小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

8月20日

f:id:t00c:20210818173941j:plain







晴明「おや。雨じゃな」ほう。


小太郎「最近普通にうちに居るな」わおんっ


晴明「国の守護も暇なのだ
察しろ犬ころ」

蒼月「いや 結界から出てくるの自分もキッツイんじゃ無かったの?妖狐でしょ?」

晴明「多少ビリビリするが 退屈よりはマシだ。
退屈は心を蝕むぞ」



魄哉「蝕まれるのは御自由にどうぞですが
勝手にうちの食べ物飲み食いしないで下さい
まーた高いのや珍しいのや お菓子の類ばっかり」ほんとにもー


晴明「稼いどるのだろ ケチケチするな」しれっ

魄哉「しまいにゃシバきますよ この野狐」

晴明「そこらの狐と一緒にするな
お前とてスズメだろが
蒼月「狐も鳥もケダモノだよねー
やっぱ時代は蛇でしょ?」

家康「Σこら蒼月 まざんないのややこしいっ」



シロ「毎度思うのだが 何の戦いなのだコレは?」

テオドール「御自分の種族こそ至高。という事で御座いましょうかね?」うーん。




白「そういや晴れてる時の雨って 狐の嫁入りって言うんだよな?」晴天指差しっ

粋「うん。そうだけど 兄上空気読んで」

小太郎「Σあ。ホントにお天気雨だ」わんっ



白「なあなあ これなんで狐の嫁入りって言うんだ?」

晴明「相変わらず好きに生きとる童子だのう」うーん。



魄哉「そう言えば
結局奥様ってどなただったんですか?」真顔。

晴明「おいやめろ。そう言う繊細な事を人前でズバズバ聞くな」


魄哉「気になってたんですよねえ
陰陽寮にお子さん というか何代か後の子孫の方がおられるからには何方かと所帯を持たれたんだろうなーと

しかし
どこの物好きがこんな常識無しの捻ねくれた屁理屈陰陽師と「いい加減怒るぞ。」

魄哉「常識無しと言われたく無いなら高いお酒ばっかポンポン空けるのやめて下さい。」




家康「あ。 天海
ひょっとして酔ってる?」

魄哉「バレました?」にへっ

晴明「Σ相変わらず酒癖悪いな!」



千様「え?晴明さん 奥さん居たのー?
えーどんな人?聞きたい聞きたい」わくわくっ

小太郎「こいつくらいそういうの想像つかない奴も珍しいよな」わんっ

蒼月「何言って口説いたの?」ちょっとわくっ




晴明「いやそのな
別に所帯は持っとらんでも 子は成せるのだぞ?」

千様「うわ。思ってた数倍最低な答え帰ってきたわ」うっわー



白「なんだ 責任取らなかったのか」ふーん。

晴明「Σなんでそういう事は詳しいんじゃ こ奴は!」

粋「兄貴は頭空っぽだけど変な事は無駄に知ってんだよ」

白「役者なめるなよ
舞台裏ただれてるぞ」どやっ

テオドール「Σえ。そういうお仕事だったのですか!?」えええっ

家康「はいはいどうどう。
その辺後で説明するから」どうどう





魄哉「え? つまり妻子放置してたんですかアンタ」生ゴミ見る目っ

晴明「いや待て その目やめい
平安京では至って普通だったと思うのだが?」

魄哉「他所は他所 うちはうちって言うでしょうが!
うわ ちょ 最低にも程があります!!」ひいいっ

晴明「Σお前は千年生きてて何故に思春期女子並の価値観なのだ!?」

魄哉「誰がオカマかこの野獣!!」くわっ

晴明「言っとらんわ! 水かぶって来い酔っぱらい!!」むかっ




石燕「そういう物だったんすか?」

鏡子「あー 結構あったみたいですねえ
特にやんごとない身分の方とかは。
基本 奥様の家に旦那さんが通う形でしたので そのまま放置で そういう事になっちゃう事も少なく無かったようで」苦笑。

