小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

6月28日

 

 

 

 

白「何読んでるんだ?」あれっ

 

テオドール「占星術 いわゆる星座占いに御座いますね」

シロ「また女子供みたいな物を読みおって」ため息っ

晴明「そうでもないぞ
星占いは立派な学問ぞ。
最も 一般に出回っとる書物等のは 簡略化と言うかザックリ分類しすぎだがの」

 


テオドール「そういえば魄哉さんはこの前お誕生日に御座いましたね。本人お忘れでしたが

えーと。双子座は
『頭脳が武器の正義感。フットワークが軽く口も達者。
ただし無駄に繊細なので逐一悩みがち と。」ほうほう


一同「・・あー。」

 

 

粋「Σ『あー』じゃねえわ!
この状況で団欒すんなああ!!」

彬羽「Σ馬鹿 水場に近寄るな!」

粋「Σぎゃあああ!池から髪の毛うぞうぞっ!!」ぞわああっ

 


シロ「むん!」

鬼切すぱんっ!!


彬羽「さすがは年季の入った妖刀。
悪霊がたじろいでるな」ほー

 

 

粋「Σ陰陽師なんだからちゃっちゃとどうにかしてくれよおおお!!」しがみつきっ

晴明「いやお前が背中にべっちゃり張り付かれるから動け

腰抜けたか?ひょっとして」ん?

粋「Σあんなデロデロのべちゃべちゃの骨見えてるのにしがみつかれたらそりゃあよおおっ!!」へたりっ

 

 

テオドール「ちなみに 双子座は12星座の中で1番浮気する率が高いとか」

白「若い頃色々あったぽいしな」うん。

粋「Σまだやってるし!!」

 

 

白「仕方ないだろ
水に逃げ込まれてるんだぞ。俺が水場に近寄ったらいつものパターンだろ。」

粋「Σあ」はっ


シロ「うっかりはまってそのまま浮いてこんのは確定だな」うむ。

 

 

晴明「しっかし あの生臭坊主め。
肝試しのシーズン前に悪霊シメとけとは言っておったが」

 

 

わらわらうぞうぞ 這いずりまわりっ

晴明「今年はなんでこんなにおるんじゃい。」

 

 

彬羽「なんでも 此処等には昔の豪族か何かの墓があったらしくてな。
それを偶然見つけた奴等が 埋葬品に目が眩んで 片っ端から盗むわ 棺まで空けるわ ミイラ化した遺体まで持ち出すわの酷い状況だったらしくな。

 

で、キレたその遺体達が甦って盗掘野郎共を仲間に引きずり込んで 増えたと言うか」うーん。


晴明「あーそら もう何か解らよなっとるが
ムカつくんで生者は片っ端から襲っとけ状態よな」成る程っ

 

白「ミイラって売れるのか?」

彬羽「人間ってのは珍しい=何かの薬になると思い込むからな
高いぞ。」

 


テオドール「ぶっちゃけお供をしては参りましたが
ビジュアル的にあんま見たくないので 現実逃避を
粋「Σお前何しに来たの!?」

 

テオドール「粋さんには言われたくないので御座いますが。
別に好んで見たくはないだけです

私この国に来ていくらか逞しくなって御座いますし」むっ。

 


晴明「お。やってしまえ吸血鬼。
年寄りにこの数は堪えるわ」わははっ

彬羽「依頼料だけふんだくる気だろ 手前。」

 


テオドール「では参りま ん?」


てんっ!

こんころころころっ

 

粋「鞠?」ん?

 

 

生首くわっ!!

 

テオドール・粋「Σっぎゃあああーーーっ!!!」ひいいっ

 

灰ざらっ。

 

粋「Σあああ俺も灰になりたいっ!」うわああっ

 

 

 


シロ「良いから手伝わんかお前らっ」

ざくっ!!

