小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

6月10日

 

 


江戸城

 


粋「皆居なくなったんだけど今度は何事だよ!?」

家康「あ。置いてきぼり?「Σうっせえよ!!」


魄哉「いえね。前から不満は上がってたみたいですが

陰陽連がちょい激しめのストライキ起こしまして」うーん。

粋「いや外 魑魅魍魎跋扈してるみたいになってんだけど。
ストっつかテロだろこれ」

 

 

 

家康「さすがに城内には入ってこれないみたいだけどね
入ったら粛清くらうよねこんなの」双眼鏡っ

城の外 各種式神うーろうろっ

 


魄哉「普通ならとっくに粛清の嵐なんですがねえ。

才能は大事にしたいと陰陽連を残してましたが 人と違う能力を持つと人間は傲慢になりやすいので困ります。」


家康「正直 今の陰陽師って昔から程の力無いのにかなり優遇してるよね? 我が儘だなあ」ため息っ

魄哉「今の陰陽連の人達じゃ酒呑童子君1人で軽々無双しますよ」うんうんっ


粋(いやそれ 仮にも鬼の現ボス。)

 

 


魄哉「昔の陰陽師は強かったんですよ
当時の陰陽連に属してた者が言うんです 間違いありません」ぶつくさっ

 

粋「あの、それは良いんだけど

陰陽連の陰陽師ってどれくらい居るの?」おそるおそるっ

魄哉「結構な数居ますよ?
文化の保護的な目的も有りますし」

 

 

家老「Σ天海様 一大事に御座います!
都の方にまで陰陽師共の操る式神とおぼしき軍勢が」

魄哉「Σ有る意味城に攻め込むよりヤバいでしょうが!アホですか!?」えええっ

 

 

粋「やべえの?」

家康「うん。向こうはやんごとなき方々の住まいが有るからね
江戸は侍の本拠地。京の都は麻呂な人達の本拠地と考えてね」


魄哉「くっ!政治的に面倒な事にするぞって脅しですかっ

陰陽連潰すか」ちいっ

家康「天海 怖い怖い」どうどうっ

 


粋「あの、京の方なら大丈夫だと思うけど。

ほれ暴れてんの式神だろ? 
パッと見化物だし 妖怪と勘違いされて騒ぎになっててさ」

 

家老「続報に御座います!!
都の近くより謎の火の手が上がり 化物の軍勢が1掃されたそうに御座います!!」どたばたっ

 

魄哉「白君と彬羽君ですか?」

粋「おまけにテオもな 
俺もたもたしてて朧車に乗り損ねたけど」うん。

 

 

侍「申し上げます!
先刻の京の付近に現れた妖怪は式神と判明!
使役していた陰陽師達が何者かによって縛り上げられ 山中に転がっていた所を捕縛との事です」


家康「Σさすが仕事が早い!」おおっ

 

粋「そうそうそれと
カラスが言ってたけど

今回 近くだし酒呑童子や大嶽丸にも 加勢頼むって

魄哉「あ、京の方大丈夫ですねそれ」ああうん。

 

家老「あの? 酒呑童子とは」

家康「えーと。コードネーム的なアレです」しーっ

 


魄哉「彬羽君着いてますし 多少他の地方にバラけてても順次片付けてくれるでしょう

問題は町中で百鬼夜行になってる江戸ですね」ふむ。

家康「下手に大技ぶちかませないから あの子等じゃキッツいだろしねー」うんうん

 

 

魄哉「しゃーない。行きますか」

家康「だねえ。」銃に銀の弾丸込めっ

 


家老「Σえ。あのっ天海様!?」えええっ

魄哉「大丈夫です。これでも元陰陽師

それに護衛を着けて行きますから」

粋(どっちが護衛やらだけどな。)うん

 

 


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【町中】

 

 

魄哉「あ。こっちのが早いですね」

昇霊銃ドガガガッ!!

 


粋「Σ僧侶姿で両手にクソデカマシンガン怖えっ!!」ひいっ

家康「まあ1体ずつ数珠でシバくよりは効率良いよね。」銃ずどむっ!

 

魄哉「おや。二体重ねて同時に仕留めるとは さすがですねえ」

家康「実際の妖怪じゃなくて助かったよ さすがに気が引けるもん
紙ペラで作った幻で良かった良かった 」ドガンッ!どむっ!


粋(Σ清々しい程俺だけ役にたってねえ!!)

 

 

魄哉「しかし多いですねえ

江戸八百八町内にどれだけいるのやら」弾装填がしゃんっ


家康「だねえ。別動隊も頑張ってるだろうし
まずは家屋敷が要り組んだこの辺を掃討 を目安に行こうよ」

粋「別動隊?」へ?


