小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

6月7日

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【某所 結界内】



晴明「暇だの。」あくびっ

スズメちゅんちゅんっ


晴明「式神をスズメに化けさせても
わざとらしいな やはり偽物ぽいわ

いかん。独り言が多いな よし、お前達的当てでもするか
あー。もうコレで良いわ」占い様の筮竹


式神わらわらっ


晴明「なんだ お前らも暇か。
なら言えば良い物を

良いか? 的はあのドーマンにしよう
この様に そりゃっ

投げて真ん中に近い程当たり ん?どうした?」



式神ざわざわっ

晴明「?」




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千様「あらー 今日は良い天気ねー
お星様が良く見えるわー」

家康「こその所空どんよりだったからねえ

おおー。今日は偉くハッキリ見えるね」のほほんっ



晴明「Σやはりかああ!!!」くわっ

千様・家康「Σぎゃー!!」びくううっ



魄哉「何なんですか いきなり。」

晴明「何なんですかじゃない!!
お前はそれでも陰陽師か!」

魄哉「すみません。今は退職して天海やってますので。」

晴明「Σ経歴聞いとるのではないわ面倒臭い!!」イラッ



白「どうどう。
何がやっぱりなんだ?」あん入り落雁差し出しっ

晴明「ふむ。実はな Σうげほっ」

粋「兄貴 茶もやらねーと。それ粉っぽい粉っぽい」



コマ『粗茶にございます。』カタカタっ

晴明「うむ。すまんな Σごふっ!!」



白「コマ まだ茶淹れられないのか?」

石燕「いえ。淹れられるんすが。
基本呪いのからくりなんでその」苦笑。

小太郎(あの地獄汁飲んだのか)うわあ。





晴明「す、すまん 水で良い

今ので体力使い果たした。とりあえず外を見よ」ぜーぜー。

魄哉「防御に全フリしてる割には打たれ弱いですねえ」

晴明「Σ打たれ弱いから防御重視なのだ!!」


蒼月「ケンカすんなよジジイ共
何? ほら、お空綺麗とか言ったらしばくよ?」見上げっ

魄哉「肩バキバキに凝ってるんで上向くの辛いんですけどねえ」ばきゃっ

家康「いやそれトシじゃ いや何でもないよ」うん。



粋「何?大雨の予感とかそんなの?」見上げっ



魄哉「Σあ。あの星偉い近くありません?」

晴明「うむ。私の占いでも今すぐ逃げろと出たわ。」



千様「え?え? 何それ
まさか 落ちてくるの!?」ひいいっ

晴明「だろうな。
陰陽道とは天文も含まれるでな
占いと天文学 両方から見て間違い無かろう」


粋「Σえええ!ちょ 星って降ってきたらどうなんの!?」


挿音「直径数十センチのちゃちい大砲でも 人間くれえなら複数一気に吹っ飛んだよな?」キセルすぱーっ

家康「おそらく被害は比べ物にならないねえ」わおー。




魄哉「大気圏で燃え尽きてくれれば良いのですが
落ちて来ると出ている以上そうはなってくれませんか

落下地点は?」

晴明「無茶言うな いくら私でも大体の方角しか解らんわ」



蒼月「ん?ジジイは占えないの?」

晴明「こいつ脳ミソ込みで攻撃全フリじゃからな。」

魄哉「ちゃんと後方支援も出来ますが?」むっ

晴明「後方から大技ぶっぱなすのは後方支援で良いのか?」

家康「あー。そいや昔、こいつで軍師ってビーム出せるって知ったね」うんうん。

粋「Σ出せるの!?」ひいいっ

魄哉「野っ原でしか使えませんがね 危ないんで。」


シロ「駄弁っとらんでとっとと対策練らんか馬鹿者っ!!」くわっ

魄哉「Σあれ!?早寝なのに
おはようございますっ」


白「人手要りそうだから叩き起こした」

千様「白君ナイスよ。」びしっ


彬羽「眠い。夜は俺は役にたたねえぞ」よろろっ





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魄哉「普通に計算で割り出しました。

隕石はおそらく火球となり この辺りに降って来る模様
なお。地表に直撃すると 最低でも琵琶湖がもう一つ出来ます。」

粋「Σ思ってた数倍洒落にならねえっ!!」ひいいっ



魄哉「大気との摩擦でとんでもない温度になってる上なかなかの大きさの様ですし

常に最悪の自体を踏まえて動かないと」


挿音「つまり人間じゃどうにもなんねーレベルか。」チラッ

蒼月「そりゃ 落下地点に連れて来られたって事はどうにかなるって事だろけどさあ」

シロ「なるか?」うーん。






挿音「ま、最悪云々はほっといて既にこの辺の奴等避難させてるけどよ」

千様「あら。それなら皆 人の目気にしないで好き放題出来るじゃない」のほほーん。

