小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

12月25日

 

 

 

 

 

 

【某 飲み屋】

 


蒼月「ねー。この俺を差し置いて
何芸能活動なんかしてんのって話」あははっ

店のお姉さん「えー。アタシはこう言う子好きだけど?」にこっ

テオドール「Σひいっ ああありがとう御座いますっ」びくっ

 


蒼月(ちっ。確かに他の客とは差をつけたけど
餌が目立ち過ぎたかっ)

テオドール「あの、蒼月さん?
寒いと動けなくなる体質なのでは「気にすんなよ ジジイ特性の懐炉内臓どてら中に着こんで着たからさ

どてらを此処までお洒落に着こなせる奴なんて他に居ないだろ 」けっ


テオドール(Σ暖かいけど あれ実質砂袋に御座いますよ!?)えええっ


蒼月「つかお前等 マジで何でご当地アイドルなんかしてんの?
百歩譲って他のメンツは良いとしても モヤシ野郎とか意味解んないじゃん」酒ぐびーっ

テオドール「アレは単なる 町のお掃除キャンペーンに御座いますけど。」

 

店のお姉さん「そうそう。野暮ったい羽織着こんで 一生懸命掃除して。
それがまた おばさんから小さい子まで人気なのよね」にこにこっ

テオドール「Σあの 申し訳御座いません
未成年なのでお酒はっ!」ひええっ

店のお姉さん「Σえ。うわヤバ
外国の子のトシとかわかんないわー」あぶねっ

 

蒼月(疑似餌が目立ち過ぎて俺が霞んでるっ!!)くうっ

テオドール「蒼月さん? あの、さっきから何を苦悩「うっさいな!クリスマスなんだよクリスマス!
皆此処が勝負だって気合い入れて来てんだよ!!」机ばんっ!

 

 

用心棒「お客さん、他のお客さんの迷惑になりますんで」ぬうっ

蒼月「Σあ。ごめん」はっ

 

 


テオドール(そんな戦場に 私は何故に連れてこられたので御座いましょう) うーん。


店のお姉さんズ「Σあ!よく見る番傘のお洒落な外人さん」きゃーっ

テオドール「Σただの日除けに御座いますけど!?」びくっ


蒼月(コイツ頭ガキだし 女の子取られる心配はないし
入れ食い状態なのに 凄く悔しいのは何故だろう) うーん。


粋「あーっ!何処行ったかと思ったら案の定!
蒼月こらお前っ なんでテオ連れて

ん?マジで何で?」はて?

テオドール「私も解りません 何故に御座いましょう。
さして仲良くも御座いませんのに」はて。

 


店のお姉さん「外国の人って ハッキリ物言うよねー」よしよしっ

蒼月「別に傷ついてないから良いよ」ふんっ

 

テオドール「で、粋さんはどうやって私達の行き先突き止めたので?」

粋「お前自分がどんだけ目立つか理解してねえの?」えー。

テオドール「我が主レベルならそりゃ目立つわ感御座いますか
私目立っておりますので?」

粋「うん。対比物がおかしいおかしい」

 


蒼月「あーもう仕切り直し!
酒とツマミじゃんじゃん持ってきて この人のツケで!」くわっ

粋「Σえ。」

店員「はーい!よろこんでっ」ひゃほうっ

粋「Σえ。ちょっ!?」あわあわっ


店のお姉さん「安心して。
この人いっつもこんなんだから いつも請求はまとめて保護者の人の方に行ってるから」ぼそっ

粋「Σあああ店の姉ちゃんに把握されてるのが情けねえ!」

店のお姉さんB「何処のお坊ちゃんか知らないけど
いい加減親御さん気の毒だからさ。
ハメはずさない様にアタシ等も気を使ってるのよねー」


テオドール「その請求書 江戸城に行ってます とか聞いたらひっくり返られそうに御座いますねえ。」ボソッ

粋「うん。でかい声で言うなよ」げんなりっ

 

店のお姉さん「まあまあ お兄さんも何か飲む?
クリスマスだしサービスサービス。」にこにこっ

粋「・・なんか癒される物下さい」ふっ

蒼月「え?セクハラ」わお。

粋「Σどの辺が!?」


テオドール「私此処に居て良いのでしょうか」困惑っ

店のお姉さんB「いいんじゃない?
あ、お菓子食べるー?」きゃっきゃっ

 

 

間。

 

 

