小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

12月25日

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魄哉「クリスマスまっただ中にすみません。
ちょっとテロ起きてるんで助力願います」

家康「天海 目が座ってる座ってる」

魄哉「年末ですよ!年末っ
少しは空気読めって話ですよ! こちとら仕事追い込みだわ皆さん仕事納めまでに色々とあーもう!」床だんっ


シロ「まあ、幕府に気遣いするよな奴がテロ起こさんわな」





彬羽「俺は一応 何て事無い平日にやったんだが」ボソッ
※元テロリスト

白「何で全面戦争する相手にそこ気を遣ったんだ」



蒼月「ふーん。 ジジイめちゃめちゃ下の奴らに気を遣ってんのにね
それでも不服満々の奴等居るんだねー」

石燕「生きてりゃ誰にも反感買わないなんて事ないっすよ
あっしなんて この家来るまで反感しか買ってなかったっすよ」さらり。

シロ「何気に過酷な人生だなお前」うわあ。


魄哉「生き物は平穏だと刺激求めちゃうもんです

向上心が有るとも言えますが、 更にいい方、もっといい物を求めた結果争いになるという。
文明が発達するのと同じ原理なだけに始末が悪いですねえ」ため息。



彬羽「で、その傍迷惑な年末テロリストは何処の誰だ」

魄哉「夏の治水工事で中抜きしてた元役職です。」

蒼月「確実にクビにされた腹いせじゃん」うわあ。


魄哉「ですよ。
全く 物理的にクビ飛ばなかっただけ有りがたく思えってんです」けっ

千様「坊主の台詞じゃないわよそれ。」



シロ「そんなのに従う奴がおるのか?」

家康「天海が今言ったでしょ?
人間は平和だと刺激を求めちゃうんだよねえ」

彬羽「成る程 暇した腕自慢とかその辺を集めたか」


挿音「おいおい平和の有り難さ解ってねえなあ
道場仕込みのガキ共に戦国仕込みのマジの修羅場見せてやんねえとなあ。」指バキボキッ

千様「めちゃめちゃ生き生きしながら言ってんじゃないわよ」

挿音「しゃーねえだろ こちとら生まれが焼け野原なんだよ」



粋「アイツはあれでいいの?」

魄哉「ぶっちゃけ僕があの子拾ったの 本物の焼け野原でしたからね
思い切り追い剥ぎしようと襲いかかって来ましたからね」うーん。

家康「動乱と共に生きてると 多少バーサーカーになるのはしゃーないね」うん。





鏡子「クリスマスなのに物騒ですねえ」

一二三「んだな。 サンタさんな泣くべ」うん


蒼月「えーそう? じゃあサンタの服が何故赤いか知ってる?」

一二三「Σえ!?」

鏡子「Σえ。この流れはまさかっ」ひいいっ



粋「蒼月 後ろ後ろ」

蒼月「Σぎゃちょっと冗談待て待て待て!これくらい教育に悪いとか無いから!!お前過保護過ぎ あーーー!!」





間。






魄哉「君アホですか。」

蒼月「Σイラついてるから罵倒がストレート!!」ボロッ




一二三「彬羽さんの服が赤くなりそうだったべ。」

彬羽「安心しろ。黒に赤ついても大して色は変わらねえ」

鏡子「何を安心したらいいんですか。」



家康「とまあ 言っても向こうは寄せ集めの烏合の衆。

このメンツで充分対処できるみたいだね」

粋「えーさすがに軍勢相手はキツくね?」



コマ『少数精鋭で定期的に大江山酒呑童子一派と戦かましてる方がおられますが?』筆談っ

彬羽「テロリストにはテロリストの戦い方があるからな。」

石燕「説得力しかないっすね」うわあ。


白「漢字読めない」むう。

粋「えーと。蛇の道は蛇って事だよ」

白「ん?蒼月の話か?」

