小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

3月13日

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晴明「来たぞ アレじゃの」こそっ

家康「最低限の人数だけど手練れと思われる見張り でもって夜更けにコッソリ。
ビンゴだねえ さすが天海」ふむふむこっそり。


晴明「極秘の頼みとの事だしの
これは慎重に行った方が良さそ

粋「んじゃ手っ取り早く はいごめんよーっ」

どかばきメシャッ!


晴明「Σ人の話聞かんか糞餓鬼!」

粋「えー。だって 兄貴にやらせると慣れてねえからコイツ等肉塊になるし」護衛の首掴みぶらりんっ

白「うんうん。」頷きっ


家康「この子等は置いてきた方が良かったかもねー」うーん。


蒼月「つーか何してんの 馬鹿?
のすだけじゃダメだろ 穏便にって言われてんだろ?」 1人ずるずるひきずりっ

白「お前も大概だぞ」

蒼月「俺は馬鹿じゃないもーん。 はい鍵っ」ぽいっ

家康「お!さすがっ」じゃらん




白「解ってる解ってる
なんかこう ケガ人少なくしろって事だろ
だからコイツ等に任せてるんだぞ」

晴明「いやお主は見た目から目立つのでの」

どろんっ


白「黒髪なら文句無いだろ」髪色チェンジっ

晴明「そこまでして何故に来るのだ」困惑っ


テオドール「晴明さんが要らない事しない様にお目付け役との事です」

晴明「Σ失礼極まり無いな あのクソ鳥!」むかあっ


蒼月「つか何で性格に難しかないこの腐れ陰陽師連れてきてんの?」

粋「お前が言うのかよ
この手のに向いてる石燕が腱鞘炎で腕ぐるっぐる巻きだからじゃないかなあ」うーん。


晴明「アマチュアと一緒にするでないわ
で、行けば解ると言われたのだが コレはいったい何ぞ

門の様に見えるがの?」ふんっ

家康「んーとね。 お、さっきの鍵ピッタリ。

いつの時代もね いわゆる化物の領域に足を踏み入れちゃう人間ってのは居るらしくてね
晴明さんレベルの陰陽師とかなら良いんだけどさ 」


鍵ガチャっ

ギイイイイッ





家康「半端な人が関わると いつ爆発しても不思議じゃない火薬庫みたいになるらしいんだよね」


餓鬼わらわら死屍累々の地獄絵図っ

粋「Σっぎゃあああ!!」ひいいいっ


扉ばたーん!!


家康「Σあ、ちょ 何閉めてるの!」

粋「Σ閉めるわこんなの!何!?俺でも見えてるのにお前なんも解らねえの!?」

家康「いやそれがね
怪異まみれの江戸城でも 皆が悲鳴上げてる中私だけ見えないし 余程の事がないと解らないぽいんだよね

よくよく考えたら長年天海の隣に居たせいかもしれない」うーん。

晴明「有る意味 鳳凰の加護か」成る程

蒼月「こんなん見えてたら卒倒しそうだし 有り得なくは無いね」うんうん



白「見えてた方が安全な気もするけどな」がちゃすたすたっ

粋「Σ躊躇ゼロ!!」


晴明「んなビビらんでも私等なら問題無かろうて ほれ行くぞ」すたすたっ

粋「Σええええ!?」

家康(私はどうしたら良いのかな?)うーん。



蒼月「あのさ。春先で腹減りなんだけど 問題ないなら食べて良い?」ぐーきゅるるるっ

一同「どうぞ。」






間。






蒼月「げぷっ」満足っ


晴明「蛇っ子連れて来て正解じゃったのー」ふむ。

家康「ん?連れてきたって言えばテオちゃんは?」きょろっ

白「中の偵察頼んでる 霧なら攻撃されないだろし」

粋「あ、噂をすれば」


霧ぞざざざっ!


テオドール「よいしょっと
奥に不審な人工物発見に御座います

ただ此処等より数倍大きめの悪鬼の類いがうろちょろしておりますので・・」

蒼月「ん?何?」


テオドール「お代わりいけますでしょうか?」

蒼月「Σえ 量に寄るかな!?」うぷっ




家康「滅茶苦茶居る様だねえ 見えなくて良かった」ほっ

晴明「しかし 察するに此処は鬼門の中よな?
この空気 跋扈する下等な化物達
入り口は人間が作った物の様で有ったし おかしな所じゃな」ふむ。



蒼月「要約すると此処を何か使って管理してるのは人間で
もし制御出来なくなったら 大惨事って奴だねー」

家康「万一そうなったら町が地獄に沈むとか言ってたね」うんうん

粋「うわ。そりゃ穏便にって言われるや」うへー。

テオドール「近隣の一般人に知れたらパニックになるで御座いましょうね」苦笑。





白「ん?あれか 不審な人工物」おや。




蒼月「なんで鳥居?」


でっかいしめ縄どーんとそびえっ

家康「なんでちょっとはしゃいだ神社みたいになってるの?」えええ


晴明「気のせいか?何か馴染みの有る造形ののような」おや?