魄哉「本来こういう時に1番に動く子が居ないでしょう?」

粋「Σあ」はっ

 

家康「今回は事情が事情だから助っ人もついてるよ

あ、いい加減肩こった。
お前もよろしく」

予備銃ぽいっ。


粋「Σうおお投げんな!
え? よろしくって 俺が銃撃つの!?」えええっ


魄哉「狙いつけて引き金引くだけですよ 簡単です」さらりっ

粋「そりゃお前等は簡単だろけど!」

 

家康「ほらほら ボサッとしてるとこわーいお化けみたいなのが寄ってくるよー」ほらほらっ

粋「Σうおおマジでにじり寄って来てる!!」ひいっ


魄哉「撃ち方なんざ やってりゃ身に付きますよ

はい、ゴー!」びしっ


粋「Σ戦国叩き上げ組こっえええ!!」ひいいっ

 

 

 

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【江戸 町外れ】

 

挿音「ってーと この名簿の奴全員がこのテロに参加してると?」幕府登録陰陽師一覧ぺしっ

 

陰陽師「Σテ、テロなんてそんな 
今そこらに蠢いてるのは見た目だけのめくらましでっ
挿音「うるせえ 国の機能が麻痺ってる時点で立派なテロなんだよ 
調子こくなよ 平安の残りカスがよ」けっ。

陰陽師「Σんなっ!」かちんっ


つつじ「はいはいはい 挿音はんは口悪すぎどすえ

いらん怨恨増やしてどないするんどすか」ほんまにもー。


挿音「敵に遠慮してどうすんだよ」ああんっ?

つつじ「買わんでエエ恨み買うのはアホらしわと言うてんのどす
いらんお荷物増やさんと ちゃちゃっとお仕事片付けて帰りますえ?」ほれほれっ

 


忍A「あのお頭の知り合いの人 マジで助かるよな」ひそひそっ

忍B「だなあ。助っ人って言うから どんな怖えのかと思ったら

キレがちなお頭なだめつつ キッチリ討伐対称は仕留めるし」うんうんっ

 

 

つつじ「で、後の憂いは刈り取らんでええのん?」

首に刃物すちゃっ

陰陽師「Σっぎゃあああー!!!」ひええっ

 


忍AB(おまけに 忍以上に容赦ないし。)

 

 

挿音「そこは親父の領分だろ
正当防衛以外でやんなよ」

つつじ「わてもムカついとりますねんで?
こんアホ共のせいで 商売どころやおへん。 
犯罪にならんなら 今頃陰陽師の首片っ端から刈り取って ずらっと路肩に並べ「邪神でも呼び出す気かよ。」

 

 

忍C「Σお頭話中すみません!

探索しておりましたら特大サイズの式神が うお来たあっ!!」ひええっ


忍AB「Σでかあっ!」ひいっ

 


挿音「足。」徳川至急対魔ワイヤーひゅんっ

つつじ「ほな 利き腕。」刀ちゃきっ

 

 


どしゃ ずずーんっ!!

 


陰陽師「」絶句。

忍一同(どっちが化物だ。)

 

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

魄哉「少し深追いしすぎましたか

Σん!?粋君は!?」はっ


家康「え? あちゃー
あの子 お兄ちゃん以外と組むの慣れてないからなあ

あ。居た居た向こう!」

 

魄哉「めちゃキョドってますねえ
式神でもお化け系無理なんですか」うーん。

家康「いやそれ以前に びっくりするくらい弾当たらないからね。あの子」困惑っ

 

魄哉「いっそ素手のが強いと思うんですが」

家康「お化け苦手な奴が見た目お化け相手にそれ出来ると「すみません。愚問でした」

 


魄哉(いっそ勾陣になってまとめて いや町中でそれやられたら色々終わりますし

やっぱ置いてくるべきでした?)うーん。

 


家康「Σうわ言ってる間にまたわさわさと!

ああもう私もお化けダメなんだかど!!」銃ずどんっ!

魄哉「生物ではないのがまた気配掴みにくいんですよね

だああめんどう臭い!」火符ばらまきっ

 

どむっ!!

