小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

1月2日

 

 

 


白「正月も 2日目だと暇だな」ごろーん。

粋「そりゃ何もしねえでダラダラする日だもんよ」

 

家康「退屈は最高の贅沢ってね
若い子には難しいかなあ」へらっ


白「家康、 瓦版 何処まで細く破れないまま千切るか頑張りながら言われても説得力無いぞ。」

家康「だって手持ち無沙汰なんだもん。」ちみちみちみちみっ

粋「なにげに器用だよな」うわー。

 


与一「暇なら正月らしい遊びでもしてきたらどうだ?
一二三が凧揚げしておるぞ」ボロッ

粋「うん。また風で飛ばされたよな お前」

与一「冬の風を甘く見て
家康「凧揚げしてる時点で風無きゃ無理だからね
飛ばされやすい体質なんだから気を付けようね?」

 

白「そもそもオバケって 風で飛ぶ物なのか?」はて。

与一「少なくとも私は飛ばされるが?」うーん。


家康「どっちにしても凧揚げはねえ」苦笑。

粋「だよな、ガキじゃあるまいし」

家康「いや 3日後に筋肉痛になりそうだなって」

粋「・・・なんかごめん。」ああうん。

 


白「あれ?そう言や石燕見てないな」きょろっ

与一「あいつはほっといたら何時間でも寝るぞ
そして 何処其処が痛いと煩い」むう。

粋「あいつ与一の事 アホ呼ばわりするけど
ちょいちょい自分も大概だよな」

 

一同(Σあ。ある意味同一人物なのか) はっ

与一「?」


※与一は 那須与一の残留思念が化け物霊感の石燕に取り憑く事で再構築され 再び自我を持った特殊な幽霊です。

 

白「そっくり親子か」手ぽんっ

与一「Σえ。嫌だ」がーん。

 

 


千様「ホンット暇よねー」寝っ転がってせんべいばりぼりっ

蒼月(千ちゃんは正月関係なく 年中こんなだなあ) しみじみっ

 

 


間。

 

 

与一「全く だらだらと。
せっかく普通に歩ける2本の足が有ると言うのに 怠惰な奴等め」ふよふよっ


鏡子「出来るのなら凧揚げ したかったんですか? 」


与一「・・・・・・・・・・・若干。」

 

 

鏡子(確か享年14かそこら
石燕さんから分離して1年そこら

あーどっちにしても まだまだ
お子様ですね)成る程


与一「お前こそ その鏡から出られんのに そう言う欲求は無いの

鏡子「望んで出られるならとっくに望み倒してます
人が我慢してるのに デリカシーゼロでずけずけ言うのやめてくれます?祟りますよ」

 

与一「Σす すまなかった!」ひいっ

 

挿音(地縛霊が幽霊祟れんのか?) 寝癖すたすたあくびっ

 

 

与一「鏡子の奴 意外と短気でいかんな
しかし 実際暇だな」ぶつくさふよふよっ

 

 

【倉庫】

 

与一「・・・。」


がらりっ。


ふよふよっ

 

 

 

ーーーーーーーーーー

 


粋「って事で バカデカイ羽根見つけたから 羽根つきでもしたらどうだって言われたんだけど」困惑っ

 

箱にみっちり 人の頭くらいの巨大な羽どーん。

 

家康「Σホントにデカっ!!」ひいっ

 

千様「まん中の丸いのも謎だけど
これ 着いてる鳥の羽も確実に其処らの鳥のじゃ無理よね?」うっわー。

蒼月「だね。
ジジイの本性の羽とかじゃない?」

シロ「普通に考えて 自分の羽でこげな物こしらえるか?」

蒼月「人でも居るじゃん
自分の切った爪とか 集めたがる人」

粋「居んの?そんなの」えー。

 


テオドール「羽根突きならば羽子板が必要なのでは?
このサイズを打ち合える羽子板等 御座いますかねえ」ふむ


一二三「あのー。」おそるおそるっ

特大羽子板ずーん。

 


千様「彬羽君?
何てサイズの買い与えてるの」引。

彬羽「Σど、どうしてもこれが良いと言うんだ 仕方ねえだろ!」

蒼月「過保護過ぎんだろ
加減知れよバカ」

 


白「ちなみに張り合って同じサイズの買っちゃったから
似たようなのもう1本あるぞ」特大羽子板どっこらせっ

一同(Σ幼女に貢ぐバカばっか!!)ひいっ

 


与一「魔王と副官 双方手玉に取る一二三の末恐ろしさよ」うわー。

 

 

小太郎「けどこの羽根 また偉く頑丈な箱に入ってるな」わおんっ

粋「其処らの箱じゃ底抜けるからじゃねえの?」

小太郎「あ、成る程」わおんっ


テオドール「羽根突きするにしても 私達は100%無理に御座いますね
あんなの振り回せる気が致しません」苦笑。

千様「羽子板もだけどー
この羽根もめちゃめちゃ重いわよー?

