小咄

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くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

5月16日

 

 


晴明「地蔵が倒された」

シロ「それは不謹慎極まりないが
んな神妙な顔で言われてもな」引。

 


粋「地蔵って確か 閻魔のおっちゃんの事なんだよな?」

テオドール「Σえ。あれ閻魔様なので御座いますか!?」えええっ


彬羽「この国のあの手の有名な奴等はな 
鬼の面と救いの面 二つの顔を持ってる奴が多いんだ。
見た目に関しては まあ人外は普通に化けるしな」

 

粋「兄貴の昼の役者の姿と それ以外の魔王なのみたいな物だろ?」

テオドール「成る程に御座います」へー。

 

 

白「ん?閻魔怒ってるのか?

ムカつくなら犯人がくたばってからコッソリ罪重くして嫌な地獄に落としてやれば済む事だろ?」きょとん。

晴明「きょとん顔で不正を促すな。

閻魔自身は怒っとらんわ
今回倒され軽く壊れたのは厳密には地蔵ではないでの。」

粋「て、事は?」ん?

 

 

魄哉「晴明さんがこの国にかけた 戦国で蠱毒と化した呪いの鎮圧。
その為の術式の1部です」

晴明「地蔵の形に似せておけば 撤去も破損もせんだろと踏んだのだが

思ったより人間アホであったわ」げんなりっ

 


粋「Σうげ それって!?」嫌な予感っ

晴明「ぶっちゃけ術が崩壊した」さらりっ。

テオドール「Σそれってこの国沈むのでは御座いませんか!?」ひええっ

 

魄哉「そうならない為に頑張ってるんですよ

しっかし 晴明さんでもんな小細工しないと抑えきれなかった ドロッドロに凝り固まったこの地の呪い

今の陰陽寮の人達フル稼働させても時間の問題でしょうね」


粋「Σんな冷静に!」ひいっ

 

 

彬羽「で、俺等に何をどうしろって言うんだ?」

 

晴明「話が早いのう。

前も言ったが この国の土は戦国で血を吸いすぎた
故に何かで蓋をしておかねば その地に生きる者共も鬼道に引きずり込まれる

 

そして今回その蓋が壊れたでの。
修理したいが 壊れた所には負の気が集まり 形を成す

私でも下手に近寄れんで修理も無理ぞ

つまりはー」

 

白「話が長い」むう。

晴明「壊れた地蔵モドキが変化した
ぶっ壊せ」

 

白「解りやすい」うん。

 

 

 

粋「質問なんだけど
その、蓋ってのをもし放置してたらどうなんの?」挙手っ

魄哉「そうですねえ。
精神の弱い者から餓鬼の様に変貌、もしくは体が耐えきれず絶命。
この世が地獄と化す と言った所で

だあ図々しく此所まで来た!!」数珠べしっ!


巨大虫じゅわっ


テオドール「Σなんで御座いますか
この虫!」ぎょっ

魄哉「負の物って 下っ端は虫の姿を取る事が多いんですよ」南無。


晴明「此所まで飛び回っとるとなると こら早くせんとのう」むう。

 

 


家康「て事で 天海は陰陽寮の人等と可能な限り 呪いの鎮圧、沈静化を

晴明さんは いつでも術式修復出来る様にスタンバイらしいからよろしくね。
私はウロチョロすんなって 捕縛されました」とほほっ


粋「うん、仮にも殿だし んなヤベえ所行こうとすんなよ」

テオドール「手錠かけられる殿様、 初めて見まして御座います」うわー。

 

 

 


ーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 


テオドール「なんか 確かに不気味では有るので御座いますが」えーと。

粋「うん。呪いの権化って言うからめっさ構えてたけど」

 

 

そびえ立つ巨大地蔵ずーん。


粋・テオドール(思ってたのと違う!!)

