小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

10月10日

 

 

 


石燕「はあ。それであっしの出番だと」えー。


生き霊「話を聞いてえええ」ひゅーどろどろっ

町人「Σうぎゃーっ!!」ひいいいっ

 


白「普通に幽霊なら 生きてる奴に迷惑かけるなって怒れば済むんだけどな」うーん。

彬羽「なまじ生きてるだけに 下手に小突いて本当に絶命されたら何だしな」うーん。

石燕「話を聞いてって言ってるんすから聞いてやれば良いんじゃないっすか?」

 

粋「魂はみ出るくらい悩んでる事なんて 相談乗れる自信がないなーって」冷や汗っ

テオドール「石燕さんなら オバケ耐性もある上メンタルしぶとい御方ですので行けるかなー?と」

石燕「一応僧侶の魄哉さんのが良いと思うっす
しょーもなかったら数珠でシバいて無理矢理戻すっしょし」頭かきかきっ

 

生き霊「話を聞いてえええ」袖くいくいっ
石燕「くたばったら聞いてやるっすよ」手はらいっ

生き霊「Σ酷い!」がーん。

 


白「やっぱ駄目か」

粋「基本生きてる人間嫌いだもんなあ 石燕」あーあ。

テオドール「生き霊は生者とカウントしてよろしいので?」

彬羽「肉体が生きてるからな」

 


生き霊「話を聞いてええええ」しがみつきっ

与一「Σちょっ 言っとくが私はアホだぞ!相談には一番向かんぞ」ひいいっ


粋「Σ石燕 与一忘れてる忘れてる!
魂の尾っぽが切れる消滅するううう!!」うわああっ


生き霊「私 友達に酷い事を言ってしまいまして
そんなつもりは無いのに 気がつくと暴言をっ」さめざめっ

与一「Σうおお本気でどうしたら良いか解らん!!」

 


白「やっぱ俺等 話聞きようが無かったな」うん。

粋「デリケートな話向かねえもんなあ」ああうん。

 

 

間。

 

 


【大通り】


白「アレが生き霊の持ち主か」へー。

粋「兄貴こら あんま出ると見つかる見つかるっ」

彬羽「コソコソせんでも良いだろ
生き霊で会っていても 本体は俺等を知らんはずだ」

テオドール「あのー 面識有る無しはともかく、何故に隠れねばならないので御座いますか?」挙手っ

 

石燕「生き霊の方の話からすると めちゃめちゃプライド高いが故に お友達にキツく当たるって話みたいっす

そんな人なら アンタ魂はみ出るくらい悩んでるっすよ?とかバラしたら 更に1人で煮詰まって生き霊出っぱなしになる可能性大じゃないっすか」

彬羽「普通の奴なら 迷惑だから生き霊引っ込めろで済むんだがな」うーん。

 

粋「Σ済むの!?」

彬羽「無意識で出てるんだ 意識すりゃ引っ込むのが生き霊だぞ。」

テオドール「そんな毛繕い後舌しまい忘れてる猫みたいな物なので御座いますか?」ええー。

 

 

白「見てても仕方ないな

よし、話かけて来い」

粋「Σえ」

 

石燕「つーか 別にほっといても良いんじゃ無いっすか?
なんでんな世話焼いてやるのか解んないすけど」しらけっ

 

彬羽「それが、妖怪に絡まれたと誤解された濡れ衣だとか 一般妖怪からめちゃめちゃクレーム来ててな。」うーん

白「魔王ならどうにかしろって相手生きてるのにムチャだよな
人間だし」うん。

テオドール「あー。日本妖怪のボスとして沽券に関わると」成る程


粋「Σ行けば良いんだろ行けば!

あ、あの すんませーんっ」


与一(Σこっちは本当にお人好しだ!)

 

 

 

お嬢様「は?何?」圧ぐわっ!


