【某 山奥】
白「人間達の問題なのに、人間達にバレちゃダメなのか?」はて?
家康「んー。人間ってのは他がやってるなら自分もやろう!て生き物だからねえ
こうして他所が反乱起こしてるってなると 自分もやっちゃおか ムカつくしー。とかってなりかねないんだよ」とほほっ
粋「意味は解るんだけど 言い方でこうもアホっぽくなんのか」うわー。
彬羽「あいつにも解る様に説明すると そうなるだろうな」うん。
テオドール「ジャパニーズは お仲間の真似っこが好きで御座いますねえ」ふーん
家康「更に今回 戦国よろしく人に雇われてる妖怪も多数参戦との情報有りだよ
そう言う所では仲良いよねホント」
白「普段喧嘩するなって言っても喧嘩するのにな
じゃ、人里に着く前に 種族関係無しで全員戦闘不能か捕まえるかすれば良いんだな?」
家康「そだねー。
なんやかんやで来れないけど 皆さん金一封出しますのでホントよろしくって 天海が言ってたよ」
彬羽「と 言う事は」ふむ。
家康「うん。 割の良いバイトだよって既に 西に蒼月配置してる」
粋「ちょい待て 西にってひょっとしてめちゃ数多くね?」嫌な予感っ
ーーーーーーーーーーー
【山中 西側】
蒼月「って事でさー。
軍勢が江戸に攻め込むにはここ通らないと無理なんだよね
で、相手もバカじゃないだろうし 部隊を分けていろんな方向から突破を目論むだろうって ジジイがさ。」
シロ「成る程。重要拠点と言う所か」ふむ。
反乱軍(Σいや軍勢相手に2人って!!)えええっ
蒼月「お。マジで来た
じゃ俺極力働きたく無いし よろしくー」へらっ
シロ「怠惰な蛇めが。
では 改めて参る!!」鬼切ちゃきっ!
粋「Σえ。蒼月とシロの2人!?
大丈夫なのかよ!?」えええっ
彬羽「大丈夫と踏んだから行かせた」きっぱり。
白「白の鬼切は 憑かれた人間傷つけずに取り憑いた化け物だけ斬れるけど
別に普通に人間も斬れるし」うん。
テオドール「ああ、忘れがちですが あの方ちっさくても『番犬』に御座いましたね」ああうん。
小太郎「そこら凍らせるし
めちゃ実戦向きだぞ」わんっ
反乱軍A「うおお一気に進めません!!
山の木々が凍って刃物の様に あだだっ」
反乱軍B「Σこら押すな!後ろの奴等止まれ止まれ! いってえての!!」ひいいっ
蒼月「確かこんな地獄あったよね
女の子が手招きするから 刃物の葉っぱの繁る中 ズッタズタで進んでく的なの」うっわー。
シロ「だな。お前は死後確実に堕ちるであろうな。
貴様等 前も見んと危ないぞ!」
反乱軍「Σぎゃあああ!!」 どしゃああっ!
蒼月「うっわ。容赦無し
自分で凍らせて それ無くない?
大概性格悪いよね」うわ。
シロ「多数相手なら戦術も戦略も必要であろう」刀の血拭いっ。
蒼月「だねえ
あ、後発の奴等ビビってるビビってる
ダメだよねー
山で化け物に会ったら目合わせちゃ終わりでしょ」 蛇眼発動っ
シロ「猿だ それは。」きっぱり。
蒼月「・・野生動物は全部ダメなんだよ「お前は大概飼い慣らされとるだろうが。」
反乱軍「うーんうーん。」悪夢の中っ
ーーーーーーーーーーー
白「西側静かになったけど
じゃ、後は南と北と 西からのに備えたら良いのか?」えーと。
彬羽「いやそれ 江戸何処行った。
防衛目的と敵の間でドンパチやるだろ普通。」
白「あ。」手ぽんっ
家康「純粋な喧嘩なら頼りになるんだけどねえ この魔王サマ」うーん。
挿音「常識と知識が壊滅的にねえからな
つかうちの殿サマも引っ込んでてくれないかなあ?」キセルぷはーっ
家康「いやさすがに丸投げはねえ
実戦慣れしてるから 指揮くらいは出来
あ。斥候の気配」銃ズドンっ!
