【鈴鹿山】
大嶽丸「あの、此処は妖怪の巣であって
人間共のトップや其処らが来る様な所じゃ」えーと。
家康「天海が着いてるから問題なし」へらっ
魄哉「大丈夫です。僕もごりごりの人外ですんで
あ、何なら本性見ます?ちょっと大きいんで建物壊れますけど。
あと鳥アレルギー有りませんか?」にっこり
大嶽丸「Σそう言う問題じゃなくて俺等が人間嫌いなんだよ!!」ああもうっ
魄哉「ちなみに警備ですか?
何人か襲って来られたんで殴り倒しましたが正当防衛ですよね?」真顔。
大嶽丸「Σ強盗かお前等
住居不法侵入で訴えんぞクソ鳳凰!!」ひいいっ
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粋「へ?大嶽丸来んの?」
魄哉「ちょっと頼み事が有りましてねえ
なんやかんやで此方に来て貰う事になりました」
粋「へー。 遠路はるばる大変だな
茶菓子くらい用意しといてやるか
えーと。あいつは粒餡派だっけ」棚がたごたっ
蒼月「俺の記憶が確かなら 人間に協力するような奴じゃ無いと思うんだけど?」
家康「毎度お馴染み天海の口車と言うか 我が儘と言うかね」ふっ
千様「あらー 大嶽ちゃん可哀想に」あらあらっ
テオドール「あの方紅茶はいけるクチに御座いますかね?」
白「さあ?」だらだらごーろごろっ
石燕「この人が全く警戒してない辺り もう危険性は無いんしょ?」ほら
蒼月「俺は化物だし別に良いんだけどね
つか あんなのに何頼んだんだよ?」
魄哉「いえその 今年って異常気象じゃないですか?
現在進行形で。」
蒼月「ん?それが何か関係あんの?」
魄哉「大有りです
気象がおかしくなると作物に影響が出ます
そしてその作物の出来が最悪となる度 人の世は毎度偉い事になってるじゃないですか。」
蒼月「あー。まあ 江戸其処らはマシかもだけど確実に地方では略奪やら暴動やら起きるよね」うん
家康「と言う事でね。
お天気はどうも出来ないけど その後の被害を最小限に、と言うか
自然界のバランスを整えたらナンボかマシ良いって晴明さんが言ってるんだけどね」
蒼月「ん?五行のあれやこれやで気を整えるって奴?」
魄哉「ですです。
それで日本全部と規模の大きい話ですし 各属性で強い妖の協力が有ればと思ったんですが
水の眷属が此方になりますし」
白「ん?」ごーろごろ
蒼月「その人 水の眷属なのに炎使う時点でダメじゃん」
魄哉「てか 加減下手なんで任させたらこの国破滅する気がします。」真顔
テオドール(間違っておりませんが、凄い言われ様に御座います。)苦笑。
白「そもそも俺 水嫌いだしな」うちわぱたぱたっ
襖すぱーん!
