小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

5月26日





【山中 某寺】




坊主「おやおやこれはまた変わったお客人が。
幽霊とは珍し あ、ちょっと部屋で話しませんかな?」きらーん。

与一「Σうわああ!なんだコイツ本能的に駄目な気がこら離せええええ!!」ひいいっ




白「与一 オバケなのになんで姿出しっぱでウロウロするんだ」木の影がささっ。

石燕「アホの子なの忘れてたっす」あちゃー

彬羽「偵察の意味がねえじゃねえか」ため息。



与一「Σおいお前ら見てないで助けろおおおっ!!」ひいいっ

坊主「Σえ!他にまだ誰か!?」はっ



彬羽「ふんっ!」

ぼぐっ!

坊主「Σぐはあ!!」 ばたんきゅーっ


白「俺の高下駄」むう。

彬羽「調度良い鈍器が無かったんだ 仕方ねえだろ」

石燕「相変わらずコントロール抜群っすねえ
与一さん大丈夫っすか?」


与一「Σなんだ!なんなんだこの寺はっ
この坊主ただならぬ邪気を感じたぞっ!」ひいいっ




彬羽「ああそりゃアレだ
坊主ってのはソッチ系が多いからだろうな」

与一「Σんなっ!?」背筋ぞわっ

石燕「ある意味オバケで良かったっすねえ」あっはっは。


白「そんなんだから今回ちっさいシロや自分の身を自分で守れそうに無いのは連れて来てないんだぞ」あっさり。

石燕「言い方アレっすけど ちゃんと配慮してんすね」ああうん。



彬羽「しかし 与一がコレじゃ内部がどれだけ爛れてるかなんざ調べ様がねえな
人手足りねえとは言え コレばかりは忍軍向きじゃねえのか」うーん。

与一「気色悪い気色悪い気色悪い気色悪い」ガタブルっ





白「あれ?なんか客来たぽいぞ?」

石燕「へ? ありゃ見るからに商人って感じのヒトっすねえ」繁みに隠れ隠れっ





商人「えー本日は 此方の僧上殿にご注文頂いた式典用の品の納品にございます」にこにこっ

蓋かぱっ

僧侶「おお。これはこれは ささ中に」


石燕「寺って清貧ってイメージだったんすけどねえ?」ふーん。

彬羽「で、 どうだった?」

白「えっと。箱の一番上までぴっちり着物が詰まってたな」

石燕「へ?」



彬羽「下に山吹色の菓子が詰まってるな」ふむ。

石燕「Σそうなんすか!?」えええっ

白「擦れたら着物の生地傷むだろ?
あれだけ高そうな着物扱ってるなら 蓋に擦れる箱なんて普通使わないんだぞ」真顔

石燕「Σそいやプロのお役者っした。」ひいっ





彬羽「まあ、小判で無くとも 大っぴらに渡せん物を隠してるのは間違いないな

いや小判ならまだマシか」ふむ。

石燕「と言うと「御禁制の白い粉とか「あー 寺って閉鎖空間っすからねえ」成る程



白(石燕って人間ボロカス言う時はめちゃノリノリだよな
人間なのに )ふむ。



彬羽「しかしこれまた証拠は無し。
あくまで憶測だ。もっと徹底的なのが欲しい所だな」うーん。

石燕「えっと。家康さんの話だと 此処の寺が権力持ちすぎて 色々アウトな事に手を出してるっぽいんすよね?」

彬羽「だな。
幕府が動くとなると相当だが それこそ寺社は手を出しにくいからな
何かこう 誰が見てもアウトと言える様な



白「あ。女の団体」


露出の高いお姉さん軍団わらわらっ


彬羽・石燕(Σおおっぴらに何呼んでんだ 生臭坊主共っ!!!) ひいっ



石燕「これで一発アウトじゃないんすか?」

彬羽「だな。寺は女人禁制だからな
しかし、女でも仏の救いをとかぬかされたら糾弾した方が悪者にされかねねえぞ?」

石燕「あー 人間あるあるっすねえ」ふむ





白「あれ?なんか追いかけ回されてる」おや。


村の子供「うわーん!かあちゃーん!!」びえええっ

僧侶「お母君の為にも立派な僧になりましょうなー」わははははっ


彬羽・石燕(Σこの寺色ボケしか居ねえのか!!」




ゴスッ!!
テオドール 「あのー 我が主様を見ませんでしたでしょうか?
置いてきぼりを食らってしまいまして」苦笑。

村の子供「Σいや誰!?」びくっ




白「俺より早く殴ったな」うわ。

石燕「聖書ってマジ鈍器っすね」わお。

彬羽「つか寺に聖書持ち込むな
何考えてんだあいつは」





白「テオちょっとちょっと」手招きっ

テオドール「Σあ!やはりおられたので御座いますねっ!」おおっ

白「うん。良いから 調査中だからな

ほらお前も今の内逃げろ しーっな しー。」

