるのかコレ!?

おいこら起きろ馬 Σあだだ噛むなこら落ち着けえええ!!」

 

 


ーーーーーーーーーー

 

 


粋「早朝からの大騒ぎ


・・つっれえええ」ぐったり。

 


白「何があったんだ?」すっきり。

テオドール「何で御座いましょうね」

彬羽「そりゃあれだけ暴れりゃ気分爽快だろうな」包帯巻き巻きっ

 


魄哉「若い子は良く寝る物ですからねえ

寝不足辛いでしょう?」にこっ

粋「つれえてかダルい
風邪ひきそう」ぐったり。

 

家康「天海はなんだかんだ元気だよね?」

魄哉「1日2日寝れないくらい慣れてますからねえ」ふっ


彬羽「頼むからお前は休め。」

 

 

魄哉「まあトシ食えばどうって事無くなりますよ

じゃお仕事行ってきまーす」


千様「身も蓋もないアドバイスねー」

小太郎「いってらっしゃーい」わんっ

 

 

粋「年寄りが元気すぎて立場ねえなあ」ずびっ

テオドール「ん?
あれ 本気で風邪ひかれました?」おや

粋「Σえ。また!?」ひええっ


白「お前ホント風邪ひきやすいな」

粋「Σえええ!なんで此処まで!?
この前ひいた所なのに! マジでダルいから勘弁して!」ひいっ

 


千様「季節の変わり目だからかしら?」あらあらっ

彬羽「それも有るだろうが

手前 夜中イビキが煩いぞ」
※部屋2つ隣。

粋「Σごめん!なんでこのタイミングでクレーム!?」えええっ

 


彬羽「風邪と関係有るからに決まってるだろうが

手前 イビキから察するに寝る時大口あけて口呼吸だろ
口呼吸は口内が乾くんで風邪ひきやすいぞ」

粋「Σそうなの!?」えええっ

 

テオドール「あ、確かに
空気が乾燥してた方が風邪ひきやすいと申しますし」ふむ。

彬羽「そう言う事だ

でもって睡眠不足だと免疫が弱まって余計風邪ひきやすいからな。

冬に備えて口ふさいで寝る練習 それを踏まえて昼寝もしてこい」


粋「Σさりげに難易度高え!!」

 

 

千様「口呼吸ってそうなの?」

家康「らしいね。
私は良く解らないけど」

小太郎「戦国でイビキかいて寝てたら命ヤバそうだもんな」わおんっ

 


白「で、免疫って何だ?」

 

彬羽「簡単に言うと 体に何か菌が侵入した際に 有害と判断して駆除する機能の事だ。

ちなみに過去に食らった事の有る菌なら そのデータが残ってて駆除も簡単に済むんで大事になりにくいと言う特性が有る」


テオドール「あの何度も繰り返し 地味に酷い風邪ひかれている粋さんはいったい?」


彬羽「・・・毎度 面倒で厄介な新しい菌に侵入されてんじゃないのか お前?」困惑っ

粋「Σホンット変なのにばっか好かれんな俺!!」えええっ

 

 

白「ん? 俺が風邪ひかないのって その免疫が人より攻撃早いとか何とか言って無かったか?お前」あれ?

 

彬羽「だな。手前の免疫は侵入してくりゃ敵も味方も確認する前に焼き付くすからな
免疫も持ち主に似るんだな」

白「そんなのあるのか」へー。


彬羽「知らん。
詳しくは診療所行って飛天にでも聞け」

 


千様「彬羽君がなげやりだわー。」あらあらっ

 

家康「この子を常識で考えようとすると頭おかしくなるからねえ。

てか その理論だと
この世の全ての菌にやられちゃえば もう酷い風邪ひかなくなる?」ちらっ

粋「Σいや体もたねえわ!!

え? 乾燥しない様に口ふさいで寝るってどうやんの?」あたふたっ

 

千様「猿ぐつわでもするー?」にこにこっ

粋「姉ちゃんのは何か嫌だ!!」ひええっ

 

 

 

ーーーーーーーーーー
ーーーーーー

 

 

江戸城

 

 

魄哉「あー 粋君やっぱ風邪ひきました?
あの子デリケートですからねえ」おやおやっ


挿音「おう

それより コレ何?」

魄哉「今朝の取りこぼしが果敢にリベンジ仕掛けて来た物で」

 

刺客E「」昆虫標本の如く 壁に棒手裏剣ぐっさり。

 

 


魄哉「あ、刺さってませんよ?
掃除大変ですので。

逃げない様に周りぐるっとブッ刺したら気絶しました。根性無いですねえ」ふんっ

 

挿音「いや、こんなん俺でも怖えわ」きっぱり。

 

 

魄哉「やっても良いのはやられる覚悟の有る奴だけですよ。
全く情けない」

挿音「んじゃ親父は ミリ距離でグルッと手裏剣ブッ刺されても平気だと「それとこれとは別問題です。」

 

 

挿音「面倒臭え年寄り。

これじゃ風邪のが逃げてくわそりゃ」ため息っ

魄哉「ん?失礼な

僕とて若い頃は普通に風邪ひいてましたよ?」

挿音「は?
いや 神経太いジジイになったからひかなくなったんだろ?」


魄哉「んな非科学的な。

僕は若い頃から海の向こうやら何やらウロチョロしてたんで
 片っ端からヤバい病気にかかりまくって全部乗り越えて来たんで 免疫出来たんです。

もはや マトモにかかれる病気のが少ないですよ」どやっ

 


挿音「・・・アンタの血で血清とか作ったら万能薬になんじゃね?それ」引。

魄哉「Σあり得ますね!」はっ

 

 

 

魄哉・挿音(Σあれっ
鳳凰の血が万能薬扱いされてるのってひょっとして!?) 

 

 

 

 

 


粋「Σぶへーっくしっ!!」

テオドール「熱が出て参りましたねえ」うーん。


白「頑丈だから明日には治るだろうけどな
バカラス 何か消化に良いの作ってやれ」やれやれっ


彬羽「この調子だと その内本気でこの世の全部の風邪菌コンプリートしそうだな。

妖怪の人生は長い もうそれくらい目標にして強く生きろ 」

粋「Σどんな慰め方!?
んな物生身に出来るわきゃねえだろ!!」どちくしょおおおっ



 

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