小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

8月14日

 

 

白「なあ。

なんで何かの1番キッツイ時を峠って言うんだ?」

粋「え?

あー ・・それはその アレじゃね?
峠を攻めてる時が1番クラッシュしやすい的な?」

 

 

彬羽「普通に峠は登るまでが辛く、疲労困憊でもそこ越えたら降りるだけ
って意味で1番キツイ所って意味だろ」

テオドール「元ヤンなのは存じておりますが
峠を攻めるって何で御座いますか?
盗んだ荷車で走り出す的な?」えー。

 

粋「それただの強盗じゃねえかよ
俺がやってたのはそのっ

軍馬   とか?」気まずっ

テオドール「どんな反抗期で御座いますか」うわ。

 

 

白「何が楽しいんだそれ」ジト目っ

 

粋「Σ複雑な年頃だったの!権力有る全てが的に見えてたの!
中二はちゃんと卒業したから問題ねえから!!」思い出し恥ずかしっ


彬羽「いや中二は良いが
よく無事だったな」引。

粋「追手を振り切るまでが一興つか
今考えるとバカだよなあ」しみじみ

 

 

テオドール「で、いきなり何故に峠の話に御座いますか?」

 

白「んー。ちょっとな

説明面倒臭い 行けば解る」すたすたっ

粋「行くって何処に?」

白「峠。」閻魔からの手紙ぽいっ

彬羽「ん? なんだまた厄介事か?」

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーー

 

 


【峠の峠】

 

 

粋「Σ此処何処!? うおお霧凄っ!遠くに絵巻で良くあるやたら鋭角な山のシルエットが!!」ひええっ

白「だから峠だって。
なあ?」


道案内の黒子コンビぺこりっ

すすすすすっ

 


テオドール「Σあの方達何で御座いま Σうお消えた!」びくっ

彬羽「つまり 普通なら入れない霊場
閻魔の管理する特別な場所って事か?」ふむ。

 

白「らしいぞ

盆で忙しいから 代わりに見ててくれって言われたんだけど」

粋「見るって何を?」

 

 


どどどどどどどっ


テオドール「Σ向こうから何かが」はっ!

 

 

 

馬「ぶひひひーん!!」ずどどどどどどっ

オッサン「Σぬおおお落ち着けえええっ!!」ひいいっ

粋「Σ馬の背中に異国の着物のオッサンが!!」

 

 

ずるんっ

オッサン「Σ!!」


どがしゃーーん!!

 

 

 

しーん。

 

 

 

 

白「あ。峠のカド曲がり切れなかった
やっぱ あの世行きだな」あーあ。

粋「Σごめん解説くれるかな!?」混乱っ

 

 

彬羽「これに寄ると
この峠は まだ閻魔の名簿にもなってないが 現世で絶命してしまった奴等。

つまり 予想外であの世に来てしまった奴等を 生き返らせるか否か、試す為の場所らしいが」閻魔の手紙がさっ

 

テオドール「成る程。
全力で走って来て このカーブを無事曲がりきり 無事峠を越えられれば 晴れて帰還 と!」おおっ

粋「Σどの辺が成る程!?」

 


白「だから 峠って何なんだって聞いたんだ」むう。

彬羽「確かにこれはワケ解らんな。
駄洒落じゃねえか」困惑っ

 


テオドール「誰がこんなシステムを作ったのやら

Σあ、また何か来ました」

 

どどどどどっ


粋「今度は何だよ」ひええっ

 

 

犬「わおおおーん!!」ソリ引っ張りだだだだっ

ぎゃりりっ!


テオドール「Σおお!見事なコーナリングに御座います!!」おおおおっ

 

 

 

だだだだだだだだわおおーんっ

 


白「へー。通過した

あの犬 生き返れるな」ほう。

粋「あのさっきから 馬とかソリとか
何?単品じゃダメなの?」

 

彬羽「これに寄ると 何か1つ乗り物装備の上、全力疾走で通過出来るかで判定されるらしいな」閻魔の手紙っ

粋「Σ人間意外の奴有利過ぎねえ!?」えええっ

 

 

テオドール「で、これの何をどうするので呼び出されたので御座いますか?
まさか クラッシュしたのの救護でわざわざ部外者をこんな所まで招き入れたと?」

白「それがな。」ちらっ

 


ずどどどどどっ

 

 

老人「よっしゃああ!! ジジイの底力見せちゃる!
待ってろヨネさん ワシは必ず蘇って Σうおおなんじゃあの黒い渦はっ」ひいっ


テオドール「Σおお!解りやすく生き返って人生最後の恋をと必死のお爺さんの前に 謎の物体がっ!」

粋「Σ何あれ何あれ!?」ひえっ

 


老人「Σ貴様 さては猪三郎

ヨネさんは渡さんぞおおおっ!!」うおおっ

 


白「たまに 生き返ってほしくない奴の怨念が こうやって生霊化して邪魔するらしいんだ。」ほれ

粋「Σ最近の年寄りは恋愛絡みで凄っげえなあ!」ひええっ

 

 

彬羽「ほれ散れ。」

がいんっ!

