小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

7月4日

 

 


粋「晴れたら晴れたであっちいいい」げんなりっ

テオドール「日本の夏は過酷に御座いますねえ
日傘が有るとナンボかマシって これでマシなので御座いますか」あつー。

 


粋「・・え?日傘するとマシなの?マジで?

ちょい入れて入れて」ずいっ

テオドール「Σうおお暑苦しい!!」

 

 

白「ホント暑いな
あ、このタイミングでバカラス。」

粋・テオドール「ん?」

 

 

 

彬羽「・・・・あ゛?」


粋・テオドール(Σ何もしてないのに初手メンチ切り!!)ひいっ

 


白「休憩中か
頭から水かぶったみたいになってるぞ」うわ。

彬羽「いやさっきかぶった
イライラしてやった。湿気で最悪だ後悔しかない」イライラっ

 

粋「暑すぎて頭の回転偉い事になってんなあ」うわー。

 

 


テオドール「で、今から午後の御仕事で御座いますか?」うええっ

彬羽「いや。夏前にぶっ倒れられても何なんで
今日は午前で終わって帰れと店長命令だ」

粋「あー奇遇 俺らも今から帰るとこなんだよ」

彬羽「ん? 芝居小屋も役者の体調考慮か?」

 

テオドール「いえ。雨上がりからの晴れの気温急上昇で
お客さんがバッタバッタと倒れられまして」

白「死人が出るから 急遽午前で終わりだ」


彬羽「・・密閉空間だしな」ああうん。

 

 


粋「今日入ってる客は後日改めて無料でって事でどうにかだよ。
今年あっちいからなあ
明日から 俺ら下っ端は建物改築作業だろなあ」はーやれやれっ

彬羽「暑い中難儀だな」

 


テオドール「で御座いますねえ
私大工仕事なんて出来るか不安に御座います」ため息っ


白・粋「お前お茶くみな」

テオドール「助かりますが 何故にお二人揃って?」ええー。


彬羽「(事故多発の上 日光浴びて灰になるまでが説得だからな)

やってやれん どこかで水分摂ってくか」よろろっ

 


粋「カラスが吸い寄せられる様に日陰に」うわ。

白「古いけど飲み屋か此処?
水くらいあるかな

やってるかー?」がららっ

 

 


ーーーーーーーーー

 

 

 

店員「えーでは4名様で」ぎくしゃくっ


粋(他に客居ないのに 確認必要あんのか。
マニュアルかな?)

 

テオドール「あ。新人バイトさんに御座いますか?
大丈夫で御座いますよ。モンスター客に何言われても 言葉の喋れるカエルくらいに思っておけば」にこっ

 

店員「Σへ。あ、それもそうですねっ」びくっ

テオドール「そうで御座いますよ
後でこっそりカエルの標本の様に

粋「すんません。こう言う子なんでマジで参考にしないでお願いします。」

 

 

白「とりあえず 瀕死のが居るから水やってくれ

後な バイトなら店長に行っててくれ
ホコリ凄いぞ」ほらっ。


テオドール「Σうわ。袖にわっさりホコリが吸着されております」ひいっ

粋「あー兄貴のそれ 絹の衣装買い取りしたから
目が細かいとこう言うのくっつくよな」あちゃー。

 

 

彬羽「同じ飲食店勤務として言わせて貰うが
これじゃ客は来ないだろ
掃除は基本だぞ」

店員「Σもももも申し訳御座いません!!」ひええっ

 

テオドール「彬羽さん
具合がお悪いのに黄金の人差し指を。」うわあ

粋「フラフラの癖に 真面目っつか細かいと言うか」


白「細かくない俺が気になるくらいだから
細かい奴には気になるだろコレ」

ホコリもわっ。

 

粋「うん兄上動かないで
つかいっそ 袖で机の上拭いてくんね?」

 

 

店員「Σすすすすみませーん!

