小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

2月11日

 

 


千様「あらあら おっきなキジー

家康「大嶽丸が途中で仕留めたって 持ってきてくれてね」のほほーん。

 

 

小太郎「夕飯キジ鍋?」わくわくわんっ

彬羽「どうするかな。
バイト中にでも考えておくか」ふむ。

 


蒼月「バイトで料理しながら 夕飯の献立考えるのかよお前。」ええー

 

 


一二三「あっさりお鍋も良いだども
せっかくの鳥さんだべ
もっと えーと ガツッと食いてえだ!」はいっはいっ

 

石燕「胃袋が若いっすねえ」苦笑。

与一「お前は鍋にでもせんと胃もたれがなあ」うーん。

 


家康「鳥ダシの鍋も美味しいよ?
寒いし」ねっ?

一二三「でもー。」うーん。

 


白「なんだったら丸焼きにするぞ?」炎ぼぼっ

彬羽「石燕の胃が逝く
やめてやれ」

 

 

石燕「すいやせんねえ。
冷えで更に消化不良おこしがちで」苦笑。

白「食べれないのって 辛いな」しみじみっ

 

テオドール「我が主が 心から気の毒そうで御座います」

粋「兄貴 食うの大好きだからなあ。」ああうん。

 


彬羽「よし、後からごちゃごちゃ言われたら叶わん
献立はお前等で考えておいてくれ」

一同「Σえ」

 

彬羽「こっちも暇じゃないんだ。
献立はお前らが決める 俺は言われた通りに作る 
それで恨みっこ無しだ」

 

 

家康「あの。昨日の夕飯の献立で

千ちゃんと蒼月が喧嘩したの根に持ってる?」おそるおそるっ

 


彬羽「人の聖域で何してくれてんだろうな 本当に。」ふんっ

テオドール「『お台所』と書いて『聖域』と読むタイプなので御座いますね」ああうん。

 

彬羽「そう言う事だ
じゃあ、きっちり決めとけよ」すたすたっ

一二三「いってらっしゃーいだ。」手ふりふりっ

 

 

 

千様「アレかしら?
言い合いに気を取られて 干し椎茸のザルに当たって 洗い桶にザザーってなっちゃったアレ怒ってるのかしら?」うーん。

蒼月「いやー。そんな些細な事でさあ

てか 俺が包丁落っことして床に刺さったのとか気にしてるのかもよ?
あいつ細かいしー」へらっ

 


白「普通に怒るだろ」うん。

 

粋「包丁って板前の魂じゃねえかよ」おい。

テオドール「椎茸 ド偉い量のダシが出て 水で戻って桶内ギッシリぶりんぶりんになってそうに御座いますねえ」うわー。

 

 


間。

 

 


大嶽丸「そうか。 人数多いし足りんかもと

追加で捕ってたが
まっさかそんな論争に」うーん。


家康「いや 論争まではなってないない
てか 毎度ありがとね」

 

キジどっさり。

 

小太郎「ひょっとして大嶽丸って 狩りめちゃめちゃ上手いのか」わんっ

大嶽丸「上手いかは解らんが
本能に従って じゃれたら捕れると言うか?」えーと。

 

粋「人間サイズの山猫だもんなあ。」成る程っ

家康「爪と牙の他に 普通に手も使えるもんねえ

あ、生臭くなる。血抜きしとかなきゃ」

 

大嶽丸「あ。やっとくぞ」木にぶら下げよいせっ


家康「ホント器用なにゃんこだなあ」

 

白「器用ついでに お前キジに向いてる料理解るか?」

 

大嶽丸「へ?
あー。 料理せん奴等に献立決めろと言ってもなあ

 

そうだな。キジは家畜の鶏なんかと違って 野生だから身が絞まってる
モモなんかは食べやすいが、ササミ辺りは 鶏よりパサついて食べづらいかもな」うーん。

 


石燕「やっぱ鍋じゃないすか?
どの部位も美味しく頂けるっす」ね?

千様「えー。でも、せっかくのキジだしー」悩っ

 


シロ「む? どうした
何の騒ぎだ?」

 


家康「あ、シロ 朝練終わり?」

与一「夕飯のキジの調理法を決めておけと 彬羽に言われて、

今の所鍋優勢か? といった所だ」


千様「Σちょ!与一さん
別に優勢じゃないわよ!」

 

 

シロ「ふむ。キジか


そこは 男のロマン!丸焼きであろう!!」びしっ

粋「Σう!確かにロマン!!」ううっ

 

白「俺が言った時 スルーしたよな?」なあ。

粋「ごめん兄貴だと炭のイメージしか湧かねえんだもん!」

 


家康「Σおお!さすが若い!!わんぱくだ!!」くっ

シロ「丸焼きは丸焼きでも山賊焼きと言うのが有ってだな」ふふふっ


千様「さすが割烹バイト!
地味に良く知ってるわ」おおおっ

 


蒼月「丸焼きって キジを?
中まで火通るの?
てかもう丸呑みが早
テオドール「それ蛇しか無理で御座います」

 

大嶽丸「全員丸呑みするんなら数が足りないな
よし、追加で」くるり
 
小太郎「Σだああしないし出来ないから!!
山からキジが居なくなるー!」ぎゃいいんっ

 

 


間。

 

 


