小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

9月4日

 

 

 

 

家康「おお。お帰りー

今日も暑かっ Σ何それ!?」びくっ

 

白「赤ん坊だ」ぎくしゃくっ

赤ん坊「きゃっきゃっ」髪の毛引っ張りっ


家康「Σごめんなさい意味が解りません!
ちょ 誰かああーーっ!!」うわああっ

 

 

 

 

間。

 

 


千様「で、つまりー

調度お仕事終わって帰ろうとしてたら
すれ違った直後にこの子のお母さんが暴れ馬に蹴っ飛ばされてー」えーと。


白「きり揉みみたいになって 赤ん坊ポーンて吹っ飛ばされて来たから 思わず受け止めた」うん。

 

粋「で、暴れ馬に乗ってた奴がそのまんま逃げようとしたからさ
とっさにテオが馬の顔の真ん前に藁人形ぶん投げて」

テオドール「馬が怯んだので 粋さんが不埒者に飛び蹴りかまして 捕獲。
母上様は只今診療所で御座います」


家康「色々凄いなあ」ひええ

 


粋「でもってその母ちゃんが気絶する寸前

血まみれ血走った目で うちの子をお願いします。て言って気絶したんで
こんななったと。」

白「俺めちゃめちゃ子供の扱い下手なんだぞ」ぎくしゃくっ

テオドール「もちょい肩の力抜かれた方がよろしいかと。」

 


千様「ああ。そりゃあ面倒見なくちゃってなるわねー」あらあらっ

家康「うん、納得しないで。

この子らが赤ちゃんの世話とか怖すぎるんだけど
そもそもお母さんの怪我が治るまでどれだけかかるのか解らないし

 

テオドール「御安心下さい。診療所に御座いますよ?

飛天さんが責任を持って 1日で仕上げると申されておりました」真顔。

家康「Σお母さんサイボーグとかにされちゃわないかなあ!?」ひええっ

 

 


千様「で、白君ガチガチだけど
世話出来るの?」

白「親の気迫に負けて頷いちゃったしな」


粋「変な所律儀だよなあ。」苦笑。

 

白「と言う事でバカラ

子供ってどう扱えば良いんだ?」

彬羽「結局丸投げか

悪いが解らん。せめて言葉話せりゃどうにかなるんだが」

白「Σえ」

 

 

赤ん坊「あぶー。」

彬羽「ほう。俺を見て泣かんとは良い根性だ」

粋「あ。嬉しそう」

 

テオドール「あー 彬羽さん 目付きが険しいので子供さんには結構泣かれるので御座いましたねえ」苦笑。

 

 

千様「一二三ちゃんも保護された時点で会話はしっかり出来る歳だったしー
彬羽君じゃ解らないと思うわよー?」

家康「あ、そう言えば粋って昔子守りバイトしてたんじゃ?」


粋「うん。だから代わるって言ってるんだけどさ」

 

 

白「頼まれたんだから 他の奴に渡しちゃダメだろ」くわっ!

テオドール「子持ちの獣モードに入ってしまわれて とにかく拒否に御座います」

 

粋「こんなん肩の力抜けしか言えねえよ」とほほっ

 


彬羽「おい。ヨダレでベタベタになってるぞ」

白「今更だしいい」きっぱり。

 


テオドール「先程もおっかなびっくりでゲップをさせようとして
見事にリバースされまして御座いますし」


千様「ああ。いつも以上に表情虚無なのそう言う事ね」成る程っ

 

 

 


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江戸城

 

 

杜和「えー 本日は急な申し出を失礼致しました
我が藩の 藩主日之丸が幼い為 後見人の私めがお願いに参った次第で


あれ?ちょっとあの天海様。
お仕事なんですから 知り合い相手でも割りきって下さいません?
余所見やめて下さいませ」あのー

 

 

魄哉「すみません。緊急事態みたいで」冷や汗どばっ

 

赤ん坊「だあ?」きょとんっ

白「ほーら。おじいちゃんだぞ」やけくそっ


魄哉「Σ確かに君等を我が子同然と思ってますが  えええいつの間にい!?」ひえええっ

 


粋「兄貴、からかってやんなよ」あーもうっ

テオドール「お仕事中に申し訳御座いません いっぱいいっぱいの様で」苦笑。

 

 

 


間。

 

 


魄哉「はあ。それで赤ん坊の扱いをレクチャーしてほしいと

てか粋君が居るのに何故?」おや。

粋「俺は感覚であやしてたから 教えるのとか無理なんだよ

もう代わってくれりゃ良いのに」はーやれやれっ

 

 

杜和「あらあら可愛い うちの弟妹達と同じくらいですわねー。」よしよしっ

 

白「何番目の妹弟の話だ?」

杜和「日之丸より下の異母弟妹は結構皆赤ちゃんと言って良いトシですわ。」ドヤッ

 

粋「10人兄弟すっげえ」ひええっ

テオドール「お身内をどんぶり勘定に御座いますねえ」うわあ。

 

 

挿音「さっきからお前の袖かじってるし そろそろ歯が生えてくるトシじゃねえの?