 

 

 

粋「Σ何!?地蔵って封印の方じゃねえのつ
どう見てもヤバイのが地蔵の形してんだけど!?」えええっ

彬羽「負のエネルギーか形を取る際に 反動で封印になっていた地蔵の形を取ってしまったとかそんなのか?」うーん。

 

テオドール「Σ何でで御座いますか!
ピーマン嫌いな子が ピーマン食べなくて良いって言われてもピーマンにはならないで御座いましょう!?」

彬羽「気持ちは解るが落ち着け。」

 

 


白「ひょっとして 地蔵って閻魔だからじゃないのか?

ほら、怖いのに化けてるつもりとか」

粋「Σあ。そっちなら何となく納得」

 

テオドール「Σズボラ致しませんで閻魔様の姿すればよろしいのにっ!」えええっ

 

 


彬羽「いや これはこれで中々威圧感は有るぞ

穏やかな表情の奴が襲ってくる方が 恐怖心煽るしな」


粋「Σえ」ぎくりっ。

テオドール「と、言うことは」おそるおそる見上げっ

 


ぎぎぎぎっ

 

地蔵開眼くわっ!!

粋・テオドール「Σこっわあああ!!!」ひええっ

 

 

 


ーーーーーーーーーーー

 

晴明「頼んだ物の あ奴等大丈夫かのー

今回喧嘩するのは この国の負の歴史ぞ?」うーん。


シロ「そんな大事ならば俺も加勢に「やめとけ刀が折れるわ」


シロ「Σ試しもせんで折れるとは何事だ!?
あ奴等いったい何と喧嘩しておるのだ!」むかっ


晴明「地蔵。」きっぱり。

シロ「は?」

 

晴明「もののけでも無くば ぶん殴るの抵抗あるであろ?」な?

 

 

ーーーーーーーーーーー

 

 

 

粋「Σうっおおお下手に殴ったらバチ当たりそうっ!」ひええっ

テオドール「いえ石殴ったら普通に手が壊れま

Σっぎゃーー!!」

粋「Σテオが地蔵に踏まれたあああ!!」うわああっ

 


灰ざらりっ。

 

粋「Σよっしゃ 灰になってたセーフ!」よしっ

白「あれ 死ぬ程ビビらないとなんないけどな」うん。

 


粋「蘇生出来るからセーフセーフ!
つか兄貴 アレどうしよ!?」おろおろっ


白「燃やしたら普通に焼け石かな?「Σ相手の戦闘力上げてどうすんだよ!!」

 

白「そっか  じゃあアレだけデカいんだし

そのまま走れ囮。」扇子ちゃきっ

粋「Σ囮って うお地蔵こっち来た!」ひいいっ

 


地蔵ずしーんずしーん

ずしーん

地蔵「Σ!?」 

 

テオ灰踏んづけずるんっ


白「自分の重さで壊れろ 。」

ひょい 頭スパーン!

 

 


ずるすてガシャーン!! 

がらがらがらっ

 

 

粋「Σうお 兄貴さすが凄えっ!!」おおおっ

 

白「よし。 次だな」扇子ちゃきっ

粋「へ? 次?」はい?

 

 

白「あれ?聞いてないか?

今回倒された地蔵は3体だ。」しれっ

粋「Σつまりデカ地蔵も3体居るの!?」えええっ

 

白「だな。この辺の人間達
呪いの影響で皆意識飛んじゃっててある意味良かったな」すたすたっ。

粋「それ良かったの? 後遺症とか大丈夫

Σうお! 向こうの方マジでそびえ立って

 

ドゴン!!

 

ばきぴしっ ばきゃがらがらがらっ!!