村の子供「Σえ、あの。えーと ありがとうございましたっ」たたっ





彬羽「結果オーライだが なんで来たんだお前」

テオドール「?
留守番しろとは言われておりませんので」

白「あ。忘れてた」手ぽんっ

石燕「待ての指示って大事っすねえ」わお。


テオドール「あれ?待機してないと不味い感じに御座いますか?
それは困りましたね」ふむ。

白「ん?困るって」



彬羽「ちょっと待て。

まさかと思うが もう片方のコイツの腰巾着も」嫌な予感っ



テオドール「はい。ちゃぶ台の上に置きっぱにされてた地図を頼りに 一緒に此方に参りました」にっこり。

彬羽「Σ手前は片付ける事覚えろ頼むから!!」

白「貰ったけどそもそも俺地図読めないから
要らないやってその辺ほったらかしてた そういや

ん?」







僧侶軍団「曲者じゃああ!!!!」ドドドドドドっ!!

粋「Σうおお兄貴居た!
ちょい助けて 寺の境内で銃火器の山見付けちゃったあああ!!!」 火縄銃抱えっ


彬羽「Σ武器売買までしてたのか!!」えええっ

石燕「Σどんなファインプレーっすか!!」ひいいっ






ぷすぷすぷすっ。

僧侶軍団「Σおうっ!」寒気ぞわわへたっ




与一「少しでも僧として法力でも有れば そんな物でなく物理ダメージが通るはずなのだがな」ふっ

石燕「アンタ 迷いなく坊さん射ったっすね」うわー。
与一「あんな欲の塊 坊主ではない」即答っ




白「最悪寺ごと燃やして無かった事にしろって頼まれたわけ よく解った」うん。

粋「Σいや何頼まれてんの!?」えええっ

彬羽「とりあえずこの隙に撤収だ
ほれ物的証拠忘れるなよ」火縄銃っ




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【境内】



僧侶「いや何の事やら
濡れ衣も良い所に御座います。
その様な恐ろしい物 当寺に置いて居る筈が御座いませんな」あっはっは。




粋(Σいや山積みだったろが!!)


白(隠したのか?)ひそっ

彬羽(だろうな。 あれだけ騒いでそのまんまにしとくバカも居ないだろ
全くこれだから 平安遷都にしても権力持って堕落した坊主軍団を置き去りにする為にわざわざ行われたんだろがっ) ぶつくさひそひそっ

石燕(それ 祟りから逃れる為って聞いたんすけど?)ひそっ

彬羽(化物より人間のがえげつねえだろ) きっぱり。

テオドール(もう 燃やして良かったのでは?)おやまあ。






天海「確かに寺として有り得ませんよねえ

しかしタレコミが有った以上 一応調べさせて頂きますね」すたすたっ

僧侶「Σあ、ちょっと天海殿!?」

でかい坊主「Σあ!ちょっとそれは 我が寺のご本尊っ!!」





魄哉「ふんっ!!」

ばきゃっ!!

一同(Σ!?)



寺一同「Σご本尊の額にグーパン!!」ええええっ




パキパキぺきっ


ばかっ! 銃ばらばらばららっ!!



魄哉「中に火縄銃詰まってるとは 変わった仏様ですねえ」おやおや。


僧侶「な、なんで 「こちとら関ケ原やら何でアホ程火薬の匂い嗅いでんですよ
バレないわきゃ無いでしょうが」けっ



魄哉「はい、と言う事で御禁制の品の売買及び 女性を連れ込んでの境内での乱行。
トドメにご本尊破壊と言う事で この寺は取り潰し
あなた方は僧侶の資格剥奪となりますので普通に罪人です」しれっ

僧侶「Σいやご本尊破壊したのはアンタ 「はあ?
目撃者居ます?
アレコレやらかした本人達の発言には証拠能力無いんですよねえ」けっ



一同(Σえげつなっ!!)

家康「なんだかんだで うちの軍師が一番生臭いんだよねえ」苦笑。






挿音「おうこらとっとと歩けやハゲがっ
お白州で裁いて貰えると思うなよ」オラオラっ

僧侶「Σどちくしょおおお!!」お縄頂戴っ





粋「いやー姉ちゃん達 証言マジでありがとう
嫌な事頼んでごめんな」苦笑っ

例のお姉さん達「アタシ等特に要らなかった気もするけどねえ
まあ 役にたったならそれで良いよ 今度また茶でも飲みにおいで」あははっ




石燕「あの、あの辺はどんなお知り合いなんすか?」


白「何度かあいつ遊郭地獄太夫の所に使いに出してたら顔見知りになって、んで可愛がられてるっぽい」

彬羽「Σあいつのが僧侶向いてんじゃねえのか!!」えええっ






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