小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

6月15日

 

 

 


遊郭

 


地獄太夫「ええー。今日は主さんはおりんせんので?」不服っ

 

彬羽「お前が隙有れば座敷に引きずり込もうとするからだろが」

地獄太夫「そうでもしないと落とせそうに無い御方にありんすから

ああしかし、 そう言うつれない御方だからこそ お役者として人気が出るのかもござんせんなあ」ため息っ


彬羽「そう言う物か?」

地獄太夫「カラスさんはそう言う世界に疎うござんすからなあ。

主さんはああいう方故 仕事外でのお付き合い、いわゆる営業をしんせんので更にレア度が上がってると申しんすか

そう言う意味では高級花魁並の扱いにありんす。」

彬羽「Σアレがか!?
本人何も考えて無いと思うが」ええっ

 

地獄太夫「で、ござんしょな。
結果オーライとか何とか申しておりんした」

彬羽(この手の世界は心底解らんっ)

 

 

地獄太夫「まあ。運も実力にござんす。
その点あのお人は やはり才の塊なのでござんすよ

して、カラスさん 堅物真面目な割に此処に来るのに抵抗無いのでありんすか?」怪訝っ

彬羽「用事がありゃ仕方ないだろ。
下手に客引きも寄ってこんし 入ってしまえば問題ない」

 

 

地獄太夫「(問題ないと良いながら 客引きすら寄せ付けん 手前等近寄るなオーラがござんすからなあ)

まあ良うござんす こちら件の怪異についてまとめておきんした」どさっ。

 

彬羽「また多いな」

地獄太夫「情報は多い方が良うござんしょ?

此処はいろんな世界の裏側が見える所にござんす
もっとふかーい情報が欲しいと言われるなら 次は主さんと共にお越しなし」ほほほっ

 

 

 


ーーーーーーーーーー

 

 

 

彬羽「と言う事で 地獄太夫からの情報で

路地裏等から無理矢理鬼門の中に人を引きずり込み 
無理やり遊びに誘う怪異と言うのが


粋「Σつれてく前に言えよおおお!!」うわああっ

霊的集合体「アソビマショ」うごうごっ

 

テオドール「Σ何なのですかこれ!
沢山の顔が出たり入ったり Σぎゃ目が合った!」灰ざらっ

 

彬羽「複数の霊が混ざって1つになって出来た ある意味キメラだ。

死者が長く現世に留まると 色々おかしくなってこんな事になる奴等も出てくる。
だから閻魔の下っ端 死神達が必要なわけだ」

白「コイツら回収もれか。」へー。

 

粋「Σめっさ冷静!!」ええっ


白「デコピンしたらその顔引っ込むぞ
また他の出てくるけど」

でこぴんっ

集合体「アアアアッ」ずぶぶっ

 

新しい顔ぬるずるぼっ!!

粋「Σまんべんなく怖えわああ!!!」うわああっ

 

 

集合体「ア、ア、アソボウヨ」ずももももっ

テオドール「あああの これもうぶった斬っちゃダメに御座いますか?」血液アンプルすちゃっ


白「足元からサラサラ灰になってるぞ

斬った所で 鬼門閉じられちゃったしな」

テオドール「Σえ」

 

集合体「鍵ハコチラ」鬼門の鍵ちゃりちゃりっ

粋「Σ鬼門に内鍵とかあんの!?」


集合体「ニ、ニチヨウ大工。」

 


テオドール「あの、一気に怖さがかっ消えて参りましたが」えーと。

彬羽「予想に反して所帯染みてるな」うむ

 


粋「あ、あのー
その鍵どうしたら渡してくれる?」びくびくっ

集合体「アソンデ。」

 

白「つまりめちゃめちゃ暇なんだな」

テオドール「ならとっとと成仏されればよろしいのに
傍迷惑に御座いますねえ」苦笑。

 


集合体「ナグッテ取ロウトシタラ 鍵飲ミ込ム」口あーん。

粋「Σだああストップストップ!解ったから!!」ひええっ

 

白「閉じ込められても 俺力押しでこじ開けられるけどな?」

彬羽「穴が開く前に近くの俺等が焦げる 極力やめろ。」真顔っ

 


テオドール「えーとでは
お相手すればよろしいのですね?

はいっ では早口言葉!
なまむぎなまごめなまたまご 坊主がびょうぶにびょうずぶっ」

集合体「Σエエ!?」あたふたっ

 


粋「Σ明らかに滑舌悪いの相手に酷え!」

白「テオも思いっきり噛んだぞ」

 

 


集合体「アナタノ敗ケデス。」

テオドール「Σああっ自爆!!」くうっ

彬羽「何をしたいんだお前は。」

 

集合体「敗ケタ人ハゴハンニナルルール」

大口がぱっ!

