小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

8月16日








粋「さーてと、
盆休み終わったら早速仕事だな 兄貴」台本っ

白「休み長いとなんかダルいな」ごろーん。

シロ「3日かそこらで長いのか」ふむ。

千様「何だかんだでお仕事かなりハードよねえ」

※江戸の庶民は月に数日働けば どうにか暮らして行けるだろくらいのノリでした。





小太郎「Σあ!精霊牛? ほらナスの牛
鈴虫達に食べられちゃったけどどうしよ!」ぎゃいんっ

挿音「あ?また作りゃ良いだろ
ほれ良い感じにデケえナス採れたわ」ぽいっ


小太郎「Σあちっ!天然の焼きナス?」あちちっ

千様「今年暑いものねえ」うわあ。

魄哉「あ、じゃあ僕作りますよ
オバケ大量に呼び込んじゃったの僕ですし」

粋「? 作るって爪楊枝4本刺すだけだろ?」





襖がらっ!



晴明「盆も終わりじゃろ
供えの干菓子を出せーい」わははっ

シロ「今日いっぱいは下げられん。
待てを覚えよ」ジト目っ

小太郎「待てっててのはこうやってお座りしてそのまんまじっとする事だぞ」わんっ

晴明「Σレクチャー要らんわ! 冗談じゃい


しっかし
また化物クオリティの物を作りおって」


ナス彫りの牛車っ

魄哉「ただの牛ではおもしろく無いので ちょっと頑張って彫り出してみました。」彫刻刀っ

晴明「凄いが毎度ようやるな」うわー。






魄哉「明日から ・・仕事なんですよ」ふっ

晴明「Σ現実逃避しとったんかい!!」



テオドール「あのー 休み前に仕舞い込んだ衣装とセットの小物なんですが 置き場がちょっと」ひょこっ

粋「あ、うん。その話は此処ではやめよう?」腕ひっぱりっ

テオドール「はい?」きょとんっ





白「お互い 行けばやる気起きるだろ」適当っ

魄哉「君のそのユルさに救われます」ずーん。


晴明「天海坊とはそこまで激務なのか?」

シロ「そりゃ幕府の実権握っとる様なもんだしな」

千様「1個間違ったら国が滅ぶからプレッシャー凄いのよー?」




蒼月「あーもう!うっとうしいな!
そんな嫌なら辞めちゃえよ」けっ

魄哉「やめたら国が立ち行かな「それで滅ぶなら良いじゃん
アンタも化物なんだし 国とか無くても生きてけるでしょ。ほら問題無い」

晴明「いや、問題しか無かろうが。」



蒼月「ったく 化物が周りに気を使って身を削ってどうすんだよ アホらしっ」すたすたっ


千様「ほら 反抗期の息子が倒れない程度に頑張ってね って渇入れてくれるわよー?」

シロ「解りやす過ぎるな」うむ。


蒼月「Σせめて通り過ぎてから言ってよ!!」ひいっ

晴明「案外素直か お主。」





白「蒼月 今日やたらピリピリしてるな」

一同(Σいつもこんなんじゃ!?) ええっ


蒼月「あーちょっとね
ジジイの部屋見てみなよ」ため息っ

魄哉「Σ ん? ひょっとして鏡子さんに何か!?」はっ







ーーーーーーーーーー



【魄哉の部屋】





幽霊A「ねーねー箱入り娘ちゃん。俺と一緒に地獄行かない?」

鏡子「軽い殿方は嫌いです! 1人でお帰り下さいっ」しっしっ

幽霊B「おおー。ハッキリ物言うお嬢様良いねえ」ひゃほうっ




魄哉「Σアンタ等 人の部屋で何やってんですか!!」くわっ

幽霊コンビ「Σぎゃああ坊主!!」ひいいっ




シロ「そういえば 鏡子最近大人しかったな」成る程。

鏡子「オバケ仲間だからかやたら絡まれるんで 最近手鏡に避難してたんですけどっ
窮屈なんでそろそろ良いかなと戻ったらこれです!!」うわーん!

