小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

3月21日

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大江山



魄哉「と、いうワケでして
一見普通の盆栽ですが あっと言う間に急成長して 庭を原生林にしちゃうみたいなの用意お願い出来ないでしょうか?」

茨木童子「海外産のミントの種でも放り込んどけば?」



魄哉「Σなるほど! それ良いですね」おおっ


茨木童子「人の政治界隈ってのは面倒だって聞くけど
相当キテるなあ」うわー。

酒呑童子「つか何だよミントって?」

茨木童子「えーと。
この場合繁殖力が凄まじくて どんだけ苅っても苅っても苅っても苅っても次々生えてくる海外のネズミみたいな植物の事だな
庭とか作り込んでるタイプならマジで凹むだろ」 うん。

魄哉「その案 採用させて頂きます
確かミントでしたら テオ君がハーブティ用に数種類栽培してたはず」ふむ


茨木童子「うわ。もう悪い予感しかしない」

魄哉「いっぺん我が家もミントまみれに成りましたから。 アレは効きます」ふっ。



酒呑童子「そんなムカつくならやっちまえば良いのによ
アンタ人間側の実質トップだろ?」

魄哉「それが、いかに天海坊とは言え
人の世界ではそれやるのは自爆行為なんですよ

1人のワガママで全て決まるなら 他の人はその1人の顔色伺って生きて行くしか無く 結果として反感を生み秩序は崩壊しま
すみません。解りやすく説明しますと この砂山の上の旗がその1人としまして」砂せっせ

酒呑童子「うん。解んねえわ」きっぱり。



茨木童子「俺らとは生きる世界が違う。 以上」

酒呑童子「成る程な」へー。

魄哉(ゴリゴリの妖怪から見たら 人の世は理解不可能な世界なんでしょうねえ) しみじみ


酒呑童子「つーか アンタもバケモンだろ
なんでそっち側なんだよ?」

魄哉「んー。 性質的な物ですかね?」はて。






挿音「お。居た居た

ん? 良い歳して砂遊びか?」

魄哉「いえ これは酒呑童子君に解説を」

挿音「砂山に旗立ててか?」ええー。


茨木童子「ん? お供付き?」

魄哉「ええまあ。これからちょっとその京の方で

ねえ?」にっこり。


茨木童子酒呑童子(表に出せないあれやこれやか。) ああうん。



挿音「つー事で うちの親父の相手させて悪いな
年寄りは話長えからよ

ほれ とっとと行くぞ」ずーるずるっ

魄哉「Σあ ちょっと 袈裟引っ張るのやめて下さ締まります締まりますうっ!!」ひいいっ






酒呑童子「アレが人間側の実質トップなんだよな?」確認

茨木童子「砂山ガン見して言うな
人の世にはああ言うのが向いてんだろ」






家康「Σちょっと2人共 置いてかないでよ!」わたわたっ


酒呑・茨木(Σ トップと護衛将軍忘れてる!!)ひいっ!





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【都 町外れ 某屋敷跡】




家康「あれ? 此処で合ってるんだよね?」おやあ?

魄哉「そのはずですがねえ
人目につかない所と言う事ですし この辺他に待ち合わせに出来る様な物も無いですし

てか何故に当たり前の様に居るんですか?」

家康「暇だったから」きっっぱり。

魄哉「手前の立場解ってんですか なんで危ない所ひょいひょい出てくるんですか泣かしますよ」



挿音「やめとけよー。
親父がキレたらそれこそ殿の命ねえわ」

魄哉「帰ったら逆さ吊りの刑ですかねえ」ちっ

家康「Σやめて頭に血が上っちゃう!!」ひいっ





挿音「つか偉く暗えな?
こんな所で密談ねえ」ふーん。

家康「あー という事は」はいはい

魄哉「毎度のパターンですかね」見上げっ




天井ばりんっ!

忍「天海坊その首貰っ Σおぐっ!?」

魄哉「喋ると舌噛みますよ」


家康(Σ落ちてくる相手に容赦ない腹へのストレート!!)ひいっ

挿音(毎度えげつねえ) うっわー。



魄哉「修行が足りませんよ
気配は消せても殺気が漏れてます。」けっ

忍軍団「Σなんだこの坊主!?」

家康「えーと。こんな感じの人だから 喧嘩しない方がって 無理だよねえ」あちゃー。



挿音「毎度約束反故にされてんなあ
親父人望ねえんじゃねえの?」

魄哉「結構グサッと来るんでやめて下さい」うっ

挿音「おう。んじゃ とっとと片付けて帰るか」


忍「Σんなっ! 余裕綽々か
徳川の忍の腕前見せて貰

びんっ!

