小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

3月22日

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蒼月「に、しても
変な人だよね」しみじみ。



粋「ん 兄貴の事?
今更じゃね?」

白「燃やすぞ」

蒼月「いや そういう変じゃなくてああうん良いや もう燃やして」すたすたっ



粋「Σうおお兄上たんまたんま!!
今のは言葉のアヤだからっ」ひいいっ

千様「室内で発火はやめてよー?」


テオドール「元気な方々に御座いますねえ
一仕事終えられた所で御座いますのに」苦笑。

シロ「む? また何ぞ有ったのか?」

テオドール「はあまあ。 妖怪は基本強い者が正義に御座いますので 自分より弱い人を害して何が悪いって方も少なくないので御座いますよね」うーん。


家康「あーはいはい。蒼月のそう言う事か」ふむ。

シロ「? どういう事だ?」

家康「この前ね テオちゃんがやらかしちゃった時のだよ 結果オーライだったけどね。
ほらあの兄弟って ザックリ言うと人間のせいで非も無く悲惨な幼少期になったわけだしねえ」

シロ「ああ。アレか
前に俺も思ったわ。 普通ならそれこそ人間を敵視するであろうに 何故に妖怪のボスとして『人に喧嘩を売るな』等と無茶な決まりを作ったのやら」

家康「それが当たり前の生き方してた妖怪からしたら そりゃー反感買うよね
トラブルだらけだよね?って話だよねえ」うんうん。



白「だから お前等以上に人間は何するか解らないって良く知ってるからそう決めたんだぞ」

シロ・テオドール・家康「Σっぎゃーーっ!!」ぎくううっ



家康「え?ごめ 聞こえてた?」びくびくっ

粋「お前声デケエもん。」うん。


テオドール「申し訳御座いません!センシティブな話題に御座いましたでしょうかっ!?」土下座っ

白「いや別にいいけど。
センシティブって何だ」



シロ「ならば聞くが 何故にその生い立ちでその結論に達した」真顔。

家康・テオドール(Σ強い!!)


白「人間は集団にすると何するか解らない上にな 銃とか使うようになったから

そうなると ガキの頃の俺みたいに弱っちい奴は何も出来ないからな
でもってそうなったら一番先に危ないのは弱っちい奴だって知ってるし」

シロ「Σう。体験談か」

白「だな。だから昔はどうか知らないけど
これからは気を付けないと 妖怪のが狩られる番になるかもしれないし」うん。




家康「この子たまーに 私情抜きでめちゃ冷静に物事判断するよね?」わお。

彬羽「常にコレだとありがたいんだけどな」遠い目。

粋「冴えてる時はめちゃ頼れるけど すっげえレアなんだよな」ふっ


白「皆が皆ケンカ出来るわけじゃないし
強いのが正しいなら 俺が勝ってりゃ良いわけだし
問題無しだ」どやっ

シロ「うむ。深いんだか浅いんだか解らん辺り そうそう負けん気がするわ」


家康「まあそれで平和ならいっか
はいはい 腹減りの子おいでおはぎ有るよー」






粋「つーか 言われてみたら確かに普通は考えそっちに行かねえよな。」ふむ。

彬羽「手前の兄貴は普通じゃねえからな」きっぱり




テオドール「Σああっ 白さんご飯前にそんなに食べたら てか何処に入ってるんで御座いますか!?」ひいっ

白「胃袋?」おはぎもしゃもしゃっ

家康「お前は胴体全部が胃なの?」わおー。


粋(Σ確かに普通は胸焼けする!!)




一二三「彬羽さん 顔青いだよ?」

シロ「こやつはこやつで 見ただけで気持ち悪くなっとるしな」うーん。





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【町 大通り】




テオドール「しかし 改めて思いました

私情よりも弱き下々の身を案ずる。さすがは我が主に御座いますっ」じーん。

粋「解ったから傘落とすなよー
道端で灰になったら回収出来ないかんな Σうっ」うぷっ

白「あれくらいで気持ち悪くなるとか 少食だなお前」

粋「Σいや兄貴がおかしいだけだから!
つか 見てるとこっちまでつられて食い過ぎるんだけど!?」

白「それ俺のせいなのか?」えー。


テオドール「まあまあ。 ちょうどお醤油切れてて良う御座いましたよ
腹ごなしのお散歩に調度良いでは御座いませんか」にこにこっ

粋「良いけどさ
醤油担いであの石段上るのかよ」うげっ

テオドール「お手伝い致しま「Σ良いからお前は傘を死守して!」


白「お。りんご飴売ってる」のこのこっ

粋「Σまだ食うの!?」えええっ

テオドール(成人病になられないか 下僕は心配に御座います。)一抹の不安っ




白「んじゃとりあえずりんご飴3本と

えーと。お前らも食べるか?」

粋「Σいきなり1人で3本!!」ひいっ

テオドール「私は夕飯に響きますので
あの 本気で心配になって来たので御座いますが」うわー。

白「なんだ要らないのか。
じゃ 3本くれ」

店の兄ちゃん「へい まいどっ!」


白「お前等も 食べなきゃ大きくなれな

壁ばきゃ!