歯茎ムズ痒いんだろよ」天井からすたっ


杜和「きゃー! 兄様お勤めご苦労様ですっ」きゃっ

 

粋「お、さすが大家族の長兄」おおっ

 


魄哉「確かに そろそろ離乳食ですね

作り方解ります?」

白「えーと。 大人の食べ物でそこそこ柔らかいのを「いきなりそれは暴挙ですね

そこは粋君頼みました」

粋「らじゃ!」びしっ

 

杜和「そこは人に任せて良いんですのね」

白「俺料理下手だしな。

それともう1つ 凄く聞きたいんだけど」


魄哉「はい?」

 


白「おしめ どうしよう?」

魄哉「あの ひょっとしてずっと途方にくれてました?「うん。」


粋「Σオムツも兄貴にゃ無理だから!!
尻の皮ズルンッて剥けるからちょっと貸して!!」ひええっ

テオドール「Σ赤ちゃんも泣いて下さいま Σうおおよく見たらべしょべしょで御座います!!」

白「いやそれ 俺の冷や汗だ」

 

一同「Σどれだけ焦ってたの!?」えええっ

 

 


魄哉「と、ともかく

アレコレは粋君に任せて 君は基本のあやすの頑張りましょう

まずは抱っこの仕方 いや首が座ってる子で良かったですよ」ほっ


白「座ってなかったらどうなるんだ?」はて?

 

魄哉「頭の重さで首折れます」

白「」

 

 

挿音「扱い解らねえ奴に言ったら ますますガチガチになるんじゃね?」あーあ。

杜和「天海様 正直過ぎですわ」あらあらっ

 

 

白「く?くび?」えーと。

魄哉「いえその子は大丈夫ですってば

君こそそんなガチガチだと体持ちませんよ?」

 

 

挿音「親父のはマニュアル全開なんだよ
ほれ、うちのチビ等相手にする時に気を付ける事 メモっといてやるから持っとけ」メモ書き書きっ

杜和「気を付ける所だけ気を付けとけば良いんですわよー」ほほほっ

 

テオドール「Σおお!現在進行形の子育て兄妹 心強い!!」おおおっ

 


魄哉「言って僕も赤ちゃんは育てた事無いですからね?
そりゃマニュアルそのまんまにもなりますって」ちょっと不服っ

粋「Σ意外とそうなの!?」えええっ

魄哉「ぶっちゃけ拾っても育てらんないと思います」

粋「マジか。お前でもそうなんだ」へー。

 

 


テオドール「Σあああ我が主が更にガチガチに!」ひいっ

杜和「ひょっとして天海様
空気読めないタイプですの?」あーあ。

 

 

 

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【夕方】

 

千様「で、本当にお母さんのケガ もう治ったのねー」あらあらっ

 

家康「ちゃんと生身だった?」冷や汗っ

テオドール「たぶん?」

 

 


彬羽「結局 手伝わせやがって。」げんなりっ

 

粋「カラスもお疲れさん。
気が回るからマジ助かった


あー ようやくお役御免だよ
兄貴寂しいだろ?」にやにやっ

 

白「湿布くれ」ぎししっ。


千様「寂しいとかそう言うの以前に 体バキバキになっちゃってるわね」あーあ。


テオドール「魔王の御体を此処まで疲弊させるとは
赤ん坊おそるべしに御座います」

白「着替えたのにまだヨダレ臭い気がする」くんくんっ

 

家康「あーこりゃお疲れだねえ
頑張った頑張った」苦笑。

 

 

千様「けど 此処まで本気で見てくれるんなら 不馴れでも良かったわー
お母さんも 預けた相手正解だったわね」にこにこっ

白「かな?」

千様「そうよー 愛が1番っ」にこにこ


粋「いや、そう言うの問題じゃなくて」

家康「?
なんか有ったの?」

 


テオドール「それがその
あの赤ちゃん いつもと違う環境で 良い刺激になったのか

初めて言葉を喋ったのですが」


家康「Σえ!すごっ!」

千様「えー 何て喋ったの!?」わくわくっ

 

白「ヒント 何か握ってないと落ち着かなかったらしい」

テオドール「ずっと掴まれておられましたね」しみじみっ

 

 

 

 

赤ん坊「はげる  はげるー!」きゃっきゃっ

母親(なんか 物凄くごめんなさい)困惑っ

 

 

 

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