焔「よう孫ー! 久々爺ちゃんだぞ
台風凄かったよな」わははっ
千様「水の時点で壊滅的にダメぼいわね」うわ。
焔「お?なんだ?」
家康「てか、おじいちゃん
水の眷属なのにその名前なんだねえ」
焔「おう。生まれた時から地獄の業火かって気性だったらしくてよ」わははっ
魄哉「作物って水が1番重要なんですよねえ」頭痛っ
千様「植物なら茨木君はー?」
魄哉「茨木童子君の植物操作は大江山の中なら無制限ですが、山の外なら対価が要りますからねえ」
与一「それは、国1つ分となると 本人の身が危ういのでは」冷や汗っ
魄哉「前に情にほだされて 村1個分の田んぼを蘇生したみたいですが 手の爪吹っ飛んで腕ズッタズタでしたよ?」
与一「Σ国レベルだと本人が吹っ飛ぶ!!」ひいっ
石燕「晴明さんは無理なんすか?」
魄哉「あの人防御全振りなんで。
あんま複雑なのやらせると国全体にかけてる防御結界が解けますし」うーん。
石燕「あ、そっか
戦の繰り返しで国土の呪いヤバいんしたね」成る程。
魄哉「僕はどっちかと言えば攻撃系ですし
てか最近面倒なんで蹴り倒した方が早いと気づい
蒼月「つまり陰陽師でも無理なんだ?」
彬羽「だな。
大嶽丸はその点器用な術呪師だ。
人間への敵対心さえ無ければだがな」うむ。
石燕「へー。よく引き受けてくられたっすねえ」ほうほうっ
与一「人の世が乱れた方が モノノケにとって生きやすい世になるとか言いそうな奴だがな」うーん。
家康「いや、それがね」目そらしっ
魄哉「背に腹は変えられないんで
引き受けないんなら前にブッ壊した都の修理費こちらになりますと請求書渡したらキレながら承諾してくれました。」
粋「Σいやあれ直接ブッ壊したのは兄貴なんだけど!?」
魄哉「そもそも魔王の御達し無視して 人の都に攻め来んで来たから怒られたんです
無理なら山差し押さえますよ?が効きましたかねえ」くくくっ
家康「大嶽丸は先住権とか知らないからね 可哀想に」苦笑。
テオドール「つまり 隣でエゲつない取引がなされてるのを黙って見ておられたと」ひええっ
家康「私にどうにか出来る奴じゃないもん」ふっ
彬羽「お前!せっかく友好的になってた奴になんて事を!!」青ざめっ
魄哉「人命が左右されるかもしれませんので
天海としての仕事を優先させて頂きました
その辺はすみません。けど妖怪は強い者に従うのが掟ですよね?」にこっ
彬羽「Σ邪悪極まりねえな!!」
家康「ちなみにアレ 大嶽丸本人にも言って念押ししてたよ」
千様「・・粒餡派だったわね
粋君 ちょっと高いお茶菓子買いに行きましょ」
粋「・・おう。」ドン引きっ
魄哉「と言う事で その手の術式行うなら 強い妖怪が多数居るこの地、そこの古い神社が適任となりまして もうすぐ下調べに来るそうです。
ので色々よろしくお願いしますね魔王の右腕さん
僕仕事有りますんで」ぺこりっ
彬羽「Σ頼むから此処で丸投げすんなあっ!!」
与一「こやつ まーた胃に穴空くな」あーあ。
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テオドール「Σひょっとこーっ!!!」灰ざらあっ
白「見ようによっては怖いよな。
ひょっとこ」ああうん
大嶽丸「Σ喧しい! 適当な面が無かったんだ!」ひょっとこのお面かぶりっ
彬羽「おかめなら有るが?」おかめ面っ
大嶽丸「Σいらん! てか何処から持ってきた!?」
彬羽「そこに出店があるんでな
なら好きなの選べば良いんじゃないか?」
千様「大嶽ちゃん 相変わらず素顔見せるの嫌なのねえ」あらあら
粋「今日はいつもの布切れ覆面じゃねえんだ。」
大嶽丸「目立つだろ」焼きモロコシもっしゃもっしゃ
粋「いや面買えよ。」
彬羽「山の中じゃ出店なんて無いだろうしな」ふむ
千様「あ。珍しい物見てはしゃいでるのね」成る程っ
大嶽丸「お!なんだアレは」わくわくっ
粋「Σ金魚すくいだけど ひょっとしてお前凄い楽しんでる!?」
大嶽丸「Σな、何を失礼な
これも勉学だ勉学!!見聞を広めそのっ
ええい!今度は負けんからなっ
勝てばこの様な屈辱今後は
白「そうか。じゃんけんぽん。」
ぽんっ
大嶽丸「Σ負けたー!!」がーん。
蒼月「年中なんなと店出してる はしゃいだ町で良かったね」うわー。
家康「だね。
てか白 じゃんけん強いなあ」
彬羽「ありゃ相手が力んでりゃ ほとんどの場合無意識にグー出すからだ。」
蒼月「お前の入れ知恵かよ」
千様「大嶽ちゃん タコ焼き食べる?はいあーん。」出来立てほかほかっ
大嶽丸「Σえ。ちょ なんだそれは!?」おおっ
彬羽(案外チョロそうな奴で良かった。) 胃キリキリッ
白「バカラス そこの井戸で飲んでこい」胃薬っ