テオドール「Σだああすみません!今のは本番前の発声練習で御座いますっ
言い忘れておりましたっ!」ひええっ

 


集合体「・・アア。アルヨネ」こくこくっ

粋「Σ納得してくれた!!」おおっ

 

 

テオドール「ああああぶなっ」心臓ばくばくっ


白「もうお前引っ込んどけ。
敗ける気しかしないし」

テオドール「ぐはあ!」灰ざらあっ!


粋「あ。精神にトドメ」

彬羽「灰の状態ならノーダメージだしな
下手な事されるより安全だ。

さて、無理矢理遊びに誘う上 敗けたら食いにに来るわけか

かじられるのはこの際良いが
下手に敗けると 鍵が消し飛ぶ事になるな」

粋「兄貴もどうにか灰になっててくんねえ?」真顔

 

白「なんだ 敗けると思われてるのか

よし見てろ。
この岩の上に おやつに持ってきたビワを置いてだ


開いた扇子を投げて 的を落とした方の勝ちだ」な?

集合体「オ座敷遊ビ。」こくこくっ

 

粋「Σえ。ちょ兄貴それって!」はっ

彬羽「いや。案外行けるかもしれん」ほう。

 

 

 

間。

 

 


白「なんで扇子って 開くとうまく飛ばないんだろうな」

ひゅん すかっ。

 

集合体「マッスグ飛バナイ」もたもたっ

粋・彬羽(双方ド下手糞だ。)うわ

 

 

白「もう面倒くさい」閉じた扇子ぶんっ

ビワにすかんっ!


粋「Σ自分から言い出しといて!」

 

集合体「当タッタ。 アナタノ勝チ」ウン。

粋「Σお人好しかよ!!」

 

 

集合体「デ? 次ナニスル?ナニスル?」

彬羽「お前 今ので楽しいのか?」困惑っ

 

白「何って 何もないしな此処。
遊べって言われても何したら」うーん。

 

集合体「百人一首トかるた有ルヨ?」

彬羽「なんで鬼門の中にんな物有るんだ」

集合体「手ヲ沢山 生ヤシテ1人デ」 腕ずるずるにょききっ

粋「Σもう1人で遊べよ!!」ひえっ

集合体「飽キタ。」きっぱり。

 


白「我が儘か。

あれ?バカラ百人一首てどうやるんだ?」

彬羽「まず手前には無理だ。」きっぱり

 

白「そうか。じゃこっちか」将棋盤よいせっ

 

 


粋「つか兄貴 なんであんな乗り気なの?」ええー。

彬羽「あんなになっても霊だしな
満足させたら成仏するとか思ってるんじゃ無いのか?」


粋「あー。鬼門ゴリ押しで破る以外じゃ それが手っ取り早いのか」ふむ。

彬羽「手っ取り早いかは解ら

待てお前等 まさか双方将棋のルール知らねえのか」


集合体「崩シ将棋デイイ?」エート

白「うん。それしか出来ないし」うんうんっ

 

粋「双方ボケとか 時間かかりそうだなあ」うわー。

 

 

 

更に間。

 

 

 

集合体「遊ビタリナイ」

白「崩し将棋 30回目だぞ?」えー。

集合体「マダ足リナイ」

 

 


彬羽・粋(あんなのをよく30回も)ドン引きっ

 


集合体「アト50回ハシヨウ?」

白「さすがに嫌だ。」

 

粋「あのー 此処ずっと暗いから何となくしか解らないんだけど
そろそろ夕方だと思うんだよ

その、今日は此処までで一旦帰ってからとかさ?」気疲れっ

 

集合体「帰ルナラ食ベル」ずおおっ

粋「Σうおお急にホラーテイスト反則!!」ひええっ

 

 


白「いやそろそろ帰りたいな
腹減りだし」ぐーきゅるるっ

集合体「ダメ 食ベル」ぐおっ

白「逆にお前を食べてやろうか」

集合体「Σエ」

 

粋「Σうおお兄貴イラつかない!鍵飲まれる飲まれる!」ひええっ

 


彬羽「確かにそろそろ夕飯の支度をしないとな

今日はバイトが休みで良かった。」しみじみっ

粋「飯関係なく普通に帰りてえええ!」ちくしょおおっ

 


集合体「帰ッチャダメ ズットズットココデ遊ボウ」

白「楽しくないのに遊べない」真顔。

集合体「楽シク無クテモ遊ボウ
ワタシハ楽シイ」

 

粋(あんなの相手にマトモに会話してる兄貴凄え) ひええっ

 

 

テオドール「この顔面マリモ 図々しくてムカついて参りました」ざらざら復活っ

彬羽「ん?そういやずっと灰だったな」

 


テオドール「顔まみれ巨大マリモの分際で 我が主に我が儘言う等1世紀ほど早う御座います!
その気なら吹っ飛ばして力ずくではい 解決!の出来る方に御座いますよ!!」うがあっ!