 

家康「Σ天海 町中町中!!」ひいっ

魄哉「弾いれてる暇ないんですよ!
てか向こうは正体紙ペラでも 襲われて無事な保証は有りませんし
くれぐれも一定の距離以内には入れない様に

 

粋「Σだあああめちゃめちゃ来たあああ!!」どたばたっ

魄哉「Σやっぱ置いてくれば良かった!!」

 


家康「Σ粋ほら 銃渡したでしょ!
まだ3発撃てるから!
大丈夫 落ち着けば当たるよ頑張れっ」


粋「Σ人の弾数まで数えてんの凄いな Σっぎゃー!!」

 

魄哉「Σうわ危なっ」

家康「おりゃ!」ずどむっ!


式神「Σ!!」びすっ

 

紙人形ひらりっ。

 


魄哉「ほら!実はただの紙です
落ち着いて

自分の身は自分で護ってください!」弾装填じゃこんっ!


粋「Σえ、あ うん。

(だよな。着いてきたからには 
最低自分の身は自分で護らないと

そりゃ兄貴にも置いてかれるよな)」銃じゃこっ

 

家康「お。やる気だ」おおっ

 

魄哉「ほう。土壇場になると根性有りますねえ

行けると思います?」


家康「んー。

 

肩の力入り過ぎて無理?」うん。

粋「Σうおおやっぱあ当たんねえ!」うがあっ!

 

魄哉「そういやあの子 本番ダメなタイプでしたね」代わりにずどんっ!

 

 

家康「しゃーない。私等で頑張ろう」うん。

粋「Σうわああごめん!ホンットごめん!!」

 

 

魄哉「いえしゃーないです
狙撃の仕方は今度教えますから」ね?

粋「Σ優しさが辛い!!

どちくしょおおっ」銃構えっ


家康(出来たら弾温存して欲しいなあ)

 


粋「くっそ 俺だって!!」

家康・魄哉(残り1発 ダメそう) ああうん。

 


千様「あ!居たー!
きゃー皆無事? 
粋君ケガなくて何よりだわー」

お姉さん歓喜の背中ハグっ

粋「Σっだああああーーっ!?」


ずどむっ!!

 


家康「・・・」

魄哉「・・・」

 


式神だった紙ひらりっ。

 

粋「Σあ。当たった」おおっ

 

 


魄哉「Σあ。ひょっとして 緊張さえしなきゃめっさ当たるタイプですか?」はっ

家康「成る程。
今意識が背中に行ってたもんね」ほうほうっ

 


魄哉「よし。千様
そのまんま粋君に張り付いたまんまで行ってみましょう」

千様「いいけど
え?町中でセクハラオッケーて事?」あら。

粋「Σいやダメダメダメ!」

魄哉「すみません。思ったより数多いんで その辺我慢してください

じゃ。行きますよ」銃じゃこっ!

 

粋「Σええええ!?

あ!そうだ姉ちゃん居るなら能力無効化したら!?そしたら式神消えるだろ!?」ほらほらっ


千様「ダメよー。
それやると石燕さんのガシャドクロも消えちゃうものー」

ガシャドクロ ずしーんずしーん。

 


家康「お。石燕ちゃん 持ち場終わって加勢来てくれたんだ」

魄哉「あれならまとめて数体葬れますね」おおっ

 


千様「あっちで与一さんも頑張ってるわよー」ほらほらっ

与一「細かいのは任せい!」破魔矢びすっ!

 

粋(Σ絶対俺より絶対優先度高い奴!!)ううっ

 

 


千様「何か解んないけど

頑張ってねー?」うふふふふべったり。

粋「(Σ早く片付けないと 色んな物を失う気がする)

おらああ紙クズ共往生しろやあああ!!」うおおおっ

 

 

 

 

テオドール「あの。粋さんは 式神達のド真ん中でいったい何を?」ドン引きっ

彬羽「真っ昼間から何してんだろうな。 本当に」引。

白「・・帰るか」うん。

 

 

 

 


家康「てか何で今回は晴明さん呼ばないの?
あの人なら雑魚の術とか全部吹っ飛ばせるでしょ?」汗ぬぐいっ


魄哉「あー実は。
ほら 酒呑童子君や大嶽丸君が都の方の助けに入ってくれてるでしょう?

 

ですんで、極力妖怪に助けられましたって形にして
都の頭ガチガチ軍団にも 人と妖は敵ではないと認識させてしまえと

ぶっちゃけ彬羽君と画策したんですよ。」しれっ


家康「・・うん。御前達怖い」引。

 

粋「Σひょっとしてコレ ここまで苦労する必要無かったんじゃねえの!?」銃ずどんっ!

千様「きゃー当たった すごーい。」

粋「Σだああ姉ちゃん押し付けないで押し付けないで!」あわあわっ

 

 


石燕(とことん緊張感無いヒト達っすねえ)

 ガシャドクロずしーん。

 

 

 

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