箱の取っ手持たないと とても持ち歩け無いわよ」ずしっ

 

 

白「その為の取っ手なのかそれ」成る程っ

千様「みたいよ。
てか羽の部分持ったらもげんじゃない?」


シロ「またアホな物を作ったものだ」うーん。


与一「で、誰と誰が羽根突きするのだ?
私は下手に表に出ればまた飛ばされるしな」

 


一同「・・・・。」えーと。


蒼月「つか コレで羽根突き成立するの?」ずしっ

与一「私に言われても知らん」

粋「持ってきといて適当だな お前」

 

与一「Σお前等が暇だ暇だと言うから 面白そうな物を持ってきてやったのだろうが!」むかっ

蒼月「確かに面白い つか奇抜だけど
こんなん発掘してくるとか 誰が予想できるんだよ
つかマジで何これ」ずしっ

与一「だから羽根付きの羽だろ!!」

 

 

白「あーもう 喧嘩するな

やれば良いんだろやれば」ぱしっ

蒼月「Σあ。箱ごと」

 

 

白「バカラス。

一二三の羽子板 俺が柄選びたいって言ったのに 
なんで抜け駆けした」くわっ

羽根ズビシいッ!!


彬羽「Σうおお!待て待て!
お前は年末芝居小屋 って手前今顔面狙ったな!!」羽子板ガードっ

 

 


家康「なんか始まっちゃった。」わお

テオドール「羽子板を見て 忘れてかけておられた去年の怒りが再燃された様に御座います」あーあ。

与一「Σん?ひょっとして俺のせいか」はっ

 

 


白「なら一言そう言えば良いだろ
カタログしっかり揃えて バカか俺は」

ズビシッ!!

彬羽「Σうお そこまで準備してるなら一言 っていちいち危ねえな!!」 ドカシャッ!

白「言うも何もお前がさっさと用意しちゃってたろ
前々から1人で保護者ヅラして大概にしろ」ズバシッ!!

彬羽「Σだから顔面狙いやめろド阿呆!
だいたい本人が欲しいのにするのが一番に決まってんだろうがあああっ!!」どりゃあっ!

 

 

ズムッ!!


どがしゃーん!!!

 

粋「Σぎゃーっ!兄貴いいいっ!」ひいいっ

テオドール「大丈夫に御座います」

 

 

白「お前今本気でやったろ 馬鹿力っ」

どごしゃっ!!


彬羽「やったがどうした
手前から仕掛けて来たんだろうが いっぺんくたばれアホ魔王!!」

ズシャアッ!!

 


蒼月「もう羽根突きの音じゃないね」うわー。

千様「てか 巻き込まれたら死ぬわよコレ」

シロ「あれで砕けんあの羽も凄まじい強度よな」引。

 

 

 

石燕「なんすかガタンガタンうっさい
あれ?羽根突きっすか 正月っすねえ」のほほーん。

小太郎「石燕にはアレがそんな呑気なのに見えるのか?」えー。

石燕「?

なんか羽根でかいっすけど
化け物の世界じゃアレが標準とかなんじゃ?」

蒼月「なんでお前 そう変な方向に柔らか頭なんだよ」

石燕「え。だって
あの羽根なんか妖気が

Σん!?」 開眼くわっ!


家康「Σえ。どしたの!?」


石燕「ヤバイっす
あの羽根 

鴆の羽根っすよ!! 
皮膚に当たったら其処から猛毒で爛れて悶絶死する代物っす!!」

シロ「Σなんでそんな物がうちの倉庫に!?」えええっ

 


挿音「うちの倉庫だから   じゃね?」キセルすぱーっ

一同(Σそれもそうだったーーっ!!)

 

 

テオドール「え、と言う事は
お二人のどちらかが打ち損じたら?」血の気サーッ

石燕「明後日の方向に飛んでくれたら良いんすけど
クリーンヒットでもしよう物なら あの世行きっす」


粋「Σぎゃああ兄貴!カラス!それストーップ!!」ひいいっ

 


白・彬羽「ん?」


ビュゴッ!