今お拭きしま Σうわ!」

粋「Σどした!? うっお水瓶から虫いいっ!!」ひええっ

 

テオドール「カメムシに御座いますか?」

彬羽「そのカメじゃねえ
おい大丈夫か!」


店員「Σすすすすみませんっ

水はこっちでしたこっち
間違えちゃって!」あわあわっ

 


彬羽「いや間違い以前に 偉いのが店内這い回ってんだが」

カサカサっ

テオドール「Σ大物っ!!」灰ざらあっ!

 


店員「Σえ」

白「ん?どうした
あれこんな所にホコリの山が凄いな」しらばっくれっ

 

店員「Σえ?え? 見間違い
あのお連れ様は!?」

粋「便所です」即答

店員「Σえ。うちの店厠無いと思いますが!?」

粋「Σいや、アンタはどうしてんのそれ!!」えええっ

 

 

 

彬羽「・・さっきから気になってたんだが」

店員「Σは、はいっ!?」ぎくっ

 


彬羽「ワンオペって奴か。
飲食店なめてやがるな 此処のオーナーは。」ちっ

粋「怒るのそこかよ。」

 

白「わんおぺ?」

彬羽「1人に全部丸投げって事だ
しかも新人ぽいしな

そりゃ店の表見ても 営業中かどうかも解らんはずだ。」むっすー。

 

粋「えーと。すんません
コイツ真面目なもんで 自分のと同じ職種なんで感情移入って言うか」そのー。


店員「Σいえいえいえ!
いや確かにそれなんですよ ワンオペ!

何が何だか解らないってのに丸投げされて辛い辛いっ」


彬羽「ん?ちょっと待て この店そもそも何屋なんだ?

店内に品書きが貼ってあるパターンかと思ったが」

 

 

 

店員「お品書きどうぞ。」

ホコリこんもりっ。


粋「また凄えな。」引。

 


白「体壊すから転職するか 掃除した方がいいぞ」

店員「・・ですねえ」目そらしっ

 


粋(つか 正直此処で物飲み食いしたくねえよ
掃除も出来ない店員とか何出してくるか解んねえし 店内カサカサで厨房怖えよ
ここのオーナーは何考えてんだよ) んっとによー。

 

 

店員(Σいや なんで帰らないんだコイツ等!!

普通こんなカサカサしたのが居る店 即出るだろ!なんでホコリの上に座ってんの!?) えええっ

 

 

彬羽「・・外はまだ日差しがエグいな」ちらっ

白「まだ昼だしな。」うん。

粋「つかまさか 日が沈むまで此処に居る気かよ

確かに日陰に入ったらめちゃ涼しいけどさ
テオの日傘の話マジだったんだなあ。」

 

 

店員「あ、あのう

店で有る以上 何か注文頂かないとその
誠に申し訳ないのですがー」


粋「Σあ、それもそうか

(Σえ。でも此処で!?)」ひええっ

 

 

白「じゃ。この同じ漢字3つ並んだ後に何か着いてるので。」お品書き指差しっ

彬羽「『おみおつけ』だ。」

 


店員「Σおっおみおつけ
えっと おみおつけですねおみおつけ」えーとえーと

粋「あの、ひょっとして 作り方解んないとか?」


店員「Σいえいえいえいえ!!
さすがにそこはっ
そこ解らなくてバイトとかそんなわけはっ!!


(まずい!さすがにバレる ここの店員でないのバレちゃう!!)」

 

 

白「で、おみおつけってどんなだ?」

彬羽「何か知らんで頼んで いやそもそも読めて無かったな

こりゃ関西弁だ 味噌汁の事だな」

 

店員「おみおつけ かしこまりました!!」だだっ

粋「Σやめて走らないで ホコリがあああっ!!」

 

 

 

間。

 

 

 

店員「お待たせ致しました。」

お碗どんっ!