白「門塞ぐ前に此処も潰してた方が良いんだよな?
誰か居るか たのもー。」戸蹴り飛ばしっ

粋「Σ兄上!穏便!穏便にっ」

テオドール「外にバレなきゃ焼き払っても良く御座いませんか「Σお前もさりげに過激思想やめろっての!!」




陰陽師「Σこらああ!誰だっ どうやって入ってきた!!」ずざざっ

蒼月「あ、なんかポンクラぽいの出てきた」


陰陽師「Σんなっ失礼な

私はあの 伝説の平安陰陽師 安倍晴明の直系の血筋の者にあるぞっ!!」

一同「Σえ」




晴明「・・はあ?」怪訝っ

陰陽師「Σこらそこ! 服装からしてお前も陰陽師であろうに何だその態度
頭が高いぞ!!」むかっ



蒼月「何?カタリって奴?」

粋「えっと、どうなんだろ?」困惑っ

家康「ちょっと待って。

確か前に天海が 隠密寮に晴明さんの何代も下の子孫が在籍してるって言ってなかった?
つまり アレは」えーと。



テオドール「Σ晴明さん お子さんいらっしゃったので御座いますか?」えええっ

晴明「育てとらんし狐の孫って人生も何だしで 養育費払っとっただけだがの
こんだけ生きてりゃそりゃ子供の1人2人こさえとっても不思議ではなかろ?」しれっ

粋「Σ言い方言い方!!」




晴明「しかし成る程 私の子孫か
それなら納得じゃな。あらゆる物の配置術式 私が陰陽寮に残した資料まんまではないか」ほうほうっ

陰陽師「Σえ。あの 何を言っている?「お前が自慢しまくっとる 安倍晴明本人じゃい
そんな事も解らんで陰陽師やれるのかガキめが」

陰陽師「Σなっ んなワケ有るか!平安時代の人間だぞ!?」びくっ



白「だから狐だって言ってるのにな?」

蒼月「一応才能は受け継いでるぽいけど 人間中心の考えなのは致命的だよねー」あーあ。


陰陽師「Σ馬鹿にするなモノノケ共っ! 鬼火よ焼き尽くせ!! 」むかっ!



晴明「甘いわ」片手防御結界。

陰陽師「Σ嘘おおおっ!」がーん。




テオドール「Σ晴明さん!こっちも少しガードして下さいませっ!」ひいいっ

家康「白、ナイス炎の壁 」心臓ばくばくっ

白「危ないな」ぼぼぼっ




陰陽師「え?ちょ まさか本物?
本物の 安倍晴明 様?」後ずさりっ




晴明「成る程。私が行けと言われた理由が解ったわ」はーやれやれっ

蒼月「だね。『穏便』じゃなきゃ今頃焼き尽くされてるからね」うん。





晴明「どれ。こわっぱ ちいっと躾てやるかのう」くくくくくくっ

陰陽師「Σ!?」背筋ぞわあっ!







粋「えーと。
つまり素質は有るけど使い道間違ってるガキを躾直せって話?」

蒼月「だね。此処の術式も基本はなってるぽく見せてガタガタだし
ガキのごっこ遊びレベルだもん 過ぎた玩具だよねー」

テオドール「町中で危険物を玩具にしちゃいけません」うんうん

家康「まあね。天海はアホでも人格的にあれでも才能有る人にはチャンスあげようってタイプだから」苦笑。





白「あ、晴明 犬神出した」

一同「Σえ」


陰陽師「Σのおおおおお!!!」腰抜かしっ

犬神「きゃんきゃんっ」大はしゃぎっ


ばくんっ



一同「Σ喰われた!!」


粋「Σやべえ躾どころか命に関わる!!」ひいいっ

蒼月「だあもう!狐はコレだからっ おふざけが過ぎるんだよ!!」




テオドール「ひょっとして 傍迷惑なのは血筋なのでは?」

家康「ぽいねえ。」あーあ。





晴明「なんじゃ もうギブアップか?
我が子孫よ情けないのう」ふはははっ

陰陽師「や 喧しいわっ」犬のヨダレまみれ這い出しっ


晴明「ちなみにだ 我等陰陽師は五行を中心に物事を考えるがの

ほれ そこにおる白髪 それが五行の中心『土』の行の黄龍
おるだけで地脈のエネルギーを吸い上げとるのでな、半端な腕では何をやってもカトンボの様な物ぞ?
ほれ、使える物なら使ってみい」くくくっ


白「あ、俺行けって言われたのこのためか」

家康「あー 天海いい性格してるもんね」納得



陰陽師「Σ色々とすんませんでしたあっ!!」ひいいっ






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