小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

12月26日

 

 


【町中】

 

白「あれ?家康」

家康「お? 1人とか珍しいねえ」おや。


白「毎度毎度誰かと一緒とか息が詰まるし ちょっとくらい良いだろ」うん。

家康(撒いてきたのか。
あの子等また大騒ぎしてなきゃいいけど)苦笑。


白「で、お前は何してるんだ?」

家康「へ? あー 今年の負債は今年の内にって言うかね」


白「飲み屋のツケの支払い回りか
魄哉に払ってこいって怒られたんだな」ああうん。

家康「Σなんでこう言う時は察しが良いかな当たりだよ!」ああはいはいっ!

 

白「払うのもこれで払えって渡されたんだろ
お前 侍として恥ずかしくないのか」むう。

家康「Σう それを言われるとっ」

 


白「で、シロがよく侍がとか士道がとか言うけど 侍って結局何なんだ?」真顔っ

家康「お前 知らない割には思いっきり言うよね」うわあ。


白「そもそも人じゃない俺に 人の細かいの解れってのが無理じゃないか?」むう。

家康「いやお前 半分は人間だよね?」
白「忘れてた」うっかり。

 

 

家康「そうだねえ 解りやすく説明すると
あれこれ 意外と難しいな。

例えば己の信念に恥じぬ生き方と言うか    ん?」

 

 

侍「Σはああコレがこの値段!?ボリ過ぎだろ!?」えええっ

商人「そら年の瀬ですから
文句が有るなら帰ってくんな」ははんっ

侍「Σんなっ! 武士に対して失礼なっ
だいたい我等が戦国を戦い抜いたおかげでお前等が今こうしてのうのうと
商人「あーはいはい。ありがたいありがたい
今は今だよ 四の五の抜かしてないで銭持ってきな」しっしっ

 

侍「こっこの! 愚弄するにも程がっ」刀に手かけっ

家康「まあまあまあまあ。」どうどうっ


白「なんだ かまぼこ欲しいのか?
この時期確かに高いよな
あ、1本くらい奢るぞ」

侍「Σ馬鹿にするな!

くっそ どいつもこいつもっ!!」どちくしょおおだだだっ

 

 

白「あれ?」きょとん。

家康「うん。お侍に今のは駄目だよ」苦笑。

 

白「え?何でだ?」かまぼこぷるぷるっ

家康「あ、もう買っちゃったの?

えーとね。お侍ってのはデリケートな物なんだよ」

白「ふーん。

シロの奴 今以上にデリケートになりたいのか」かまぼこぷるぷるっ

 

 

挿音「デリケートは置いといてよ
かなーり追い詰められてたぞありゃあ。
なんぞ変な事思い付かなきゃ良いけどよ」すたすたっ

 


白(何処から生えたんだろ)きょろっ

挿音「言っとくけど やらかしたら容赦なくしょっぴくかんな 
俺等はそれが仕事だからよ」


家康「あーうん。忠告ありがとってもう居ない」わお。

 

白「あいつホントに忍だったんだな。Σあいた」

家康「うん。投げられたの松ぼっくりで良かったね」きょろっ

 

 

 


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侍「全く 近頃はどうなっとるのだ!
商人ごときが我が物顔で町を闊歩しておる!!」うがあっ

 

侍B「全くだ。
少し前まではお侍様お侍様と 我等の足元に縋ってきておったと言うのに!」

侍C「何が太平の世か
小知恵の回る臆病者ばかりが得をする しょうもない世になっただけではないかっ」ぶつくさっ


侍D「結局の所 我等の様な者は戦乱の世でしか生きられん
今のこの国が我等を拒むなら 再びこの国を戦乱の世に Σおぶっ!!」

 

白「これが侍か?」

家康「うーん。侍と言うにはちょっとグレて
てか、囲炉裏に顔突っ込んでるから

その人 灰で窒息するからぐりぐりやめたげて」

白「じゃあ埋めるか?」ぐりっ

家康「そもそも人の頭蹴らない踏まないの。」あーもうっ

 


侍軍団「Σ誰だお前等!!」刀構えずざざざっ!