白「あ。バカラスが普通に壊した
後1体だ。」

粋「Σ馬鹿力すっげええええ!!」ひいっ

 

 


白「最後1体何処だ?
見当たらないな」きょろっ


粋「あの もうカラスに任せときゃいいんじゃ?」

白「ダメだ

早く見つけて壊さないと
この辺の予備の弱い結界破って外に出たら パニック起こしてる人間達めちゃめちゃ踏み潰されるぞ」


粋「Σ地蔵逃げるの!?」

白「生き物じゃなくても 自分から壊されたくは無いと思う」うん。

 


粋「マジか。
うわそんなの居るとか世の中広  Σあ!居た地蔵 全然木に隠れられてねえ 逃げてる逃げてる!!

つか足速えええ!!」ひいっ


白「でかいから歩幅大きいのか」成る程っ

粋「Σいや石なのに機敏!!」

 

 

結界バチバチッ!

 

粋「Σぎゃああ結界破られる!!」ひええっ

 

 

千様「はあい ダメよー
この辺1帯能力無効化ー。」

 


白「Σ!?」がくんっ!


粋「Σうおっ兄貴大丈夫!?」

白「お前 ホントに何の影響も受けないんだな」黒髪っ

 

 

千様「さーて。晴明さんの結界は造りが違うし無効化の範囲外よー
これで出らんないわね お地蔵さん」おほほほほほっ


粋「姉ちゃん凄え!
よしカラス 今の内に地蔵壊しちまえ! 
能力無効化でも筋肉は変わんねえだろ!!」よしゃああっ

 


千様「ごめんなさい
彬羽君なら その、無効化食らうと妖怪ってガクンってなっちゃうからー


さっき落ちたわ。」ふっ

粋「Σ駆け付けようとしてくれてたのか!!」うわああっ

 

 

テオドール「鳥はバランス狂うと結構簡単に落下する言いますし」あだだっ

粋「Σえ。お前なんで無効化食らってるのに蘇生してんの?」

 

テオドール「千様さんが来る前に蘇生してたのですが サラサラしたまんま置いてかれましたので今追い付いただけに御座います」むすっ

粋「Σなんかごめん!」

 


千様「大丈夫って どうするのー?
彬羽君結構遠くで落っこちたし 多分今めちゃ走ってるけど。

アタシじゃお地蔵さんの大きさはどうにもなんないしー

ほら お地蔵さん 激怒してるわー?」ほれ。

 

地蔵ずもももっ!


粋「Σうおお 振りかぶってる振りかぶってる!!」ひいいっ

 

テオドール「問題御座いません」

粋「Σだからどうすんだよ!!」

 

 

ゴッ!!


ビキビキビキッ

ばらばらがしゃんっ!!

 

 

白「壊すので負けてたまるか。」ふんっ

 

粋「Σ兄上 今無能力化食らってなかった!?」えええっ


千様「あら凄い。1撃」あらあらっ

テオドール「我が主は 能力無しでもお強い方に御座います故」鼻高々っ

 

 

 

彬羽「成る程。
無意識だろうが 物の急所、破壊しやすい場所に的確に撃ち込んでやがるな」うわ。

千様「あの距離走って息切れしてないのさすがねー。」

 

 

粋「Σえ。無意識って
怖っ」ひえっ


白「そもそも バカラスが目立つだけで 俺も腕力無いんじゃないんだぞ」むっ

テオドール「普通にゴリラに御座いますよね」うんうんっ

 

 

千様(てか 粋君もグレてた昔、お兄ちゃんとやり合ってたんだしー
パニクらなきゃ出来ると思うんだけどー。)うーん。

 

 

粋「マジか

俺 無効化食らっても何も感じない半端者だしなあ」遠い目。

白「びっくりして落ちたバカラスよりマシ
彬羽「Σ喧しい!!」

 

 

 

 

 

【閻魔殿】

 

 

閻魔「すっごい複雑。」うーん。

 

こーちゃん(閻魔の孫娘)「清々しいくらい爺ちゃんフルボッコのバッラバラだったね」

閻魔「毎度思うけど 寿命尽きた後に不正されるとかあの子等思わないの「その発想が駄目だろ。」

 



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