 


一同「・・・・。」

 


粋(Σ煮しめた地獄みたいな色と見た目してる!!
つか何!?なんで味噌汁から魚生えてんの!? つか丸ごと!?)えええっ

 

店員「当店では おみおつけのダシに煮干しではなく大きめの魚を使っておりまして
そのまま具として 2度楽しめるという1品で御座います。

(どうだ食えまい!これならさすがに帰るだろ!!)」

 

 

 

彬羽「ほう。
面白いな」ふむ

店員(Σえ。有りなの?
料理人ぽい事言ってたけど プロ的に有りなのコレ!?)えええっ

 

 

白「へー。

色凄いけど 魚のワタの色かな
あれ苦くて苦手なんだけどな」

店員「Σえ。ああはいっ
ツウ好みとは言われますが それでしたらお客様には少し苦いかもっ」

 

白「ま、いっか。」ごきゅっ。


粋・店員「Σ行ったた!!」ひええっ

 

 

 

白「・・・お。見た目グロいの程いけるってホントだ」おおっ

店員「Σマジで!?」えええっ


粋「あの それどっちかと言えば俺のセリフじゃ」

店員「Σあっ!」はっ

 

彬羽「成る程
色々おかしいと思ってたが やはり手前」


店員(Σえ。やっぱバレた!? 
寄りによって1番目付きヤバそうなのに!?

ちょこの人デカい怖あああーーーっ!!)ひええっ!

 

 

彬羽「店を任されてばかりの
あれもこれも1人でと、 何処から手を着けたら良いか解らん駆け出しの料理人って所か

安心しろ。味は良いそうだ
自信を持って 1つ1つこなして行けば良い」肩ポンッ

店員(Σ業界の先輩として励まされた!!)

 

 

 


粋「あーそう言う事か
パニクって煮詰まってんだな。
あるあるそう言う事。俺も良くあるよ

そう言う時こそ掃除したら気分スッキリするし 一石二鳥で掃除してみね? まじで落ち着くから」うんうんっ

 

店員(Σそしてこっちは さりげに掃除させようと頑張ってくるし!

既にあんた等ホコリまみれだろ!今更だろ この先の事考えてくれてんの!?お人好しか!)

 

 

 

白「まだまだ日が高いけど
動けるかバカラス?」

彬羽「だな。
1品で長居するのも悪いしな」ふむ。

 

店員(Σお!帰るか!?)ほっ

 

 

 

白「じゃもう1品頼むか」

店員(Σ帰れやああああ!!!)頭かかえっ!

 


粋「マジでいっぱいいっぱいなんだな。
がんばれー」

 

 

 


更に間。

 

 

店員(何出しても 結構大丈夫なんどけど。

ええ。ひょっとしてこの道の才能有った?)げんなりっ

 


粋(なんか凄いのばっか出てくるんだけど

え?ツウの出すのってこんなかの?
兄貴が片付けてくれるから良いけどさ)困惑っ

 

 


白「そういやバカラ
えーと。厠探しに行ったきりのテオが言ってたんだけどな」

彬羽「ああ遅いな また迷子だろ。
で、何だ?」

粋(いやテオそこでサラサラしてるけど。)

 


白「日本語の勉強にってこの前貸りた本  

凶器がカチカチに冷凍した食材で 使った後は客に食べさせて証拠隠滅とか
怖くて外で物食べられないって怖がってたぞ」

 

鍋がしゃーん!!!

 


粋「Σうお大丈夫!?」


店員「すすすすみません
ちょっとそのっ 滑っちゃって!

(ままままさか コイツ等っ!)」冷や汗っ

 

 

粋「Σこら兄貴
寄りによって飲食店でそんな話してやんなよ!!」


白「落ち着け
この暑いのにどうやって何か凍らせてどうするっていうんだ」

粋「へ? あー 確かに」ふむ。


店員「Σそうそうそうそう!!」うんうんうんっ!!