粋「んでさー。そりゃ親いねえし、兄貴は行方不明だったし 毎日ひもじくて鼻垂れてたけど
その姉ちゃん達が優しくしてくれたから今考えると結果オーライだったかなー?って」


店のお姉さん「そうかー。苦労したんだ」うんうん。

店のお姉さんB「私等みたいな女の子等が育ての親とはねえ」

店のお姉さんC「その子等偉いわー
普通なら知らんガキなんて世話してる余裕無いもん」

店のお姉さんD「行き場の無いチビを自分と重ねてたのかもね」ふっ

店のお姉さんE「あー有り得るー。
野垂れ死なれたら夢見悪いから 餌だけあげとこって子も居たかもしれないけどー」あははっ

 


蒼月(なんかめちゃめちゃ女の子増えてんだけど!)えええっ


テオドール「粋さん 意外とこう言う場所お好きで?」おや

粋「好きっつうか。懐かしくて落ち着く」遠い目っ

テオドール「年上のやや派手めの美人がお好きな理由が解った気が致します」成る程っ

 

 

蒼月「お前等なんて嫌いだ」けっ。

粋「Σなんで!?」ええっ


店のお姉さん「ちょっと 飲み過ぎよー。」

蒼月「良いの!クリスマスなんだからっ」ぐびーっ

テオドール「クリスマスてか 居酒屋のおっさんみたいに御座いますよ?」ええー。


蒼月「うっさいあざと洋モノ野郎っ
悔しかったら飲んでみろっ!」熱燗どんっ

テオドール「未成年ですと言っておりますでしょうが」むっ

 

粋「蒼月 マジで飲み過ぎじゃね?後あと怖えぞ?」

蒼月「あ?二日酔いなんかに負ける俺だと思ってんの?
万年鼻垂れ小僧と一緒にしないでくれる?」べろんべろんっ

粋「今は垂れてねえわ」むかっ

蒼月「年中風邪はひいてるじゃ
ん」ぷーくすくすっ

粋「Σう゛」

テオドール「腹巻き必須に御座いますね

あ、薄着のお姉さん方も冷えにはご注意を 今年はエグい風邪が流行っております。」


お姉さんズ「はーい。ありがとおおおっ!」べろんべろんよしよしすりすりっ

テオドール「Σギャーこっちも酔っぱらい!」ひいいっ

粋「Σプロ凄え!今までベロベロなの気が付かなかった!!」うっわ

 


蒼月「Σだからなんでそっちばっかなの!?」えええっ

テオドール「あの、出来たら代わって頂きたく Σうっ」

粋(Σあ。吸血鬼って嗅覚鋭いから 香とかキツいと気持ち悪くなるんだっけ) 

 


店のお姉さんB「あら?具合悪い?」

店のお姉さんC「お腹すいてんじゃないの? この子来てから水ばっかだし
何か食べる?」

粋「えっと あんま高くないので」

テオドール「Σニンニク抜きでお願いいたします!!」挙手っ

 

店のお姉さんD「はいはーい。臭い気にするタイプなのね
もうちょっと待っててねー」よしよしっ

 

テオドール(店内でリバースするかと思いました) ほっ

粋「灰にならねえ辺り まあ頑張ってる頑張ってる」苦笑。

 

店のお姉さん「あ。料理来るまでちょっと摘まむ? 
なんでも西洋のハーブとかガンガン入れて作った試作品らしいんだけど」

店のお姉さんB「クリスマスらしさ出したかったみたいなんだけど
日本人に合わないのかアタシ等にはよく解んないのよねー」うん。


テオドール「へえ。どの様な?」

店のお姉さん「あ。興味ある?
食レポ聞かせてよ 厨房の方は参考にしたいだろうし」まかないよいしょっと。

 


粋「へー。こう言う店って 食い物も本気で頑張ってんだ」感心っ

店のお姉さんB「店にも寄るけどね」

 

テオドール「では。失礼して
いただきます」手合わせっ


店のお姉さんC「あ、しっかり躾られてる」あははっ

 

 

テオドール「ぐっはああっ!!」がはっ!

店のお姉さん「Σちょっと厨房ーーっ!外人の口にも合わないみたいよ何入れたのよ!!」ひいっ

厨房担当「Σえええ そこまで不味い!?」がーん!


