小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

9月11日

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粋「って事で 兄貴からの差し入れなー
お前こういうの好きだろ?」
珍味の詰め合わせどんっ

晴明「ほう。これはこれは」おおっ


テオドール「芝居小屋のお客様から沢山頂いたそうで
白さん濃い味苦手に御座いますし、勿体ないと申されまして。」荷物よっこらしょっ

晴明「あの童子も大概お子様舌よの
私としては有り難いが。

しかし2人揃ってお使いさせて申し訳ないな」ごきげんっ



テオドール「なんせ量が多いもので」苦笑。

粋「俺1人で運べるっちゃ運べるんだけどな。
ひっくり返ったら見た目悲しいだろって 兄貴変な所細かいよなー」わははっ

晴明(腰巾着2人に仕事与えて羽のばしとるな さては。)察し


粋・テオドール「?」


晴明「いや何でもない 茶ぐらい出すのでのんびりして行け
調度良いしな。」

粋「ん?何が?」



晴明「ぶっちゃけお前ら私の式神にならんか?」真顔。

粋「こら待て いきなり下僕になれってか」

晴明「段階踏めば良いのか?」

粋「Σどんな段階踏んだらはいそうですかって使役される側になんだよ!!」

晴明「お主の祖父は契約しておったぞ?」

粋「Σそういやそうだった!!」

晴明「妖怪と言えど生活の安定は魅力的らしくてな
その点契約期間中は一定の給金は出すし 活躍に応じて賞与も出「Σどこの契約社員!?」



テオドール「申し訳ございません
私、既に白さんの下僕の為お断り致します」きっぱり。

晴明「うちは副業可だが?」

テオドール「いえあの 粋さんは火力系として納得なのですが 何故に私までスカウトされているのでしょう?
血も吸えない吸血鬼に御座いますが」困惑っ



晴明「『面白い』のは立派な仕事ぞ?
お前ちょっとつつけば灰になるであろうが。」

テオドール「Σ主に恐怖で崩れてるのですが!?」

晴明「ほうそうか。どれ1つ怖がれ」

びっくり箱ぼんっ

テオドール「Σあーー!!」ざらららっ

粋「Σ怖さのハードル低っ!!」




テオドール「ぜぜぜ絶対に貴方とは契約致ししませんっ!」ぜーぜー復活っ

晴明「Σなんと!?」がーん。

粋「なんで承諾すると思ったのお前」えええ。





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テオドール「真に申し訳ございませんが 晴明さんの所へのお使いは今後無しでお願いしたく御座います」ずーん。