ごろごろごろっどしゃーっ!!!



店の兄ちゃん「Σおっとうっ!?」ひいいっ



粋「Σえ?何っ!?」

テオドール「御父君に御座いますか?大丈夫に御座いますか?」わたわたっ




ちんぴら「オラ何のびとんねん! 返済期間はとうに過ぎとるやろがー!」ああんっ?

白「またベタなの出てきたな」うわ。

ちんぴらB「Σんだコラ 何ガンつけとんじゃ いてまうどこんガキャあああああああ゛!?」

メキバキめりめりメリバキボキゃッ

粋「Σ兄貴ストップストップ!! 加減!加減して!!」ひいいっ 



白「正当防衛だからセーフだ。」ふっ

粋「Σいや過剰過剰!
生きてっかー!?」

テオドール「そうで御座いますね
今のはいてまうど言われておられましたし 身を守る為には仕方御座いませんね」うんうんっ

粋「Σお前ホンット全肯定だな!」

テオドール「下僕に御座いますので」キリッ。




白「で、お前もいてまうのか?」

ちんぴら「Σえ。 あの 覚えてろよ!」だっ


白「無理。」ふんっ




間。





店の兄ちゃん「ーーーって事で
俺らが借りたのはほんとちょびっとだったのに
いつの間にか利子や何やと凄い事にっ」くっ


粋「これまた凄っげえベタな。」あちゃー。

テオドール「あの手の輩は万国共通なので御座いますねえ」うわー。


飴屋の親父「せめてワシが動けましたら

おのれあの高利貸し共 せめて一太刀いいいっ!!」うがああっ

粋「いやおっちゃん。それアンタが牢屋に入るだけだかんな?」

飴屋の親父「やられっぱでおられねえってんでさあ!!」どちくしょおおっ


白「うん。意外と元気だな」

飴屋の兄ちゃん「はあ。寝込んでる原因が極度のストレスなもんで
愚痴らせとけばナンボか元気ですね」

飴屋の親父「ふっ。もう1週間ろくに眠れてねえぜ。」どやっ

テオドール「睡眠不足でハイなので御座いますね」成る程





粋「しっかしよ。 その手のってこの辺のおやぶ・・
挿音がキッチリ取り締まってんじゃねえの? 」

白「取り締まっててても 変なのって次々沸いてくるし
あいつ最近徳川の方忙しいから手が回ってないんじゃないかな」うーん。

テオドール「えーと。この手のは 証文?と言うのがあって それが無くなれば法的に支払いの強制は出来なくなるので御座いますよね?」


飴屋の兄ちゃん「あの、愚痴っといて何ですが
あんま関わらない方が
あいつ等ヤバいのと繋がってるって言うはなしですし」




白「安心しろ こっちのが万倍ヤバい」どやっ

粋「よっしゃあ!スラム育ちのカチコミ見せてやらあ!!」わはははっ

テオドール「先生! 飛び道具は何処までセーフに御座いますかっ」わくわくっ


飴屋親子(Σ確かにやベえ!!)



粋「え?お前もやる気?」

テオドール「コマさんみたいなバズーカでしたら 地面に固定すれば自分が吹っ飛ばない事に気がつきましたのでっ」

白「相手が粉々になるぞそれ
ま、いっか」



彬羽「良かねえだろ。」 

白・粋・テオドール「Σ!!」ぎくうっ!



彬羽「帰りが遅いと思ったら!醤油はどうした醤油は!!」

粋「Σあ 忘れてた」

彬羽「ったく 買い出しもまもとに出来ねえのか!
でもって今度は何やらかす気だ!!」くわっ



飴屋の兄ちゃん「あの すみません。
こっちが要らん事話したせいなんでそのっ」おそるおそるっ

彬羽「あ?」イラッ



説明 かくかくしかじかっ





彬羽「ふむ。ほど程にな」

飴屋の親子(Σいや 制止せんのかい!!)



