小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

2月16日

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【芝居小屋】




皐月「ちゅー事でバレンタインは皆豊作やったみたいで
今年も商売繁盛しそうやなー」あははっ

粋「お前それ女として言い方どうよ。」引。

皐月「アンタも毎年恒例売店のおばちゃんから貰て良かったな」

粋「Σなんで知ってんの!?」



テオドール「そういえば つつじさんって皐月さんから貰えたので御座いますか?」

つつじ「悪意の無い真っ直ぐな目やめい。
あん人はわてが貰た物を平らげるのポジションどす」けっ


白「金平糖1つくらいやっても良いと思うぞ」ひそっ。

皐月「甘いな。あの男はんな真似したら即高砂屋とか勝手に盛り上がるから甘やかしたら終いやねん。」けっ

テオドール「幼馴染みだけあってよくお分かりで」わお。


粋(色々すっ飛ばして既に長年連れ添った老夫婦みたいなんだよなあ。)

つつじ「哀れみの目で見んなそこ」

粋「いや、違う意味で哀れつか
ん?哀れなのかなコレ」えーと。

テオドール「是非はともかくお相手が居るだけ 良いのでは御座忌ませんか?
私なんて 色恋は愚かひたすらぼっち人生に御座いましたのでその手の事とは一切縁が
粋「Σもう良い! なんか聞いてて辛いからっ
よく平然と色々暴露出来るなお前!!」

テオドール「んな物人生において重要だと思っておりませんし。」しれっ

粋「Σ何この逞しい草食動物!」


皐月「何や アンタは重要視しとんのか。」ほうほう

粋「Σえ」

つつじ「の割には浮いた話無いな?」おやー?