斥候「Σぐはあっ!!」どしゃあっ
テオドール「斥候、スパイに御座いますね」ほうほう。
粋「こっちの戦力を探りに来てた?」うわっ
挿音「向こうの木の上にもう1人
どうするよ?」ひそっ
家康「んー。
あえて放置する?」にやっ
粋「Σえ」
彬羽「よし。 手前等備えろ
一気に来るぞ」
粋「Σそりゃこんな少人数とバレたら一気に来るだろなあ!!」ひええっ
彬羽「こう言うのは相手がこっちをなめてる間が勝負だ。」
家康「兵は神速を尊ぶって言うからねー」うんうんっ
挿音「じゃ 伏兵出撃するわ
一人残らず泣かしてやれや野郎共。」
徳川忍軍「うっす!!」
テオドール「あのー 伏兵って本来忍ぶものでは?」
家康「うちの忍はタイマン上等なの揃ってるから 見付かる前提だしこれでいいの」ふっ。
粋「忍ってなんだろう」
彬羽「さすがに此処ので全部は無謀過ぎと思われて怪しまれる
ある程度は小細工してるふりをした方が 相手もこれが全力と思い込むだろ?」
白「戦って騙し合いなんだな」へー。
コマ『実質此処ので全力やけどな。』カタタッ
小太郎「うん。
1人1人が無茶苦茶だけどな」わおんっ
半刻経過。
粋「Σうおお投石機いいい!!」ひいいっ
岩びゅんびゅんっ!
家康「地味に時間かかったと思ったら こう言う事か
簡易なの組み立ててたんだねえ」岩かげっ
小太郎「あれって城に使う奴じゃないのか?」わんっ
テオドール「私達が見晴らしの良い高台の岩場におりますので
城攻めと大差ないと思われたのでは?」
白「隠れる為に岩場に居るんじゃないけどな」うん。
反乱軍C「Σうおおお向こうも岩ををををー!!
」うぎゃああっ
反乱軍D「向こうにも投石機が有るのか!?」ひええっ
家康「こっちは生身で投石出来るから 組み立てる必要無いけどね」
粋「カラス、助かるけどマジで怖え」引。
彬羽「やられる前にやれば良い」
岩担ぎ上げっ!
白「あ。向こうの飛んできたぞ」
彬羽「ふんっ!!」
ぶん投げからの岩バキャッ!!
反乱軍「Σ!!!」ざわっ。
テオドール「あ。ビビっておりますビビっております」おおっ
白「よし。
じゃ 引っ掻き回してくる」ぴょいっ
テオドール「お供致します」血液アンプルぐびっ
粋「Σあ。えーと 俺はどうしよ?」
彬羽「全員行くと不測の事態に備えられん。
お前はここで コマ達と一緒に備えろ」岩ぶん投げっ
小太郎「下手に行くと 彬羽の岩に当たるしな」わんっ
粋「・・だな。」背筋ぞわっ
家康「さて 白とテオちゃんがどつきながら引っ掻き回して、
忍軍が捕縛のコンボでかなり相手のやる気も戦力も削げてってるみたいだけど」双眼鏡こそっ
彬羽「あんま頭出すなよ
当たるぞ」
家康「うん。敵よりお前のが怖いね
で、攻め込んでる以上は最早退けない。
そんな追い詰められた相手が出してくるのは」ふむ
小太郎「あ。妖怪の傭兵って出てきてるのか?
妖気の匂いしないけど」くんくんっ
彬羽「まあ 奴等も人間のみでやったって実績は欲しいだろうからな。
出して来るとしたら そろそろか」
粋「妖怪出しても悲惨な予感しかしねえけど」うーん。
コマ『こちとら始めから 人妖連合軍やのにな。』カタタッ
小太郎「人間って手柄に拘るからな」わんっ
家康(相手の腕っぷしに関係なく 負ける気がしないよねえ)苦笑。
粋「お?妖怪軍出てきたんじゃね?」
彬羽「ん?」目細めっ
粋「あ、お前近眼か
Σえ。怖っ! そんなんで岩ガンガン投げてたのかよ!?」ひええっ
家康「お。遠いね
やっぱ仲良くない分 向こうは妖怪組は隔離なんだ」ほー。
粋「あれ? ひょっとして
家康ちょい双眼鏡貸して!」奪い取りっ
家康「Σえ。何!?」
粋「・・あの、テオが巻き添えで撃ち落とされてるぽいんだけど」うわ。
彬羽「Σげ。」
家康「Σああああの子めちゃウロチョロするから!!!」ひいっ
粋「直撃じゃねえぽいけど
なんかそこそこデカイ欠片当たった?