白「こいつも結構 こういうの嫌いだしな」

テオドール「成る程で御座います
では、ほど程にちゃっちゃと参りましょう!」

彬羽「飯までには帰れよ」

粋「了解!よっしゃやんぞー!!」おーっ



飴屋の兄ちゃん「Σいやそんなガキの使いみたいに!」えええっ

彬羽「いや これに関しちゃアイツ等にやらせた方がまだマシなんだ」

飴屋の親父「って言うと?」



彬羽「本来この辺取り仕切ってる奴が出てくると
相手に本気で死人が出る」冷や汗っ

飴屋の兄ちゃん「あの。その辺詳しいアンタ等マジで何者なんですか」困惑っ










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テオドール「申し訳御座いません
素人故、バズーカと打ち上げ花火間違えてしまいました。」あちゃー。

ちんぴら「Σ死ぬかと思ったわ!!」こげこげっ


粋「いやバズーカのがヤベえから 運良いっての」


白「もう少しで汚い花火になれたのにな」ふっ

ちんぴら「Σ何コイツ怖っ!!」

テオドール「白さんは焼き慣れておられますので」

ちんぴら「Σえ」背筋ぞわっ

粋「いや誤解を招くってその言い方」



白「んー 花火でも結構燃え飛んでたけど
家ごと吹っ飛んだワケじゃないしな


どれか聞いてないし とりあえず持ってる証文全部処分しろ
それから番所に尽き出すから」

ちんぴら「Σ誰が従うかそんなもん!」


白「そっか。 そりゃ残念だな」ふーん。

粋「お前 スマキにされてるのに根性有るよな」あちゃー

ちんぴら「Σお。なんじゃ
イキった所でカタギの奴等に何が出来



白「蹴落とせ。」

テオドール「かしこまりました。」

どがっ

ちんぴら「Σあーーっ!!」


穴にごんごろごろごろっ!!



ちんぴら「お前ら鬼か Σって 親分ーーっ!!」ひいいっ

親分「もがーっ!!」スマキ&猿ぐつわじたばたっ




粋「ん? あの 掘れって言われたから掘ったけど
この穴で何すんの?」嫌な予感っ


白「こうやる物なんだろ?」あれっ

粋「ん?ちょい待って 何が?」冷や汗っ



白「えーと
『ワレなんぼのもんじゃ 交渉決裂や言うんなら アンタ等始末してからゆっくり火ぃつけたら終わりなんやど。』
だっけ?

よし テオ 土かけろ」

テオドール「かしこまりました。」きらーん。 


ちんぴら&親分「Σ!?」

粋「Σかしこまんな何処で覚えたああ!!」ひいいっ



テオドール「あれ? 日本文化のケジメと言う奴では?
あ。エンコの方が「Σお前の出鱈目日本知識かよ!つか兄貴巻き込むなよ一般常識ねえんだから!!」

テオドール「Σえ!こういう文化は存在しないので御座いますか!?」

粋「Σ有るには有るけどごく1部の人のみ!!一般人はやらないしやっちゃ駄目!!」


テオドール「マジで御座いますか」がーん。

白「あれ? 駄目なのかコレ」ありゃ





粋「な?何すっか解らねえから
マジで言うこと聞いた方が良いから
今なら俺が見てるから被害最小限にするからっ!」必死っ


ちんぴら「しゃ!しゃーない全部燃やしたるわ!!」どちくしょおおおっ

親分頷きこくこくこくこくっ!







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挿音「で、俺の留守中にカタハメてくれたのは助かるけどよ
人間にケンカ売っちゃ駄目なんじゃねえのかよ?言い出しっぺだろお前」

白「今回のは町の愉快な仲間としてだから問題ない」しれっ

挿音「愉快な仲間はチビるまでチンピラビビらせねえわ」きっぱり。



テオドール「このお屋敷 町外れの上山のそこそこ上にございますが
日本ではコレを町内と呼ぶので御座いますか?」

千様「回覧板回ってくるから 町内で良いんじゃない?」

シロ「降りれば即町では有るし
セーフと言えばセーフ か?」うーん。




蒼月「何だろ
意外としっかりしてると思ったら やっぱその辺適当なんだね」ああうん。

白「俺からはケンカ売ってないぞ
元はと言えば あいつ等がおっさん蹴飛ばした時に割れた壁板がちょっぴりかすって痛かったからな
ほら、あっちからケンカ売ってきてるだろ」

彬羽「いちゃもんじゃねえか」引。




挿音「馬っ鹿。 お前そう言うのはその時言わねえと

仕掛ける前に言わねえと後出しだと言い訳みてえになんだろがよ
まずはケンカする大義名分を作らねえと」

白「Σ成る程」おおっ


粋「あの、ひょっとして あれやこれやいらん事教えたのって」

テオドール「あ、私エンコとかも挿音さんから教えて頂きました」

粋「Σやっぱお前か! いやめっさ納得したけど!!」

挿音「埋めんぞ?は マジで効くだろ?」くっくっく。

粋「Σ本業かお前!怖っ!!」ひいっ





家康「ま、町の親分さんだからねえ」

千様「ガラ悪い事この上無いわねえ」あーあ。






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