粋「Σだから煽んなあ!!」


テオドール「嫌で御座います!
鍵なんてゴックンする前に 奪い取ってしまえば良いので御座います!!」 変化どろんっ

粋「Σもう血液アンプル飲んでた!」うわっ

 

 

テオドール「輪切りにおなりなさい!!」真っ赤な鎌ひゅんっ!


集合体「Σウワー!!」ごろんっ

 

 

ずぱんっ!!

 

テオドール「・・・おや?」

一同「・・・。」

 

 

白「鬼門 斬れたな。外が見える」へー。

粋「Σテオ すっげえええ!!」おおおっ

 

彬羽(Σそうか! 鬼門内は化物の能力が増す上、テオの血液アンプルの中身はこいつの 魔王の血によるドーピング


おまけにサタンの息子となれば 感情が高ぶりゃ空間くらい斬れてもおかしくないかっ!) はっ。

 

 


テオドール「で、この顔面マリモどう致しましょう?」

鎌でつんつんっ


粋「Σ一気に態度でかっ!!」

 


白「ほっとけ 帰るぞ。
とりあえずは腹へりだ」よっこらせ。

集合体「帰ッチャダメ」ごろんっ


テオドール「しつこう御座いますね」むっ。

 


白「ん? そんなに遊んで欲しいのか?

じゃあ 今回のお代が先だ
俺は高いぞ?」にやっ

集合体「Σエ。」

 

 

粋「Σあ。そっか
あの塊 元々は人間とかなのか!」はっ

テオドール「あー。我が主はお得意様相手でも そうそう宴席にも顔出し致しませんし
激レアなので御座いますよね」ほう。


集合体「エ? エエ?」おろおろっ

粋「お客さん お昼からなんで ざっと計算こんなもんです」そろばんぱちんっ

集合体「Σエ!桁ガオカシイ!! 」えええっ

 

 

白「そうか プロを指名してこれだけ遊んで払わないのは困るな

お前等 鼻毛も残さずむしり取ってやれ」


テオドール「まずは手足から差し押さえでよろしゅう御座いますかね?なんぼでも生えますし」 鎌じゃきんっ

粋「良いんじゃね? 
タチの悪い客と考えりゃ 別に怖くも何ともねえや。」指ばきぼきっ

 

 

集合体「Σエ  アノッ


ゴメンナサイハラエマセン 成仏ッ!!」じゅわっ!

粋「Σああこら手前っ あの世に逃げんなああっ!!」うがあっ!

 

 


白「よし。片付いた」どやっ

彬羽「どこから企んでた 手前。」ドン引きっ

白「遊ぼうの辺りから」しれっ

 

テオドール「とことん 悪巧みになると頭の回られる方に御座いますねえ」

彬羽「Σ普段アホの癖にとことんたちの悪い!!」

 

 

粋「ん?じゃあ 閻魔のおっちゃんの所に乗り込んで 取り立てとかしなくて良いの?」あれっ

彬羽「手前も手前で 本気で取り立てするな」引。


粋「いや けじめは大事だろ?」えー

 

テオドール「彬羽さん お行儀良すぎに御座いますよ
芝居小屋でお仕事してたら タチの悪いお客と喧嘩なんて日常茶飯事に御座います」しれっ

彬羽「Σお前らに世間知らず扱いされるか!?」ええっ

 

 

 

白「お坊ちゃん育ちめ。」にやりっ

彬羽「Σくっ!」

 


テオドール「さーて 帰ってお食事の用意に致しましょう
私も手伝いますゆえ」にこにこっ

彬羽「お前 その半コウモリでか?」

テオドール「Σあ。

えーと 半刻もすれば戻る かと?」あちゃー

 


粋「あれ?カラスなんか落としたぞ

ん?地獄太夫の姉ちゃんの報告書?」

彬羽「ああそりゃ今の奴のだ
片付いたしもう良いだろ」

 

粋「ふーん。

あれ?最後の二枚墨でくっついてるけど」

彬羽「ん?」

 

テオドール「彬羽さん?どうされました?」

 

彬羽(遊郭に出た時も 破格の席代請求で追っ払い完了。

なんだ その手の世界じゃ常套手段なのかっ?)未知の領域っ

 

 

白「バカラスでも知らない事があるんだな」にやにやっ

彬羽「Σ勝ち誇るな!」むかっ


 

 

 

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