千様「鏡子ちゃんのご両親が娘の将来心配しまくってたっての納得だわ」ため息。

鏡子「まあ その前にポックリ逝って地縛霊ですが。」にっこり

シロ「笑えんわ」きっぱり。





晴明「まあ鳥から見たら歪かもしれんがな

オシドリとか夫婦円満の代名詞だしの」ふんっ



魄哉「は? オシドリはあれ毎年ツガイの相手違いますよ 一緒にしないで下さい」むかっ

晴明「Σ知らんわ!
なんだ大概お前らも爛れとるではないか!!」

魄哉「だから一緒にしないでくれと言ってんですー!!」くわっ



白「酔っぱらってたち悪いな」うん。

千様「ああなると面倒いのよねー」うんうん



魄哉「だいたいどいつもこいつも乱れ過ぎなんですよ!
オシドリはまだマシです
皆汚れを知らない小鳥ですが?の顔しながら結構 他所のツガイにちょっかい出してますし
ペンギンなんて隣近所親兄妹関係なくヒナ育てながら乱行三昧っ」くううっ

晴明「おい。私は何の愚痴聞かされとんのだ」

蒼月「てかペンギンってそうなんだ」へー。




魄哉「全く 色即是空色即是空。」数珠じゃらじゃら南無南無


粋「こう言う所は坊主らしいんだよなあ」うーん。

千様「てか僧侶である事に逃げてるわよね」

魄哉「そういう生臭いのは嫌いです」きっぱり。


白「だな。
お前めちゃめちゃ一途だもんな」うん。






一同「・・・」


白「ん?」





魄哉「何のお話でしょう?」
白「ごめん。今度やる演目とかぶった。」すっとぼけっ




家康(そっか
皆結構気付いて無いし知らないんだっけ。)あちゃー

千様(何百年引きずる気かしら こいつ。)うーん。



魄哉「演目ですか
それなら仕方有りません ね?」※先立たれ既婚者(色々トラウマ負ったのでタブー。)


白「うん。間違えてごめんって」目そらしっ

粋・テオドール「??」




晴明(色々と成る程。 察した)うむ





白「で、結局なんで天気雨を狐の嫁入りって言うんだろ」ふむ。

彬羽「そりゃ 晴れてるのに雨が降るなんざ奇妙だろ?

それを狐に化かされてるのかって例えたのが始まりとか何とかだ」

千様「あら。お帰りなさい」


白「ん?なんでそれで嫁入りだ?」

彬羽「一説に寄ると 嫁狐の親狐が娘の嫁入りに涙するのが雨になるとか言うな」

蒼月「一気に絵本の世界観だね」ああうん。


魄哉「・・・・。」

晴明「他所の狐は嫁入りに涙するのにとか言いたいのだろうが
お前の言葉を借りるなら他所は他所うちはうちだからな?」

魄哉「ちいっ」

晴明「Σ舌打ちやめい!」




彬羽「なんだ また年寄り同士揉めてるのか?」

魄哉「カラスって伴侶を大事にするそうですね
お話が合う理由が納得行きました」ひっく。

彬羽「Σは!?」



粋「いやそいつ1人もんだろ」

テオドール「あれ?一二三さんの母君は Σはっまさか彬羽さんも!?」引きっ

白「一二三は山に落ちてたんだぞ」きっぱり

テオドール「Σ日本ではその辺に子供落ちてるんですか!?」ええええっ



彬羽「Σだから俺はいくつだと思われてんだ!」

蒼月「お前老け顔なんだもん。」きっぱり





家康「はい。お酒その辺にしとこうか
はた迷惑になるからねー」どうどうっ

魄哉「ですね。
寝ます」

ぱたり。 ぐー



晴明「酒癖の悪さホントに変わらんのー」やれやれ

鏡子「平安時代の時点で既にこんなだってんですねえ」あらまあ。

千様「年季の入った純情ジジイよね
あー めんどくさっ」



晴明「言っとくが養育費はきちんと払っておったからなっ」ふんっ

蒼月「その辺は人間の流儀で行くんだね」へー。

晴明「いや そりゃあ
おいこやつが一番危ないぞ」冷や汗っ






>サイトトップに戻る