白「かまぼこの宅配サービスだ」かまぼこぷりんっ


侍A「Σお前さっきの! つか頼んどらんわ!!」

 

家康「あのー 確かに昔より侍には生きにくい世になったかもしれないけど。

さっきの話みたいな真似したら それこそもっとお侍への締め付けキツくなると思わない?」

侍B「Σ貴様聞いておったのか!?
ええいこうなれば 生かして帰せな Σぐはああっ!!」

 

白「やっていいのはやられる覚悟のある奴だけだ。」くわっ

侍どしゃあっ!

 


家康「Σごめん!ちょっと会話させてくれるかな!?
大人しくしてて ハウス!ハウスっ!!」

 

 

侍A(なんだコイツ等 幕府の犬かっ)冷や汗どばっ!

 


家康「えっとね。
今も腕っぷしで生きようとしたらナンボでも生きれるし 
ほら 少し前は戦したくなくても戦に駆り出されたり捲き込まれたりするのが問題だったワケでそのね」えーと。


侍A「Σ話したいと言う割にグッダグダではないか!」

家康「しゃーないでしょ!まだ幕府が出来てからそんなたってないんだから!
あっちもこっちも手が回り切ってないの!!」ああもうっ

 


白「喋って良いか?」挙手っ

家康「ん? えーと、蹴りも殴るのも火も暴力系は全部駄目だよ?」

侍A(Σ火!?)


白「んーとな。
俺も前にバカラスに聞いたんだけどな

お前、猿と人間って どう違うか知ってるか?」

侍A「は?」

白「なんでも人間と猿ってあんまり違わないらしいぞ
違う所って 猿より人間のが脳ミソでかくてちょっと器用ってくらいでな

ぶっちゃけ人間なんて 頭使えなきゃただの器用なハゲた猿だ」真顔っ

 

侍A「Σお前 我等を猿と申すか!?」むかっ

白「ほらそれだ
ムカついたから棒切れ振り回してキーキーキーキー 猿と何処が違う」

猿A「Σうっ!」

 

白「あのな。

 

人間様とふんぞり返って侍様とふんぞり返りたいなら 頭使え馬鹿。
ムカつくまんま暴れて端迷惑するなら猿と同じだ
人に対等に見られたいなら さっさと猿から進化してこい。 恥ずかしいぞお前」ふんっ

 

家康「うん。正論だけど言葉の暴力じゃないかな。コレ」うっわー。


猿A「こ、こんのガキゃあっ」抜刀っ!

 

 

家康「まあ猿山の猿でも ルール違反したらボス猿に捻り潰されるんだけどね。」

額に銃口びたっ。


侍A「」フリーズっ

 


家康「商人もね。言い方悪かったけどアンタだけサービスってわけにも行かないんだよ
1人にオマケしたら次もしなきゃならなくなるかもしれない。そしたら商人が生きてけない

世に不満は有るかもしれないけど、アンタのさっきのはただのワガママだよ?」

侍A「Σううっ!」

 

白「意地はってカリカリしてないでかまぼこ食べて落ち着け

言うだけあって腕っぷしはそこそこみたいだし な?」

家康「だねえ。」銃しまいっ

 

侍A「・・Σへ?」はいっ?

 

 

 

ーーーーーーーーー

 


侍A「あああのっ!
稽古めちゃめちゃ厳しいんですけど!!」ひいいっ

家康「腕っぷしで生計立てたかったんでしょ?」えー。

 

侍B「しっしかしアレはっ」

侍C「Σうおお!見つかったあ!!」ひいっ

 

 

 

テオドール「へー。あの方がたが 徳川忍軍の新入りさんに御座いますか」ほう。

粋「すっっげえ度胸」うええっ

 

 

挿音「いやー。年末人足りねえしマジで助かるわ

武道経験者ならちいっと無理して叩き込んでも壊れなさそうだしよ」キセルすぱーっ

 

白「ほら お前等の武が必要とされてるぞ?良かったな」な?

侍A「Σくっ
武士に二言はない! こうなれば立派な忍になってくれよう!!」くわっ

挿音「お。根性あんな。
んじゃガンガン鍛えんぞ 覚悟しろや」わははっ

 

 

 

白「侍って 馬鹿かってくらい頭固い奴の事だったんだな」うん。

彬羽「あながち間違ってねえのがコメントに困るな」うーん。

 

 

 

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