粋「Σえ。あのっ

すんません人違いでっ」しどろもどろっ

 


取り巻きA「あらーナンパでしょうか? お志津様」あらあらっ

取り巻きB「嫌ねえ 庶民が」ふんっ

取り巻きC「早く生きましょう 下賤がうつりますわっ」おほほっ

 

 

石燕「よーしよしよし。
コレだから生者は」あーあ

粋「声かけるだけで 精神力ゴッソリ持ってかれたあああっ!」うわああっ


テオドール「確かにアレでは 生き霊の事等教えたらどうなるか」ひええっ

白「普通に腹切りそうな女だな」

彬羽「普通じゃねえだろ」引。

 

 

与一「で、友に暴言を吐いたと言うのは?」

石燕「なんかあっちこっちに吐いてそうでは有るっすが。
与一さん 幽霊なんすから近くで見てても大丈夫っすよ?」

与一「Σえ」

粋「よしゃ与一頑張れ 
俺はもう嫌だ!骨は拾ってやるから!」

与一「Σとっくに骨も無いわい!!」

 


白「あ、アレじゃないか?」指差しっ

 

取り巻きD「あの お志津さん
匂い袋を落とされました」おざおずっ

お嬢様「Σえ

あ ちょっと触らないで下さる!? トロいのでうつるでしょ!」奪い取りっ

 


一同(キッツイ女) うわー。

 


与一「ふむ。」ふわふわっ

 

取り巻きD「・・ぐすっ。」

 

 

与一「泣いておった。」報告っ

石燕「近くで見んでも解るっすよ」

 

 


彬羽「なんであんなのと一緒に居るんだか
女は解らん」困惑っ

 

テオドール「ここは粋さん 再びゴーで御座います」ていっ

粋「Σだっ!蹴るなよ」うがあっ

 

取り巻きD「Σえ。何!?」びくっ

粋「Σあ、ども 何かすんません!」ひいっ

 

 

間。

 

 

 

粋「えーと。つまりだ
アンタは親の代からあのお嬢様の家に支えてると」ふむ

取り巻きD「はい。口はお悪いんですけど お優しい方なんですよ

私みたいな下働きを一緒に手習いに通わせて下さるんですから」にこっ


石燕「純粋に荷物持ち用なんじゃないんすか?」きっぱり。

取り巻きD「Σ!!」がーん。


彬羽「石燕 お前が人間嫌いなのは仕方ないが 今は黙っててくれ。頼む」

 


取り巻きD「で、あなた方はお嬢様に何のご用事で?」

白「単純に ケンカして片方泣いてたから 大丈夫かな?ってお節介しただけだ」しれっ

取り巻きD「Σえ、私そんな号泣してました!?
うわ恥ずかしいっ」ひいいっ

 

彬羽(役者ってのは アドリブ利いてなんぼだとは言うが またスラスラ嘘を) うわ。

テオドール(さすがの手腕に御座います) 感心っ

 

 

与一「あの生き霊が傷付けた友と言うのはこの娘で間違いなさそうだな」ふむ。

石燕「そっすねえ

他のヒトは別に気にしてない感じだったっすし
そもそも他の人等は差程あのお嬢の事好きじゃなさそうだったっすしね」

 


取り巻きD「あのー あの人 何か辛辣な事を1人でブツブツと。
大丈夫ですか?」

白「あいつちょっと人間不信で壊れてるから 気にするな」きっぱり。

粋(Σあながち間違ってねえ!!)

 

 

 

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与一「で、再び此処か。」うんざりっ


生き霊「あああまたあんな言い方を!
ありがとうって言おうとしたのにっ 嫌われたら私1人ぼっちー!!」うわーん

与一「なぜ私に愚痴る」むう。


テオドール「その手の方に話聞いてくれる人認定されたら そんな物で御座いますよ」

粋「なんでそんなの解んの?」

テオドール「私も大概厄介なタイプに御座いますから」どやあっ

白「威張るな」

テオドール「Σあ!勿論今はそんな事御座いませんよ!!
私 貴方様に救って頂きました故!!」拳ぐぐっ

白(覚えがない。)うーん。

 


彬羽「馬鹿話はその辺で さて、どうするか」うーん。

石燕「一応 あっしなりに手は打ってみたんすけど」

粋「Σマジで!?」おおっ

 

石燕「いい加減面倒っすし
かといって放置は夢見悪いっすから。
ただ、生者は苦手なんで方向性が有ってるかは解んないすよ?」

与一「良い予感はせんが
いったい何を」

 

 

白「ん?あのコウモリって」あれっ


どろんっ!

 

ダミアン「ふははは私を呼んだか!
単品で呼び出される等初めてだ
正直少しはしゃいでお Σぐほあ!!」


テオドール「何故に私の前に立つので御座いますか。」ああん?

