小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

6月24日









家康「ジメッとして嫌だねー」

鏡子「梅雨ですもの」どろんっ

千様「ねー。皆まだ帰って来ないしー
晩御飯は作り置いてくれてたけど なんかやーね」だるーん。



襖がらっ!


家康「お?晴明さん
雨でジトジトやだねえ」へらっ

晴明「何を気楽な 」ギロッ

千様「何?怖いわよー?」えー


晴明「お主等 化け物屋敷に住んどるのに気がつかんのか」ため息っ

家康「いやー私天海のお墨付きの霊感ゼロ野郎だし」わははっ

千様「アタシ能力無効化しか出来ないからー 探知とか無理なのよねー」のほほーん。

晴明「まあお前等は仕方がないとして
他の奴等は」きょろっ


小太郎「皆今日出てるぞ」わんっ

晴明「Σげ」

小太郎「魄哉はいつもの江戸城残業。て事は警備の忍軍もだから挿音も残業。
で、白達 妖怪組はなんかまたややこしいのとドンパチしに行ったぞ」わんっ

晴明「Σタイミングが悪すぎるっ!」ひいっ


家康「ん?あれ
ひょっとして なんかヤバい感じ?」

晴明「悪いところではないわ!
ほれ 鏡の娘っ
お前なら解らんではなかろ ちょっとあの雲写してみよっ」

鏡子「へ? はいはい少しお待ちを

Σぎゃっ」びくっ

千様「え?何が写ったの?」え?え?




鏡子「こ、こんなの映りました」

雲の真下にドロドロ百鬼夜行

家康・千様「」


小太郎「えっと

あっ!千様の能力無効化なら」わんっ

千様「アタシの使い所が難しいのよ
晴明さん その辺どう?」

晴明「あの手のは低級過ぎて獣と変わらん。能力らしい能力も無いのでの
無能力化食らった所で 刃物持った暴徒の軍団と変わらんわ」

家康「てか なんで!?
この化け物等何しに来るの!?」ひいいっ


晴明「こげな物 平安時代には月1感覚で有ったぞ」

家康「Σマジですか!?」ええっ

晴明「うむ。あの時代なんやかんや ごく1部以外は地獄の生活しとったからの 恨みからの化け物はガンガン生まれとったのじゃ

てわ、都この手のに恨まれる=呼び寄せやすいんで 忙しかったぞ」


小太郎「あ!それでお前 戦国後のこの国全体に封印かけたのか!」わんっ

晴明「お。鋭い犬じゃの
そう言う事じゃ 私がおらなんだら今も週一百鬼夜行じゃ 有りがたく思えよ 将軍」どやあっ

家康「あの 大変ありがたいんですが
封印してるなら あの百鬼夜行は何故に起きてるんで「網がでかいと 網目もデカなるんじゃい。多少取りこぼすのはしゃーなしと思え」どやっ



小太郎「よし!じゃ俺増援呼んでくるっ
魄哉と白達どっちが良い?」わんっ

晴明「居場所がハッキリしとる方で頼む
時間が惜しいのでな」

小太郎「解った 江戸城走る!」たたっ


晴明「聡い犬で助かるわ
さて、霊感無しと女に手伝わせるのはさすがにな ん?」


コマ『私のバズーカで吹っ飛ばしましょう』内蔵バズーカがこんっ。

晴明「うむ。からくり娘
お前は拓けた所向き故 ここの警護を頼む
おそらくもう数匹は町中に入り込んでるでの、町人に死人出るわ」

コマ『人間は脆い。

石燕さんを呼んできましょう』カタカタっ


晴明「Σお! 化け物絵師はおるのか!」おおっ

千様「あ、そいや晴明さんて石燕さん高評価よねー」

晴明「当たり前であろ
何の訓練もせず独学であの能力ぞ
最悪1人でやらねばと思っておったがこれは心強いっ」おおっ



家康「〆切直後 + 雨の日具合悪くなるデリケートさんだから瀕死だけどね」

石燕「あー アッタマ痛いっす」ずるりっ

晴明「Σ不健康の極み!!」ひいっ




与一「雨や曇りの日は どうも肩こりその他が悪化するらしくてな。
〆切で肩バッキバキになっていた為 えげつない頭痛を起こしとるらしい」はーやれやれっ

晴明「Σお前体動かさんから そんな事になるのだぞ!」

石燕「晴明さんだって トシなんだから塩分控えろって 飛天さんに注意されてたじゃないっすか つか大声辛いっす。」頭いたーっ

晴明「塩分に関しては 細く長く生きるつもりなんでほっとけ

てかお主な 一応生粋の人間であろうが 地元の為に気張ろうとか思えんのか」呆っ

石燕「そこらの人間なんて 何匹どうなろうが知ったこっちゃないっすよ」
晴明「Σそ、そうか」びくっ

家康「ごめん。悪気はないんだよ
石燕ちゃん純粋に人間嫌いだから」


千様「晴明さんシッポ出たわよ」

晴明「Σあ」わたわたっ

コマ『ベテラン陰陽師ビビらす闇っぷりさすがです。』カタカタっ



晴明「しゃーない。
ワン公も伝達に行ったし 増援来るまで私1人で応戦と行くか」ため息っ


家康「Σえ。私頑張れば行けるよ!?」銃じゃこっ!
晴明「喧しい 仮にも将軍じゃぞ前線に出たがる癖どうにかせい馬鹿者。
お前がポックリ逝けば また乱世になるじゃろがくそたわけ」ふんっ
家康「Σう ド正論っ!」


