小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

2月17日

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晴明「ほう。すると
このデカ犬の頭がやたら幼いのはお前らのせいか」ほう。

犬神「きゃうん?」お手。


家康「だねえ。本来犬神ってのは悲惨な化け物だからね
人間の勝手て生み出されて 勝手に始末ってのもどうだって事で 皆揃ってやる気になっちゃったみたいでねー。」


白「めちゃめちゃ血抜かれたな。」遠い目

千様「白君の血って何にでも使える万能薬よねー」しみじみ。


晴明「成る程 強力なモノノケの血をエネルギー原として呪をかけられる以前まで戻す事で呪いを無効にしたと
力技にも程が有るのう」うーん。


シロ「副作用で巨大化したがな。」うむ。

晴明「待てい。元からこの大きさでは無いのか」

どーんとそびえる屋根より高い犬。



家康「栄養豊富過ぎたんだろうねえ」しみじみ



蒼月「けどさ。 この人の血でガキ化するって
何処かの誰かさんみたいだよねー」あははっ

粋「は?俺?」

蒼月「へ。だってほら Σあ」




晴明「?」

家康「さすがに触れちゃ駄目だと気が付いたね」あーあ。

シロ「遅いわ 馬鹿者めが」ため息。


白「そっか。お前も俺の返り血まみれで大人しくなったし
今のがガキっぽいもんな」さらり。

粋「Σ刺された本人少しは気にしよう!?」ひいいっ


晴明「どんな兄弟なんじゃ。」

千様「色々誤解とすれ違いがあってグレたり敵対したり色々とね。」


シロ「お前くたばりかけた割に偉く適当だな」

白「兄弟なんて喧嘩するもんだろ?」

蒼月「あ、うん。それくらいの認識なんだ」ちょっとホッ





犬神「ばうっ」べろんっ

粋「・・うん。慰めてくれてありがと Σあ。

ばくんっ



晴明「餌はこっちじゃぞ」あちゃー。






間。







テオドール「まだその話引きずっておられるのですか?」救急箱持参っ

粋「Σやっちゃった方としては普通引きずるだろ!? 」犬神のヨダレべったり。

テオドール「被害を受けられた方が許してるなら何時までもウジウジするだけウザいかと
それより私は
返り血まみれのその無駄になった血液が気になって気になって仕方な
粋「Σうおお信仰より食欲が勝ってる!
やべえ満月いつ!?」ひいいっ


彬羽「Σあ、今日か」はっ

蒼月「まさか月の満ち欠け暗記してるの お前」うわ。




千様「とか言ってる間に白君居ないわ」

家康「あの子 餌認識とかされ慣れてないからねえ」

シロ「慣れとる奴のが珍しいわ」きっぱり。



彬羽「吸血鬼を大人しくさせる札とか無いのか?」

晴明「そもそも国内で遭遇せんのでの
普通の魔封じ利くかのう。」うーん。







間。







魄哉「ただいまー。

おや?また来てたんですか」

晴明「暇なのだ。だと言うのにお前江戸城に仕事の邪魔しに行くと怒るであろうが「当たり前です」


蒼月「玄関先で漫才すんなよ

つか ジジイ。誰それ」


魄哉「ちょっと憑かれまして。」

幽霊「どうも」ぺこっ


家康「Σ総員待避ー!!」ひいいっ
粋「Σぎゃああ俺にも見えるううう!!」全力逃避っ

魄哉「こら殿 オバケ差別するんじゃ有りません」ほんとにもー。

家康「Σ無茶言わないで 私霊感ゼロなんだから!!」

幽霊「あ、そう思って 見えない人にも見える様に頑張ってます。」

粋「Σんな気遣いいらねええ!!あああ俺霊感マイナスなのにっ! 」ぎゃあああっ






石燕「えーと。つまり
わざわざ袈裟姿の魄哉さんに憑いて来たって事は 成仏したいのに出来ないとかそんな感じっすかね?」

幽霊「あ、だいたいそんなんです
それと 何で死んだのか覚えてないのも気になってて「そのパターンは知らない方が良い奴っすね」あーはいはいっ




晴明「あやつは人間嫌いな癖に 相手が死んだ途端親身になるのう。」

魄哉「石燕さんは生きてる人間アレルギーみたいな物ですからねえ
任せて良さそうですね」うんうん。




石燕「オバケってのは 何か理由が有るからこの世に留まっちゃうもんなんすよね
つまり その気になってる事を解決しちゃえば成仏出来るもんなんすが 何か思い当たる事は?」

幽霊「えーなんだろ
強いて言えば何で私死んだんですかね?」えーと。

蒼月「やっぱ知らなきゃ駄目なんじゃんそれ」



石燕「よし。細かい事は忘れてこの世で楽しく暮らしやしょう」

幽霊「Σそんなんで良いの!?」えええっ

石燕「下手に知って闇落ちして悪霊になるより良いんじゃないっすか?」


千様「死因思い出すのってそんなヤバいの?」

魄哉「そもそも大概の人は覚えてますから
忘れる時点で突発的な事故か 覚えていたくないレベルの悲惨な物だからのどちらかになりますね。」帰宅後の手洗いっ

晴明「対応ユルくて正解じゃな」うむ。




幽霊「そんなもんなんですか。
Σあ、お仲間が此処にもっ やっぱ結構未練多い人居るんですね」へー。

テオドール「私は幽霊では御座いません」御札まみれっ



幽霊「?