のびてて 横で兄貴がどうしよう?って感じなんだけど」えーと。
彬羽「すまん。救護頼む」ずーん。
粋「了解。気に病むなよ」
小太郎「よし。山道はまかせろ
背中に乗れ」わんっ!
粋「Σいや小太郎今獣人バージョン
これ 乗るってかおんぶだろ 意味あんのか Σぎゃああああ!!!」
どどどどどどっ!
家康「Σちょっと救護班 目立たないで!
コマちゃん!」
コマ『援護射撃 了解しました。
巻き込まれるな野郎共。』
内蔵バルカンがこんっ。
家康「Σあ。ごめんやっぱ無しで『ふぁいや。』
ズガガガガガガッ!!
粋・小太郎「Σわーーっ!!!」ぎゃああっ
白「Σえ こっち来るのか
テオ起きろ 死ぬぞ」ぺしぺしっ。
家康「あれ? 救護対象ごと逃げてるね
えーと。
妖怪軍の方はあれだけで大丈夫かな?」
彬羽「ある意味無敵だろ
・・数は欲しいが 俺には贅沢言えん」ずーん。
家康「戦の間は気にしちゃダメだよ。
後で謝ろう?」ね?
石燕「うっわ。また偉いの雇ったっすねえ。
いかにも武闘派って妖怪のヒトらがまあ。」
与一「普通の人間が見たら それこそ絶望するだろうな
あ、成る程。見た目も武器か」おおっ
石燕「戦だとナンボか頭回るんはさすがっす
そいじゃ頼むっすよ
お宅の矢は妖怪にしか効かないんすから。」
与一「任せよ。こう言う時でも無くば役に立たん特技だ
ただし 近くに寄られるとお互い対象は出来ん。
向こうの飛び道具が届かん距離で仕留めるので 的確に指示を頼む」
弓きりきりっ。
石燕「了解っす」
霊視モード開眼っ!
小太郎「あれ? テオ走って逃げれるなら 俺等来る必要あったか?」わんっ
テオドール「途中から獲物追う目で追っかけて来られておられましたっ!」がくぶるっ
白「狼とコウモリだもんな。」うん。
小太郎「Σぎゃいん!しまった
つい夢中で ごめん粋引きずりまくって走ってた」わおおんっ!
粋「」失神っ
白「なんでお前だけ 身内にやられてるんだ」むう。
テオドール(私もさっき 彬羽さんのフレンドリファイヤ食らいましたが) 気まずっ
コマ『敵ドン引き完了。
そんな事より 木の上の石燕さん達が凄いです。』カタタッ
白「ん?」見上げっ
雇われ妖怪A「なな何をしている前にっ」
雇われ妖怪B「Σ馬鹿か!下手に前に出たら
Σうごはっ!!」
家康「あの、 傭兵妖怪の肩吹っ飛んだんだけど
何あれ 弓矢ってあんな破壊力有ったっけ?」双眼鏡覗きっ
彬羽「全く見えんが
おそらく石燕が矢に細工したんだろ
あの野郎 化け物より化け物してるしな」
家康「あーうん。
破壊力マシマシのでっかい銃に吹っ飛ばされた時みたいになってるもんね
石燕ちゃん怖いな」ひええっ
彬羽「俺はあの距離から指示されて的確に相手撃ち抜く 与一の腕も恐ろしいがな」
家康「化け物相手だと 最早無敵の狙撃手だよねえ」うっわー。
彬羽「しかしまずいな
手が空いてる奴が居なくなった。
あのアホ共に遊撃兼 狙撃組への敵の接近を防ぐ役目もやらせる算段だったが」うーん。
家康「Σあ。確かにめちゃ離れてるね
うわ。どうする?