千様「あーよしよし
品の無いナンパ野郎大っ嫌いだものねえ」よしよしっ




幽霊A「誰が品の無いナンパ野郎か!」むかっ

幽霊B「Σあ、馬鹿あんま寄ったら!」


バチバチっ!!

幽霊A「Σおおう!?」しびびびっ



魄哉「あの 僕まだ何もして無いんですけど」困惑っ

幽霊A「」焦げっ




晴明「む? 何やら基本を無視した結界モドキが」ほう。

白「蒼月じゃないのか
鏡子がこいつ等に狙われてるって解ってて離れてるんだし」

千様「あ。成る程
と言う事はー」



一同(ずっと避難してた手鏡ってのは。)察し

鏡子「Σな、何か」ぎくっ


魄哉「フラグ。へし折れたと思ってたんですがねえ」ふむ。

晴明「蛇だけあってしぶといな」うむ。




魄哉「しかし困りましたねえ
オバケの人達も お盆休みが終わるの嫌なんでしょうが
こんな感じで悪さされると面倒ですねえ」うーん。


彬羽「数が数だしな」肩ごきっ

白「お前絶対何人か泣かして来たろ」

彬羽「無縁仏だからって他所の墓石にイタズラ書きしていい道理はねえしな」

小太郎「お盆前に掃除された所じゃないのか!?」ぎゃいんっ

シロ「確かにタチ悪いな」うわ。




晴明「ふむ。前から気になって折ったのだがの

盆のアレコレも閻魔が管理しておると言うことはだ
ひょっとして 盆にこの世に戻って来る奴等と言うのは」

彬羽「詳しくは言えんが 地獄で受刑中の奴等だそうだ」

シロ「Σそんなの自由にして居て良いのか!?」えええっ



白「閻魔のおっちゃんの話だとな。
生きてて1個も罪持たない奴は居ないらしいぞ?」

シロ「Σなんと!」

魄哉「あー 聞いた所に寄ると 蚊の1匹でも叩けば地獄行きですね」

シロ「Σ判定がシビア過ぎんか!?」えええっ



彬羽「まあ、蚊くらいじゃさほど重い地獄には送られん
悪意がなけりゃ免除される物もあるからな
普通に生きてりゃすぐ終わる」

シロ「そ、そう言うものか」冷や汗っ



千様「けど、受刑中なら そりゃ皆お盆の間はしゃぐわよねえ
悪ノリが多いのも無理無いわ」成る程っ




白「悪ノリ過ぎて 観光地のヤンキーにシメられる奴みたいなのも居るしな」うん。


与一「待たんか貴様らああ!!! 人が大人しくしてれば付け上がりおってえええー!!!」

矢ひゅおひゅおひゅおおっ!!

幽霊「Σぎゃあああ!!」ひいいっ




石燕「こら。アンタが射ったら消滅しちゃうっしょ
しょーもないイタズラくらいでキレんじゃ無いっす お子様なんすから」ほんとにもー。

与一「Σ霊の頭をぶつな!」頭じんじんっ



幽霊(Σこの人強い!)キラキラっ




晴明「お。手懐けたな。」ほう。

魄哉「Σ石燕さん こっち関係才能有りすぎです!」ひいっ




石燕「はいはーい皆さん せっかくのお休みっす。
今日いっぱいなんだから 楽しくやりやしょ」

幽霊軍団「はーい!」わらわらわらわらっ




魄哉・晴明「Σまとめて舎弟にしてる!?」ひいっ

白「陰陽師コンビが引くレベルなのか」




小太郎「あ。家康伸びてる」あちゃー。

シロ「静かだと思えば
まあ この数は確かにキツいな」うむ。






間。






テオドール「で、迎え火は 此処が帰ってくる所で御座いますよの目印と解るので御座いますが
送り火はなぜ焚くので御座いますか?」
送り火準備がさごそっ

粋「へ? えーあー・・

あれじゃね? 京のぶぶ浸けどないどすか 的な?」

テオドール「意外と世知辛いので御座いますね」へー。




挿音(単に はしゃいで帰る時間解らなくなってる奴等への合図じゃね?)キセルふーっ



コマ『日が暮れて来ました』筆談っ

粋「おー。んじゃそろそろかな」着火ぼっ!