石燕「あっしは色々無理っすけど
与一さんなら貸すっすよ?」

与一「お前 また勝手に」むかっ


晴明「あー いや ソレはなあ。」うーん。

与一「ん?」



晴明「私では使役出来る気がせん
では行ってくるので留守頼んだ」すたすたっ


石燕「与一さん 大事な所でどんくさいっすからねえ」さすがっ

与一「Σ己等まとめて針ネズミにするぞ!!」むかあっ


鏡子「まあまあまあまあ。」どうどうっ


千様「けど、晴明さんがフラフラしてて良かったわねー

でもなんで百鬼夜行こっちに向かって来るの?都じゃ無いわよ?」

石燕「あーそりゃ
この家が有るからっす」

千様「Σへ?」

石燕「この家って 真下に地上に置いとけない様な呪具やなんやを魄哉さんが封印しまくってるっしょ?
で、本人無意識っすが 白さんが居る事でめちゃでっかい重し乗っかってる状態っす。

けど、多少は臭いが漏れるってか 封印されてない下等妖怪にしたら蛾が松明に集まるみたいな そんな感じになるんすよねえ」


千様「な、成る程ね」うっわ

家康「石燕ちゃん
生まれが違ったら 本気で凄い陰陽師になってそうだよね」わおー


石燕「いや あの人見てたらそうも思えないっすよ?
なんせあの安倍晴明っすからねえ

めちゃ文句垂れてやしたが、やんやかんやで今回もちょちょいっで終わりしょ。プロは凄いっす」苦笑





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晴明「Σどわあああああ!!」だだだだだっ!

巨大牛鬼「ぶもーっ!」どどどどどっ




晴明(しまった! 隠居生活長かったせいで 今戦闘方式神持っとらんの忘れておった!)ひいいっ

百鬼夜行うーろうろっ


晴明(しかも思ってた数倍が多い
Σあ、しまった 今日赤口かっ!?)

赤口 : 昼の一時のみ休息する赤口鬼と言う激強鬼が名の由来。昼の一時以外は何しても凶となると言われる日
尚、陰陽道でのヤバさは仏滅の比では無いとされる




晴明「ちいっ! 分が悪いわっ」

符ばばっ

牛鬼「Σぶもっ!?」

晴明「滅!」くわっ

閃光カッ!

牛鬼「Σぶもーーっ!?」目抑えじたばたっ


晴明「うむ。大して効かんわっ」

家根の上ぴょいっ





晴明「あー 私も耄碌したものよの

そもそも私とて命かけて人間護る義理はないのぞ」ぜーぜーっ


妖怪うろうろうぞうぞっ




晴明「・・なーんぞ 昔を思い出す光景よのう」







襖すぱーん!


長屋の住人「Σうお 何だアンタ食事中に「じゃかあしい!モノノケじゃモノノケ!
己が飯になりとうなければ身1つで逃げよ!」くわっ

住人「Σえええ!?」

奥さん「Σぎゃっ ちょっとアンタ外外っ!」ひいいっ


晴明「モノノケは火を嫌う 松明、提灯、行灯何でも良いわ忘れるな!

壁失敬するぞ!」

住人「Σえ。ちょ



晴明「滅!!」

壁どむっ!!

住人「Σちょっとおおお!!」ぎゃああっ


奥さん「アンタ今は逃げなきゃ!
ほら命のが大事だよっ」

住人「うっ 行くぞどちくしょおおお!!」提灯持ってダッシュ

晴明「それで良い

ほれ、隣のお前らもさっさと逃げい 食われるぞ!
安全な道なら確保しておる とっとと行け」びしっ

隣の家族「Σはい!?」

ちびっ子「おじちゃん誰「こう言う時はお兄さんと呼べ お主の為ぞ」真面目っ




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【町外れ 丘の上】




町人「なあ、 あの陰陽師っぽい人の言うとおり来たけど
此処で良いのか?」きょろっ

奥さん「此処来るまでの道の御札で妖怪達襲ってこれなかったみたいだし
合ってる と思うんだけど」きょろっ

ちびッ子「ねえ。なんで子供は道の方なの?」

母親「さあ?何でだろうねえ」


町人一同(めちゃ見晴らし良いけど大丈夫か 此処。)びくびくっ




庵「ねえ。その乱入してきた陰陽師ぽいのって」

隣のおばちゃん「あーうんうん。アレはホントの陰陽師だよー
言葉遣いとか偉そうなのとか本で読んだ通りだからねー
おばちゃん見た事無いけどね ピンと来たんだよー」うんうんっ