蒼月「ーーで ジジイの書庫で調べた所

鳥の肉って 電気を通すとパサパサのササミでもモモ並に美味しくなるらしいんだよね」大真面目っ


石燕「わざわざ本にまみれて調べたんすか?」うええ

蒼月「俺も出来たら シンプルなやんちゃ系のが良いもん
蛇だし」きりっ


粋「つか、どんな本なら書いてんだよ そんなもん」苦笑。

蒼月「料理本。」


粋「Σ料理本で電気通すって何!?」えええっ

 

 

千様「てかねー。ササミなら脂少なくてヘルシーだしー。
石燕さんも行けると思うのー
問題はパサパサよね」

石燕「む、確かに。

あー。パサパサはキツイっすねえ
食ってる内に もういいかなってなっちまうんで」苦笑。


白「お前 今まで良く生きてたな」おにぎりもっしゃもしゃ。

 

与一「何故に食い物の話しながら既に食っとるんだ?」おい。

白「そんな話するから 腹へりなんだぞ?」もぐもぐっ

 


石燕「羨ましい胃袋っすねえ」羨望の眼差しっ

粋「いや食費やべえぞ」真顔。

 

 

シロ「で、電気を通すとは?
どのようにして?」

蒼月「さあ?これ書いた人も何で鶏肉に電気流したんだろね
雷でも落ちたのかな
ちなみに基準は

1万2000ボルトを1分間だって」

シロ「うむ。やった奴 アホであろう。」

 

 

粋「ボルト? どれくらいだよそれ」はて?

テオドール「さあ? 普通で無い事は理解致しました」

 


家康「あのー。それってひょっとして 天海が錬金術師してた頃のじゃない?」

蒼月「あ。そう言う本?
道理で 金を作る方法とか
料理本にしちゃおかしいと思った」ふーん。

 

大嶽丸「サラッととんでもない事抜かしたような」

蒼月「食材に『賢者の石』とか有るし
うん。無理無理」あははっ


千様「蒼月君、よくその本開いたわねえ」しみじみ

 

 


白「そろそろ難しい話 終わったか?」

 

粋「いや、特に難しい事ねえよ」

テオドール「どちらかと言えば頭おかしい話に御座いました。
しっかし 鶏肉を柔らかくする方法・・  私なら お酒をまぶして放置に御座いますかねえ」ふむ。

 


蒼月「えーでも これマジで美味しそうだよ
電気通したササミは マグロのトロかよって旨味の塊になるってさー。」

千様「Σう!食べてみたいかもっ」

 


白「ん?電気?」

テオドール「で、御座います
高圧電流を流す事で 鳥の硬いお肉も・・ Σあ」

 


蒼月「Σあ。魔王サマ電気バリバリも出来たよね!」はっ

千様「Σ火のイメージが強すぎて忘れてたわ!!」おおっ

 

白「出来るちゃ出来るけど」バチチッ!


粋「Σあだだ! 兄貴室内はダメだって!」ひえっ

白「コレ加減が難しいんだよな」むう。


家康「うん。それじゃなくても加減苦手だよね?

この子に高圧電流とか 怖すぎるからやめとこ

 


小太郎「Σはあっ!

季節外れの家庭内害虫がっ!
居た!!そこに居た!」ぎゃいいんっ

一同「Σえええ!!」ずざっ

 

 

大嶽丸「え?え?どこだ?!」にゃっ

小太郎「そっち行った!
だああ蒼月がガンガン火鉢炊いてるから!」ぎゃんぎゃんっ

蒼月「Σしゃーないだろ!冷えたら冬眠しちゃうんだからっ

あ!そっち行っ 

 

Σだあああストップストップーーッ!!!」ひええっ

 


白「よし、捉えた」雷バチチチッ!!

粋「Σ兄貴それ火じゃない!今雷いいーーっ!!」ひええっ

 

 

 

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白「って事でな

柔らかくなった上に こんがり焼けた」けほっ。

キジの丸焼きほかほかっ


彬羽「そうか。
手間が省けて助かったが

全員生きてるのか?」

 

 

 

シロ「ふっ。火で無くて助かったわ」ぜーぜー!


千様「シロ君の氷ガードが無きゃ 全滅してたかもねー。」ほっ

 

 

 

家康「で、その
書庫の本達が結構燃えちゃったんだけど」そのー。

 

魄哉「まあ、食は江戸の文化ですからねえ

めちゃ美味しいんで良いんじゃ無いですか?」試食もぐもぐっ

家康「Σ良いの!?」えええっ

 

魄哉「燃えたもんはしゃーないです

美味しい料理の炭代わりになったならそれもアリじゃ無いですかねえ」南無。


大嶽丸「色即是空と言う奴か」ふむ。

小太郎「肉もりもり食いながら 仏教語られてもなあ」わおんっ

 

 

テオドール「と言う事で 割烹でも出してみてはいかがで御座いましょう?
絶品に御座いますよ」にこっ

彬羽「注文入る度に 店吹っ飛ばせってのか」おい。

粋「Σえ?12000ボルトってそこまで!?」えええっ

 

 

白(人間がやった事だよな?
錬金術。)ええー

家康「なんで私、変な物見る目で見られてるの?」


石燕「バケモノから見たら 人間が1番バケモノなんすよ

 

これ、意外とヘルシーで行けるっす」もぐもぐっ

与一「争う必要有ったのだろうか。」うーん。

 

 

 

 

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