忍「Σえ」



足ぐいんっ びゅんっ!!

忍「Σぎっやあアアアア!!!!」ひゅーん。



家康「うっわ。偉い高い所まで吊り上げたねえ」わおー

挿音「忍なら 喧嘩する場所にゃ何なと仕掛けしとくもんだろ
ほれ、下手に動くと足に色々絡み付くぞ」


忍軍団「Σ!?」びくううっ



家康「いや お前はいつ仕掛けたの?」

挿音「今。」きっぱり




魄哉「さて、此処薄暗いですし足元は危険。
はい、動けなくなりましたね 今の内失礼しましょう」すたすたっ

家康「ん?今の内って そっち来た方じゃ無いよ?」

魄哉「いえね。 この場合黒幕は確実に 本来此処で落ち合うはずだった人 もしくはその周りでしょう?
なんせ表に出せない話なんですから

なら。確実に始末したいですよね? 見届けたいですよね?て事は近くに居ますよね?」

家康「ごもっともだね 真顔が怖い」ひええっ


挿音「あ?きっちりボコんのかよ?」

魄哉「さすがに命狙われてスルーは舐められちゃいますので」すたすたっ

家康「何で最終的に舐められるかどうかで決まるの お前」わお。


魄哉「てかそもそも僕に喧嘩売った時点で不敬罪成立ですから。」くわっ

挿音「ちょっと一服感覚で 主君蹴り倒すアンタが言うかソレ」


家康「私は別に良いけどねー
ま、行くんなら銃スタンバイだね
お前等にやられるよか 撃たれた方がケガ少なくて済むし」あははー





忍軍団(このまま動けなかった事にしとこう) 冷や汗どばあっ





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家康「あのー なんかお化け出そうな暗さなんだけど Σぶわっクモの巣っ ちょっと灯り持って!!」わたわたっ

挿音「何やってんだよトロいな Σうお蝋燭落ちんだろ!!」


魄哉「さーて。 ホシは何処でしょうかねー」すたすたっ





忍軍団物陰こそこそっ


忍A(何故に奥まで入ってくるんだコイツ等)えええっ

忍B(表の奴等とやり合ったはずなのに。 どんな神経してんだ) 困惑っ

忍C(いやいや考え方によっては好都合。
此処で仕留めれば依頼達成ではないか) ひそひそっ



家康「あー。やっと取れた 気持ち悪っ

で、質問なんだけど こっちにもかなり居るのかな?」

魄哉「居るでしょうねえ
徳川忍軍はレアケースで、本来忍びってのはプロの傭兵 それも村や里丸ごと 一族皆がまとめて傭兵部隊となって居る物です。
よって集団で仕事を請け負う事も少なく有りません」

挿音「まあ今回はターゲットがターゲットだしな
あの程度の数なわきゃねえわな」すたすたっ


家康「はー成る程 勉強になるねえ

じゃ。そろそろ いっきまーす」

蝋燭ふっ。




忍軍団「Σ!?」


家康「網膜破壊弾どーん!!」銃じゃこっ


閃光カッ!!


忍軍団「Σぎゃああああ!!!!」




家康「目瞑ってないと しばらく何も見えないよー
て、何人か落ちてきたね」ありゃ


忍A「Σ目がああああ!!」ごろごろごろごろっ!

忍B「Σ鬼いいっ!」じたばたひいいっ


家康「いや私のはまだ優しいってば」




忍C(Σヤバい ふざけとるがコイツ等実戦慣れしとる!
待て待て落ち着け 奴は今仕留めた同胞達を目前に気が緩んでおる そして、この暗さでは常人は手元しか見えんはず
灯りの無いこの隙にまず1人!!)くわっ





チュインッ!!

忍C「Σ弾かすったああ!?」えええっ


家康「そことそことそこ
後 そこにも居るね?」ゆらあっ


忍C「Σえ。ちょ 何で お前見えて居るのか!?」えええっ


家康「見えなくても 血の臭いがするから」
忍C(Σアカン奴に喧嘩売ったーーッ!!)