 

 


彬羽「まあ 雪女でも居れば別だがな」

店員「Σそんなのその辺に居ますかねえ!?」ひええっ

 

粋「あ、あの?店員さん?」おーい。

 


白「どうした。顔色悪いぞ?」

店員「Σねねねね熱中症ですかね!?」


粋「え。マジで!?ヤベえすぐ冷やさねえと!!」

店員「Σいや大丈夫!これくらいいつもでっ そのいつも顔色悪いんでっ!!」

粋「Σいやいつもなら尚更ダメだろ医者行こうよ!」ええっ

 


店員(落ち着け落ち着け

バレてないっ 大丈夫だ見付かるわけがない!

だいたいコイツ等 あの場所には一切目を向けてない。
そうだ きっとホントに本の話なだけだ!!)ぐぐっ

 

 


床みしっ。


店員「Σえ。」

 

 

みしししっ


店員「Σあ。ちょっ」冷や汗ぶわっ

 

テオドール「よっしゃあ!開きまして御座います!!

床下に雪ん子 御札まみれで監禁されておりましたあっ!」蹴破りおらあっ!


店員「Σどうやって床下に!?」えええっ!!

 

 


白「隙間から少しずつ落とした
サラサラって。」

店員「Σサラサラっ!?」

 


粋「Σえ?え?

Σあ!お前 床下に溜まって灰から蘇生したの?
つかどういう!?」

 

彬羽「解ってなかったのか。
さっき不自然にテオに貸した本の話出したろが」

粋「へ?凶器が冷凍した食材・・Σええええ!?」

 

 

彬羽「あの本はベストセラーだか何だか知らんが やたらと人気で日本語訳も売れてるらしいからな。

氷系妖怪を捕獲する腕の有る奴が 読めばそりゃ模倣しようって奴も現れるか」

白「どうせ日本語訳の仕事したのお前だろ」

彬羽「何故バレた。」

 

 


雪ん子「あの、やれとは言われましたが まだ未遂です
今夜此処にターゲットが呼び出されるとかって」おそるおそるっ

粋「Σうおおセーフ!!」ひいっ

 

 

テオドール「うわ、蘇生の際にホコリまじってしまったのかパサパサ致します。
未遂でも此処まで準備してたらお上は無罪にはしてくれませんよ!!
後 服弁償して下さいませっ」びしっ!

店員「Σいや服は知らん!

くっそ何故!何故床下だと解ったあ!!」くうっ

 

 


彬羽「涼しいからだ。」大真面目っ

 


白「夏場は涼しい所探してうろうろするからな。バカラス」うん。

粋「暑がりの涼感センサー 感度すっげえな。」成る程。

 

 

彬羽「後 涼しさのタイプがシロの氷と同質と言うか
明らかに自然の物じゃなかったんでな。
ツメが甘いな」ふっ。

 

粋「うん。解んね。」

テオドール「もはや涼しさソムリエに御座いますね」わお。

 


白「そう言う事だ

よし。雪ん子 犯罪の片棒担がされる所だったんだ
あいつを凶器にしてやれ」ほれ。

雪ん子「はーい。皆涼しくなってくださいねー!」ビュゴオオオオッ!!


店員「Σちょ待っ Σあああああーーーっ!!!!」

 

 

 


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番所

 


岡っ引き「・・夏場 シロクマとかにプレゼントされるアレ?」えーと。

同心「確かに涼しいけどよお。」うーん。

 

店員「」氷漬けっ。

 

 

 


千様「Σえ。白君 お腹壊したの!?」ぎょっ

家康「Σえええあの白が!?」ひええっ

 


粋「回りくどい事しなくても

普通に料理で人仕留められたんじゃねえの?あの偽店員」

 

小太郎「Σテオ何処行くんだ!?」ぎゃいんっ!

テオドール「ちょっと私刑執行に
あ、家康さんちょっと銃貸して下さいま
シロ「Σ意味が解らん やめろこら!!」どうどうっ

 

 

 

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