庵「あ、うん。おばちゃんの愛読書の主人公誰か解っちゃったよ」ああうん。

ひな「聞く限り 晴明さん1人で駆け回ってる?」

朱禅「ぽいな。最悪役にたつか解らねえけど俺も手伝っ「んー。皆の警護のが良いかも?」

朱禅「・・うん。無能力蛇でごめんよ」ずーん。


庵「ん?あれっ」きょろっ

ひな「どうしました?」

庵「あ、いやさ
ほら 逃げる時の順路? アレには解りやすく御札貼ってたでしょ
いかにも魔除けって感じの
なんか此処には 無いなって。」

ひな・朱禅「Σえ」きょろっ

庵「ひょっとして 貼り忘れとかだったら嫌だなあってさ」冷や汗っ


住人一同「Σえええ!」ひいっ


長屋の奥さん「だだだ大丈夫!
ほら 化け物は火を怖がるって言ってたし!
ちゃんと提灯持ってきましたよ!」ほらほらっ

長屋の旦那「おう!俺も行灯両手に持ってきたわ!」


庵(Σ 火!?)ええっ

ひな(あら? 私が知る限りは)あら。

朱禅(怖がる所か自ら発火しまくる奴等ばっかなんだけど!?)


百鬼夜行『見いつけた。』うぞうぞうぞっ

一同「Σひいっ」ぞわっ




ひな「あらー やっぱし火怖がってない」ひええっ

庵「晴明の奴 何のつもりか知らないけど
やるか。」袖まくりっ

朱禅「おう。出刃持ってきて正解だったわ」




晴明「よっし連れおった!
出でよ 犬神っ!!」


庵・朱禅「Σへ」


犬神「わおおおおーーんんんっ!」
ずずんっ

百鬼夜行「Σ!!」びくっ



庵「相変わらずデカっ!!」ひいっ


犬神「きゃうん?

わうっ!わんっ」シッポふりふりっ

ひな「あら?犬のあの構えは」あらあ

晴明「子犬の狩りの練習遊びじゃ」



どがしゃああ!!

百鬼夜行「Σぎゃああああっ!!」ひいいっ



ひな「あの、大丈夫なんですか?
犬神ちゃんって確か」

晴明「うむ。なりはデカイが頭は子犬
故にまだ訓練がな」

庵「あの、それ私達大丈夫なの?」


晴明「だから 獣の嫌う火を持たせてるであろう?こっちには来んわ」しれっ

庵「Σそう言う事!?」えええっ





彬羽「てか 手前
人間エサにしたろ」

晴明「Σうおう」ぎくっ


ひな「あら彬羽さん」

彬羽「小太郎が血相変えて来たから急いで戻ってみれば」

庵「って事は」



白「お前等 人の留守中に何はしゃいでるんだ?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴっ

百鬼夜行「Σ!!」びくううっ


テオドール「知能の低い三下妖怪にもちゃんと恐怖は有るので御座いますねえ」

粋「うん。兄貴の圧は本能に来るから」うわー。





魄哉「一応加勢に来ましたけど
ほぼ終わってたみたいですね」おやまあ。

晴明「Σ遅いわバカタレ!」くわっ

魄哉「しゃーないでしょ!
僕は政務ポイして来れないんですからっ」

晴明「喧しわ!政務と人命どっちが大事か!!」

魄哉「Σまさかの人からもっともな意見!」

晴明「じゃかあし湿気と高温と 久々走り回ったので目が回っとんのだ!!」ぐらぐらっ

魄哉「Σそれ熱中症で え。ちょ Σ晴明さーん!!!」


ばたーん!!







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シロ「ふむ。成る程そう言う事であったか」冷風びゅおおおっ

晴明「うむ。あやつは自分も笛の名手だなんだと持て囃されておった癖にの
人の事を凄い凄い 話がもっと聞きたいと変に懐いてきおっての

物好きもおるもんじゃい 物好き過ぎて早死にしよったがな」熱中症ぐーーったり。


シロ「そうか。 その純粋バカが都の平穏を願っていたというお主の昔の友の事か」成る程な。

晴明「さすがに死人との約束は破れんわ」けっ





千様「なんか いつになく本音だだ漏れなんだけど」こそっ

魄哉「暑気あたりで意識朦朧としてるんですよ」あーあ。

家康「こりゃ回復してから うわああ!てなりそうだねえ」苦笑。

魄哉「だから 絶対からかったりしないシロ君に介抱お願いしたんです
調度あの子冷気出ますし。」





シロ「そうか。適当なジジイだと思っておったが
その心意気見事! 今後はお前の町の維持俺も手を貸すとしよう!
土産話は多い方が良いだろうしな」キリッ

晴明「暑苦しい時に暑苦しいガキよのう」うーん。






白「からかわなくても 晴明ああああってなるんじゃないか? あれ」

彬羽「・・だな」あーあ。





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