挿音「いや。お前も避難な」

千様「Σえ なんで!?」

挿音「Σむしろ何で爆心地予定に居たがんだよ!!」

千様「えー!だってだって!
か弱さなら石燕さんのが上よっ!?」




小太郎「どんまい。」わおんっ

石燕「今のはさすがにグサッと来たっす」どよーん。




挿音「ほれ、統率乱れるから連れてけ。
でもってお前らも避難しとけよ」

徳川忍「うっす!お頭もお気をつけて」びしっ。



千様「Σちょ 離しなさいよおおお ぎゃーどこ触ってんの訴えるわよ 助平いいっ!」きいいっ





粋「姉ちゃん 罵声がドップラー効果。」うわあ

シロ「居てどうする気だという気もするが 自分だけ安全というのも気が引けるのであろうな」うむ。




魄哉「まあ 居ると色々巻き込みかねませんし
だんだん火球も大きくなって来ましたしね

では、シュミレーション通りに参ります。

シロ君 いつもの辺り凍らせる感覚で全力でお願いします。」

シロ「Σえ。俺は地べた付近しか凍らせられんが!?」


魄哉「その点はこちらに二人歴戦の陰陽師がおりますのでご安心を。」

晴明「やはり私もやるのか」げんなり。

魄哉「爆心地に取り残されたくないでしょう
気張って下さい

石燕さん蒼月君 『目』の役目お願いしますね」


蒼月「見ろって言われても 隕石のどこをどう見りゃ良いんだっての」むー。

石燕「妖怪系ならよく見えるんすがねえ
やっちゃみるっすが」どきどき。


魄哉「破壊班 ゴーサイン出したら粉々よろしく

灼熱からの急速冷却で脆くなってるはずですので。」


粋「あの、質問。大きさってどんくらい「解りません」きっぱり。

粋「Σどう心構えしろと!?」ひいいっ




彬羽「どれだけ燃えて小さくなるかまで計算出来ねえんだろ。
落下地点が解っただけでも上出来だ。」指ばきぼきっ

白「何が来ても叩き潰すって感じでいれば良いんだろ」しれっ


粋「Σこっちはこっちで何で平気!?」



挿音「なあ、俺らは何すりゃ良いよ?」

晴明「予想される被害圏内に残ってる人間がおらぬか
出来たら獣の類も追っておいて貰えるかの

万一に備えてだがな」扇ぱたぱたっ

小太郎「よっしゃ任せろ」わんっ


蒼月「へー意外。
ケダモノにまで気を回せるんだ?」

晴明「そら私も狐だしな」

蒼月「Σあ、そっか」


石燕「場を和ませるのも良いっすが そろそろ来るみたいっすよ。

うわあ やば怖いっすねえ」冷や汗っ



魄哉「シロ君 お願いしま

蒼月「ちょっとタンマ!!居る!あそこ何か居るううっ!!」
魄哉「Σへ!?」


石燕「Σうおお!マジで生き物乗ってるっす!!
壊しちゃダメっすーーっ!!」

粋「Σ燃え盛る中生き物て何!?」

白「え?え?どうしたら良いんだ?」





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【街 診療所。】


飛天「あの。なんかすげえ地響きと 向こうの空明るいんだけど。」

家康「だだだだ大丈夫。
天海がここでケガ人出た時に備えてろって言ったんだから きっと皆無事だようん。」冷や汗ぼたぼたっ




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千様「心っ配したじゃないのおおお!!!」半泣きっ



シロ「いや この通り皆無事なのでな?」ボロッ

蒼月「うん。

・・色々凄かったけどね」

千様「?」




挿音「つーかよ。俺ら逃げ遅れ居ねえか見て回ってんでよく解らねえんだけどよ。

あの感じ 思いっきり落下して無かったか?
親父の計算違いかよ?」

魄哉「あーそれがその」苦笑。

小太郎「? なんか皆歯切れ悪いな?」わおんっ

挿音「つーかその隕石もどこだよ?」はて。






粋「あのー 兄上 どうやってあんなのと会話、つかアレ何?」混乱っ

白「ん?普通に話せただろ?」はて。

彬羽「また電波か何かで会話したんじゃねえのか。」




魄哉「その、降って来た物なら 最終的に彬羽君が受け止めました。」


挿音・小太郎「Σマジか!!」

彬羽「間違っちゃ居ねえが 正確には隕石と言うか 船?」うーん。



千様「受け止めた時頭でも打ったのかしら?」あらー。

石燕「いえ、間違ってはないんすよね」うん。

蒼月「なんか迷子だったらしいよ
スケールのでかいね。」

千様「へ?あー 迷子になったお星様よね 言われてみれば」うんうん。




白「無事帰れたかな」空見上げっ

粋「空にも兄貴みたいなのが居るんだなー」しみじみ。




魄哉・晴明(脳の処理が追い付かない!!)頭かかえっ




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