テオドール「地雷に御座いましたか。申し訳ありません」あちゃー

粋「いやあの。
縁が無いわけじゃないんだけど」えーと。

一同「Σええええっ」驚愕っ

粋「泣くぞ」


白「あ、そっか。今こんなだけど 昔荒れてたもんなお前」手ぽん。

粋「・・本当の愛は無かった気がする」ぼそり。


つつじ「ガキ言うてもエエよなトシに 何をやらかしとったんやアンタ」ドン引きっ



テオドール「てっきりお仲間かと思えば
人に歴史ありに御座いますねえ」わお。

皐月「歴史言うても黒歴史みたいやけどな
なんや肉食なんか草食なんか解らんのは血筋なんか」



つつじ「あー。この人ホンマ解らんもんなあ」うーん。

白「ん?」貰い物もぐもぐっ

皐月「花より団子過ぎて見事に解らん」うん。



粋「つーか兄貴は他のもワケ解んねえからな
考えて無いと思ってたら考えてたりするし。その逆もあるし

つか 兄弟なのに兄貴は人外ベース。俺は人間ベースなのワケ解んねえし」むう。

白「上手く混ざってなかったんじゃないのか?」

粋「何が?」

白「さあ?」はて。




テオドール「あれ?白さん人外ベースなので御座いますか?
人にもアルビノとかおられますよね?」

粋「ツノ忘れ照るのはこの際置いといて
白髪と威圧感はバケモノ100%の婆ちゃんそっくりらしいぞ」

皐月「威圧感有る婆ちゃんて何やねん」



白「あれ? ひょっとしてじじいが俺に後継げ煩かったのって ひょっとして婆ちゃん似だからか?」ふむ。

皐月「あーあの爺さんなら有り得るなあ」

つつじ「上手くまざって婆ちゃん似やったら あんさんもクソ重い役職持ちにされとったかもな」

粋「Σ俺茶髪で良かった!」ひいいっ




彬羽「成る程。老舗料理屋の秘伝のタレみたいな物か」ふむ。

テオドール「混ざってるの意味がよく解りませんでしたら調度出前に来られたので とっ捕まえました。」どやっ

粋「毎度毎度大変だなカラス。」わお。


白「で、何が秘伝のタレなんだ?」

彬羽「流れで解れ 手前らの事だ」

粋「いやごめん。俺も解らねえわ」


彬羽「例えが解りにくいか?」

皐月「全く解らん」きっぱり。



つつじ「あー。何となく解るかも知れへんわ
ああいう所ってでっかいツボとかにつぎ足しつぎ足ししとるよな?」

彬羽「だな。だから大概の場合きっちり混ぜて使うんだが」

テオドール「あ! 混ぜ忘れて使っちゃったパターンに御座いますか!?」

粋「成る程みたいな顔でこっち見んな」


彬羽「いや、器がでかけりゃどうしても下に濃いものが沈殿してな 上はうっすくなる。」真顔。

粋「今度は表面の薄いの扱いかよ。」



皐月「成る程 底にたまった濃いのがアンタで。アンタが大半持ってった後の残りがコイツか」

テオドール「Σ成る程!」おおっ

粋「Σうおちょっと納得しかけた! 何!?そういう物なの!?」えええっ


白「そうか だから俺が深く考えない分 お前変な事気にするんだな」ふむ。

粋「Σ畳み掛けやめて!俺貧乏くじ過ぎね!?」えええっ



つつじ「そういう物なん?」

彬羽「混ざる混ざらんと言うから 半分冗談だっんだが。」うーん。

つつじ「あんさん冗談言うイメージ無いからややこしわ」




皐月「まあエエやん 上澄み液や思えば
そう思えばあっちが沈殿物やで?」

白「良かったな。 豆腐なら湯葉出来るぞ」うん。

粋「Σまた要らん事ばっか知ってるし!」

テオドール「Σえ。湯葉ってお豆腐から出来るんですか!?」えええっ

彬羽(すまん。この前俺が教えた奴だ)目そらしっ



粋「てかそれも結局豆腐メインじゃねえかよ!
とことん付属品かよ俺」とほほ

白「正月とかなら湯葉メインになるぞ」

粋「Σそれも地方によるんだよ!!」


皐月「そうなん?」

彬羽「使わん地方は存在さえ知らないレベルだな」うむ。



粋「あーはいはい 所詮上澄みだよ俺は
雑用は雑用らしく掃除でもしてきますーってんだ」けっ。


皐月「あ、拗ねた」

つつじ「からかい過ぎたやろか」ありゃ




テオドール「でも あれ?
確かにあの方ベースは人間に御座いますが
白さんより珍しい 隋獣『勾陣』なので御座いますよね?」おや?

白「本人最近忘れてるぽいけどな。」うん。


彬羽「ん?元々は自分の意志で化けれなかったか?」

白「最近暴走で戻ってばっかだから記憶飛ぶし
その度俺が無理矢理抑えつけてるから 記憶曖昧でなれる事も忘れてるかも知れない?」うーん。

皐月「なんで退化しとんねん。」

白「あいつが自分で自分使いこなせたら 俺も勝てるか解らないってじじいが言ってたぞ」

つつじ「Σ魔王超えの素質かいな!」ひいっ






皐月「使いこなし無理ぽいけどな。」



テオドール「んなベソかかなくても お手伝い致しますので。」苦笑

粋「Σかいてねーし!
つかお前は兄貴の下僕だろ ほらご主人様の所帰れよっ 」ふて腐れっ

一同(ダメっぽいな)ああうん。



皐月「えーと。話もどそかー

まあそんなこんなでバレンタインで浮かれとったら1ヶ月後にはホワイトデーや
くれぐれもラチられんようにな」

彬羽「どんな注意喚起だ「芸能人なんてそんなもんや。」



つつじ「今年も来てくれたお客はんらに何ぞお渡しする感じかいな?」

皐月「こればっかしは派手にやると危険やもんな」うんうん。

テオドール「しかし イベント事で大人しくというのは こちらの趣向にイマイチ合わない様な」うーん。

皐月「かといってなー。役者1人1人がくれた子1人1人にお礼するのは無理有るやろ? どうした物かとなあ」うーん。




彬羽「いつもと違う感か。
よし お前らちょっと服取り替えてみろ」

白・テオドール「へ?」

皐月「お!成る程 感謝を込めて洋装デーか!」手ぽんっ

つつじ「あの、うち芝居小屋どすえ?」



皐月「ええんちゃう?言うて各自の固定のファンで持っとる様な物やろ?
たまにのサービスって事でどやっ」

つつじ「てかそれやんなら わても着なあかんのじゃ」ええー。



彬羽「で、どうだ?」


テオドール「えーと。それがそのー」困惑っ

皐月「アンタそれ襟逆やで」

テオドール「この際私は適当で良いかと

それより その。」

つつじ「ん?どないした?」





白「・・・。」

無言で裾折り折りっ



一同(Σ微妙にちっさいの再確認してる!!)

テオドール「洋装はそこら誤魔化し利きませんので 申し訳御座いません。」苦笑


白「似合わないし 無くて良いと思う。
似合わないし。」

皐月「二回言うな ごめんて。」


つつじ「んー。何やろ
似合ってないっちゅーか なんか微妙に違和感が」うーん。




粋「いやこれは 髪型さえどうにかすればいける!」きらーん。

皐月「Σうお!出た敏腕スタイリスト!」おおおっ

粋「よし兄貴! ちょっと弄ってみようかっ」わははははっ

白「いや俺はこれ嫌「はいはいはいはい。お仕事お仕事っ
試しにちょちょっと整えてみよー!」てきばきっ




彬羽「誇れる才能あんじゃねえか。」

皐月「うん。 本人自覚しとらんだけでな」

つつじ「あん人あんなんばっかしやなあ」




粋「あ。テオごめん
お前はそれどうやっても似合わねえわ」きっばり。

テオドール「Σ知っておりますよ!!」



白「お前 自分はすぐ拗ねるのに人にズバズバ言うのやめた方が良いぞ」むう。


一同(Σこの短時間で違和感無く仕上げられてる!!)おおおっ



粋「・・おかっぱってどうしよう」うーん。


つつじ「Σうおしまった! やんの!?ホンマにわてもやらなあかんの!?」ひいいっ

皐月「コレ上手く仕上げたら昇給「よっしゃ 創作意欲沸いて来たあっ!!」





彬羽「さて。仕事に戻るか」そそくさっ

白「逃げるな元凶」むう。





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