一二三「オバケの人等 来年また会いましょうだな」手合わせっ

粋「そっか、来年も来るのかあ」うわあ。



一二三「あ。言ってたらオバケさん」

幽霊「」じーっ

粋・テオドール「Σひいっ」びくっ


コマ『Σ!』はっ











魄哉「なんやかんやでお盆も終わりですね」ふう。

家康「私 ここ数日で何回心臓止まりかけたかなあ」げっそり

彬羽「あいつ等はリアクション取ると余計来るぞ

ん?」



どどどどどどどどっ!
挿音「待てやクルアアアアッ!!」
クナイすたたたんっ!

コマ『ふぁいや。』
内臓ランチャーずどむっ!!


一同「Σぎゃあああーーっ!!?」



晴明「ななななんじゃい!!」冷や汗っ

魄哉「晴明さん ナイス即席結界です」けほっ

挿音「お。親父居たのか悪ぃ。」



コマ『あの世に帰りたくない幽霊が一二三さんを人質に取って逃げてます』筆談ぺろんっ

一同「Σ!?」はっ



壁めきゃっ! がらがらがらっ

すたすたすたすたっ



白「迷わず最短距離で行ったな バカラス。」

挿音「俺等の視線でどっち行ったか即座に判断すんのさすがだわ」あーあ。

コマ『彬羽さん 保護者モードがマジで怖い』筆談っ



家康「ど、どうするの?」よれっ

魄哉「死者は閻魔さんの管轄ですし
こちらで何か合ったらさすがにヤバいんじゃ無いですかね」


晴明「霊感絵描き お主なら幽霊説得出来んか?」

石燕「無理だと思うっすよ?
あっしがお話出来るのとはタイプが違うと思うっす」

与一「ん? お前化物相手なら言いたい事言えるのでは?」

石燕「それと相手が会話出来るヒトかは別もんっすよ

えーとほら例えるなら、そうだ牢屋想像してみて欲しいっす」

晴明「ふむ?」



石燕「捕まった罪人がとりあえずでぽんぽん入れられてるのが町中の牢屋っしょ?
その中には 出来心でつい万引きしましたって傍迷惑だけどイマイチ良く解ってない人も居るっす