粋「Σうっおあぶねっ!!」海老ぞり避けっ

 


彬羽「Σこんのアホ! 暴投すんな端迷惑だろが!!」
ドガッ!!

白「お前の打ち方が悪い」
めきゃっ!!

 

家康「Σちょっと二人共 その手止めて話聞いて!!」


粋「けけけ毛先かすったっ」あわあわっ

千様「Σあ。毛先熔けてる」

髪の毛の先しゅううぱらぱらっ

 

 

与一「どどどどうしようっ!」あわあわっ

石燕「Σアレ持ってきたんアンタっすか!?」

与一「まさかそんな危険物とは思わずっ!」ひええっ

石燕「一目見て色々おかしいと思うっしょ!」

与一「おかしいのしかおらんこの家でそんなん言われてもなあっ!」うわああっ

 

 

シロ「あの2匹の喧嘩等、下手に仲裁に入れば普通に危険だ
どちらかが疲れるのを待つか?」ふむ。

蒼月「疲れんの?あの人等。
つか大人気無く 双方マジで当てに行ってんだけど
疲れたらヤバくない?」

粋「だああ あの2人なんだかんだで結構同レベルだしっ
どうしよどうしよっ」おろおろっ

テオドール「こうなれば捨て身でお止めするしか「Σ溶けたらさすがに蘇生出来なくなんだろやめろおおおっ!!」うわああっ

 

 

 

白「しぶといな。バカラス」イライラっ

がすっ!

彬羽「手前こそな。
なんだ息上がってきたんじゃねえのか?魔王サマ「そんな事無い また目が悪くなったのかド近眼」

彬羽「そうかそうか 今年こそは減らず口叩けん様にしてやる!!」むかっ

ずびしっ!

 

 

 

白・彬羽「Σん!?」背筋ひんやりっ

 

 

魄哉「正月から何やってんですか この子達は」

 

羽根グワシャッ!!


家康「あ。さすがの数珠クラッシュ」おおっ

粋「Σあの数珠何で出来てんの!?」ひいっ!

 


羽根しゅうしゅうっ

ぴしっ

 

ぱかっ。

 

 

テオドール「Σあ。この御二人に散々殴られても耐えてた羽が」

 

魄哉「んっとにもー。
あれ打ち損じたらどっちかくたばりかねませんでしたよ」やれやれっ

 

白・彬羽「Σえ」

魄哉「え。じゃありませんよ

毒素と妖気が強すぎて処理に困るから 晴明さんに特殊金属で封印して貰ってたんですよ
なんて物で遊んでんですか 君達」ため息っ

 

挿音「だってよ。」キセルすぱーっ

家康「Σさすが徳川忍!」おおおっ

挿音「普通に寝てる親父叩き起こしてチクっただけだけどな。」

 

 

千様「あら? 羽の部分も」


おしおしお

パサッ
さらさらっ

小太郎「Σ風化した!!」

 

魄哉「このレベルの妖怪2匹にどつき回されたらそりゃ朽ちもしますよねえ

300年 処理に困ってた物ですがようやくですか」南無。

シロ「300年っ」うわ。

 

 

一二三「Σえ? 遊んでると思ったら ひょっとして本気で喧嘩してたんだべか!?」


白・彬羽「Σしてない。」ぎくっ

 

 


蒼月「まあね。子供の前で本気でやりあってましたとか言えないよねー」

テオドール「あー、ご無事で良う御座いま」ざらっ

粋「Σ言い終わる前に灰っ!」

 

 

与一「またやらかしてしまったか。」ずーん。

シロ「反省するだけ あ奴等よりマシだと思うぞ」やれやれっ

 

 

一二三「んだべな。

なんか喚いてたけど 大人がお正月から本気で喧嘩なんてするはずねえべな

じゃ。仲良く普通サイズので羽根つきするだよ」羽根つきセットはいっ!

 

白・彬羽「Σえ」

 

 

 

小太郎「普通サイズのでもヒートアップしてその辺壊すに1票。」

家康「じゃ、その前に天海に怒られて2人まとめてお説教に1票」へらっ

 

挿音「賭けになんねーなあ。」キセルすぱーっ

 

 

 

くろねこ太郎の落書き部屋 [フォレストページ+] 夢小説対応・簡単オシャレな創作サイト作成サービス <サイトトップへ戻る