 

悪霊「ギエエエエエエッ!」ぼしゅっと霧散っ

 

 

彬羽「ほれ。シロ1人にやらせとくわけに行かんだろ

頭が腐ったまま這いずらせとくのも不憫だ。 さっさとまとめて火葬にしてやれ」

 

白「水ごとか?」

彬羽「この際多少地形が変わって構わん。
生態系が変わるよりマシだ」

 

粋「Σあの俺霊感無いから解らないんだけど この池の中どんだけ居んの!?」ひええっ

晴明「確かに生態系が変わるくらいには
と言うか 襲った人間取り込んで増えるからのう 」うーん。

 


白「そうか解った。

ついでに魚焼けて腹ごしらえ出来そうだし」炎ぼぼぼぼっ

晴明「淡水魚の亡者煮込みか 食欲湧くか?」ええー。


粋「Σ灰も残さず燃やしつくして!さすがに人道的にダメだそれはああ!!
」ひええっ

 

 

 


間。

 

 

 

テオドール「お見事に御座いました!
綺麗に一掃 Σうっおおおう!?」


悪霊「アアァア゛」木の上からデロンッ。

 

すぱんっ

 

悪霊「Σぐぶほっ!?」

彬羽「まあ 霊は水場を好むが
全部が全部 池に逃げ込む理由も無いしな 
その辺の繁みにも気を付けろよ」すたすたっ


晴明「悪霊とは言え 眉1つ動かさず顔面パンチ
こやつも大概よのう」うっわ

シロ「惑えば己がやられるが戦場で有ろうが
ほれ ここにも這いずっておる 気を付けんと踏むぞ」

 

ざくっ。


悪霊「Σアァ゛アぁ!!」ぼひゅっ


粋「Σこっちも躊躇ゼロ!」ひいっ

 

 


テオドール「典型的な現実主義のリアリスト。
真面目で人のミスさえ許せぬ山羊座で御座いますね」心臓ばくばくっ

晴明「まだ言っとるのか。」


テオドール「いえでも

確か粋さん蟹座に御座いますよね?


蟹座はやりすぎなくらいお節介でお人好しの世話好き。
身内の悪口でマジギレするそうに御座いますよ?」

一同「大当たりか」ほう。

 

粋「Σ俺そんなイメージなの!?」ええっ

 

晴明「少なくとも 兄の悪口言えばマジギレするじゃろお前。
その歳で兄離れしとらんのもどうかと思うが」

粋「Σうっせえよ!そう言うお前は何座なんだよ!!」

晴明「馬鹿め。 生まれ日や時間を知られると呪いをかけられやすくなるのだ
ゆえに陰陽師や呪術師はその辺明かさぬ物よ」

粋「Σそうなの!?」

 

 


シロ「ふむ。占いなんぞ眉唾と思っておったが
案外当たるのやも知れんな

頼りにする気は無いが 無下に扱う物でもないのだな」すたすたっ。


テオドール「頑固な山羊座も納得な ブラコンの説得力に御座いますねえ」


晴明「かく言うお主は?」

テオドール「蠍座に御座います。」


粋「なんかこう
詳しく聞かなくても すんげえ納得。」ああうん。

 

 

シロ「単純な奴等め」すたすたっ

彬羽「言われてみれば案外そう言う面も有るかもな。と

誰もが思い当たりそうな事を それらしく書いてるのがあの手の本なんだがな」すたすたっ

シロ「ああそう言うからくりか」成る程っ

 

 

テオドール「夢がございませんね

ちなみに山羊座は リアリストな割に意外とロマンチストと。」

シロ「矛盾しとらんか?それ」

 

 


晴明「歩きながらよくもまあくっ喋れるのう。
私は少し休憩だ」ふーやれやれっ

白「大丈夫か?年寄り」


晴明「年寄りなんで体力に限界がの。
後は任せた若い奴等よ」ごろーん。

 

粋「よくこんな何が居るか解らねえ所で寛げるな」ひええっ

晴明「こう言う切り株の上と言うのは あの手の者からは地べたより数段見つかりにくいのだ
以上 年寄りは脱落ぞ」だらーん。


テオドール「ではご老体
お暇でしょうし 本でも読んで大人しくしててくださいませ」

晴明「警戒せんでもいらん事せんわ
ん?おい これドイツ語では「訳す手間も有り御暇潰しに良いかと」

晴明(え?嫌がらせか?)ええー。

 

 

 


白「絶対あいつが頑張れば1発だろコレ」むう。

 

シロ「言っても始まらん
とっとと奴等を殲滅するぞ
ほれ、案内頼む。鬼切が反応しっぱなしで何処からやれば良いのか解らんわ」

鬼切しゃんしゃんしゃんしゃんっ

 


テオドール「便利な刀に御座いますねえ」おやまあ。

粋「コイツが反応してる間は近くに悪意の有る化物が居るのかよ
うわ。便利だけど 持ちたくねえなあ」ひええっ

 

 

シロ「ん?鬼切の反応が強くなったな」

 


悪霊「ア゛アアアァ!!!」 ずぼおっ!!