あ、認められないパターンか。
なんか細かい事どうでも良くなって来ましたねー」あっはっは


天から光スーッ。





魄哉「安らかに。」南無

一同(Σなんでか成仏した!!)






蒼月「Σえ?え?あんなんなの!?俺始めて見たんだけど!!」えええっ

魄哉「人に寄りますね
めちゃ素直な方だとお迎えもあっさりです」

晴明「察するに私の時はねぶた祭り並に派手であろうな」ふっ

千様「否定出来ないわね。」きっばり。





犬神「くはーっ」あくびっ

家康「犬神ちゃん 目の前で色々起きてるのにマイペースだねえ 」わお。






シロ「しかし 幽霊とはそうか
言われてみれば未練が有るから残っておるのだな」ふむ。


粋「そういや鏡子は 親より先に死んじゃったって未練で長年残ってて、その上成仏の仕方忘れたんだっけ?」

家康「だねえ。地獄太夫さんは自由奔放に生きたかったなあってのが未練だから 満足したら消えちゃうとか言ってたけど」ふむ。

石燕「アンタ等なんでその2人は平気なんすか?」困惑っ

粋「Σへ
え?なんでだろ?」

晴明「おなごに甘いだけじゃろ」きっぱり



蒼月「ふーん。鏡子ちゃんうっかりで良かったね
この世から美人が減るの勿体ないしさ。
それなら地獄ちゃんも ずっとあの人に逃げられっぱなしだったら未練残って消えないで済むし うわ良かったー」へらっ

シロ「お前ホントに自分の事しか考えとらんな。」引。

蒼月「何言ってんの
誰かの為にーとかって奴等も その人の満足してんのが見たいからそうしたいって勝手な願望でしょ?
結局は自分の為じゃん?」

シロ「Σう」


魄哉「あながち間違って無いから面倒ですね」うーん。



蒼月「ほら間違ってないでしょ?
綺麗事言うなよって話だよガキんちょ

Σあ、寒っこたつこたつっ」いそいそっ


粋「言いたい放題で嵐去ったな」うわー。




晴明「しかし あの娘そんなので留まっておったのか。
どんくさい幽霊もおるものじゃのー」うーん。

魄哉「あ、いえ
鏡子さんの場合は本人の自覚と事実が若干違うと言いますか」

千様「て言うと?」あら?



魄哉「まず、鏡子さんが取り憑いている大鏡
アレがポイントです。
あの鏡は鏡子さんが良い縁に恵まれる様にと ご両親が願って買った物だという話ですよね?」


家康「だね。 あの時代女の子が安定した生活送るのそれしか無かったらしいからね」うん

魄哉「しかし、鏡子さんはそんな両親に花嫁姿を見せる事無くこの世を去る事となった

ので、 ご両親に申し訳無くて魂がこの世に留まってしまった。と言うのが本人の思う未練なのですが」

シロ「ん?違うのか?」


晴明「あ、成る程のう
たった今蛇小僧の言っておった奴か」手ぽん。

粋「へ?」


家康「あ、鏡子ちゃん自身が誰よりも幸せな御嫁入りしたかったって事?」

魄哉「そう考えた方が納得行くんですよね。」頷きっ

シロ「まさかの 蒼月の言う事が正しかったのか」うっわ




晴明「そら満足しとらんから成仏出来んわな。
というか 満足しとらんのなら成仏の仕方も解らんわ」納得。

テオドール「ん?しかしそれでは」

粋「Σあ、そっか」はっ





彬羽「鏡子の奴
それこそ成仏出来ないんじゃ無いか?」冷や汗っ

魄哉「長い沈黙からの言いにくい事をありがとうございます」

テオドール「たった今 フラグ立ってる張本人が満足させなきゃ美人が減らないとか言っておられましたからね」うわー。


家康「箱入り娘ってやたら遊び人に引っ掛かるんだよねえ」あちゃー。

魄哉「・・良い出会いで上書きされるの願いましょう」




千様「そもそも始めにフラグ立ててたの白君の気がするのよねー

あの子やたらと無自覚にフラグ立てまくってるのに いつの間にか他に持ってかれてる様な気が。
ま、白君のまんまなら更に攻略難易度上がる気もするんだけど。」うーん。

シロ「ん?言われてみればそんなであったな。」ふむ




粋「そりゃどんだけ派手なフラグぶっ立てても本人が気がつかねえし進歩もなきゃ 他の奴等がフラグ持ってくっての」

彬羽「そういう点まで方向音痴かあの馬鹿は。」納得。







小太郎「ごめん晴明 犬神のお守りありがとなー。
あれ?白 なんで犬神の頭に」わおんっ?
白「しーっ」


一同(Σめちゃ近くに隠れてた!!)はっ





テオドール「あれ? そんな所で何をされておられるのですか?」まだ御札まみれっ

白「何でだろうな」ジト目。



鏡子「あら皆さん お集まりで何をされてるんですか?」居間の鏡にどろんっ

一同「Σぎゃーーっ!!」びくううっ

鏡子「はい?」

晴明「すまん。ちょっと怪談をな」

鏡子「あら この家でそんなのしたら本物来ますよ?」

シロ「う、うむそうだな 噂をすれば影は心臓に悪いな確かに」心臓ばくばくっ

鏡子「私何もしないのに怖がらないで下さいよー」もー。





白「で、フラグって何だ?」

彬羽「今聞くな
ややこしくなるから知らんで良い。」

晴明「この童にゃ少し教えといた方が良いような気もせんではないがのー」うーん。







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