黒い渦「Σあいたっ!」

しゅうううっ

 


ぱん!

 

テオドール「あ。爆ぜまして御座います」

 

 

老人「うおおお!ヨネさーん!!」ずどどどどどっ!!


粋「あ。凄 爺さん 走りきった」おおっ

テオドール「で御座いますね。
荷車引いてよくまあ元気に ・・荷車」ちらっ

粋「Σ俺は違うての!!」

 

 


彬羽「しかし、予期せずくたばりかけてる奴がこんなに居る物なのか
良く聞く臨死体験ってのも あながちデマじゃないかもしれんな」うーん。

 

 

 

だだどどどどどっ!

 

 

粋「あ。また来た」

テオドール「ホントに次々参りますねえ

・・ん?」

 

 


家康「よっしゃあああ!!思ったとおりっ!
四つん這いだとカーブが安定だっ」

雑巾がけで全力ダッシュ!!

 

 

粋「Σ何で死にかけてんだ家康うううっ!!!」ひええっ

 

テオドール「雑巾って 乗り物でカウントしてよろしいので?」

彬羽「・・まあ。体重は乗ってるしな」ドン引きっ

 

 

 

白「家康お前 なんでこんな所で走ってるんだ?」たたたっ

家康「Σえ!?白 また変な所で

実は 仏壇のお供え餅を1つくらい良いよねと摘まんだ途端 庭のスズメがバッと飛んで
びっくりしてノドに詰めてさあ」だだだだだだだだっ


彬羽「天罰だ大バカ野郎。」

 


粋「Σつか 全力雑巾がけで良く喋れんな!!」

家康「そこは将軍 なめちゃダメだよ

Σあ。」

 

 

粋「Σいや将軍アホ過ぎって うお!そうか家康は普段からマジでくたばれって思ってる奴等ゴロゴロ居るからっ」はっ!

 

 

 

黒い渦ずももももももっ!!


粋「Σでかああっー!」ひえっ

 

彬羽「しかも1つ2つじゃないな。」ほう。


あっちもこっちもずもももももっ!!

 


粋「Σどんだけ恨まれてんだよお前!!」

家康「Σ人間誰にも恨まれないで生きる方が難しいの!!!」だだだだだだだだっ

 

 


白「テオ そっちの任せた」

テオドール「お任せ下さい」血液アンプルぱきんっ!


粋「Σえ゛」

 

 

彬羽「家康止まるな 
スピード緩めるとそのまんまあの世行きだぞ」

家康「らじゃ!」うおおおおっ

 

 

 


白「せーの。」

 

 

 

火炎爆発どむっ!!!


粋「Σ猛スピードで家康巻き込まれたああ!!!」ひええっ

 

 


彬羽「大丈夫だろ。
ありゃ霊体だしな

多少焦げたかもしれんが その辺に転がってないって事は通過に成功したと 


・・・・。」

 

その辺がさごそっ


粋「Σ自信ねえんじゃねえかよ!
捜すなコラ!!」ひええっ

 

 

 

テオドール「こう言う場合は扇子でシバいた方がよろしいのでは?」けほっ

白「だな。」うっかり

 


粋「Σ人の命かかってんのに案の定何も考えてねえし!!」ひえっ

彬羽「閻魔の奴 心底盆は人足りて無いんだな。」しみじみ

 

 

 

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ーーーーーー

 

 

 

 

家康「蘇生したらしたでボッコボコにされたよ。」しくしくっ

魄哉「Σ当たり前です!!」ぷんすかっ

 


千様「お餅ノドに詰まらせて仮死状態だったからー

とにかく吐かせないとって 逆さにして振り回されてる所で戻ってきてー」


シロ「そのまんまサンドバッグだ。」うむ。

 

 

 

テオドール「私達が加勢しなくても 峠の生霊くらい軽くまいてそうに御座いますねえ この方。」うわー。

白「考えたら 生霊ごと自分でぶっちぎれそうなのしか 通過して無かった気がする」うん。

 

彬羽「まあ、そんなのしか あの世から戻ってこんだろしなあ」成る程。

 

 


家康「いやー しかし何回目だろ
あの峠もコツが解ってきたから楽だったねえ」へらっ

魄哉「峠?」は?

 


一同(Σまさかの常連!?)

 

 


家康「いやー 私相当あの世に歓迎されてないんだねえ」あっはっはー。

 

 

 

 

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