白「なんで昨日から水ばっかなんだ」むすーっ
彬羽「昨日のは自業自得だろうがカナヅチの癖にはしゃぎやが Σへくしっ！」
テオドール「彬羽さんは大人しく風邪を治して下さいませ」苦笑。
白「なんで海なんだ
9月なんだろ もう秋だろ」ぶつぶつ
粋「兄上、残念ながら月が代わった途端に涼しくなったりしねえんだよ」
白「そうか。じゃお前泳いで来い 」肩とんっ
粋「Σえ。」
ぐらっ
ばしゃーん！！
彬羽「Σ八つ当たりをするな八つ当たりを！！」
白「あいつが暑そうだったから気を遣ってやったんだぞ」けっ
テオドール「完全にやさぐれておられます」ひええっ
白「で、ホントになんで海なんだ？」
彬羽「それがな
少し面倒な事に Σげっほごほ！」横向きっ
テオドール「あの、私が説明致しますので 大人しくしておいて下さいませ」どうどうっ
白「？」
テオドール「実はその
内緒にしていて申し訳御座いませんが
私がこちらに御世話になっている代わりに 国の主様が徳川の方にクラーケンを1匹貸し出しているそうなので御座いますが
あ、クラーケンはでかいイカに御座います。」
白「え。前に足1本食べたぞそれ」
テオドール「味をしめられておられるとクラーケンの命に関わります故 内緒だったので御座います」真顔。
白「さすがにそれ聞いて食べないけどな」うん。
彬羽(信用出来ねえ) げほっ
テオドール「で、その
日本は島国です御座いますし、クラーケンは主に海の護りについていたので御座いますが」
彬羽「日本の海には古来から大ダコが居るだろ？」けほっ
白「うん、そこでかなり揉めてるの見えるな」ああうん。
テオドール「縄張り争いからのキャラ被りとかってガチ喧嘩を始めてしまい
漁師の皆さんがビビり倒しております」困惑っ
白「それ 俺等がどうにかしなきゃいけないのか？」むすーっ
彬羽「そりゃお前は仮にも東の魔王だからな」げっほげほ
テオドール「彬羽さん、お願いですから大人しくしておいて下さいませ「いやしかし俺が動けんとなると お前等2人であの沖で暴れてる巨体2匹と話をつけないと」げほっ
白「しまった。
1番話合いに向いてる奴落としちゃったのか」はっ！
テオドール「Σあああ！言われてみれば粋さんが浮いて来ない！！」
彬羽「流されたんじゃねえのかおい！
台風近いんで波が高いぞ！！」げっほごほっ
粋(いやもう保護されてんだけどよ。)ずぶ濡れっ
クラーケン「きゅきゅーっ？」
大ダコ「きゅっきゅいっ？」
粋「Σ何言ってるのか解らねえけどありがとよ ガタイの割に声可愛いな！」
白「えーと、じゃあ危ないからタコとイカの喧嘩どうにかして
それからあいつ探すか」えーと
テオドール「沈んでおられたら間に合わないのでは」
白「あいつなら大丈夫だろ。その辺の船勝手に使うか
あ、バカラス 前みたいに命綱
彬羽「・・・あ？」ぼーっ
テオドール(あ、これ発熱されてますね) ありゃ
白「よし テオ 命綱頼んだ」踵かえしっ
テオドール「Σうおういきなり責任重大！」ひいっ
彬羽「おい 大丈夫か？
大した事ねえし俺も行けるが」
テオドール「それで よろりばしゃーん とか行かれたら誰が助けるので御座いますか！
大人しくしていて下さいませ！！」くわっ
彬羽「Σ涙目やめろ！解ったから！！」びくっ
白「波荒いな」うっ
テオドール「私がミスれば我が主が海の藻屑 とちれないミスれない油断は許されない」がくぶるぶつぶつっ
粋(なんか揉めてるぽいけど 落とされたし黙って見とこ) クラーケンの頭の上っ
クラーケン「きゅ？」
テオドール「ももも申し訳御座いません
私全く船とか漕げませんでっ」船にしがみつきっ
白「それは良いけど命綱離すなよ
あれ？ タコとイカ 喧嘩やめてないか？」船の櫓ぎこぎこっ
テオドール「へ？ 仲直りしたので御座いま
沖あるある いきなり大波どぱんっ！！
粋「Σ一瞬で転覆したああ！！」ひいいっ
クラーケン「Σきゅきゅーー！？」おろおろっ
大ダコ「きゅ！きゅーー！」わたわたっ
粋「Σだから解らねえって！
だあもう行って来る！！」海にどぽんっ！
大ダコ「Σきゅー！！」
粋「Σうおっ！ちょ 何で邪魔すんだコラ！
海ズパンッ！！
粋「Σへ？」
水柱どっぱーーん！！！
粋「Σぎゃー何なになになに！？」ひいいっ
海の水ぱっくり真っ二つ。
彬羽「何処のモーゼだ あの魔王。」ドン引きっ
テオドール「Σおおお！さすがは我が主様っ 原理が全く解りませんっ！！」感激っ
白「水が戻る前に帰るぞ」ぜーぜーっ
粋 (Σあ。カナヅチとは言え 血筋的には俺も兄貴も水神の系譜か！) はっ
クラーケン「きゅきゅっ？」困惑っ
テオドール「あの、これ いつ元に戻るので御座いますか？ 」ぱっくり海指差しっ
白「え？」
彬羽「Σえ」