忍軍団(Σ同胞の断末魔があああ!!)背筋ぞわああっ


忍D「Σアレはダメだ アレは無視しろっ!
もう行けそうな奴から一気に
皆我に続け 天海覚悟しろこらあああ!!」ヤケクソッ


挿音「ハズレ。」頭巾ひょいっ

忍D「Σえ」


挿音「忍が大人しい時は何か仕掛けてるもんだぞ」

忍D「Σぎゃー!!」かんしゃく玉すぱぱぱぱぱぱんっ

家康「うっわ 地味に痛い奴」ひええ


挿音「ほい。1人確保。」

間接外しゴキッ

忍D「Σあだああっ!!」ひいっ





挿音「しっかし親父もこんな長いの着込んでよく動けるもんだよなあ」黒い着物ばさっ

家康「あ、お前が覆面代わりにしてるそれ
着物だったの?」

挿音「おうよ。いざとなったら替え玉なんのは忍有る有るだろ?
ド派手な袈裟と頭巾さえかぶりゃ 結構それっぽく見えるんだよ」

家康「ごめん。思ってた数倍ちゃんとした忍だったんだね」
挿音「待てコラ どういう意味だ」




忍D「Σおのれっ おい!天海はどこ行った!!」じたばたっ

挿音「暴れても股関節外れてるから立てねーぞ?」

家康「えーとね。 君等知らないだろけど 天海は某流派の忍の開祖だから
と、言えば解るかなー?」

忍D「Σお前等マジで何なの!?」えええっ












魄哉「よいせっと。」天井蹴破りっ


忍軍団「Σ!?」びくっ



ホコリもうもうっ

魄哉「久々だと結構キツイですねえ」けほっ




公家「Σえ。 ちょ えええお前何処から「上からです。お久し振りですねえ」けほっ


公家「上って Σこらお前等何をボサッとしておる!! 我を護らぬかっ」わたわたっ


忍軍団ざざっ!


魄哉「すみません。あんまり無関係な人巻き込みたく無いんで退いて貰えませんか?
そう言うのうちの殿が嫌がるんで

でもって もっと無関係ぽい そちらのお子様方は?」


公家「なんじゃその余裕は!
此処に住み着いておった浮浪児共よ
邪魔になるので取っ捕まえてひとところに
魄哉「あの、僕 子供の泣き声嫌いなんですよね」


公家「Σえ。あの それは好きな奴はおらんと思うがっ」ぎくっ







家康「Σあ。ヤバい事になってる」あちゃー




魄哉「ちょっと君達 良い子だから目瞑ってましょうね
見たらおねしょ癖ついちゃいますよ」

羽ざざざざぞばばばばばっ!!


公家「Σいっ!?」背筋ぞわっ




挿音「うっわ久しぶり半鳥モード」うげ。

家康「あー ありゃ駄目だ
完全に鳥の目だもんねー」あーあ







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白「で? そいつその場でバラバラか?」きょとん。

魄哉「んな真似しませんよ
てかやって良いなら そんななる前にお白州で晒してます」やだなもー。


千様「逐一物騒だわ」やーね。

蒼月「坊主の台詞じゃないよね」うんうん。


粋「え、でもタダじゃ帰してねえんだろ?
人外なのバラしたんだし」

魄哉「あーそこは 天海坊が鳥でしたー!とか言いふらしても基本誰も相手にしないでしょ?むしろ本人が頭おかしいの?って扱いされるだけですし それはそれで良し

万一疑惑を持たれても揉み消しますし」しれっ

蒼月「とことん邪悪だな 性悪坊主」うわ。

魄哉「とりあえず 怖い夢見て下手に妙な真似出来ないとは思いますし」にこにこ

白「いったい何やったんだお前。」




魄哉「詳しくは企業秘密です
あ、テオ君 この前の試供品ありがとうございます」

テオドール「あ。お口に合いましたで御座いましょうか?」

魄哉「あーそれがですねえ
中身別のに使っちゃった物で
もう1つ頂けますか?」

千様「ん? 試供品って紅茶の?」

テオドール「今回のは 魄哉さんが大陸の工芸茶がお好きと伺っておりましたので
紅茶でそれが再現出来ないかと作ってみたので御座います
しかし他にとは いったい何に使われたので?」おや?


白「こうげいちゃ?」

蒼月「お湯注ぐと 湯飲みの中で花が咲くってお遊び満載の茶だね また偉いもん好きだよねジジイ」ふーん。





挿音「それ ひょっとしてミントって奴入ってねえ? 主に種とか」

テオドール「ですね。毒の無い花となりますとそうなりますし
種はともかく 見映えの問題で生に御座いますが?」きょとん





魄哉「僕、子供好きなんですよ。」ふんっ

挿音「知ってる 俺筆頭にガキ見付けるとウブメ並に育てようとするよな」ああうん。


家康「あのおじゃる トラウマ特盛の上ミントまみれかあ」ひええっ






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