店のお姉さんB「Σいやいやいや!不味いとかそんなレベルじゃないでしょ!
何コレ!?毒でも混入した!?」ひいいっ

 

 

テオドール「二、ニンニクっ」かはっ

厨房担当「Σ女の子が食べる物にそんなの入れてませんけど!?」

 

粋「ん? まさかっ!」はっ

 

蒼月「うっわー大変だねえ
早く帰って寝た方が良いんじゃない?」

粋「Σお前なああ!!」ああもうっ

蒼月「ちょっと酔ってんのー?襟首掴まないでくれる? 
ほら お宅のダチ瀕死じゃん
ちゃんと連れて帰ってやんなよ」ふふんっ

 

 

 


白「誰が瀕死だ?」ぼそっ

蒼月「Σすんません! 俺かもしんない!!」背筋ぞわあっ!

 

粋「だから後が怖えって言ったのに。」あーあ。

蒼月「Σ何!?此処に来る事お兄ちゃんにチクッてたのかよアンタ!!」

粋「そりゃ テオのこの国での身元引受人兄貴だしよ」

 

白「でな、今から此処抜き打ち監査入るみたいだぞ

飲み屋に未成年連れ込んでるのバレたらしょっぴかれるからコイツ連れ帰るけど もう入れるなよ」

お姉さんズ「Σげ」

蒼月(あ。年末防犯モードフルの徳川忍軍にもチクってる この人。)ひええっ

 


白「証拠隠滅するからバレないバレない。
ほら帰るぞお前等」

店のお姉さん「え、えっと
教えてくれてありがとう ド派手な牡丹柄のお兄さん」困惑っ

 


白「あ、それとコレ

余ったからやる。店終わってからじゃないとお前等クリスマス出来ないだろうし」包みどさっ


店のお姉さんB「Σえ。何」

店のお姉さんC「わっ コロッとした可愛いキャンドル」きゃー

白「クリスマスらしいって良く解らないけど
それなら少しくらい気分味わえるだろ」


お姉さんズ「牡丹柄のサンタさん ありがとうー!」きゃー!

 

白「うん。コイツ等が迷惑かけてごめんな。」すたすたずーるずるっ

蒼月「Σだああ 結局この人に全部もってかれたーー!!」どちくしょおおっ

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

蒼月「あーもう。
いつも冬場遊べないからクリスマスくらいはしゃぎたかったのにさあ」ため息っ

粋「だからって1服盛るなよ
おーいテオ大丈夫 Σうお人の肩で吐くなああっ!!」ひいいっ

ざらっ。


蒼月「Σあ。律儀に灰になった」

粋「あーもう 風呂敷常備してて良かった」せっせと灰集めっ

 

 

白「なんか皆クリぼっちカッコ悪いとか クリスマスだとオスメス居ないと駄目みたいになってるけど。

本場じゃ家族でのんびりやるのがクリスマスだってバカラスも言ってたぞ。
俺もそっちで良いと思うけどな」すたすたっ


蒼月「そう言われたらそうなんだけどさあ」むすーっ

粋「だなあ 俺も皆とのがいいや

お。とか言ってたらもう家着いた」

 

 

玄関がらっ

 


家康「はいっ見えそで見えない おっとっと」お盆ちゃっちゃっ!

 

シロ「Σぎゃ家康やめんか!ギリギリ ギリギリっ!」ひいいっ

家康「安心して下さい 履いてますよ!!」どやあっ!

晴明「見苦しいわい 引っ込めー」だーっはっはっ

焔「おらおら 俺にじゃんけん勝ったら豪華クリスマスプレゼントだぞー!
負けたら脱衣だけどな
ほれ挑戦者挑戦者!」かもーんっ

与一「くっ!これ以上はっ」すってんてんっ

千様「あら。眼福」じーっ。

与一「Σぎゃーっ!!」ひいっ

石燕「解りきった展開っすねえ」スルメがじがじっ


彬羽「Σお前等大っ概にしろよ!!」うがあっ!!

一二三「酷い光景だべ 」うっわー。

 

 

玄関ぴしゃん!!

 

 

白「あ。春一の奴等にもクリスマスキャンドル 配ってこ」すたすたっ

テオドール「どんだけ発注されたので御座いますか。」ざらざら復活

白「適当に配ろうと思って まとめ買いしたら桁間違えた」

蒼月「ひょっとして クリスマスではしゃいでる?」あれっ

粋「兄貴 顔に出ねえからなあ」うん。

 

 

 

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