蒼月「いや無理。俺戦以前にコタツから出らんないし」




魄哉「お気づきと思いますが君達にお願いしてる時点で 向こうの軍に多数妖怪が紛れているのを確認しております。

たぶん正体隠してますけど」

シロ「成る程。人間ではこいつら相手だと命無いからな」うむ。



石燕(与一)「ふむ。ならばいつもの感じで行くか
人間共は あー 気がつけば避けとくくらいの感覚で善いな」どろんっ

千様「いつもって
与一さん、いっつも妖怪同士のケンカに首突っ込んでるの?」


石燕(与一)「そりゃ戦のノウハウ知ってる奴のが訳にたつであろうが。」真顔。

千様「Σガチの武者だったわ!そういやっ」

石燕(与一)「Σおい弓の与一だぞ! 一応有名人なんだぞ私はっ!!」


シロ「あくまで道場剣法だが いつもは俺も手伝っておるぞ。
というか 彬羽が大江山相手にしとる時は主に俺ら3人だが。」

粋「Σ少数精鋭過ぎだろ!!」


彬羽「戦は数じゃねえ
勝てる状況を作り、勝つべくして勝つ。が基本だ。」

白「あー 俺らとケンカした時真っ向からやって数少ないのに負けたの気にして「煩い。」



魄哉「はい!という事で ちゃちゃっと片付けてよいクリスマスにしましょう!」手ぱんぱん。

挿音「大掃除して良い年末をってノリだな」

魄哉「似たようなもんです
今年の汚れ今年のうちに。」

家康「あー怒ってる怒ってる」




彬羽「おい。お前芝居小屋は?」

白「んー?今日は夜だな」

彬羽「良し。それまでにゃ終わるだろ」

粋「Σえ ちょいなめすぎてねえ!?」

彬羽「向こうは腕自慢の『妖怪』が『多数』混ざってんだぞ。
早く片付くに決まってんだろが」

粋「へ?」

蒼月「あー成る程。
まあ俺手伝えないし頑張ってねー」コタツもぐりっ





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シロ「・・怒声一発であったな。」

家康「怒声一発だったねえ。」うん





彬羽「妖怪なんて動物と大差ないからな。
明らかにヤバイ奴は本能で解るもんだ。」


粋「兄貴の怒声怖っええええええ」

白「引くな。」むっ



石燕(与一)「軍勢というのは三割程が戦闘出来なくなれば 逃走、負傷者の対応等で自然と機能を失うのだ
よって、妖怪共が逃げ出した時点でもはや残党狩りにしからぬ。」

シロ「ふむ。勉強になるな」ほうほう。





粋「マジで仕事の時間間に合ったな
つーか。兄貴吠えただけじゃね?」

白「犬みたいだから せめて雄叫びって言え。」むっ

小太郎「どっちもあんま変わらないぞ」わんっ


彬羽「知能のマシな奴は 自分等がケンカ売ってるのが化け物大将と即座に解るだろうしな」

家康「途中地べた爆発したのは?」

石燕(与一)「タイミングを見計らってシロが地下の水脈破壊したのだ」

シロ「水は凍らせれば多少体積が増えるだろう」どやっ

蒼月「うわ。聞いただけで寒っ!」


シロ「で、トドメにわざと正面から徳川の忍共をぶつけてだ」

石燕(与一)「大将格の兜に二、三本お見舞いしてやったら 完全にバラッバラだ」ふんっ



蒼月「このガキ共慣れすぎてて怖いんだけど。」

魄哉「僕としては助かるんですがその、

悪い方に使わないからいいんじゃないですかねえ?」うーん。




鏡子「こちらも何か釈然としないものが。」あらまあ。


挿音「物足りねえ。」憮然っ

千様「平和の有り難さ解ってんでしょ
喜びなさいよ 物騒ねー」

家康「はーいメリクリメリクリ。
ラブアンドピースだよ」鈴しゃんしゃん


挿音「説得力ねえわ。」けっ




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