白「虐められでもしたのか?」びっくり。

粋「うん。すっげえしつこかった」遠い目



魄哉「鏡子さん
ちょっと晴明さん宅の鏡と繋げて貰えますかね?」にっこり。

鏡子「可能ですが ケンカしないで下さいね」ちょっとびくびく

ガガッ ピー。




魄哉「うちの子に何さらしてくれたんですかクソ狐。」
晴明『来ると思ったわ
すまんな。暇じゃったのじゃ「いっぺんくたばれ。」




家康「あーあ。キレながらどんどん鳥化してる」あちゃー

蒼月「あのジジイ バケモノ丸出しになると怖いよねー」あーあ。

千様「基本過保護だから 弱々しい子が虐められると即キレちゃうのよねえ」あらー


粋「あの、姉ちゃん。
トドメやめたげよ?」

テオドール「・・弱々しい。に御座いますか」ずーん




魄哉「だああ!毎度毎度毎度っ

鏡越しじゃらちがあきませんっ!
直に話し合いましょうっ」イラアアッ

晴明『おいおい鏡割るで無いぞ
全くお前は短期で困 Σあ。』

ぶつんっ


蒼月「はい。通信ここまでね
とっととタイマン行ってこいよ」

鏡にカバーかぶせっ


家康「お。さすが」

千様「鏡子ちゃんの身の安全優先ねー」






魄哉「では江戸城行ってきますので後色々お願いします。」むかむかっ

彬羽「は? 休日出勤か? お前も大変だな」


千様「彬羽君にも説明しとく?」

家康「だね。
また変な事になったら何だし」うんうん。






間。






石燕「で、魄哉さんも晴明さんも行方不明っすか?」えええっ

白「どっちも何使っても連絡取れないんだ」困惑っ


家康「思ってた数倍変な事になったああ!!」ひいいっ

彬羽「落ち着け。

あの2人の事だ ブチギレて本気でやりあったとしたら今頃江戸城くらい吹っ飛んでるだろ
周りに被害が無いって事は 少なくとも生きてるって事だ」

蒼月「いや誰も命の心配してないだろ
何その雑な推理。」

彬羽「逆に言えばそれくらいしか解らん」きっぱり。




粋「山のカラス総動員しても 小妖怪達も見つけらんねえんだろ?
探知出来ない所ってなると 晴明の結界内じゃねえの?」

千様「そうよねー 案外将棋とかで勝ち負け決めてそう」


シロ「楽観視したい気持ちも解るが、あ奴等の大人気の無さはお前らもよく知っておろうが」

一同「ですよね。」ふっ


テオドール「あの。私のせいに御座いましょうか?」おそるおそるっ

白「違うと思う
普段から結構どっちもストレス溜めてたし」


家康「あー 挿音が出張中になんでこんな
あいつなら結界だろうが魔界だろうが すぐ見つけ出してくれるのにっ!」ああもうっ

シロ「それはそれでおかしかろうが。」

蒼月「あの人ってマジで人間なの?」




彬羽「とりあえずは江戸城行ってみるか
何か解るかも知れん」ばささっ

粋「あれ?空からかよ」

彬羽「こういう時は上から見りゃ見付かる場合もある」


白「よし。お前近眼だし乗っけろ」よじよじっ

彬羽「Σ当たり前みたいに乗り物にすんじゃねえ!」


千様(猿回しの猿みたいだわ。)うーん。





石燕「じゃ あっしらは普通に地上行くっすか」

蒼月「ん?城の中? 行っとくけど俺今出禁「あっしは顔パスっす」しれっ

シロ「蒼月お前今度は何やらかした」怪訝っ



白「お前ら留守番な
今晴明と顔合わせたらめんどそうだし」

テオドール「うう、申し訳ありません」正座っ

粋「俺もスカウトしつこいからなあ」しぶしぶ待機っ



シロ「俺も手伝うか?」

白「んー。魄哉行方不明だと家康が何するか解らないし 見張り頼む」


家康「ヤバイヤバイヤバイ 徳川終わる
天海お願い無事で帰って来て」ぶつぶつぶつぶつっ

小太郎「軍師依存強すぎるとこうなっちゃうのかあ」うわあ。






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江戸城 (城内)】



蒼月「Σうわっ!なんか気持ち悪いと思ったら何これっ」うげっ


襖開けても開けても開けても同じ部屋っ

石燕「怪談物の定番っすねえ」うっわー。


蒼月「え。ちょっと待って
これってつまり ジジイこの中に入り込んで出られなくなったとか?」

石燕「みたいっすね
外から完全に遮断されてるっすし
この妖気の漏れなさ晴明さんの結界と同じっす。
術比べで勝負つける事にしたとかって所っすかねえ」あちゃー。


蒼月「マジかよ 何してんだあのクソジジイ共

Σあ。ちょっと待てよ!ちょっと奥まで来ちゃったけど俺らもヤバくない!?」



石燕「その点心配無いっす
あっしには『見えすぎる目』が有るっすから」くわっと開眼っ

蒼月「お前なんで絵描きなんてやってんの?」うわあ。

石燕「絵描きだから見るんすよ」どやっ


蒼月(下手な陰陽師より凄くないコイツ?)えええ


石燕「あ、こっちっすね
かすかに気配が見えるっす」すたすた

蒼月「マジで怖いよお前。」




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江戸城 (庭園上空)】


ばっさばっさ。




彬羽「・・普通 庭に石兵八陣作るか」ドン引きっ

白「なんだそれ」



彬羽「簡単に説明するとだ
あの石柱の並びに仕掛けがあってな
1度入ると2度と出られず同じ所をぐるぐる回る上、突風水攻めその他もろもろが襲って来るって対軍隊用の呪術トラップだ」

白「また凄いの作ったな」へー。

彬羽「確実に魄哉の趣味だな。
一応一般人が入り込まない様にはしてる様だが

普通作るか」ため息。


白「じゃこの辺の何処かに晴明迷子になってるんだな
上から探せば「いや 見付かっても近寄らない方が良いだろ」

白「?」


彬羽「あいつの事だ おそらく自分流にあれやこれやアレンジ加え 本来の石兵八陣の弱点克服してやがる」真顔。

白「よく解らないけど 寄ったら俺らも迷子確定なんだな」ああうん。





彬羽「・・・。」思案中。

白「・・・。」えーっと





彬羽「帰るか。」ふむ。

白「だな。他に被害出なさそうだし」うん

彬羽「あいつ等ならほっといてもその内自力で出てくるだろ」ばっさばっさ。




晴明(Σえ 見捨てられたっ!!)がーん。

※八陣の中は外から見えないパターン。






魄哉「せやっ!!」

壁ばきゃあっ!!

晴明「Σ!?」びくううっっ


瓦礫がらららっ



魄哉「おや。外ですね。僕の勝ちですか?」おやあ?


晴明「Σくおらお前 天海坊が城壊してどうする!」心臓ばくばくっ

魄哉「アンタが変な異次元に閉じ込めるからでしょうが
襖空けちゃダメなら壁壊しゃいいんですよ」むっ

晴明「Σお前そんな性格だったか!?」

魄哉「戦国時代のおかけでスレました」きっぱり。





蒼月・石燕(マジで助け要らないこの人等!!)ぜーぜー。







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挿音「で、晴明拗ねたのかよ。」出張明けの風呂上がりほかほかっ

シロ「うむ。自業自得と言えばそうなのだがな」うーん。



晴明「お前の飼い主達よ 稀代の陰陽師相手に酷く無いか?」むすっ

小太郎「なんで俺モフられてんだ?」わおんっ


挿音「この流れでうちで拗ねてんなよお前。」




白「引き抜きしようとして扱い良いわけないだろ」しれっ

晴明「Σそういう事なのか!?」

シロ「いや多分適当に言っとるぞ そやつは。」



魄哉「全く 傍迷惑極まりないっ」ぶつくさお茶ずずーっ

蒼月「アンタが言う?それ」



小太郎「家康生きてるか?肉球揉むか?」わおんっ

家康「すっっごい気疲れした」ぐったり。



千様「テオくーん。怖くないから出てらっしゃいよー」棺桶とんとんっ

テオドール「居ません。」






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