私達が此処退いたら 拠点無くなって皆ウロウロしかねないし」
彬羽「相手が気付く前にカタがつけば良いんだが」冷や汗っ
与一「ふむ。久々だが
小気味が良い物だな。 私からは全く見えんが」わははっ
石燕「はいはい 調子こいてると危ないっすよ
ほれ 次、指の先真っ直ぐ」びしっ
与一「心得た!」すちゃっ
反乱軍兵(え。なんだあいつ
何に狙撃 Σあの弓兵幽霊か!?)ぎょっ
石燕「よしゃ 当たりっす。
もういっちょ」矢渡しっ
反乱軍兵(成る程、
どうやっとるのか解らんが
あの男が的の位置を教え あの幽霊が指示どおりに仕留めていると
Σえ?当たり? この距離で!? )ひえっ
石燕「?」 繁み見下ろしっ
与一「なんだ?」
石燕「あーいえ
ただ 登るの大変だったなーとか
落ちたらもっぺんよじ登るの難だな とか色々とっすね」
与一「お前は体力無さ過ぎだ。
てか 落ちたら折れるだろ」
石燕「それもそっすね」ふむ
反乱軍兵(Σこいつなら勝てそう!?
形勢をひっくり返すチャンス!!)おおっ
粋「小太郎急げ!
さっきチラッと向こうに行く兵が見えた!!」しがみつきっ
小太郎「Σうわああ 与一の弓は生きてる人間には効かないし!
石燕は喧嘩出来ないし!!」ぎゃおおんだだだだっ
白「先行くぞ。」しゅぱっ
粋・小太郎「Σ速あっ!!」
テオドール「申し訳御座いません
同じくに御座います」
コウモリ羽ばさびゅんっ!
小太郎「Σだああ狼には持久力がある!!」うおおおっ
粋「Σこの場合意味あんの!?」
反乱軍兵(よし。相手は木の上 逃げ場は無し
ならば 狙いに気を取られている隙に 一気に仕留めてしまえばっ) よじ登りがささっ
石燕「あ。ちょい与一さん 外れたっすよ」
与一「Σ何っ!? お前の指示が悪いのではないのか!?」むかっ
石燕「いやあっしはちゃんと
いえやめやしょ 次は当てれば良いんす」
反乱軍兵(よし。気付いてない!
次に当たるのはお前だあっ!!)よしゃああっ!
石燕(与一憑依) 「この距離なら外し様が無いわ失礼な。」弓ちゃきっ
反乱軍兵「Σえ」
テオドール「Σ 物凄い絶叫が」ひいっ!
白「間に合わなかったけど 心配要らなかったぽいな」うん。
小太郎「そっか。 石燕の体に憑依したら 普通に弓使えるんだ」ぜーぜー!
粋「だから 高い所に陣取ってたのかよ」ぜーぜー。
小太郎「あれ?なんでお前まで疲れてるんだ?」わおんっ?
粋「お前が走るのに気を取られて振り落としたんだろ!?」
小太郎「Σえ。ごめん」
徳川忍「あのーすんません
お頭から 敵軍降参って事で。
ふん縛り手伝ってくれとの事です」
白「心折れたな」良し。
テオドール「戦とは 相手のメンタル破壊した方が勝ちに御座いますからねえ」
石燕「あのー。誰か降りるの手伝ってくれねえっすかね?」
コマ『飛び降りたら受け止めてしんぜよう。』両手広げっ
与一「からくりとは言え 女にそれはどうなんだ」
九尾「すまん。昼寝しておったら寝過ごしたわ」こんっ
彬羽「だろうな。
頼んでた酒呑童子達もか」
九尾「いや。あやつらはの
カラスの里での農夫バイトが入っとったし、万一キャンセルして畑あかんよなったら 子カラス達がひもじくて泣くなーと 」
家康「高位の鬼程 子供好きらしいからねえ」苦笑。
ーーーーーーーーーーーー
魄哉「皆さん大変お疲れ様です
おかげで大事になる前に防げはしましたが」そのー。
蒼月「なんでお前 セルフで負傷してんの?」困惑っ
石燕「ノリッノリの与一さんに体貸したからっすかねえ」腕包帯ぐるっぐる巻きっ
与一「何か筋ビキッとか言っておったもんなあ
すまん。」
魄哉「相手の動きを阻止する為に 肩狙って矢を撃ち込んでた様ですが
石燕さんまで肩破壊ですよ」あーあ。
コマ『絵描きにとって致命的』カタタッ。
魄哉「と言う事で 軍医としてスタンバイしてくれてた飛天君が
石燕「Σうおお死亡フラグ!!」ひいっ
家康「いや 医者だってば。」
千様「争い事って 双方に傷痕残すのよねー」せんべいぼりぼりっ
一二三「何か違うと思うべ。」
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