粋「Σぎゃああ生えたあっ!!」ひいいっ

 


彬羽「驚かすな。」めしゃっ

悪霊「Σぐはっ!」べしゃっ

 

粋「うおおお心臓止まるかと」心臓ばくばくばくばくっ

テオドール「」灰。


シロ「小心者共めが

ん?ちょっと待て あのアホ何処に行った?」きょろっ

粋「へ?
あれ?兄貴?」きょろっ

 

彬羽「暗くてよく見えんが
今のいったいどこから生えた?」ん?

テオドール「Σあああ よく見たら道の端に農業用水路が!!」気合いの高速復活っ


シロ「Σはああ!?まさかあのカナヅチ 引きずり込まれたか!?」

 

 


粋「Σ兄貴いいい!!」用水路ばっしゃばしゃっ

彬羽「落ち着け! さすがにそこに引っ掛かってたら自力で上がってくるだろ!!」


テオドール「と言う事は 一気に深い所まで引っ張っていかれた と?」冷や汗っ

シロ「あやつは水の中では固まるぽいからな。
難儀な弱点よ」ちっ

 

 

粋「畜生卑怯な真似しやがって!
昔の偉い奴だかミイラだか知らねえが 文句あんならちゃっちゃと出てこい喧嘩なら買うぞコラァ!!!」うがあっ

シロ「いや喧嘩売っとるのはどっちかと言えばこっち って聞いとらんな」

 

彬羽「落ち着け。
出てこいってお前 実際出てこられたらまた腰抜かすだけ


悪霊「アアアア゛ァっ」ずもももっ

 

シロ「ちっ。噂をすれば」鬼切ちゃきっ

 

粋「オラァ!!」


ずむっ!

悪霊「Σかはっ!!」げふっ


テオドール「Σ強烈な胃袋破壊パンチ!クリーンヒットに御座いますっ!!」おおおっ

 


彬羽・シロ(Σ身内に手を出された蟹座の力!!)おおっ

 

 

 


粋「よっしゃあ 1匹。
後何匹居るか解らねえけど 兄貴沈んでるなら早く引き上げねえと」ずかずかっ

 

シロ「化物への恐怖心が瞬時に降っ飛んだな」うわ。

彬羽「軽く覚醒してるな
助かるが」困惑っ

 

 

粋「えーと水路沿いに行けば上流か下流どっちかは当たりだよな?
カラスそっち頼んだ!」ばっしゃばしゃ

シロ「Σお前恐怖心は何処に置いてきた おい!!」

 

テオドール「え、えっと
私どちらに着いて行けばっ」おろおろっ

彬羽「どっちでも良 いや厄介なのが固まると余計厄介だ此方に来

 

 

爆風ぶわっ!


どむっ!!!

 

 

テオドール「Σ火炎爆発!!」うわっ

シロ「Σあんの魔王が引きずり込まれて大人しくしとるわけは無いわなそりゃ!!」ひええっ

 


彬羽「Σおいい!生きてるか!!」

粋「きょ、距離あって良かったっ

やっぱこっちで正解  ん?」


ひゅるるるるっ

 

ミイラどちゃっ。

粋「Σっぎゃあああーーーっ!!!」うわああっ

 

 

 

 

 

 

白「酷い目にあった」びちゃびちゃ池の藻ぺっ!


晴明「向こうに行ったと思えば ずぶ濡れ引きずり戻されたり大変だのう
ちなみにお主 星座は?」テオの星座本ぱらっ。


白「・・確か 9月の

乙女座 だっけ?」えーと。

 

 

晴明「ほう。なになに

几帳面で知性に溢れる?


・・当たるも八卦当たらぬも八卦
やっぱアテにならんわ」ぽいっ。

 

 

 

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