ダミアン「ど、同胞「こちらはダチ等と微塵も思っておりません」きっっぱり。

 


生き霊「友達なんて微塵も・・・!!」ひいっ


粋「Σぎゃー!逆効果逆効果っ」

与一「なんで寄りに寄ってコイツを呼んだ!!」

石燕「いや吸血鬼って 不健康な人多いって前に言ってたんで
不健康な吸血鬼2体になれば 不健康なお嬢さんと厄介さで釣り合うかと」

 

白「面倒なのが増えただけの気がする」うーん。

 

ダミアン「それより何だ今の技は。
胃袋がひっくり返るかと思ったぞ」うぷっ

テオドール「家康さんに教えて頂いた当て身に御座います。

私の腕では余程隙だらけのサンドバッグ同然の物にしかあたりませんが」ふんっ

粋「素人に何教えてんだよ あの免許皆伝」うわあ。

 

ダミアン「ふむ。腕を上げたではないか我が友よ

昔 私に虐められて泣いていた奴とは思えんな」わははっ

ダミアン「二度と蘇って来るな」

十字架ぶすり。

 

 


粋「Σダミアーン!!」ひいいっ

灰さらさらっ

 

 

生き霊「あのっあの」あわあわっ


白「大丈夫だ 多分また生えてくる

あいつ昔 あの十字架グサってした奴を虐めてたから仕方ないし当たり前だ」

生き霊「へ?」

 

彬羽「まあな。
今だけ見りゃ惨く見えるかもしれんが
今どれだけ仲良くしたかろうが 昔やらかした事は消えない物だ
まして、抵抗出来ない立場の奴にやらかすなんぞしたらな。」

生き霊「えーと。それはあの」

 

石燕「ぶっちゃけ その場のノリでやらかしたアンタより
アンタのその場のテンションで傷つけられたヒトのがキッツイて話っすよ

加害者の分際で 生き霊にまでなってウジウジグタグダ恥ずかしくないんすか?」はんっ

生き霊「Σうぐっ!」ぐさあっ

 

粋「Σお前ホンット容赦ねえな!」

石燕「見ててイラッとしたんす」ふんっ

 


白「俺等でも気を遣ったのに」むう。

彬羽「確かに話は早いがな」困惑っ

 

生き霊「・・えーと。あの

辛いですか?」おそるおそるっ

ダミアン「今の私にそれ聞くか?
泣くぞ」ざらざら復活っ

 

テオドール「悪い事は申しませんので、此処まで毛虫の如く嫌われる前に つまらぬ意地を捨てる事をお勧め致します」踵でぐりっ。

ダミアン「Σあああ十字架ぐりぐりやめあああああ”!!」灰ぼはあっ!

 

与一「Σこら!さすがにバチ当たるぞお前!!」ひいっ

 


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取り巻きD「お志津様っ!
そんなに急がれては危ないですっ」

お嬢様「うるさいわねー
アンタがグズグズしてるから ・・ほら行くよ!」手繋ぎっ

 

 

与一「お。変わったな」おおおっ

粋「あれ 生き霊の時の記憶って無えんじゃねえの?」

彬羽「文字どおり魂に刻まれたんだろ」

白「恐怖がか?」

 

テオドール「おや オヤツの時間ですね
ガーリックトーストなら奢って差し上げますよ?」ふふふふふっ

ダミアン「Σもてなしを断るのは貴族として駄目なのにっ!!」うわああっ

 

石燕「つかテオさん 焼いてる間自分が灰になってたっしょ それ。」


白「お前もう帰った方が良いぞ」むう。

ダミアン「Σ呼び出すだけ呼び出しといて「呼んだの俺じゃないし」きっぱり。

彬羽「だな。その方がお前の身の為だ」うん

 

与一「此方は相変わらず最悪だが

あちらは手遅れになる前で良かった  と思っておくか」目そらしっ

 


お嬢様「ぎゃー!ほらトロトロしてるから遅れるっ!」ひいいっ

取り巻きD「Σ待って下さい 早いです「遅刻したら二人共怒られるでしょ!気張りなさいよ!!」どたばたっ

 

 

 

蒼月「いいなー。女の子同士でツンデレ手つなぎ」ほうっ

石燕「アンタ 何処から生えたんすか」

 

 

 

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