逆に 歴戦のワルで何回目かの牢屋だって猛者もごった煮で

シロ「つまりは お前が懐柔出来るのはしょーもない罪を犯した奴くらいだと」

石燕「幼女誘拐する奴と何話せっつんすか。」真顔っ

魄哉「成る程 正論ですね」



晴明「と言うか。 幼女誘拐されとるのに のんびりしてて良いのかお前等」

魄哉「一二三ちゃんが絡むと彬羽君の理性が飛ぶので 追っ手的な意味では問題ありません

問題が有るとしたらやり過ぎですが、
今下手に追いかけると僕等も危険です」真顔っ



晴明「あーそう言う事か

しゃーなし。
私が行くか こんな事も有ろうかと来たのだしよ」はーやれやれっ


シロ「Σ何っ! 菓子をせびりに来たのではっ」ええっ

晴明「冗談だと言うたろが」おい。




粋「あ。居た居た ごめん兄貴!一二三がっ!!」よれれっ

テオドール「オバケの癖に めっさ踏んで行きました。あの軍団っ」あいたたっ


白「ん?1匹じゃ無いのか?」

粋「いやなんか 世紀末って見た目のヒャッハーなオバケ軍団?」えーと。

魄哉「確実に地獄のかなり深い所の人達ですね」





晴明「良し。行くぞ魔王

あ、ちゃんと私を護るのだぞ。主にお前の副官からな?」

白「俺もあんなんどうにもなんないぞ」えー。





ーーーーーーーーー



一二三「なあ、おじちゃん達
こんな事してたら刑期が延びるだよ?
逃げきれる物じゃないだ。罪を重ねちゃダメだべ」

モヒカン幽霊「Σ何この子供冷静!!」

肩パット幽霊「Σやめろ 俺等は逃げき「何処まで?いつまでだべか?」

幽霊軍団「Σやめろおおおお!!」うわああっ





彬羽(アホ過ぎて怒る気が失せる!) 脱力っ





一二三「今ならまだ間に合うべ
白さん達に素直に帰った事にしてってお願いしたげるだよ?
怒んねーでやってけろって おらが頼めば いつも皆聞いてくれるだ」

モヒカン幽霊「う、うーん。」悩っ


肩パット幽霊「Σいやいやいや騙されねえぞ!そうやって俺等を地獄に送り返す気だ!!
ガキの癖に小細工すんじゃねえ!」くわっ


彬羽「Σ!」





一二三「じゃあ しゃーないべ。」目きらーん。

幽霊軍団「Σえ」







白「あ、晴明 1個言っとく」

晴明「お?」


白「バカラスもだけど 怒ったら一二三も結構危ないからな。
子供と思ってたらケガするぞ」

晴明「ああ。そういや山童か
保護者も養女も馬鹿力とは 恐れ入るのう」ほう

白「むしろ保護者バカラスじゃなきゃ 酷い反抗期とか来たらキツい」うん。









幽霊軍団「」死屍累々っ

一二三「悪い子にはお仕置きだべっ」ふんっ

彬羽(わんぱくでも逞しく育ったから 良い。か?) 複雑っ





白「あれ?終わってる」ひょこっ


晴明「おや。私等出番無かったのう」ほう。

彬羽「Σ手前等!遅
白「お前が危ないから気をつけて出てきたんだぞ」




晴明「さて、ではこやつ等 強制送還かの?」

一二三「自分で帰らねえんじゃ仕方ねえべ」ふんっ




テオドール「Σ晴明さん 前見て下さいませ!」

晴明「Σうおう!?」飛び退きっ



モヒカン幽霊「ちっ!逃がしたっ」よれれっ



晴明「うお危なっ
私は格闘向かんのだぞっ」ささっ

彬羽「なんでどいつもこいつも人を盾にするんだ」怪訝っ




粋「Σ一二三いっ!無事でよかった」ほっ

一二三「おら強いから大丈夫だ。」にこっ

粋「Σちょい待て 何したのお前!?」ひいっ



白「よし晴明 この辺に結界作れ
分厚い奴。」

晴明「ん?お主の火力でとなるとちと時間かかるが「俺のじゃないし加減するから大丈夫だ。」

晴明「あ。成る程」ふむ




テオドール「Σえ。まさか」びくっ


彬羽「一二三 俺の後ろに隠れてろ」よいせっと。

粋「へ?へ?何っ Σう」びくっ




幽霊軍団「?」





粋「う?」よろっ


晴明「皆の者伏せよ!
勾陣来るぞ!!」結界完成っ


熱風ゴッ!


粋(勾陣)「グルアアアアッ!!」きしゃああっ!

幽霊軍団「Σぎゃああああ!!?」ひいいっ




白「良し 大丈夫だ。 ちゃんと使える」よしゃ。

晴明「お主なあ。自分の火力加減するより 弟使役する方が上手いってどうなっとんのじゃい」

白「使い慣れてるんだろうな」きっぱり。

テオドール「凄く納得致しました」ああうん。



白「じゃ行くか
幽霊はこれ以上死なないし」にやっ

晴明「じゃのう。

勾陣の炎は浄化の炎。 たっぷりと罪を洗い流して貰うが良い」にやっ


幽霊軍団「Σえ。あのっ」たじっ







一二三「ひょっとして 皆怖いのおらが拐われちゃったせいだべか?」

彬羽「だな。 子供誘拐されてキレねえ家族は居ねえだろ
こら子供は見るな」目隠しっ

一二三「おら、お話すべーて逃げなかっただけなんだどもなあ。」あちゃー。






晴明「手持ち無沙汰になったので解説するがの。

勾陣の炎は浄化の効果も有るが その分地獄の罰に相当する苦痛、
まあその 兄の方が焼くより万倍熱い。」どやっ

テオドール「嫌な送り火に御座いますね」うっわー。







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【地獄】





モヒカン幽霊「何か 心が洗われた気がする」穏やかに空眺めっ

肩パット幽霊「Σあれ。 なんか刑期短くなってる!?
さっきのアレて何年分の責め苦カウント!?」えええっ





閻魔「ねえ。この人等 現世で何が有ったの?」冷や汗っ







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